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4/23 海洋放射能汚染で魚を食べても大丈夫か?その28

水産庁HPに、コウナゴの新しい放射性セシウムのデータが掲載されました。

http://www.jfa.maff.go.jp/j/kakou/Q_A/pdf/0422datasheet_jp.pdf

最新のデータをふまえて、魚への影響を考察したいと思います。



また、茨城県のHPでも、22日のデータとして公開されています。

茨城県
http://www.pref.ibaraki.jp/important/20110311eq/nousanbutsu/20110422_03/files/0422ikanago_chousa.pdf

データは下記の表をご覧ください。茨城県のHPには載っていないいわき市のデータも記載してあります。茨城県のHPのデータの並べ方は非常にうまいと思います。コウナゴだけ分けているのは、コウナゴ以外は基準値を超えていないので、それ以外は安全ですよ、ということを主張するために分けてデータを出しているのですが、このコウナゴのデータを見れば、場所によって濃度が異なる(北から南に行くにつれて下がってくる)ことが一目瞭然です。なので、私はいわき市のデータをその上に並べてみました。そうするとさらに地理的な関係も含めてわかると思います。

4/22コウナゴ

先ほど別の記事「4/23 海洋放射能汚染で魚を食べても大丈夫か?その27」で記載したように、いわき市の沖合3kmでは、19日で320Bq/kg、22日で130Bq/kgのCs-137が検出されています。放射性セシウムでいうと、19日で620Bq/kg、22日で250Bq/kgです。この海域に19日時点でいたコウナゴは、まず間違いなくセシウム基準値以上の放射性を含むでしょう。それがいつ、どのような形で検出されるのか、がポイントと思います。

4/20 海洋放射能汚染で魚を食べても大丈夫か?その25」でご紹介したGoogle Mapも更新しました。

Google Mapへのリンク

北茨城市、高萩市のコウナゴについては、データを見る限り放射性セシウムの濃度は下がってきていますので、基本的にはこのまま下がる可能性が高いと思います。しかし、いわき市沖の海水の放射性セシウム濃度がこんなにあるというのは、19日に沖合3kmのデータが初めて測定されてわかったことなので、これが海流に乗って南下していくと、希釈されて濃度は下がると思いますが、北茨城市や高萩市のコウナゴに影響が出る可能性は否定できません。今後しばらくは注意が必要です。

いわき市と、高萩市あるいは北茨城市では、できれば毎日でもコウナゴのサンプリングを行って数値をモニターしていった方がより確実に判断できると思います。

もうしばらくの期間は注意深くモニタリングが必要と思います。

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3.11では、停電・断水のため、一晩避難所で過ごし、震災後の情報収集をきっかけにブログを始めました。
これまで約4年間、原発事故関係のニュースを中心に独自の視点で発信してきました。その中でわかったことは情報の受け手も出し手も意識改革が必要だということです。従って、このブログの大きなテーマは情報の扱い方です。原発事故は一つのツールに過ぎません。

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