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デング熱といえば、日本においては海外に旅行した人が持ち帰るいわゆる輸入感染症の代表例でしたが、2014年8月27日に約70年ぶりに国内での感染が確認されました。その後も9月になってからも感染者数は増え続け、9月5日現在で66名となっています。幸いなことに重症化した重症型デング(デング出血熱)になった人はいないようですが、この病原ウイルスを媒介する蚊がいると確認された代々木公園以外で蚊にさされた人も見つかるなど、実はひそかに都内で広がっていた可能性もあります。

自分自身の知識の確認のために調べたことを忘れないうちにまとめます。内容にはできるだけ正確を期していますが、もし間違い等あればご指摘ください。



【デング熱の約70年ぶりの国内感染をめぐる1週間の動きについて】の続きを読む

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今回は、「江戸川、利根川流域でのホルムアルデヒド検出問題の現況」、そして「江戸川、利根川流域でのホルムアルデヒド検出問題その2 ダムの放水を考慮するとデータの解釈が変わった!」の続きです。大きな展開がない限り、これでこの問題については終わりにしようと思います。

利根川や荒川でホルムアルデヒドが検出され、千葉県の柏市や野田市などで断水騒ぎになった問題で、一時は迷宮入りかと私は思いましたが、汚染源がヘキサメチレンテトラミンという化学物質で、その物質の処理を委託した業者名もDOWAハイテックという埼玉県本庄市の会社であると判明したそうです。

ただし、ヘキサメチレンテトラミンは水質汚濁防止法で規制されている物質ではないため、現時点ではDOWAハイテック社が水質汚濁防止法に違反したという事ではないようです。ただし、廃棄物処理法に違反するかどうかということで警察が動き出すようです。


【ホルムアルデヒド検出問題その3、事態は急展開して決着へ】の続きを読む

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昨日5/20の「江戸川、利根川流域でのホルムアルデヒド検出問題の現況」の続きです。昨日書いた後にわかったことや、昨日時間がなくて整理しきれなかったことをもう少し情報を整理しておきます。

今回は放射能とは関係ありませんが、セシウムの汚染が気になるひとも、川を通じたセシウムの移動、東京湾への流入についての理解をするためにも読んでいただいた方がいいと思います。川がどこからどう流れてくるのか、ということを理解しておくことはセシウムの移動を理解する上で重要なことだからです。

※この続編は下記をご覧下さい。
ホルムアルデヒド検出問題その3、事態は急展開して決着へ

【江戸川、利根川流域でのホルムアルデヒド検出問題その2 ダムの放水を考慮するとデータの解釈が変わった!】の続きを読む

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昨日大きなニュースになった江戸川、利根川流域でのホルムアルデヒド検出問題についてです。
この問題は、現段階(5/20午前)ではまだ原因を調査中ですが、19日の段階で取水停止措置をとっていた千葉県の3浄水場でも取水を再開したということで、柏市、野田市などの断水も解消しました。長く断水が続かなくて良かったと思います。現段階でわかっていることを整理してみました。

※上花輪浄水場(野田市)はまだ取水を停止していたようです。訂正します。

※この続編は下記をご覧下さい。
江戸川、利根川流域でのホルムアルデヒド検出問題その2 ダムの放水を考慮するとデータの解釈が変わった!

ホルムアルデヒド検出問題その3、事態は急展開して決着へ


【江戸川、利根川流域でのホルムアルデヒド検出問題の現況】の続きを読む

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今日はお休みなので、いつもとは違った話題を。
昨日仕入れた情報で、「これはすごい!」と感動した話題をご紹介します。

昆虫の視覚は、人間とは違って波長の短い方にずれているため、紫外線領域も見ることができる、という話はご存じだと思います。花も、人間が見ている模様とミツバチが見ている模様が実は違っているのだ、というのはたとえば埼玉県のこのページとかにも載っているので、似たような写真を見たことがあると思います。

10/15ミツバチの見え方(「一家に1枚 光マップ」より)

それと似たような例ですが、見る側のフィルターが違っていると、同じものを見ていても見えるものが違うといういい例として、ゴッホの絵があるということを昨日初めて知りました。

【10/15 見方を変えるとこんなにも見えるものが違う!ゴッホの絵の真実】の続きを読む

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この記事は、「7/7 ドイツの大腸菌による食中毒はエジプトのマメ科植物の種が原因?(1)」と「7/18 ドイツの大腸菌による食中毒はエジプトのマメ科植物の種が原因?(2)」の続きです。

今回は、O104の特殊な性質について解説しようと思います。ちょっと聞き慣れない言葉もいっぱい出てきますが、できるだけわかりやすく説明します。自分の大腸の中でどんなことが起こっているのか、ちょっと覗いてみるつもりで読んでみてください。


【7/18 ドイツの大腸菌による食中毒はエジプトのマメ科植物の種が原因?(3)】の続きを読む

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ドイツを中心に欧州で大きな問題となった大腸菌O104の問題、ひとまずは落ち着いたのでこの問題に対して簡単なまとめをしておこうと思います。

前回「7/7 ドイツの大腸菌による食中毒はエジプトのマメ科植物の種が原因?(1)」ではO157のような大腸菌の簡単な解説をしましたので、今回は(2)として欧州での一連の騒動と現在の状況について、そして次の記事で(3)として今回のO104がこれまでの菌にない性質を持っていることを解説しようと思います。

前回書いたように、今後は少しずつ原発事故以外の話も取り上げていきたいと思います。


【7/18 ドイツの大腸菌による食中毒はエジプトのマメ科植物の種が原因?(2)】の続きを読む

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7/5、ヨーロッパ(EU)の欧州食品安全庁(EFSA)(注:リンク先は英語です)は、ドイツやフランスなどで感染が拡大している腸管出血性大腸菌「O104」の感染源について、エジプト産の「コロハ(フェヌグリーク)」というマメ科植物の種子の可能性が最も高いとの見解をまとめました。これを受け、執行機関である欧州委員会は同種子を回収・処分するとともに、エジプト産の種子、果物、胞子の輸入を一時的に(10月まで)禁止すると発表しました。

しかし、エジプトの輸出した企業は、「輸出先はドイツやフランスではなくオランダ」と説明しているらしいですし、イギリスやドイツでそのエジプトからの種を検査しても菌を検出できなかったという報告があるそうです。

従って、エジプトから輸入した種子が原因であるとまだ確定できたわけではなく、場合によってはエジプトとEUの間の政治問題に発展するかもしれません。

日本でも、原発事故に紛れてそれほど長い間追求されずに済みましたが、「焼肉酒家えびす」においてユッケという牛の生肉を提供したことにより、4月に腸管出血性大腸菌のO117による食中毒で4人が死亡し、17人が入院するという事件があったばかりです。これに関しても厚労省が昨日(7/6)、生食用牛レバーは生で食べないように都道府県などに通知しました。

腸管出血性大腸菌といえば、以前から「O157」が有名でしたが、ここに来て急にO117だのO104だのが出てきていったい何?という方も多いでしょう。今のところ、O104は日本には上陸していないようですが、O157は例年どこかで発生しますので、何回かに分けて大腸菌による食中毒の話を取り上げようと思います。

今後は、原発事故以外の話も少しずつ取り上げていこうと思います。スタンスは今までと変わりません。題材についてリクエストがあればコメントなどにお願いします。私の守備範囲ならば取り上げてみたいと思います。

【7/7 ドイツの大腸菌による食中毒はエジプトのマメ科植物の種が原因?(1)】の続きを読む

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TSOKDBA

Author:TSOKDBA
twitterは@tsokdbaです。
3.11では、停電・断水のため、一晩避難所で過ごし、震災後の情報収集をきっかけにブログを始めました。
これまで約4年間、原発事故関係のニュースを中心に独自の視点で発信してきました。その中でわかったことは情報の受け手も出し手も意識改革が必要だということです。従って、このブログの大きなテーマは情報の扱い方です。原発事故は一つのツールに過ぎません。

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