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これまでこのブログで食品の放射能についてお知らせする際、食品流通構造改善促進機構の「食品の放射能検査データ」のサイトを紹介したり、検索結果を引用したりしてきました。このサイト、厚労省の発表したデータを取り込んでいろいろな検索が出来るようにしてくれていました。

しかし残念なことに、新基準値への対応や、今後大幅に増えることが予想される検査データの蓄積に対応できないということで、3月末でデータ更新は終了になってしまいました。また、サイト自体もサーバー契約が終了する4月末で閉鎖だということです。

では、これまで「食品の放射能検査データ」が受け持ってくれていたデータの検索はどうしたらいいのでしょうか?これに対して、有志で代替機能を持たせられるようにしようとしている人たちがいますので、その活動をご紹介します。


【「食品の放射能検査データ」のサイトがなくなったあとはどうやって食品の放射能情報を検索するのか?】の続きを読む

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すでにみなさんご存じの話だと思いますが、食品の放射性物質の新基準値が正式に決定し、食品衛生法の省令および告示も3/15に官報に公布されました。これにより、この4月から100Bq/kgという新基準値が正式にスタートすることになります。

内容としては、「12/22 放射性物質の新基準値が厚労省の部会で了承されました!」ですでにお伝えしている内容からあまり大きくは変わっていませんが、経緯をしっかりと残しておくためにもまとめておきます。

【4月からの食品の新しい基準値が正式に省令、告示として公布されました】の続きを読む

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3/12、厚労省は、原子力災害対策本部が改正した「食品中の放射性物質に関する「検査計画、出荷制限等の品目・区域の設定・解除の考え方」の改正について」を発表すると同時に、農畜水産物等の検査計画等の改正について、都道府県等へ通知(医薬食品局食品安全部)しました。

食品中の放射性物質に関する「検査計画、出荷制限等の品目・区域の設定・解除の考え方」の改正について」のページでは、別紙として22ページにもわたる説明(原子力災害対策本部)がついています。初めてこれをまともに読んだのですが、これが超難解です。原子力災害対策本部長の県知事への出荷停止の指示もわかりにくかったのですが、これに比べたらまだマシです。

なぜ難しいかというと、法令用語によくある、前の条文の(1)についてはAで、(2)についてはBで、というような表現のオンパレードだからです。複雑な場合分けを法律的に記載したのでしょうが、法律をよく読んでいる人以外で、これを一度読んだだけで素直に理解できる人は1%もいないと断言できます。

あまりの難しさに、この解説記事を書くのをためらったくらいです。

【難解!厚労省が発表した食品の放射性物質に関する検査の新指針】の続きを読む

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本日の話題は、なんといっても放射性物質の新基準値の話題(リンクはNHKオンライン)でしょう。

すでに「12/20 食品の新基準値案はやはりセシウムで100Bq/kg。22日に厚労省の部会で議論へ!」で厚労省の案は一般食品は100Bq/kgとする案であることはお伝えしました。

本日開催された、厚労省の「薬事・食品衛生審議会食品衛生分科会放射性物質対策部会」において、『これについて委員からは「乳児については、より低い値が示されていて妥当だ」とか「新たな基準への移行で消費者の混乱が起きないようにしてほしい」といった意見が出されましたが、大きな反対はなく、新たな基準値が了承されました。』(NHKオンラインより)

【12/22 放射性物質の新基準値が厚労省の部会で了承されました!】の続きを読む

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NHKオンラインなどの報道によると、厚労省が決める新しい食品の基準値案がわかったそうです。

【12/20 食品の新基準値案はやはりセシウムで100Bq/kg。22日に厚労省の部会で議論へ!】の続きを読む

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10/27、食品安全委員会はパブリックコメント(通称パブコメ)の結果をふまえた最終答申を厚労省に対して通知しました。これを受けて、厚労省では来週31日から新たな基準値作りに入ることになります(以前の厚労相の発言からすると、基本的には厳しくして基準値を引き下げる方向になると思います)。

【10/28 食品安全委員会の最終答申 内部被曝で「生涯おおよそ100mSv」を目安に】の続きを読む

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食品の暫定基準値について、巷でいろいろな話が出ています。私なりの考えを「6/11 今は非常時?平常時?まずこれをしっかりと理解しましょう!」や「6/11 食品の暫定基準値の考え方についてまとめました」でまとめたつもりだったのですが、まだ理解不足のところがいろいろとありました。

それについては、竜田揚げさんがコメントとして書かれていますので、ぜひコメントを合わせてお読みください。
いろいろといただいたコメントに対してお返事もできず、紹介されたリンクも読む時間がないため、ここでは若干の修正と、竜田揚げさんが教えてくれたリンクの紹介をしようと思います。


【6/18 食品の暫定基準値に関して 訂正と補足】の続きを読む

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食品の暫定基準値については、これまでいろんな方がすでにまとめられています。私はこれまでそのあたりの基準値についてはあまり深く言及しないというスタンスでやってきました。

でも、守谷市の20mSv/年をめぐる騒ぎの話を書き出したら、どうしてもこの話も避けては通れなくなってしまいました。

もともと土壌からの植物への移行やファイトレメディエーションの話を書いた後で、食品の暫定基準値についてもまとめようと思っていたので、ちょっと順番は逆になりますが、これを書いてしまうことにします。

でも、ファイトレメディエーションのヒマワリの話も早く書かないと、出番がなくなってしまいますので、明日にはヒマワリがなんでそんなに騒がれているのか、という話を「土壌放射能と植物」シリーズで書こうと思います。今日はヒマワリはあくまで予告のみで、暫定基準値の話をします。


【6/11 食品の暫定基準値の考え方についてまとめました】の続きを読む

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6/11 今は非常時?平常時?まずこれをしっかりと理解しましょう!」で、現在がいったい事故後のどういう状況にあるか、という話を書きました。

現在いろいろな人が言っている話と違っているかと思います。でも、何も理解せずに平常時の基準と現在の暫定基準値を並べて議論するのははっきり言って理解不足と思います

ただ、それは政府の公報が不十分であるからだ、と私は考えています。まず、現状を正しく認識し、法的にどういう状況なのかをしっかりとふまえた上で、今後の基準値はどうあるべきか?という議論をしていかないといけないと思っています。

そのための土台として、現在の多くの人たちの議論から抜けている、現在は原発事故が起こった後のどういう状況なのか?ということの認識のすりあわせを行う必要があると思いました。

6/11 今は非常時?平常時?まずこれをしっかりと理解しましょう!」で書いたことはかなりの長文で、ついてこられない人もいると思いましたので、仮想の枝野官房長官の記者会見という形でまとめてみました。基本的には「6/11 今は非常時?平常時?まずこれをしっかりと理解しましょう!」で書いたことのエッセンスの紹介です。興味を持った方は本文を読んでみてください。

なお、この件については、いろいろな意見や考え方があると思います。当然のことながら、私の理解不足や事実誤認もあるかもしれないので、間違っていれば修正していきたいと思います。ご批判などありましたら、コメント欄にでも書いてください。参考になったという方がいればそういう意見も是非お願いします。また、twitterなどの手段がある方は、もしいいと思ったらつぶやいてできるだけ多くの人に見てもらえるようにご協力をお願いします。


【6/11 仮想記者会見を作ってみました。気楽に読んでください。】の続きを読む

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今週は、守谷市の人の質問に答えるために、これまで避けてきた小学校の年間20mSvか1mSvか、という話に首を突っ込まざるを得なくなりました。そのついでに、食品の暫定基準値についてもまとめようと思っています。

でも、食品の暫定基準値の話をするにしても、必ず避けては通れないのが「今はいったい平常時?それとも非常時?」ということに対する理解です。このことを理解しておかないと、大きな誤解を産みます。政府がしっかりとこのことを広報しないおかげで、誤解にもとづく混乱が広がっています。

今週は、下記の3本のシリーズ記事で、守谷市の学校の基準値をめぐる解釈が正しいのかどうかということについて、考えてきました。さらに昨日、新たな動きを受けて関連記事を一つ追加しました。今日は、「6/6 学校の20mSv/年の基準をめぐる騒ぎについて 後編」の5.今はいったい平時?非常時?を補足したまとめです。「えっ、そうなの?知らなかった!」というような内容も入っていますので、よく読んでください。できるだけわかりやすく説明しますが、まだ難しいかもしれません。余裕があれば、後ほどもっとわかりやすく要点だけを記したスライドを作成します。まずはこの文章を読んで理解できるところまで理解してください。
追記:「6/11 仮想記者会見を作ってみました。気楽に読んでください。」をご覧ください。
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(学校の年間20mSvをめぐるシリーズ記事)
6/6 学校の20mSv/年の基準をめぐる騒ぎについて 前編
1.日本の法律のしくみ
日本の法律の構成について簡単な解説です。

2. 3.11以前の法律
実際に「放射性同位元素等による放射線障害の防止に関する法律」にどんなことが書いてあるのかの解説です。武田先生のブログも引用しながら解説しています。「公衆の被曝線量は年間1mSv」を確認しました。

6/6 学校の20mSv/年の基準をめぐる騒ぎについて 後編
3. 3.11後の文科省の指示
文科省の指示が世論の激しい反発を受けて5/27に変換したことを示しています。また、年間20mSvとは明言されていないことも示しました。

4.守谷市の考え方は正しいか?
守谷市の考え方は間違っているのではないか?と疑問を提示しました。

5.今はいったい平時?非常時?
この時はまだよくわかっていませんでした。今日はここを解説します

6/7 学校の20mSv/年の基準をめぐる騒ぎについて おまけ
おまけ1.厚労省のHPより
厚労省HPから補足しました。

おまけ2. 年間1mSvのエリアはこんなに広い!
ここで示した地図と「1mSvを守ろうとしたらどれだけのエリアでその対策をしないといけないか、ということについて、衝撃的な地図を見ながら考えます」のフレーズがtwitterで話題になりました!

6/10 守谷市の学校は年間1mSvに変わりましたが、まだこんなひどい子供だましをやるのか!
守谷市は文科省の説明を受けて年間1mSvに方針を変更しましたが、その理屈が信じられない子供だましです。
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(ここまで過去記事の解説とまとめ)

【6/11 今は非常時?平常時?まずこれをしっかりと理解しましょう!】の続きを読む

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TSOKDBA

Author:TSOKDBA
twitterは@tsokdbaです。
3.11では、停電・断水のため、一晩避難所で過ごし、震災後の情報収集をきっかけにブログを始めました。
これまで約4年間、原発事故関係のニュースを中心に独自の視点で発信してきました。その中でわかったことは情報の受け手も出し手も意識改革が必要だということです。従って、このブログの大きなテーマは情報の扱い方です。原発事故は一つのツールに過ぎません。

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