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2013年の終わりから始めた、東京電力のTV会議の情報を踏まえて2011年4月の2号機スクリーンからの漏えいに対する「ビーバー作戦」を振り返るシリーズ(目次はこちら)、今回で11回目となりました。実際には、これ以外に番外編として2回ほど、現在の護岸エリアの話を書いています。


これまで最初の7回では、TV会議の書きおこしにもとづいて、2011年4月2日に海洋への漏えいが発見された時から、4月6日に漏えいが止まったときまでを時系列を追って東京電力が主体となって行ってきた「ビーバー作戦」の進行状況を再現してきました。

そして、第8回では、まず新たにわかった事実についてまとめ、漏洩がいつから始まったのかということを考えてきました。その結果、スクリーン海水、沿岸データなどを合わせて考えると、東電が認めている4月1日以降ではなく、3月26日前後から2号スクリーン付近で海への漏洩が始まったと考えないと説明がつかないデータが多いことが明らかとなりました。

第9回では、流出口の高さについて、これまで疑問に思っていたことを細かく検証してみました。その結果、ピットAの底面よりも高い位置にありそうなことがわかってきました。

第10回は、現在のトレンチの状況を再度まとめて、そこから2011年4月の考察を深められないだろうか、と思ってまとめてみました。そこから派生して、護岸のNo.1エリアのデータをどう読むか、という話をひとり事故調さんやよっちゃんさんとの議論で深めてきました。その中で得られた知見は「護岸付近にある地下水観測孔の「深さの違い」で解けてくる謎」や「護岸エリアの中粒砂岩層(透水層)は海とどうつながっているのか?」にまとめました。

さて、これらを受けて、今回は、いよいよ最後のまとめをしようと思います。やっとここまでたどり着きました。3.11から3年には間に合いませんでしたが、漏洩事故発生から3年に何とか間に合ったようです。


【2011年4月のビーバー作戦を再現します その11(最後のまとめ)  】の続きを読む

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今回の話は、元々は「護岸付近にある地下水観測孔の「深さの違い」で解けてくる謎」においていくつかついたコメントに対する議論用の資料として作成したものですが、福島第一原発の護岸付近の地下水がどう流れているのか、そして汚染水は地下水からどうやって海に流れていっているのかを理解していくためには重要な事だと思っていますので、一つの話としてまとめました。また、考えていくうちにわかってきたことがありますので、ぜひ最後までお読みください。

「護岸付近にある地下水観測孔の「深さの違い」で解けてくる謎」に対していただいたひとり事故調さんのコメント

「まず、No.1-9(5m孔)の水位が潮汐と連動するからといって、岸壁が水を通すとは言えない、という様に考えを変えました。No.1-9は岸壁のすぐ側ですから、どうしてもそのように考えがちですが、よく考えると、地盤改良の壁の外側ですから、埋土とその下の中粒砂岩層とは水理的に繋がっているので、海とも繋がっていることになり、岸壁が水を通さなくてもこのような水位変化になると思います。 」

とありましたが、私は「水理的につながっている」のところの意味ががよく理解できなかったため、もう少し細かく確認したいと思いました。そのためにはどうしても図を用いて議論しないといけないため、いくつも同じような図が出てきます。

今回の話は元々がコメントに対する返信用なので、一つ一つの図に特に細かく説明を入れていませんが、そこはサッと流して読んでいって下さい。


【護岸エリアの中粒砂岩層(透水層)は海とどうつながっているのか?】の続きを読む

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2/24に行われた第11回汚染水WGでは、非常に重要な情報がいつもの通りさらりと公開されました。汚染水WGの場でもその追加された情報については一切の説明がなかったため、WGのメンバーでその情報の持つ意味についてわかった人は皆無だったでしょう。

私もこの資料は一通り目を通していたのですが、8ページの重要な情報は見落としてしまいました。

しかしながら、最近よくこのブログにコメントをくださる「ひとり事故調」さんがその情報を見逃さず、護岸付近の不思議なデータを読み解くヒントをくれました。「2011年4月のビーバー作戦を再現します その10(トレンチのどこから漏れたのかを推論)」のコメントのやり取りを読んでいただきたいのですが、今回はそのコメントで提示された説について私なりに確認して検証してみたいと思います。いくつかの話がありますのでわけて考えていきたいと思います。1回目の今回は掘削深度についてです(2回目をいつにするかは今後考えます)。

本当はタイトルを「2011年4月のビーバー作戦を再現します 特別編」としようと思ったのですが、そのタイトルだと何についての話かわかりにくいのでタイトルは変更しています。しかし、私の位置づけとしては「2011年4月のビーバー作戦を再現します その10(トレンチのどこから漏れたのかを推論)」の続きです。

今回は2011年4月の話はちょっとお休みさせていただきます(事故からちょうど3年の3.11に間に合わせたかったのに!)。

 

【護岸付近にある地下水観測孔の「深さの違い」で解けてくる謎】の続きを読む

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昨年の終わりから始めた、東京電力のTV会議の情報を踏まえて2011年4月の2号機スクリーンからの漏えいに対する「ビーバー作戦」を振り返るシリーズ(目次はこちら)、今回で10回目となりました。

これまで最初の7回では、2011年4月2日に海洋への漏えいが発見された時から、4月6日に漏えいが止まったときまでを時系列を追って東京電力が主体となって行ってきた「ビーバー作戦」の進行状況を再現してきました。

そして、第8回では、まず新たにわかった事実についてまとめ、漏洩がいつから始まったのかということを考えてきました。その結果、スクリーン海水、沿岸データなどを合わせて考えると、東電が認めている4月1日以降ではなく、3月26日前後から2号スクリーン付近で海への漏洩が始まったと考えないと説明がつかないデータが多いことが明らかとなりました。

第9回では、流出口の高さについて、これまで疑問に思っていたことを細かく検証してみました。その結果、ピットAの底面よりも高い位置にありそうなことがわかってきました。

第10回となる今回は、どこからどのように漏洩したのか?という疑問に迫っていきたいと思います。つい最近もピットB付近のNo.1-2という地下水観測孔のSr-90のデータが出てきて、その発表の仕方が話題になったばかりですので、今回は2013年以降に明らかになったデータを用いて、どこから漏れていた可能性が高いか?ということを推論してみようと思います。

今回は、過去を振り返るというよりも、現在のデータをどう読み取って過去に起こったことを推論するか、という話です。


【2011年4月のビーバー作戦を再現します その10(トレンチのどこから漏れたのかを推論) 】の続きを読む

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昨年の終わりから始めた、東京電力のTV会議の情報を踏まえて2011年4月の2号機スクリーンからの漏えいに対する「ビーバー作戦」を振り返るシリーズ(目次はこちら)、今回で9回目となりました。

これまで最初の7回では、2011年4月2日に海洋への漏えいが発見された時から、4月6日に漏えいが止まったときまでを時系列を追って東京電力が主体となって行ってきた「ビーバー作戦」の進行状況を再現してきました。そして、第8回では、まず新たにわかった事実についてまとめ、漏洩がいつから始まったのかということを考えてきました。その結果、スクリーン海水、沿岸データなどを合わせて考えると、東電が認めている4月1日以降ではなく、3月26日前後から2号スクリーン付近で海への漏洩が始まったと考えないと説明がつかないデータが多いことが明らかとなりました。

今回は、次のどこから漏洩したのか?という疑問に迫っていきたいと思います。これまでとは前提条件が変わったところもありますので、仮説も大きく変わります。そのための前段階として、今回は流出口の高さについてもう一度考えてみようと思います。

【2011年4月のビーバー作戦を再現します その9(新たな情報を元に始める謎解き2)  】の続きを読む

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昨年の終わりから始めた、東京電力のTV会議の情報を踏まえて2011年4月の2号機スクリーンからの漏えいに対する「ビーバー作戦」を振り返るシリーズ、今回で8回目となりました。

これまでの7回では、2011年4月2日に海洋への漏えいが発見された時から、4月6日に漏えいが止まったときまでを時系列を追って東京電力が主体となって行ってきた「ビーバー作戦」の進行状況を再現してきました。

これまで2012年の「福島第一原発2号機の謎に迫る(仮題)」シリーズで書いてきたこと、それから2013年2月に新たに公開された2000枚の写真を元に書いた「2号機からの海洋漏洩の真実は?2年前の漏洩事故を再検証」シリーズで書いてきたことの中で、今回新たにTV会議動画の書きおこしを入手することによってわかり、修正をしたこともいくつかありますし、今回のTV会議によっても謎のままで残っていることもあります。

今回は、まず何が新たにわかった事実についてまとめてみて、そのあと謎解きにとりかかろうと思います。


【2011年4月のビーバー作戦を再現します その8(新たな情報を元に始める謎解き1)】の続きを読む

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TV会議の情報を踏まえて2011年4月の2号機スクリーンからの漏えいに対する「ビーバー作戦」を振り返るシリーズ、今回で7回目となりました。

今回は前回に引き続いて4月6日の様子を振り返っていきたいと思います。とりあえずの止水がやっとできて、その後どういう対応を取ったかです。

これまでのシリーズについては、「目次」をご覧下さい。 


【2011年4月のビーバー作戦を再現します その7(2011年4月6日)】の続きを読む

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TV会議の情報を踏まえて2011年4月の2号機スクリーンからの漏えいに対する「ビーバー作戦」を振り返るシリーズ、今回で6回目となりました。

今回は前回に引き続いて4月5日の様子を振り返っていきたいと思います。4月5日の後半から4月6日の朝までです。

これまでのシリーズについては、「目次」をご覧下さい。 


【2011年4月のビーバー作戦を再現します その6(2011年4月5日後半)】の続きを読む

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2011年3月の福島原発事故以来、私がこのブログでずっと注目してきた放射能汚染水問題について、2013年は大きな動きがありました。東京電力が2年間ずっと海洋に漏えいしていた事実を認め、汚染水対策として国が前面に出ることになりました。そして、それまで主導的な役割を果たしてきた原子力規制委員会汚染水対策検討WGに代わり、汚染水処理対策委員会を中心として多くの会議体が作られて来ています。

2013年になって、東京電力からはそれまでの2年間よりもはるかに多くのデータが開示されるようになりましたが、建屋の地下で何が起こっているのか、いまだによくわからないままです。

私は、事故から1年経った2012年前半に、それまでわかっている情報をもとに「福島第一原発2号機の謎に迫る(仮題)」と称して一連のシリーズを書いてきました。しかしながら、多くの謎が残されたままでした。

2013年2月になって、東京電力から事故当時の写真が2000枚ほど大量に開示されました。そこから得られた情報と、2012年当時は理解できなかったことや、新たに開示されてきた情報を踏まえて新たに検証をやり直したのが「2号機からの海洋漏洩の真実は?2年前の漏洩事故を再検証」シリーズです。

この時は、あくまで公表されている情報をベースに仮説を立てて考えるというスタイルを取りました。しかしながら、やはりまだわからないことも多く残っていました。

2013年後半になって、私と同じように2011年4月の漏えいに興味を持っていた、おしどりマコさんが主宰するLCMプレスにご協力いただくことができました。メディア向けに公開されている東京電力のTV会議映像をLCMプレスが視聴してその情報を書き起こしたものをいただきました。

今回は、そのTV会議の情報を踏まえて3度目の挑戦をしたいと考えています。事故から3年近く経過し、Web上からも当時の情報へのリンクが消えてしまったりし始めています。また、2号機のスクリーン付近も当時とはかなり状況が変わってきてしまいました。ですから当時の事についてこれ以上新たな情報が出てくることは望めません。そういう意味で、今回が最後の検証になると思います。しかし、この検証をしっかりとしておくことにより、現在にまでつながる汚染水漏えいについてより深い理解ができるものと確信しています。

週に一度程度の更新になると思いますが、今回の一連のまとめを踏まえて、その後の汚染水情報を私なりに整理していく予定です。「福島第一原発2号機の謎に迫る(仮題)」の情報も最新版にまとめ直していずれ汚染水の全体像がわかるようなものにしようと思います。


2013年11/10公開 「2号機からの海洋漏洩の真実は?2年前の漏洩事故を再検証」再開予告


2013年11/23公開 「2011年4月のビーバー作戦を再現します その1(2011年4月2日前半)

東京電力のTV会議の情報を加えて、再度検証し直していきます。今回は第1回目です。漏えいが発覚した2011年4月2日の話を2回に分けて、前半部分をまとめました。

2013年11/30公開 「2011年4月のビーバー作戦を再現します その2(2011年4月2日後半)
 
4月2日の後半です。ピットにコンクリートを投入したのに失敗に終わります。なぜだったのか、次はどういう手を打つのか?そんな話が展開されていきます。

2013年12/8公開 「2011年4月のビーバー作戦を再現します その3(2011年4月3日)

この日の朝の全体会議で、ビーバー作戦の名前の由来がわかります。そしてこの日も現場の人々は不毛な闘いを強いられるのでした。

2013年12/23公開 「2011年4月のビーバー作戦を再現します その4(2011年4月4日)

この回では4月4日の話を書いています。特に今回は、低レベルの汚染水をどうして海に放出しないといけなかったのか、その切迫した状況をわかるように書いたつもりです。

2014年1/3公開 「2011年4月のビーバー作戦を再現します その5(2011年4月5日前半)

この日はいよいよ、ピットの下の砕石層に水ガラスを投入します。この日の動きを2回に分けて再現します。

2014年1/11公開 「2011年4月のビーバー作戦を再現します その6(2011年4月5日後半)

今回は、4月5日から翌6日にかけての夜を徹しての止水作業について再現します。

2014年1/19公開 「2011年4月のビーバー作戦を再現します その7(2011年4月6日)

止水後の4月6日及び7日以降の状況についてまとめました。時系列を追ってのまとめはここまでになります。この後は、今回新たにわかった情報をもとに再度2011年4月の漏洩事故について考えていきます。

2014年2月2日公開 「2011年4月のビーバー作戦を再現します その8(新たな情報を元に始める謎解き1)

TV会議の情報により、新たにわかったことと残された謎について、2回から3回に分けて考えていく予定です。特に、いつから漏えいしていたのか、ということと、どこから漏えいしていたのか、ということについて再度考えてみたいと思います。今回はいつから漏洩していたのか、ということについてまとめました。

2014年2月9日公開 「2011年4月のビーバー作戦を再現します その9(新たな情報を元に始める謎解き2)

今回は、流出口の高さがO.P.でいうといくつなのか、それについて徹底的に分析してみました。その結果、今までの仮定を一部修正しないといけないこともわかってきました。

2014年2月23日公開 「2011年4月のビーバー作戦を再現します その10(トレンチのどこから漏れたのかを推論)

2011年4月にはどこから漏洩が起こっていたのか、2013年の後半にいろいろ調査したトレンチや地下水観測孔のデータを整理し直して、2011年4月の漏洩状況を推論しました。ちょっと長いですが、時間のあるときにごゆっくりどうぞ。


2014年3月23日公開 「2011年4月のビーバー作戦を再現します その11(最後のまとめ)

これまでの情報を元に、2011年4月に何が起こってどこから漏洩していたのか、ということについてまとめました。このシリーズはこれで終わりになります。


かなりマニアックな内容を含みますが、いろいろなところに散在しているために普通の人ではとても把握しきれない汚染水の情報へのリンク集としても利用できるようにしていきますので、ぜひ時々お立ち寄りください。

よろしくお願いいたします。
 
昨年の終わりから始めた、TV会議の情報を踏まえて2011年4月の2号機スクリーンからの漏えいに対する「ビーバー作戦」を振り返るシリーズ、今回で5回目となりました。

今回はいよいよ4月5日の様子を振り返っていきたいと思います。この日から翌日にかけては長くなりますので、2回に分けたいと思います。

これまでのシリーズについては、「2011年4月の汚染水海洋漏洩事故時に行われた「ビーバー作戦」を再現します 目次」をご覧下さい。 


【2011年4月のビーバー作戦を再現します その5(2011年4月5日前半)】の続きを読む

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東京電力が音声の一部をピー音で隠して公開したTV会議の動画と、メディア限定で閲覧出来るようにしているTV会議の動画情報をもとに、11月からこれまで検証してきた2011年4月の2号機からの漏洩事故について再度振り返るシリーズを書いてきています。

2011年4月のビーバー作戦を再現します その1(2011年4月2日前半)

2011年4月のビーバー作戦を再現します その2(2011年4月2日後半)

2011年4月のビーバー作戦を再現します その3(2011年4月3日)

今回は「その4」として主に4月4日の話を書こうと思います。


【2011年4月のビーバー作戦を再現します その4(2011年4月4日)】の続きを読む

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今回は「2011年4月のビーバー作戦を再現します その1(2011年4月2日前半)」と「2011年4月のビーバー作戦を再現します その2(2011年4月2日後半)」に続いて、2011年4月3日の出来事を東電TV会議の情報を加えて再現していきたいと思います。

今回、やっとタイトルの「ビーバー作戦」の意味がおわかりいただけると思います。


【2011年4月のビーバー作戦を再現します その3(2011年4月3日)】の続きを読む

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前回の「2011年4月のビーバー作戦を再現します その1(2011年4月2日前半)」の続きです。

前回は、2011年4月2日の第一報までの話をまとめました。第一報で外部に公表されたのは本当にごく一部でしたが、その時点ですでに現場と本店ではいろいろな情報を把握して、何を行うべきかを考えて手を打っていたことがわかります。今回はその後でどうなったのか、ということについてです。

【2011年4月のビーバー作戦を再現します その2(2011年4月2日後半)】の続きを読む

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再開予告」でお伝えしたように、東京電力がHPで公開しているTV会議の映像と、メディア限定で公開しているTV会議の映像を元に、2011年4月に2号機からの高濃度汚染水の漏洩事故でいったい何が起こったのか、再構成していきたいと思います。メディア限定公開の部分は、再開予告にも書いたようにおしどりマコさんが主宰するLCMプレスからTV会議を視聴して書き起こしたものをいただき、利用させていただきました。

今回は第1回ということで、2011年4月2日について(前半)です。なお、タイトルのビーバー作戦については、なぜそういう名前がついたのかは4月3日の部分を読めばおわかりいただけると思います。

【2011年4月のビーバー作戦を再現します その1(2011年4月2日前半)】の続きを読む

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最近は汚染水の最新情報をタイムリーに細かくお伝えできていませんが、それには理由があります。

実は、今年の夏頃にずっと書いてきた「2号機からの海洋漏洩の真実は?2年前の漏洩事故を再検証」の再検証シリーズを再開することにしました。最近はこちらに注力しているのと、最新の情報はデータはたくさんあるものの大きな進展があまりないため、なかなかうまくまとめてお伝えできないのが実情なのです。

今回は、新たに東京電力の2011年4月のTV会議の情報を踏まえて、より真実に迫っていく予定です。

【「2号機からの海洋漏洩の真実は?2年前の漏洩事故を再検証」 再開予告】の続きを読む

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今回は、「2号機からの海洋漏洩の真実は?2年前の漏洩事故を再検証(3) 電源ケーブルはどこから?」の続編です。今回は、おそらく「再検証(3)」を読んでからでないとわからないことが多いと思いますのでできればそちらを先にお読みください。

ちなみに、これまでのシリーズはこちらです。また、目次「2号機からの海洋漏洩の真実は?2年前の漏洩事故を再検証 目次」も作りましたのでそちらもご覧下さい。

7/7公開 「2号機からの海洋漏洩の真実は?2年前の漏洩事故を再検証(1)
7/15公開 「2号機からの海洋漏洩の真実は?2年前の漏洩事故を再検証(2) トレンチの謎
7/21公開 「2号機からの海洋漏洩の真実は?2年前の漏洩事故を再検証(3) 電源ケーブルはどこから?
7/28公開 「2号機からの海洋漏洩の真実は?2年前の漏洩事故を再検証(4) トレンチの謎2 追加データ
8/4公開「2号機からの海洋漏洩の真実は?2年前の漏洩事故を再検証(5) トレンチの謎3

【2号機からの海洋漏洩の真実は?2年前の漏洩事故を再検証(6) 私の仮説】の続きを読む

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このシリーズは、2011年に発生した2号機からの海洋漏洩事故について、主に放射能汚染水という角度から検証したものです。

2012年3月で原発事故から1年経過するのに合わせて様々な情報が公開されました。それらも活用しながら、これまでのブログの中で集めてきたデータを元に私なりにいったい何があの時起こったのかを検証しようという試みを昨年(2012年)春に行いました。それが「福島第一原発2号機の謎に迫る」です。

福島原発事故による海洋汚染のほとんどは、2011年4月2日に発覚した2号機スクリーンからの海洋漏洩事故によるものです。しかしながら、多くの情報が公開されてこなかった(あるいは調査されてこなかった)ため、謎が多く残っています。2012年の時点でわかる範囲の情報を集めて調べて書いたのが「福島第一原発2号機の謎に迫る」シリーズでした。

残念ながら、魚介類への影響についてまでは行きつけませんでしたが、福島第一原発においてどうして放射能汚染水が発生して、それがどのようになっているのかについてはかなりわかりやすくまとめたつもりです。

その後1年経ち、今年4月の地下貯水槽の問題をきっかけに汚染水および地下水の管理がメディアでも広く取り上げられるようになりました。そして、汚染水の問題は喫緊の問題であるということは多くの人に理解してもらえるようになってきました。

メディアに注目されたおかげで、汚染水処理対策委員会などができて、より多くの情報が公開されるようになりました。そしてついに、これまで光が当たってこなかった2年前の事故に関連して2号機トレンチの調査までも行われるようになってきています。

このような状況を踏まえて、1年ぶりに過去のデータを見直し、今年2月に公開された大量の事故当時の写真も利用しながら、新しい「2号機からの海洋漏洩の真実は?2年前の漏洩事故を再検証」シリーズとして始めました。週に1回の更新を目標として続けています。ただし、新情報が出てきたり、事態の急展開があった場合は予定を変更して書いていますので、何回で終了するかは私にもわかりません。

また、昨年の「福島第一原発2号機の謎に迫る」で書いた事は基本的にはわざわざ取り上げずにリンクのみ記載しています。初めて読む方は、一度昨年の「福島第一原発2号機の謎に迫る」を読んでからこちらを読んでいただいた方が理解しやすいかもしれません。

お読みいただいて不明な点やここは違う、というコメントのある方は是非コメント欄かメール、ツイッターなどでご連絡いただければ幸いです。

 
7/7公開 「2号機からの海洋漏洩の真実は?2年前の漏洩事故を再検証(1)

今年の2月に公開された写真を元に、東電が公表した事象を時系列を追ってチェックしてみました。写真が多いのでイメージしやすいと思います。


7/15公開 「2号機からの海洋漏洩の真実は?2年前の漏洩事故を再検証(2) トレンチの謎

7月になって、トレンチのデータがいくつか公開されました。しかしながら、これについてはトレンチのことをよく理解していないとわからないと思います。そこで、トレンチについてわかっている情報をまとめました。


7/21公開 「2号機からの海洋漏洩の真実は?2年前の漏洩事故を再検証(3) 電源ケーブルはどこから?

1年前にも書いたのですが、旧保安院の公開した情報をよくチェックすると、どう考えても東電が発表している情報には誤りがあります。写真や政府事故調中間報告書を元に本当はどうなっているのかを探ります。


7/28公開 「2号機からの海洋漏洩の真実は?2年前の漏洩事故を再検証(4) トレンチの謎2 追加データ

「2年前の漏洩事故を再検証(2)」で書いた事の続きです。さらにまた新しいトレンチのデータが公開されましたので、それについての考察を加えました。


8/4公開 「2号機からの海洋漏洩の真実は?2年前の漏洩事故を再検証(5) トレンチの謎3

「2年前の漏洩事故を再検証(2)」「2年前の漏洩事故を再検証(4)」に続いてのトレンチデータの検証です。2号機トレンチからは少しずつ漏れている可能性が見えてきました。


8/18公開 「2号機からの海洋漏洩の真実は?2年前の漏洩事故を再検証(6)私の仮説

「2年前の漏洩事故を再検証(3)」の続きです。これまで東電が公表した情報をもとに、2011年4月にどんなことが起こっていたのか、私なりの仮説を立ててみました。


いちおうこのシリーズは(6)で終了予定でしたが、新たな情報を得たので、もう一度書き直していく予定です。

11/10公開 「2号機からの海洋漏洩の真実は?2年前の漏洩事故を再検証」再開予告


11/23公開 「2011年4月のビーバー作戦を再現します その1(2011年4月2日前半)

東京電力のTV会議の情報を加えて、再度検証し直していきます。今回は第1回目です。漏えいが発覚した2011年4月2日の話を2回に分けて、前半部分をまとめました。

11/30公開 「2011年4月のビーバー作戦を再現します その2(2011年4月2日後半)
 
4月2日の後半です。ピットにコンクリートを投入したのに失敗に終わります。なぜだったのか、次はどういう手を打つのか?そんな話が展開されていきます。

12/8公開 「2011年4月のビーバー作戦を再現します その3(2011年4月3日)

この日の朝の全体会議で、ビーバー作戦の名前の由来がわかります。そしてこの日も現場の人々は不毛な闘いを強いられるのでした。

12/23公開 「2011年4月のビーバー作戦を再現します その4(2011年4月4日)

この回では4月4日の話を書いています。特に今回は、低レベルの汚染水をどうして海に放出しないといけなかったのか、その切迫した状況をわかるように書いたつもりです。

1/3公開 「2011年4月のビーバー作戦を再現します その5(2011年4月5日前半)

この日はいよいよ、ピットの下の砕石層に水ガラスを投入します。この日の動きを2回に分けて再現します。

 
先週書いた「2号機からの海洋漏洩の真実は?2年前の漏洩事故を再検証(4)トレンチの謎2 追加データ」のあとで、さらに多くの情報が出てきました。やはりこれらをしっかりと確認しておかないと先に進むわけにはいきません。

というわけで、今週も先週同様、新しく出てきた情報の解析して、2年前にどうなっていたのかを再検証していきます。これまでの再検証はこちら。

7/7 「2号機からの海洋漏洩の真実は?2年前の漏洩事故を再検証(1)
7/15「2号機からの海洋漏洩の真実は?2年前の漏洩事故を再検証(2) トレンチの謎
7/21 「2号機からの海洋漏洩の真実は?2年前の漏洩事故を再検証(3) 電源ケーブルはどこから?
7/28 「2号機からの海洋漏洩の真実は?2年前の漏洩事故を再検証(4) トレンチの謎2 追加データ
 

【2号機からの海洋漏洩の真実は?2年前の漏洩事故を再検証(5) トレンチの謎3】の続きを読む

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昨年「福島第一原発2号機の謎に迫る(仮題)」として書いてきた一連のシリーズの再検証として今年の7月から新たに再検証シリーズを始めました。

7/7 「2号機からの海洋漏洩の真実は?2年前の漏洩事故を再検証(1)
7/15「2号機からの海洋漏洩の真実は?2年前の漏洩事故を再検証(2) トレンチの謎
7/21 「2号機からの海洋漏洩の真実は?2年前の漏洩事故を再検証(3) 電源ケーブルはどこから?

今週はその続きで、これまでわかっている情報から2年前に起こったことを仮説として示そうと思っていたのですが、地下水が海に出ている事を東京電力が初めて認めるなどの新たな情報が出てきたため、予定を変更します。

特に、7/26に発表されたトレンチの調査計画は、調査結果によっては話の前提が変わってくるかもしれませんので、今回は「再検証(4) トレンチの謎2 追加データ」として(2)の追記の形で書きたいと思います。
もし私の仮説を期待していた方がいたら申し訳ありません。

7/29追記:本日東電のHPに「福島第一原子力発電所2号機取水電源ケーブルトレンチの調査結果と現時点での評価」という資料が公表されました。内容的には私のこの記事とほとんど同じです。

【2号機からの海洋漏洩の真実は?2年前の漏洩事故を再検証(4) トレンチの謎2 追加データ】の続きを読む

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今回は、7/15に書いた「2号機からの海洋漏洩の真実は?2年前の漏洩事故を再検証(2) トレンチの謎」の続きです。まだお読みでない方は、まず「2号機からの海洋漏洩の真実は?2年前の漏洩事故を再検証(1)」を最初に読んでください。そうでないと、話がわからなくなる可能性が高いと思います。

2013年12月8日追記:TV会議の情報を加えた最新の再検証シリーズを再開しています。そちらもぜひお読みください。詳しくは「2号機からの海洋漏洩の真実は?2年前の漏洩事故を再検証 目次」からどうぞ。

これまでのところ、今回を入れて3回に分かれています。あと1回か2回はかかりそうです。

7/7 「2号機からの海洋漏洩の真実は?2年前の漏洩事故を再検証(1)

7/15「2号機からの海洋漏洩の真実は?2年前の漏洩事故を再検証(2) トレンチの謎

7/21 「2号機からの海洋漏洩の真実は?2年前の漏洩事故を再検証(3) 電源ケーブルはどこから?



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前回の「2号機からの海洋漏洩の真実は?2年前の漏洩事故を再検証(1)」に続いて、2年前の2号機スクリーン海水から海への漏洩事故の真実に迫ってみたいと思います。

この一週間で現在も漏えいが続いている可能性がさらに高まり、新たにトレンチにある汚染水のデータも出てきました。この新たな動きを受けて、当初想定していた構成を急遽変更し、今回はトレンチについて情報を整理し、徹底的に検証してみたいと思います。あまりまとまりがないように感じる方がいるかもしれませんが、それは最後に示す今年のトレンチのデータを検証するためにその予備知識としていろいろな情報をお示ししているためです。


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昨年私は、「福島第一原発2号機の謎に迫る(仮題)」として一連のシリーズを書いてきました。その中でもメインの話の一つが今回書き直す2011年4月の2号機スクリーンから海への高濃度汚染水の漏えい事故の経緯です。この事故さえなければ、今の福島県の漁業への被害の多くは防げただろうと思える重大事故ですから、国民は本当のことを知っておく必要がありますが、まだ真実は明らかになっていません。

そのことが、今年6月の港湾部地下水からの高濃度トリチウムあるいはストロンチウム(全β)発見での大騒ぎにつながっているのです。私自身は今回の地下水観測孔からの高濃度の放射性物質発見は予想通りだったので驚きませんでしたが、さらなる調査により2年前の真実解明につながる可能性があると考えて事態の進展を見守っています。

7/5に「2年前の2号機スクリーン漏洩事故の謎に再度挑戦! 予告編」で予告したように、今回から数回にわたって、昨年5月に書いた「2号機からの海洋漏洩はいつ始まったのか?(2)細かく検証してみましょう Aバージョン」「2号機からの海洋漏洩はいつ始まったのか?(2)細かく検証してみましょう Bバージョン」を書き直して再検証していきます。

もともと「福島第一原発2号機の謎に迫る(仮題)」シリーズの一つだったため、わかりにくいところがあるかもしれませんが、その場合はこのシリーズの他の回を読んでみてください。きっとわかるようになると思います。

昨年書いた内容と重複する部分もかなりありますが、新しい情報と新しい考察を加えて、再度2年前の事故の謎に迫りたいと思います。そして、このところ話題となっている港湾付近の地下水観測孔との関係についても考察しようと思います。

週に1回くらいの更新の予定です。本日は第1回で、新しい情報も踏まえて何が起こったのか、公開された情報から多少の推論を加えて事実を確認していきたいと思います。そのための重要な情報源は、2013年2月に東京電力が公開してくれた大量の写真です。写真が多いので分量はかなり多くなっていますから、お時間のある時にじっくりとお読み下さい。


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2012年前半、「福島第一原発2号機の謎に迫る(仮題)」として、一連のシリーズで2011年4月に発覚した、2号機からの汚染水流出の話を中心としたまとめを書いてきました。あれが福島県の漁業を今も苦しめている大きな要因だからだと考えているからです。

しかしながら、2012年当時は情報が明らかになっていなかったり、私自身の理解が及ばなかったりしたため、今となってみると間違っている事を書いていたり、現在公開されている情報を考慮したら違うことが考えられたのに、というような話が幾つもあります。

このシリーズ、本来は昨年のGWで全て書き上げるつもりで始めたのですが、それまで書いてきた日々のブログと比べて長編になり、まとめるのに時間がかかったため、6月になっても終わりませんでした。それでも第一部として考えていた内容はほとんどまとめることができました。

今になって振り返ってみると、ニュース記事などのWeb上の情報も1年経つと消えてしまうことがあるため、事故から1年以内の頃に情報を収集してまとめたのは意味があったと思います。今、あの作業を一からやろうとしたら大変だったことでしょう。

今回、6/19に発覚した港湾近くの地下水のトリチウムとストロンチウムの話題をきっかけに、再度2011年3月末に何が起こったのか、考えていきたいと思います。書いていくうちに港湾近くの地下水については新しい情報が出てくるでしょうし、新たな展開があるかもしれないので、ちょうどいいタイミングだと思っています。奇しくも本日(7/5)、新しい地下水観測孔から全β 900,000Bq/Lという情報が出てきました。

一年前のまとめを読んでいない人にとっても、昨年のまとめを読んだ人にとっても参考になるように、新情報を元に再度考え直した事を何回かにわたって書いていく予定です。

ちょっとだけネタばらしをすると、今年の2月に東京電力HPの写真・動画集に「福島第一原子力発電所事故の状況把握に係る写真(平成25年2月1日公開)」というのがあります。実はこれが宝の山でした。この中の写真をいくつも使って、2011年4月のあの頃を再検証していきます。

こうやって予告しておかないと、いつまでたっても書けないかもしれないので、半分は自分を追い込むつもりで予告編を書いています。

早ければ今週末にでも第1回をアップする予定ですので、気長にお待ちいただけるとありがたいです。

 
1/31、東京電力は記者会見を開いて「福島第一原子力発電所1~4号機の廃炉措置等に向けた取り組みの進捗状況(2013年1月)」について説明をしました。

私も最近は東京電力の記者会見を見ていなかったのですが、実は今年から定例の記者会見は月水金の週3回に減らされたそうです。何かニュースがあれば臨時で記者会見を行うことに変わったそうです。

1/31に記者会見を行うことは、1/25(金)の定例の記者会見終了時に発表(リンク先1:26:15前後)されたものですが、毎月行われてきた政府・東京電力中長期対策会議の運営会議と研究開発推進本部会議は政府の都合(効率的に運営するため開催方法を見直すというような説明でした)で1月分の会議が中止になった事によるものです。そのため、通常は経産省のHPに同じ内容が報告されるのですが、会合を開かなかったため、東京電力のHPにしか掲載されない可能性があります。

【1/31の東電記者会見による港湾内のSrやCsの最新情報の解説】の続きを読む

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1/18の東京電力の記者会見で明らかになった事ですが、港湾内のムラソイから254,000Bq/kgのセシウムが検出されたそうです。

この機会に、港湾内での昨年からのいろいろな動きについてまとめたいと思います。

【放射能汚染水情報アップデート(5) 254,000Bq/kgのムラソイがいる港湾内の現状】の続きを読む

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前回の「放射能汚染水情報アップデート(3) サブドレン浄化試験の行方は?」において、ALPS以外に東電が取っている施策として(1)サブドレン浄化、(2)地下水バイパス(3)遮水壁などがあると書きました。前回はサブドレン浄化について書きましたので、今回は(2)の地下水バイパスについてです。

地下水バイパスについては、昨年一度「福島第一原発直下を流れる地下水の水位と流速はどうなっているのか?」において遮水壁と共に書きました。(3)の遮水壁についてはあまり大きな進捗はないのですが、(2)の地下水バイパスについてはその後具体的な進捗がありましたので主にそれについてまとめたいと思います。


【放射能汚染水情報アップデート(4) 地下水バイパスの現状】の続きを読む

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昨年末に書いた「2012年後半 放射能汚染水と海洋汚染に関する情報アップデート(1)」のあとに、「アップデート(2)」として「放射能汚染水情報アップデート ALPSの稼働をめぐる部分最適の是非(1)」と 「放射能汚染水情報アップデート ALPSの稼働をめぐる部分最適の是非(2)」を書きました。その際、まだ抜けている情報がいくつもあることに気がつきましたのでそれもまとめていきます。

これまでにも少しずつ紹介しているものもあるのですが、昨年後半はほとんどこの種の情報をブログにまとめなかったので、今回の一連のまとめで全体像を理解できるようにしたいと思います。

放射能汚染水をめぐる状況がどんなに綱渡り的な状態であるかはすでに「放射能汚染水情報アップデート ALPSの稼働をめぐる部分最適の是非」で書きましたのでここではくり返しません。しかし、東電は汚染水を少なくするための施策をALPS以外にもいくつか行おうとしているのです。主なものは以下の通りです。

(1) サブドレン浄化
(2) 地下水バイパス
(3) 遮水壁

これらとALPSの稼働を総合的に組み合わせて放射能汚染水の削減対策を行っているのですが、そのためには個々の対策について理解しておく必要があります。今回は(1)のサブドレンについて昨年の進捗を振り返ります。

 

【放射能汚染水情報アップデート(3) サブドレン浄化試験の行方は?】の続きを読む

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放射能汚染水情報アップデート ALPSの稼働をめぐる部分最適の是非(1)」の続きです。

ここからは、なぜ多核種除去設備(ALPS:Advanced Liquid Processing System)の稼働が遅れているのか、その理由について詳細にみていきたいと思います。


【放射能汚染水情報アップデート ALPSの稼働をめぐる部分最適の是非(2)】の続きを読む

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タイトルを読んで「部分最適」とは何?と思った方もいるかもしれませんが、これは重要なキーワードですので、ぜひ頭に入れてお読みください。また、かなり長くなったので前半(1)と後半(2)に分けました。ぜひ後半の「部分最適の是非(2)」もお読みください。

「部分最適」とは「全体最適」に対する言葉です。それぞれのパートで部分最適を求めると往々にして全体最適にならないことがよくあるものです。

ここでの「部分最適」とはALPSの稼働に当たり求める条件を厳しくして確実に安全な状態にしてから稼働させようとすることです。それに対して、福島第一原発事故の収拾および廃炉に向けての作業を全体的に早く円滑に進めることが「全体最適」であると思います。

ALPS稼働についてどうするべきなのか、読んだ方の中でも意見が分かれると思いますが、ご自分でも考えていただきたいと思います。


【放射能汚染水情報アップデート ALPSの稼働をめぐる部分最適の是非(1)】の続きを読む

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※この記事は、本来8月中に公開する予定だったのですが、うっかり公開するのを忘れていたものです。昨日(12/8)の東大農学部の講演会で森先生のAg-110mの講演を聴いて思い出しました。2012年8月時点の情報をもとに記載したもので、9月以降の新情報もあるかもしれませんがここでは付け加えていません。ご了承下さい。

8/3に行われた「海洋環境放射能調査検討会(第2回)」の配布資料から、平成23年度の「海洋環境放射能総合評価事業 海洋放射能調査結果」という資料を見つけました。これは、原発及び核燃料施設の近くの海域に対する影響を毎年調べている事業で、過去20年分以上の定点観測の蓄積がある貴重な資料です。

これを見ていると、過去のデータとの比較から昨年の原発事故による海洋汚染が日本全国でどのように影響しているのかを見ることが出来る事がわかりました。中にはよく見ないと見落とすような面白い知見もあり、この「福島第一原発2号機の謎に迫る(仮題)」シリーズに入れるべきと考え、追加することにしました。

今回は、前回の「海洋放射能総合評価事業の資料より(1)海水と海底土 汚染水は海流により茨城県沖で下層に沈んだ?」での海水と海底土に続いて魚介類のデータを見ていきます。その中でも特に気になったAg-110mについてです。

【海洋放射能総合評価事業の資料より(2)魚介類(特にイカ・タコ)とAg-110m 】の続きを読む

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TSOKDBA

Author:TSOKDBA
twitterは@tsokdbaです。
3.11では、停電・断水のため、一晩避難所で過ごし、震災後の情報収集をきっかけにブログを始めました。
これまで約4年間、原発事故関係のニュースを中心に独自の視点で発信してきました。その中でわかったことは情報の受け手も出し手も意識改革が必要だということです。従って、このブログの大きなテーマは情報の扱い方です。原発事故は一つのツールに過ぎません。

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