日本のマスメディア(新聞、TV)だけを情報源としていると、現在のアメリカの状況は全くわからないでしょう。なぜならば、アメリカの大統領選挙はもう終わったもの、ということになっているからです。
もちろん、最終的にバイデン候補が1月20日に新しい大統領に就任する可能性もあります。ただ、現状はバイデン候補が大統領選挙で勝利してそれが確定した、ということではありません。少なくとも、1月6日に上下院合同議会(上院と下院が合同で行う議会)において、選挙人の投票結果を開票して確定するまでは、正式には決まっていないのです。これは(これを書いている1月3日現在で)正しい情報です。
12月14日に各州で行われた538人の選挙人による投票は、密封されて、1月6日まで開票されません。ですから、正式な結果はわかっていないということです。
通常は、11月に行われる選挙人(538人)の選挙で勝利したほうがそのまま大統領に就任しますので、1月6日は単なるセレモニーですが、今回は、不正選挙があったとしてトランプ大統領が異議を申し立て、訴訟を起こしていますので、決定したとは言えません。
では、なぜ日本のマスコミはそのような状況を報道しないのか?それについては少しずつ明らかにしたいと思いますが、彼らにはそうする理由がある、と考える必要があると思います。
そもそも、マスメディアはかなりのお金をかけてニュースを作っています。でも、我々は地上波のTVでは無料でそれを見ることができます。そのコストは誰が払っているのか?スポンサーですよね。スポンサー企業にとって都合の悪いことは報道しない、ということは例を挙げるまでもなくご存知と思います。
そして、スポンサー以外にも、TVで報道されるニュースにはいろいろなフィルターが掛かっています。自主規制という名のもとに出せないニュースや、政治的理由で報道されないニュースも多くあることはこれまで追いかけてきた福島第一原発事故のニュースでもよくわかりました。
今回も何かがあるはず、という目でニュースを見ていただきたいと思います。
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