※これは昨年(2011年)に書いた記事です。今年のものではありませんのでご注意下さい。
「7/20 今年の米の放射性セシウムによる汚染具合を予想する!前編」「7/23 今年の米の放射性セシウムによる汚染具合を予想する!後編」で今年の米の放射性セシウム量がどれくらいになるか、予想してきました。
その根本的な考え方は、米の「移行係数」を当てにしない、ということです。土壌の放射性セシウム量に係数を出してかけ算をすればいいと思う人が多いのですが、土壌によって移行係数は違うことがありますし、肥料のあげ方によっても違うことがわかっています。そんな複雑なことをいろいろと計算するのではなく、そういうことは小麦に聞こう!というのが私の提案です。生態系の複雑なことを計算しようとするのではなく、生物のことは生物に聞け、ということです。
小麦は、畑で作られるため、田んぼとは多少条件が違いますが、米と比較するだけの過去のデータもあります。小麦と米の放射性セシウムデータの関係をだいたい把握しておけば、今年の小麦のセシウムのデータを指標にすることによって、今年の米の放射性セシウム量はだいたい予測できるはずです。

従って、小麦のデータはしっかりと解析しておく必要があります。以前は48検体のデータが出た段階で小麦の移行係数を仮に算出しましたが、データが増えて123件にもなりましたので、再度詳細に見直しました。新たにわかったことも含めて解説します。
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