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5/28、アメリカのPNASという有名な科学雑誌に太平洋を渡ってきたクロマグロの放射性セシウム検出(リンク先は英語)という話題が載っていました。

昨日、一昨日はかなりこの話題がツイッターでも駆け巡っていたように思いますが、大げさにとらえる人が出てきているように思います。今回報道機関は比較的冷静に伝えている印象がありましたが、この報道をどう受け取ればいいのか、論文に基づき考えていきたいと思います。

【昨年8月のデータなのにアメリカの論文に載るとマグロの汚染が大騒ぎになるのはなぜ?】の続きを読む

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今回は、放射能汚染水循環処理システムの現状についてまとめたいと思います。特に量的な関係について、汚染水の量がどれくらいあって、放射能量に直すとどれくらいなのか、そのあたりをまとめます。

【放射能汚染水循環処理システムの現状はどうなっているのか?】の続きを読む

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これまで「福島第一原発2号機の謎に迫る」シリーズにおいて、福島第一原発の中で汚染水がどのような動きをしてきたのかをいろいろな角度から検証してきています。ですが、地下水というものについてはこれまでほとんどご紹介してきませんでした。

今回は、まず最近発表されたデータを元に、福島第一原発付近の地下水の流れがどうなっているのかを見てみたいと思います。それから、具体的にどれくらいの流量があるのかを、これまで発表されたデータからひもといていきます。おそらく他の人にはできないであろう、この二つのデータを組み合わせるとこういうことがわかるのか!というような解析をお見せしたいと思います。

【福島第一原発直下を流れる地下水の水位と流速はどうなっているのか?】の続きを読む

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福島第一原発事故で海洋に流出した放射性セシウム量は全体のわずか2%?」で書いたように、放射性セシウムがいったい福島第一原発にはどれくらいあって、そのうちどれくらいが大気中や海に放出されたのか、全体量のイメージを持っておくことは重要なことです。

このたび、5/24に東京電力が大気中や海洋への放出量の推定値について発表しました。そのため、「福島第一原発事故で海洋に流出した放射性セシウム量は全体のわずか2%?」で書いた事について一部修正する必要も出てきましたので、今回はアップデートした内容をお知らせしたいと思います。ただ、前回と基本的にはほとんど変わっていません。東京電力の発表値が、各種シミュレーション結果とほぼ同様の値に落ち着いたというだけです。

前回の記事を読んでいない方もいると思いますが、一度読んだ方には復習になります。


【福島第一原発事故で海洋に流出した放射性セシウム量は全体のわずか2%? (東京電力の5/24のデータを加えたアップデート版)】の続きを読む

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今回は、「江戸川、利根川流域でのホルムアルデヒド検出問題の現況」、そして「江戸川、利根川流域でのホルムアルデヒド検出問題その2 ダムの放水を考慮するとデータの解釈が変わった!」の続きです。大きな展開がない限り、これでこの問題については終わりにしようと思います。

利根川や荒川でホルムアルデヒドが検出され、千葉県の柏市や野田市などで断水騒ぎになった問題で、一時は迷宮入りかと私は思いましたが、汚染源がヘキサメチレンテトラミンという化学物質で、その物質の処理を委託した業者名もDOWAハイテックという埼玉県本庄市の会社であると判明したそうです。

ただし、ヘキサメチレンテトラミンは水質汚濁防止法で規制されている物質ではないため、現時点ではDOWAハイテック社が水質汚濁防止法に違反したという事ではないようです。ただし、廃棄物処理法に違反するかどうかということで警察が動き出すようです。


【ホルムアルデヒド検出問題その3、事態は急展開して決着へ】の続きを読む

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昨日5/20の「江戸川、利根川流域でのホルムアルデヒド検出問題の現況」の続きです。昨日書いた後にわかったことや、昨日時間がなくて整理しきれなかったことをもう少し情報を整理しておきます。

今回は放射能とは関係ありませんが、セシウムの汚染が気になるひとも、川を通じたセシウムの移動、東京湾への流入についての理解をするためにも読んでいただいた方がいいと思います。川がどこからどう流れてくるのか、ということを理解しておくことはセシウムの移動を理解する上で重要なことだからです。

※この続編は下記をご覧下さい。
ホルムアルデヒド検出問題その3、事態は急展開して決着へ

【江戸川、利根川流域でのホルムアルデヒド検出問題その2 ダムの放水を考慮するとデータの解釈が変わった!】の続きを読む

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昨日大きなニュースになった江戸川、利根川流域でのホルムアルデヒド検出問題についてです。
この問題は、現段階(5/20午前)ではまだ原因を調査中ですが、19日の段階で取水停止措置をとっていた千葉県の3浄水場でも取水を再開したということで、柏市、野田市などの断水も解消しました。長く断水が続かなくて良かったと思います。現段階でわかっていることを整理してみました。

※上花輪浄水場(野田市)はまだ取水を停止していたようです。訂正します。

※この続編は下記をご覧下さい。
江戸川、利根川流域でのホルムアルデヒド検出問題その2 ダムの放水を考慮するとデータの解釈が変わった!

ホルムアルデヒド検出問題その3、事態は急展開して決着へ


【江戸川、利根川流域でのホルムアルデヒド検出問題の現況】の続きを読む

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さて、今回はいよいよタービン建屋やトレンチの水位データのまとめをしていきます。その結果、少なくとも3/27以降は放射能汚染水が外に漏れ出していたということが水位データから確かめられました。最後までじっくりとお読みください。

前回の「2号機からの海洋漏洩はいつ始まったのか?(2)細かく検証してみましょう」では今後確認してみたいこととして以下の3点をあげました。

(1)2号機のトレンチあるいはタービン建屋の昨年3/26頃からの水位はどうなっていたのか?O.P.(2.5m~)3mに達して、ピットA付近まで汚染水が達することが可能になったのはいつ頃なのか?

(2)昨年3月下旬の原子炉反応容器への注水量から考えて、タービン建屋やトレンチの水位は妥当なのか?どこかへ消えてしまった計算になる水は存在しないのか?

(3)スクリーン付近の地下水の水位はどのくらいの高さなのか?トレンチの外側に漏れ出した汚染水が地下水に流れ出した可能性はないのか?

そのうち(1)と(2)について、今回は検証します。

まずはいつものように全体像を把握するところから始めたいと思います。


【昨年3/27のトレンチなどの水位検証により判明した衝撃の事実!】の続きを読む

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さて、お待たせしました。いよいよ今回は、昨年4月はじめの2号機からの海洋漏洩事故の実態を、政府事故調査委員会の中間報告書を利用しながら検証していきます。

実はこの話には二つのバージョンを用意しています。昨日公開したのがAバージョン、つまり公式見解に基づいた話です。今回はAバージョンを全て書き終えた後に見つけた証拠に基づいたBバージョンです。私はBバージョンの方が真実に近いと考えていますが、せっかく書いたAバージョンももったいないので皆さんに読んでいただくことにし、昨日公開しました。

まだAバージョンを読んでいない方は、必ずAバージョンを先に読んでください。その後でこの記事を読んでいただきたいと思います。そして二つを読み比べて、どちらがより真実に近いとお考えか、また他の可能性はないのかなど、コメント等いただければ幸いです。


(このブログで用いている図や写真は、画像をクリックすると別画面で拡大して見ることができます。図が小さくて見にくい、と思った時は特に断りがなくてもぜひ一度お試し下さい。)

【2号機からの海洋漏洩はいつ始まったのか?(2)細かく検証してみましょう Bバージョン】の続きを読む

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さて、お待たせしました。いよいよ今回は、昨年4月はじめの2号機からの海洋漏洩事故の実態を、政府事故調査委員会の中間報告書を利用しながら検証していきます。

実はこの話には二つのバージョンを用意しています。本日公開するのはAバージョン、つまり公式見解に基づいた話です。しかし、この話をすべて書き終わった後で、この説明を全てひっくり返してしまいそうな証拠を見つけたので、それに基づいて来週にでもBバージョンを公開する予定です。(5/13にBバージョンを公開しました。)

本来ならばこれはボツにして、Bバージョンができてから公開してもいいかと思ったのですが、Bバージョンをまとめるのはもう少し時間がかかりそうなのと、このAバージョンもそれなりの出来なのでボツにするにはもったいないと思い、公開することにしました。

読者の方には来週公開予定のBバージョンと二つを読み比べて、どちらがより真実に近いとお考えか、また他の可能性はないのかなど、コメントや感想をいただければ幸いです。


(このブログで用いている図や写真は、画像をクリックすると別画面で拡大して見ることができます。図が小さくて見にくい、と思った時は特に断りがなくてもぜひ一度お試し下さい。)


【2号機からの海洋漏洩はいつ始まったのか?(2)細かく検証してみましょう Aバージョン】の続きを読む

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新しいカテゴリー「福島第一原発2号機の謎に迫る」においては、私がこれまで一年以上にわたってウオッチしてきた、福島第一原発事故による海洋汚染について、私なりにまとめていく予定です。

ここでは、このまとめの全体像がわかるように、目次として、それぞれの記事の簡単な紹介をしていきます。まだ公開していない部分については、予定稿の段階のものですので、実際に公開する際にはタイトルや内容が変更になる可能性もありますのでご了承ください。

なお、連動企画でtogetterのまとめ(http://togetter.com/li/302436)にもツイートを追加していく予定です。そちらもご覧下さい。

【福島第一原発2号機の謎に迫る(仮題) 目次】の続きを読む

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前回の「2号機からの海洋漏洩はいつ始まったのか?(1)シミュレーションからの推定」では、シミュレーションの結果、3/26から2号機の漏洩が始まっていたという説を紹介しました。このシミュレーションでは、実際の海水の放射能データを用いているものの、では本当に3/26から海への漏洩が始まっていたと言えるのかどうかについては、もう少しデータに基づいた検証が必要です。

そのためには、もう少しタービン建屋やトレンチの水位について理解する必要があります。今回は「サイフォンの原理」をキーワードにして、昨年3月下旬から4月にかけて起こったことをかいつまんで説明しながら、いかに放射能汚染水の管理に水位管理の概念が重要なのかを理解していただきたいと思います。いきなりデータを用いて詳細に説明しても間違いなく消化不良を起こすと思いますので、少しずつ解説していく予定です。

なお、原子炉建屋とかタービン建屋とかトレンチといった用語がわからない方は一度「福島原発の汚染水をよく知るため、O.P.とサブドレンを理解しましょう」を読んでみてください。


【サイフォンの原理を理解すれば放射能汚染水の管理は理解できる!】の続きを読む

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今回の話は、前回の「2号機からの海洋漏洩はいつ始まったのか?(1)シミュレーションからの推定」の直接の続きではありません。ですが、これから昨年4月に発覚した2号機からの海洋漏洩事故について解説をするにあたり、基本的な用語や位置関係を理解しておいてもらわないとその先の説明ができないため、ここで用語集的な位置づけとしてまとめます。すでに知っていることが多い人もいると思いますが、復習の意味もこめて読んでいただきたいと思います。

原子炉建屋、格納容器、タービン建屋、トレンチ、サブドレンなどという用語が今後頻発しますが、そのたびに詳細に解説するつもりはありません。今回で基本的なことはまとめて解説してしまいます。

また、今後放射能汚染水の話を理解する上で重要な、標高を表すO.P.と、サブドレンについて少し詳しく解説します。このことを理解していないと、地下水の話とかも理解できないので、前半は流し読みしてもかまわないので、後半のO.P.の話とサブドレンの話はぜひ読んで欲しいと思います。

【福島原発の汚染水をよく知るため、O.P.とサブドレンを理解しましょう】の続きを読む

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Author:TSOKDBA
twitterは@tsokdbaです。
3.11では、停電・断水のため、一晩避難所で過ごし、震災後の情報収集をきっかけにブログを始めました。
これまで約4年間、原発事故関係のニュースを中心に独自の視点で発信してきました。その中でわかったことは情報の受け手も出し手も意識改革が必要だということです。従って、このブログの大きなテーマは情報の扱い方です。原発事故は一つのツールに過ぎません。

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