今回の話は、元々は
「護岸付近にある地下水観測孔の「深さの違い」で解けてくる謎」においていくつかついたコメントに対する議論用の資料として作成したものですが、福島第一原発の護岸付近の地下水がどう流れているのか、そして汚染水は地下水からどうやって海に流れていっているのかを理解していくためには重要な事だと思っていますので、一つの話としてまとめました。また、考えていくうちにわかってきたことがありますので、ぜひ最後までお読みください。
「護岸付近にある地下水観測孔の「深さの違い」で解けてくる謎」に対していただいた
ひとり事故調さんのコメントで
「まず、No.1-9(5m孔)の水位が潮汐と連動するからといって、岸壁が水を通すとは言えない、という様に考えを変えました。No.1-9は岸壁のすぐ側ですから、どうしてもそのように考えがちですが、よく考えると、地盤改良の壁の外側ですから、埋土とその下の中粒砂岩層とは水理的に繋がっているので、海とも繋がっていることになり、岸壁が水を通さなくてもこのような水位変化になると思います。 」
とありましたが、私は「水理的につながっている」のところの意味ががよく理解できなかったため、もう少し細かく確認したいと思いました。そのためにはどうしても図を用いて議論しないといけないため、いくつも同じような図が出てきます。
今回の話は元々がコメントに対する返信用なので、一つ一つの図に特に細かく説明を入れていませんが、そこはサッと流して読んでいって下さい。
【護岸エリアの中粒砂岩層(透水層)は海とどうつながっているのか?】の続きを読む

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