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4/26 海洋放射能汚染で魚を食べても大丈夫か?その31

これを書こうとしたら、また地震がありました。最近、縦揺れが多いです。

本日の新しい情報は、水産庁のHPの更新です。(注:このリンクは今は切れています。)

http://www.jfa.maff.go.jp/j/kakou/Q_A/pdf/110425_kensakekka_jp.pdf

さて、今日は昨日予告したように、私がずっと見逃していた、文科省のシミュレーションの第二弾(4/16)について、解説してみたいと思います。文科省のHPは、更新されてもそれが更新された、というマークをつけてくれないので、非常に不親切です。そういう意味でも水産庁のHPはお薦めです。
http://radioactivity.mext.go.jp/ja/1780/2011/04/1304939_0416.pdf



文科省が4/12に発表した第一回のシミュレーションは、下記の記事で詳細に解析しました。

4/13 海洋放射能汚染で魚を食べても大丈夫か?その16

今回(4/16発表)は2回目であり、基本的な方法は変わっていません。単に新しいデータに基づいてシミュレーションをし直しているだけです。ですので、ここでも詳細な説明は省略します。上の4/13の記事をご覧ください。

なお、このシミュレーションの結果は、4/25の原子力安全委員会に保安院が提出した資料にも掲載されています(実はそれを見て私はこの2回目のシミュレーションの存在に気がつきました)。
http://www.nsc.go.jp/anzen/shidai/genan2011/genan026/siryo1-1.pdf

今回のシミュレーションのうち、JCOPE2の予想で1回目と比較のしやすい4/16、5/1、5/15の3日分を並べてみました。

4/16_4/16
4/16_5/1
4/16_5/15

これに対応する予想を、前回4/12に発表した図から引用します。上と比べていただければ、あまり変わっていないのがわかると思います

図3-3
図3-4
図3-5


一方、JCOPETというシステムを用いて近海の予想をしたシミュレーションです。これは、実測のデータを入れてシミュレーションしているはずなので、より実測値に近いはずのものです。

図4-1

図4-2

図4-3

これを見ても、Cs-137でいうと海水の基準値90Bq/kg、I-131でいうと40Bq/kgに対して何倍か、という倍率で記載しているので、慣れないとなかなかわからないかと思います。

実測値がどうだったかは、昨日も「4/25 海洋放射能汚染で魚を食べても大丈夫か?その30」でご紹介した図なのですが、19日のデータが下記の図に赤字で書き込んでありますので、それと上の4/20の予想を比較していただければ何が違うかは一目瞭然と思います。

4/25Map3


海域については、シミュレーションなので、多少違っていても気にしません。ですが、上の実測のデータを見ていただければわかるように、本来ならば、300Bq/kg以上、すなわち文科省のシミュレーションでいうと、基準値の3倍以上、色でいうと青い色が沖合15kmあたりに広がっていないといけないのですですが、シミュレーションの結果はその1/10です。これがシミュレーションの限界なのでしょうが、このシミュレーションでは、量の評価が正しくできていない可能性が高いです。

とすると、考えられる理由は二つです。
1.シミュレーションの精度が悪く、低めに数字をはじき出している(あるいは意図的に低くしている)。
2.元の数値の仮定が間違っている。

このシミュレーションは、実際のデータを一月近くも毎日眺めてきた人間の目から見て、それほど大きくはずしていないように感じられますし、元になったデータのシナリオの数値は前回検証したとおり問題ないですので、ここで仮定している以上の放射性物質が海に流れ込んでいるというのが正しいのかもしれません
たとえば、このシミュレーションの前提では、「発電所から大気中に放出された放射性物質の海面への効果は考慮しない」となっていますが、SPEEDIのデータを見ても、海面にもかなりの放射性物質が降下したことが推測されます。ともかく、4/20のJCOPETの予想は実際よりも1/10程度に少なく見積もっているということが、4/19の実測値との比較で明らかになりました。このシミュレーションの結果は、そういう目で見る必要があります。

なお、JCOPE2については、下記で海流のシミュレーションを見ることができます。
http://www.jamstec.go.jp/frcgc/jcope/cgi-bin/create-index.cgi?TYPE=JCOPE

海流については、時間のあるときにまたシミュレーションと海上保安庁のデータを比較して見てみたいと思います。

今日はこの辺で終わりにします。



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3.11では、停電・断水のため、一晩避難所で過ごし、震災後の情報収集をきっかけにブログを始めました。
これまで約4年間、原発事故関係のニュースを中心に独自の視点で発信してきました。その中でわかったことは情報の受け手も出し手も意識改革が必要だということです。従って、このブログの大きなテーマは情報の扱い方です。原発事故は一つのツールに過ぎません。

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