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4/27 海洋放射能汚染で魚を食べても大丈夫か?その33

文科省のHPが24日に更新されないと思っていたら、23日は荒天のため、船が出せなかったのですね。
本日、HPが更新され、先ほどの記事「4/27 海洋放射能汚染で魚を食べても大丈夫か?その32」でも書いたように、新しい測定ポイントが付け加わっています。

http://www.mext.go.jp/component/a_menu/other/detail/__icsFiles/afieldfile/2011/04/27/1304149_0427.pdf

昨日、今日のデータを見る限り、汚染水が福島から茨城県に南下してきている可能性があります。従って、これからは茨城県で取れる魚の放射性物質のデータにはこれまで以上に要注意です。本日発表された、水産庁のデータもそれを示唆しています。その根拠は、この後でご紹介します


まず、いつものように、東京電力のデータと、文科省のデータを見てみましょう。

東京電力のHP(26日)
http://www.tepco.co.jp/cc/press/betu11_j/images/110426b.pdf
東京電力のHP(27日)
http://www.tepco.co.jp/cc/press/betu11_j/images/110427e.pdf

両者のデータを合わせたものが下記の図です。
4/27地図2

比較のため、19日現在の図と比べてみましょう。4/25Map3

ちょっと図の位置や縮尺が微妙に違うのでわかりにくいかもしれませんが、25日~26日は、新たなサンプリングポイントも追加されていることにご注意ください。

原発の近くの沿岸の数値自体が19日の時(270~480Bq/kg)よりも下がってきている(73~140Bq/kg)ため、全体的に数字は下がり気味です。しかし、注目したいのは、文科省の【10】のポイントです。
4/27地図2-2

文科省の【10】のポイントは、上の図でいうと、緑色の風船で、いわき市の東、40と書いたところです。ここは、19日はN.D.(<10Bq/kg)でしたし、観測を開始してからこれまで、10Bq/kgを超えたことはありません。それが、初めて40Bq/kgという数値を記録しています。このことは、私にはオレンジ色と黄色で囲んだような海域で汚染が広がっているように見えます(※このオレンジ色や黄色の線は私の予想で書いたものです。)。つまり、19日の時よりも、少なくとも南については汚染水が南下していることを示唆しています。
新たに追加された東京電力の17番(夏井川沖合3km)も160Bq/kgと高い数値を示しており、南下説を否定するものではないことがわかります。

ただし、新たに追加された文科省の【S4】では、表層は不検出(新たに追加された中層は18.8Bq/kg)だったので、そこまで達していない可能性もあります。

このあたり、検証したい方は、ぜひ下記のGoogle Mapsで確認してみてください。
最新のデータに更新してあります。オススメです。
コウナゴ(イカナゴ)の取れた場所と放射性セシウムの濃度


ところで魚への被害は?
さてここで、実際のサンプリングされた魚の放射能汚染の実態を調べてみましょう。

これまで私のブログを読んでいただいている方には繰り返しになってしまいますが、放射性ヨウ素は半減期が8日間なので、1ヶ月(32日)で1/16になります。そのため、あまり気にする必要はありませんが、放射性セシウム、特にCs-137は半減期が30年と非常に長く、注意する必要があります。そこで、私のブログでは、特にCs-137に注目して調べています。Cs-137については、半減期が長いために年月を追っての推移が観測でき、チェルノブイリの時のデータも観測されているので信頼性があると考えられるためです

茨城県のHP
http://www.pref.ibaraki.jp/important/20110311eq/nousanbutsu/20110427_01/files/0426_suisannbutu_chousa.pdf

日付  水産庁番号  魚      場所     ヨウ素   セシウム(Bq/kg)
4/11 水産庁 74 カタクチイワシ 北茨城市沖   52     170
4/13 水産庁 90 カタクチイワシ 鹿嶋市沖    17     13
4/25 水産庁170 カタクチイワシ 鹿島市沖    不検出   20

4/22 水産庁158 シラス     日立市沖     6     11
4/25 水産庁169 シラス     北茨城市沖    45    180

4/4 水産庁 39 シラウオ     ひたちなか市沖 260    94
4/22 水産庁159 シラウオ    日立市沖     52    294

水産庁HP データ
http://www.jfa.maff.go.jp/j/kakou/Q_A/pdf/110427_kensakekka_jp.pdf
水産庁HP 地図
http://www.jfa.maff.go.jp/j/kakou/Q_A/pdf/110427_map_jp.pdf
茨城県漁政課HP カタクチイワシとシラスは同じ(シラスはカタクチイワシの幼魚)
http://www.pref.ibaraki.jp/nourin/gyosei/zizakana%20syoukai/zizakana%20syoukai/katakuchiiwashi.htm

このデータを見ると、コウナゴ以外は基準値の500Bq/kgを超えていないのは確かなのですが、上に記載したカタクチイワシ、シラス、シラウオについては、放射性セシウムの値が100Bq/kgを超えています。上の水産庁のHPを見ていただければわかりますが、他の魚は全て100Bq/kg未満、しかも一桁とか不検出が多いです。

サンプル数が少なすぎるので確かなことは言えませんが、たとえばコウナゴと同じように小さな魚であるシラスは、日立では4/22に11Bq/kgとかなり低いのですが、もっと北の北茨城市では4/25に180Bq/kgになっています。他の魚でも、シラウオで、4/4にひたちなか市では94Bq/kg(これもちょっと高め)が、4/22に日立市で294Bq/kgと、コウナゴ以外では最も高い数値となっています。


海水の汚染が徐々にいわき市沖あたりまで南下してきているのが確認されています。ですから、このコウナゴ以外の魚(特に小さい魚)でも茨城県北部で放射性セシウムの値に上昇傾向が観察されることは、だんだんと茨城県の魚にも汚染の可能性が出てきたことを示唆しています。

今後、茨城県の沖合、特に北茨城市や高萩市沖合では、GW中にでも基準値の500Bq/kgを超える放射性セシウムがコウナゴ以外の魚から検出されたとしても驚くには当たらないということを警告しておきたいと思います。もちろん、この予想が外れることを願っていますが、これまでのデータの推移を見る限り、そろそろ危険になってきたと言えると思います

なお、今日のCs-137の値は全体的に下がっているのだから大丈夫じゃないか?という方には、二つのことを指摘しておきます。

まず、放射性セシウムは、Cs-137とCs-134の値の合計であり、だいたいにおいてCs-134=Cs-137なので、私が図に書き込んだCs-137の値を2倍するとほぼ海水の放射性セシウムの値になります。

次に、これは水産庁のHPにも載っていることですが、魚の放射能セシウムの濃度は、海水の50-100倍であるということが過去の多くの文献データから証明されています。農薬とは違い、10000倍というような濃縮はかからないようですが、数十倍はいくことが多いです。ただし、魚によっても、また大きさによっても違いがあります。このあたりの詳細は私の過去の記事「4/9 海洋放射能汚染で魚を食べても大丈夫か?その10:まとめ1」をごらんください。

従って、確かに100Bq/kgを超えるCs-137の海域は少なくなりましたが、まだ40Bq/kgというようなデータが出ています。Cs-137が40Bq/kgということは、放射性セシウムにすると80Bq/kg=80kg/L、魚の体内に取り込まれるときに50-100倍の濃縮がかかると、4000-8000Bq/kgになります。海水のCs-137が4Bq/kgでも400-800Bq/kgです。従って、完全に検出できなくなるまでは(文科省の測定は10Bq/kg未満を検出限界以下とするようなので)安心できません。政府や東京電力の発表は法令で定められた90Bq/kgを超えたかどうかで判断してしまいますが、魚への影響を考える上では、もっと低い数値で考える必要があるということです。
500Bq/kgを超えたら即座に危険か、というとそんなことはないのですが、これまでの例を見ると、基準値を超えるとマスコミが大騒ぎして、風評被害も出るため、放射性セシウムの場合は500Bq/kgというのを一つの目安にするべきと思います。

この辺については、いずれまたまとめたいと思います。

今日は、海水のデータと魚の放射能汚染のデータから考えて、予めアラートを出しておきます。ただこれは、勘違いしないで欲しいのですが、決して不安を煽ったりするためのものではありません。







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3.11では、停電・断水のため、一晩避難所で過ごし、震災後の情報収集をきっかけにブログを始めました。
これまで約4年間、原発事故関係のニュースを中心に独自の視点で発信してきました。その中でわかったことは情報の受け手も出し手も意識改革が必要だということです。従って、このブログの大きなテーマは情報の扱い方です。原発事故は一つのツールに過ぎません。

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