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3/23 現在のつくば市の放射線は?その3

今朝、速報をお伝えしましたが、予想通り茨城県のパセリと原乳にも、ホウレンソウと同様に出荷停止の指示が出ました。

茨城県のHPを良く読んで、なぜホウレンソウの放射線が高いのか、考えてみています。でも、なかなかこれという答が出てきません。

http://www.pref.ibaraki.jp/important/20110311eq/nousanbutsu/

・コメントとして、「この時期の茨城県のホウレンソウはハウス栽培が主体であり、露地ものはあまり出回っていない状況にある」とあった(第1報より)
・ハウスと露地栽培であまり大きな差があるかどうかわからない(同じ地域で同じ日のサンプルで比較したデータがない)。ただ、傾向として、北の方の都市では10000Bq/kgを超える高い値が出て、県南では2000~4000Bq/kg程度の値である。これはハウス栽培でも同じ。
・サンプルを測定する前に洗っていないのかと思ったが、(3月17日採取分は未洗浄のサンプル)というコメントがあったため、洗ってから抽出して測定していると思われる。これは食品衛生法に基づく測定方法を読めばわかるはずですが、そこまでの時間はないので推測です。(第2報より)
・同じ守谷市のホウレンソウで、「寒さよけのためにホウレンソウに不織布をかけていた」ものは、検出限界以下あるいはきわめて微量(26Bq/kg)であった。(第3報より)

一方で、あまり広報されていないのですが、茨城県産の野菜でも、下記のものはサンプリングの結果、安全が確認されています。(第5報:3/23)

・露地栽培:ネギ、キャベツ、レタス、レンコン、ハクサイ

・ハウス栽培:トマト、イチゴ、キュウリ、ニラ、ミズナ、チンゲンサイ、ピーマン、エシャレット、大葉、切りミツバ、セルリー、小玉スイカ

・畜産物:牛肉、豚肉、鶏肉、鶏卵

・水産加工物:揚げかまぼこ、シラス干し


詳細はこちらをご確認ください。
http://www.pref.ibaraki.jp/important/20110311eq/nousanbutsu/20110323_11/index.html

これらの赤字で書いた野菜が放射線物質をほとんど含んでいなくて、なぜホウレンソウとパセリだけから検出されるのか?これはたぶん、葉物で葉っぱが広いというような話ではないと思います。ハウスのホウレンソウがダメで、露地もののレタス、ハクサイ、キャベツがOKというのですから、きっとこの二つの共通の何かがあると思います。どなたか答を予想できる人がいたら教えてください!


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コメント

Re: ほうれん草に蓄積しやすい?

> 洗っても取れてないならば、組織に吸収されたのでしょう。
> どこぞの番組でやってましたが、
> 1)この時期に、茨城県で最も収穫されている野菜であるからまず調べる典型的な野菜である(ほうれん草)
> 2)ほうれん草から検出されやすいという報告がある
> などを見ました。
> ほうれん草から検出されやすく(上記2)、かつ、洗っても取り除けないのであれば組織(要するに食べる部分)に吸収されているのでしょう。
> ほうれん草、パセリに詳しくはありませんが、例えばほうれん草にはシュウ酸がとても高く含まれます。他にも、各種の有機酸やアミン類が含まれるでしょう。また、今回のケースではどこから吸収されたか分かりませんが、例えば、土壌から吸収したとするならば、根が吸収に関与するわけです。植物の種類によってはある種の元素を特に取り込みやすい特徴があります。また、そのようにして吸収された元素がどこに蓄積するかということも植物ごとに異なります。たとえば、カドミウムは稲の根に有機酸(クエン酸の仲間)が多く含まれていて、それで、土壌からカドミウムイオンを溶かしだして植物体内に取り込み、米の周りの皮の部分に溜めやすいということを聞いたことがあります。ポリフェノールとか有機酸とかいろいろ関係するでしょう。これはまさにイタイイタイ病の原因になったわけです。
> ほうれん草に話を戻しますが、米=カドミウムと同様のメカニズムがあるのではないかと思います。

コメントありがとうございました。
このコメントを読んで、何を調べたらいいかヒントが見えた気がしました。25日の「その5」に私なりの調査結果を書きましたので、ご覧ください。

ほうれん草に蓄積しやすい?

洗っても取れてないならば、組織に吸収されたのでしょう。
どこぞの番組でやってましたが、
1)この時期に、茨城県で最も収穫されている野菜であるからまず調べる典型的な野菜である(ほうれん草)
2)ほうれん草から検出されやすいという報告がある
などを見ました。
ほうれん草から検出されやすく(上記2)、かつ、洗っても取り除けないのであれば組織(要するに食べる部分)に吸収されているのでしょう。
ほうれん草、パセリに詳しくはありませんが、例えばほうれん草にはシュウ酸がとても高く含まれます。他にも、各種の有機酸やアミン類が含まれるでしょう。また、今回のケースではどこから吸収されたか分かりませんが、例えば、土壌から吸収したとするならば、根が吸収に関与するわけです。植物の種類によってはある種の元素を特に取り込みやすい特徴があります。また、そのようにして吸収された元素がどこに蓄積するかということも植物ごとに異なります。たとえば、カドミウムは稲の根に有機酸(クエン酸の仲間)が多く含まれていて、それで、土壌からカドミウムイオンを溶かしだして植物体内に取り込み、米の周りの皮の部分に溜めやすいということを聞いたことがあります。ポリフェノールとか有機酸とかいろいろ関係するでしょう。これはまさにイタイイタイ病の原因になったわけです。
ほうれん草に話を戻しますが、米=カドミウムと同様のメカニズムがあるのではないかと思います。

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Author:TSOKDBA
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3.11では、停電・断水のため、一晩避難所で過ごし、震災後の情報収集をきっかけにブログを始めました。
これまで約4年間、原発事故関係のニュースを中心に独自の視点で発信してきました。その中でわかったことは情報の受け手も出し手も意識改革が必要だということです。従って、このブログの大きなテーマは情報の扱い方です。原発事故は一つのツールに過ぎません。

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