5/2 原発事故は鉄塔の地震対策をやっていれば防げた?
twitterで仕入れた話なのですが、私にとっては「えっ」という話で、今までの東京電力の説明は何だったんだよ、というニュースがありました。でも、インターネットでは話題になっていたようですが、一般にはあまり報道されていないようです。共産党の議員の質問だからでしょうか?
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik11/2011-04-30/2011043004_04_0.html- しんぶん赤旗
これまで、東京電力は「想定外」の津波によって非常用電源が失われて、それが今回の事故を引き起こした、という説明をしてきました。
ですが、上の赤旗の記事によると、これは衆院経済産業委員会なので議事録などもどこかに公開されるものだと思うのですが、事故原因は津波ではなく、「地震による受電鉄塔の倒壊で福島第1原発の外部電源が失われ、炉心溶融が引き起こされた」ということだそうです。
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http://www.jcp.or.jp/akahata/aik11/2011-04-30/2011043004_04_0.html- しんぶん赤旗
これまで、東京電力は「想定外」の津波によって非常用電源が失われて、それが今回の事故を引き起こした、という説明をしてきました。
ですが、上の赤旗の記事によると、これは衆院経済産業委員会なので議事録などもどこかに公開されるものだと思うのですが、事故原因は津波ではなく、「地震による受電鉄塔の倒壊で福島第1原発の外部電源が失われ、炉心溶融が引き起こされた」ということだそうです。
『東京電力の清水正孝社長は「事故原因は未曽有の大津波だ」(13日の記者会見)とのべています。吉井氏は、東電が示した資料から、夜の森線の受電鉄塔1基が倒壊して全電源喪失・炉心溶融に至ったことを暴露。「この鉄塔は津波の及んでいない場所にある。この鉄塔が倒壊しなければ、電源を融通しあい全電源喪失に至らなかったはずだ」と指摘しました。
これに対し原子力安全・保安院の寺坂院長は、倒壊した受電鉄塔が「津波の及ばない地域にあった」ことを認め、全電源喪失の原因が津波にないことを明らかにしました。海江田万里経産相は「外部電力の重要性は改めて指摘するまでもない」と表明しました。』
以上、「しんぶん赤旗」より引用
事実関係を確認してみます。
ニコニコ動画に、そのときの共産党の吉井議員の質問が載っています。
http://www.nicovideo.jp/watch/sm14309276
また、Wikipediaによれば、
『東北電力から1 - 4号機への受電が停電した。5、6号機に受電している原発西側の夜ノ森線[12]が生きていれば融通できた可能性があるがその第27号鉄塔が、のちの津波もこなかった場所であったがこの地震で倒壊し受電不能に陥った。鉄塔倒壊による停電の事実は、4月27日の衆議院経済産業委員会で、吉井英勝議員に答えて原子力安全・保安院長が肯定した[13][14]。』
Wikipedia-福島第一原子力発電所事故
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%A6%8F%E5%B3%B6%E7%AC%AC%E4%B8%80%E5%8E%9F%E5%AD%90%E5%8A%9B%E7%99%BA%E9%9B%BB%E6%89%80%E4%BA%8B%E6%95%85
東京電力の説明では、全てを想定外の津波のせいにしようとしています。これによって免責を適用してもらおうと考えているようです。これが想定外であったかどうかについてはとりあえず置いておきます。そもそも耐震強度の設計において、原子炉は当然として、タービン建屋やこのような送電鉄塔などの建て方まで含めて考えるべきだったのではないでしょうか?だって女川原発は何の問題も起こっていないのですから。
非常電源は確かに津波をかぶったかかぶらなかったかという違いはありますが、送電鉄塔の場所は、津波は関係ありません。これについては何の言い訳もできないはずです。津波の議論以前に、非常電源が必要になる事態を引き起こさないことができたのに、その対策をしなかった不作為というのは責められてもいいのではないかと思います。
また、実は地震の時に原子炉や格納容器にある配管にひびが入ったりして、それが事故の原因の一つだったという説もあること(これは公式には確認されていません)を付け加えておきます。
これに対し原子力安全・保安院の寺坂院長は、倒壊した受電鉄塔が「津波の及ばない地域にあった」ことを認め、全電源喪失の原因が津波にないことを明らかにしました。海江田万里経産相は「外部電力の重要性は改めて指摘するまでもない」と表明しました。』
以上、「しんぶん赤旗」より引用
事実関係を確認してみます。
ニコニコ動画に、そのときの共産党の吉井議員の質問が載っています。
http://www.nicovideo.jp/watch/sm14309276
また、Wikipediaによれば、
『東北電力から1 - 4号機への受電が停電した。5、6号機に受電している原発西側の夜ノ森線[12]が生きていれば融通できた可能性があるがその第27号鉄塔が、のちの津波もこなかった場所であったがこの地震で倒壊し受電不能に陥った。鉄塔倒壊による停電の事実は、4月27日の衆議院経済産業委員会で、吉井英勝議員に答えて原子力安全・保安院長が肯定した[13][14]。』
Wikipedia-福島第一原子力発電所事故
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%A6%8F%E5%B3%B6%E7%AC%AC%E4%B8%80%E5%8E%9F%E5%AD%90%E5%8A%9B%E7%99%BA%E9%9B%BB%E6%89%80%E4%BA%8B%E6%95%85
東京電力の説明では、全てを想定外の津波のせいにしようとしています。これによって免責を適用してもらおうと考えているようです。これが想定外であったかどうかについてはとりあえず置いておきます。そもそも耐震強度の設計において、原子炉は当然として、タービン建屋やこのような送電鉄塔などの建て方まで含めて考えるべきだったのではないでしょうか?だって女川原発は何の問題も起こっていないのですから。
非常電源は確かに津波をかぶったかかぶらなかったかという違いはありますが、送電鉄塔の場所は、津波は関係ありません。これについては何の言い訳もできないはずです。津波の議論以前に、非常電源が必要になる事態を引き起こさないことができたのに、その対策をしなかった不作為というのは責められてもいいのではないかと思います。
また、実は地震の時に原子炉や格納容器にある配管にひびが入ったりして、それが事故の原因の一つだったという説もあること(これは公式には確認されていません)を付け加えておきます。
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