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5/14 今度は神奈川県の茶葉からセシウムが検出!その2

5/11の段階では速報でお伝えしましたが、その後13日にも追加でお茶の生葉から放射性セシウムが検出されました。神奈川県は、南足柄市に加えて小田原市、清川村、愛川町、真鶴町、湯河原町に対して出荷の自粛を要請しました。

産経ニュース
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/110514/dst11051400540002-n1.htm

5/11の神奈川県HP 南足柄市からの検出
http://www.pref.kanagawa.jp/prs/p307240.html
5/13の神奈川県HP(その1)
http://www.pref.kanagawa.jp/prs/p307938.html
5/13の神奈川県HP(その2)
http://www.pref.kanagawa.jp/prs/p308192.html



具体的なデータです。足柄茶というのは神奈川県産の茶の統一ブランドで、県農協茶業センター(山北町)から出荷され、ほとんどが県内で消費されるそうです。足柄茶を生産する16市町村のうち南足柄市を除く15市町村で11~13日に採取して測定したそうです。データは放射性ヨウ素は不検出だったので省略して、放射性セシウムの数値をBq/kg(基準値は500Bq/kg)で記載しています。二つ数値があるのは2回測定したということです。赤字は基準値を上回ったところです。

チャ(生葉)(小田原市) 770  780
チャ(生葉)(秦野市)  92  -
チャ(生葉)(中井町)  330  -
チャ(生葉)(松田町)  240  -
チャ(生葉)(山北町)  280  -
チャ(生葉)(開成町)  158  -
チャ(生葉)(愛川町)  670  670
チャ(生葉)(清川村)  690  740
チャ(生葉)(厚木市)  320
チャ(生葉)(伊勢原市) 200
チャ(生葉)(大井町)  64
チャ(生葉)(箱根町)  330
チャ(生葉)(真鶴町)  530
チャ(生葉)(湯河原町) 680
チャ(生葉)(相模原市) 440
チャ(生葉)(南足柄市) 550 570

チャ(荒茶)(南足柄市) 3,000

こうやってみると、南足柄市をいれて16市町村で、500Bq/kgを超えたのが6市町村、300-500Bq/kgだったのが4市町村、100-300Bq/kgだったのが4市町村、100Bq/kg未満だったのが2市町村でした。

真鶴町の530Bq/kgと相模原市の440Bq/kgにどれだけの差があるかというと、あまりないと思います。きっと相模原市のお茶の生産農家は「よかった!」と感じているでしょうし、真鶴町の生産農家は「なんで?」と思っていることでしょう。どこかで線を引かなければいけないので、仕方ないとは思います。では消費者としては、真鶴町のお茶が危なくて相模原市のお茶は安全か?といわれたら、そうではなくて、単に基準値を超えたかどうかのちがいだ、ということを理解しておく必要があります

また、荒茶についても測定がされています。荒茶というのは、「摘みたての葉を蒸気で加熱し乾燥しただけで、まだ精製していない茶(重量で生葉の約5分の1になります)」という説明が神奈川県のHPにありました。つまり、生葉は水分があるのですが、荒茶にすると水分を飛ばしても放射性セシウムはとばないので濃度は5倍になるということです。このあとまだ出荷時のお茶になるまでにはいくつかの過程があるようですが、どちらかというと、製品のお茶の段階に近いのはこちらの数値なのではないか?と思いました。

そこでさらに調べると、お隣の静岡県では下記の記事によると、「御前崎市で5月2日に採取した茶葉から、セシウムが1キロ・グラムあたり82・9ベクレル検出された。過去10年間の最高値は0・19ベクレルだった。」「県は7日にも菊川市で採取された茶葉(生)を分析したところ、御前崎市の茶葉を上回るセシウムを111・0ベクレル検出。茶葉10グラムを430ミリ・リットル、90度の湯で60秒間浸出した「飲用茶」からは4・32ベクレル検出された。」ということです。

読売ONLINE
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20110512-OYT1T00299.htm

菊川市の生葉は110Bq/kgの放射性セシウムを含むのですが、その茶葉を用いて「飲用茶」にすると、4.32Bq/430ml=10Bq/Lになったということです。これを単純に南足柄市の550Bq/kgの生葉で比例計算すると、5倍なのでお茶にすると50Bq/Lの放射性セシウムを含むお茶になるという計算になります。同様に出荷制限のかからなかった相模原市の生葉からお茶にしたと仮定すると、40Bq/Lの放射性セシウムを含むお茶ができるという計算(あくまで計算値)になります。

参考までに、3月に水道から放射性ヨウ素が検出されたときのことを思い出していただければいいのですが、暫定基準値は放射性ヨウ素で300Bq/kg、放射性セシウムで200Bq/kgです。この数値からどう考えるかは各自の判断だと思います。
厚労省のHPより
http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/2r9852000001558e-img/2r9852000001559v.pdf

下記の記事では、「神奈川県によると、茶葉から検出されたセシウム570ベクレルは、人体への影響に換算すると、0.0074ミリシーベルトになる。茶葉1キロ、製品にして200グラムのお茶を1年間毎日飲み続けると、年間2.7ミリシーベルトになり、人の許容量1ミリシーベルトを上回る。」だそうです。
J-castニュース
http://www.j-cast.com/2011/05/12095423.html?p=all


もう一つ上の記事で重要な記述は、過去10年間の放射性セシウムの最高値は0.19Bq/kgだったということです。通常はこれくらいだという基準と、今回は通常の1000倍以上の数値なのだということを頭に入れておくことは重要だと思います。


なぜ300km近く離れた神奈川から?という疑問については、下記のような説があるようです。
・風が箱根山など神奈川西部の山地にぶつかり降下したため、足柄茶で検出された可能性を指摘している専門家もいるそうです。これについては、16市町村と山の位置関係を調べればわかると思いますが、神奈川県の地理を把握していないのでちょっとそこまではやる気になれません。誰か神奈川県の人がきっと調べてくれていると思います。

また、葉っぱから吸収したのか?根から吸い上げたのか?については、
・3月中旬~下旬に降下した放射性セシウムを葉から吸い込み、それが新芽に移行したという説があります。お茶の場合は4月に新芽が出てくるので、そのときにお茶の木にある養分がかなり新芽に移行するため、新芽に放射性セシウムが濃縮されるのだという説です。この説だと同じ市町村のほうれん草などでは検出されないことの説明もつきます。
・昨日の記事のコメントでもいただきましたが、セシウムはカリウムと化学的性質が似ています。お茶の肥料にはN(窒素)P(リン酸)K(カリウム)のうち、カリウムが少ないそうです。そのためにセシウムを地中から吸い上げやすいのでは?という説もあります。

まだ謎は残りますが、一つだけ明らかになったのは、東京や神奈川にもそれなりの量の放射性セシウムが降下していて、作物にも吸収されているということです。


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