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5/19 2号機からも汚染水が海に流出している。しかもI-131が高い!


さきほど、「5/19 再び3号機からの汚染水が海に流出!海に通じる別ルートも?」を書きましたが、実はもっと不思議な、そして場合によっては持っている意味が大きいかもしれないデータもあります。

これについても似たようなことは以前一度「5/5 いつまでも減らないI-131の謎 その1」で書いたのですが、新たなデータを付け加えてここに記載します。私の予想では、2号機からもまだ時々汚染水がスクリーン海水に流れ出ています。量的には大した量ではないと思いますが、その汚染水の性質がほかの汚染水と若干違うので、そこが気になっている点です。ひょっとして2号機ではまだ核分裂が起こっているの?という疑問があります



私が汚染水のデータにこだわっているのは、海への汚染水の流出が止まらない限り、魚介類への影響はどんどん広がっていくからです。今、いろいろなところで汚染水の広がりをシミュレーションしてくれていますが、これは基本的には4月に起こった超高濃度の2号機からの汚染水と、意図的に流した「低レベル」の汚染水11000トンだけだという前提で行っています。

もし、その前提がくずれると、さらに幅広い汚染が起こってしまいます。5/10までのの状態は、見かけは大量の汚染水流出はなさそうでした。これまでの汚染があまりにもひどかったのですが、少しずつ放射性物質の濃度が下がってきて、やっとより少量の汚染が新たに起こってもわかりそうな位にまで各モニタリングポイントのデータが下がってきました。そのタイミングで3号機から流出が起こってしまいました。

今後も、梅雨や台風によって、また海に汚染水が流れ出すリスクは残っています。早く抜本的な対策を取らないと、さらに多くの汚染水が流れ出てしまう可能性があります


これまで私は、半減期の長さと、それ故に過去のデータが利用できるCs-137に注目してデータを解析してきました。しかしながら、半減期が短いとはいえ、I-131のデータも一度確認してみました。参考までに表に出てくるサンプリングポイントの場所を示した図です。

5/15スクリーン内と外の図


まずはCs-137について、これは「5/19 再び3号機からの汚染水が海に流出!海に通じる別ルートも?」でも示したとおり、3号機のスクリーン海水からの流出で説明ができます。黄色い部分が流出が起こったと思われる部分です。18日にまた流出が起こっています。

5/19Cs137表

一方、同じ解析をI-131でも行ってみました。すると、別のパターンが浮かび上がってきました。黄色で色づけしたように、11日の3号機からの流出に加えて、どうみても2号機のスクリーン海水でも15日、16日に流出が起こっています。その根拠は、3号機のI-131(15000Bq/L)よりも数倍高い82000Bq/LのI-131です。3号機から流出したものが流れ込んでいるということでは説明がつきません。

5/19I131表

数字の羅列ではわかりにくいという方のために、グラフを用意しました。

Cs-137のデータです。取水口南と、物揚場前のデータは、あまり関係ないのと、多すぎるとわかりにくくなるので省略しました。東京電力のHPにあるグラフとは違い、対数グラフではなく普通のグラフになっています。3号機のシルトフェンス内側が圧倒的に高く、次いで3号機のシルトフェンスの外側、そしてそれ以外は大したことがない数値だということがおわかりになると思います。

5/19CS137グラフ

では、次にI-131で同じグラフを描いてみます。すると、3号機のシルトフェンス内側、外側と同じくらいのI-131が、2号機シルトフェンスの内側に出てきていることがわかります。5/11にも高くなっていますが、これはひょっとしたら3号機からの流出の影響かもしれないのでとりあえず考察からははずします。しかし、5/15、5/16のデータは、明らかに3号機の汚染水とは別の挙動をしているのがわかります。どうみても、2号機から何かが漏れ出しています。

5/19I131グラフ



海水のデータだけだと、I-131が高いことについていろいろな理由が考えられますが、実は2号機から漏れ出している排水には、一つの大きな特徴があります。それは、I-131/Cs-137が異常に高いということです

I-131やCs-137は自然界には存在しなくて、核分裂が起こったときに出てくる核種です。そして、今回は3/11の地震の後で、制御棒を入れて、核分裂反応は止まったということになっていました。最近東京電力が認めたところでは、3/11-3/12にはメルトダウンして燃料棒が溶け出していたということですが、新たな核分裂反応、特にいわゆる再臨界は起こっていないということになっています。このあたりは私は専門ではないのでいろいろな情報をあわせて書いていますが、おそらくそういうことになっていると思います。違っていたら指摘してください。

各地で観測される放射性物質のデータとして、通常はI-131、Cs-134、Cs-137の3つが測定されています。これらはガンマ線を出すので測定しやすいからのようです。このデータを見ていて、I-131/Cs-137の比率を求めたら、すごくおおざっぱな計算で、3月中旬はI-131/Cs-137=5~10前後でした。4月中旬になると、I-131の半減期が8日のため、24日で1/8になります。一方で、Cs-137は半減期は約30年ですので、1ヶ月の減衰などは無視できます。そのため、I-131/Cs-137=1前後に下がりました。さらに5月になると、I-131/Cs-137<1という測定データがほとんどです。もちろん多少のばらつきはありますが、おおざっぱな傾向として、これはどのデータでも確認できます。これは、3/11以降に核分裂が起こっていないからです

ところが、福島原発内のデータで、2号機の関連だけはなぜかI-131/Cs-137の比率が下がりません。東京電力がHPで発表しているサブドレンと呼ばれるタービン建屋の施設内で集水・管理された地下水の放射能の推移のグラフを下図に示します。1号機のサブドレン水は、上に書いたようなI-131/Cs-137の推移を示しています。

4/6:I-131/Cs-137=45
4/20:I-131/Cs-137=2.6
5/4:I-131/Cs-137=0.63
5/16:I-131/Cs-137=0.19 
5/191号機サブドレン

一方で、2号機のサブドレン水は、下記のようにI-131/Cs-137がなかなか下がりませんでした。5/16にはやっとI-131/Cs-137=1.1にまで下がりましたが、まだ高いです。

4/6:I-131/Cs-137=36
4/20:I-131/Cs-137=70
5/4:I-131/Cs-137=8.3
5/16:I-131/Cs-137=1.1
5/192号機サブドレン

ですから、2号機からの排水はI-131/Cs-137が高いということで特徴づけられているのがわかります。決して海水だけではありません。

だから、今回のように2号機のスクリーン海水(シルトフェンスの内側)でI-131のデータが異常に高くなる(18日のデータでI-131/Cs-137=2)というのは、これは2号機から海水に汚染水が流出してきたということを示しています。

そして、I-131/Cs-137が下がらないということは、I-131がまだ出続けている(いた)という可能性があります。これについては、私は専門外なので、これ以上コメントできませんが、4月になっても2号機では核分裂が起こり続けていた可能性はあると思います。それ以外の理由でI-131が高いことを説明できるのであれば、ぜひ教えてください。確かな理由であればそれで安心できます。私としても、2号機で核分裂が続いていてほしいわけではなく、おかしなデータが出ているので、それを解釈するとこういう可能性がある、ということを提示しているだけです。間違いだとわかればすぐに修正しますので、ご存じの方がいたら教えてください。本当は早野先生とかがこの理由を解説してくれたら一番いいのですが。






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3.11では、停電・断水のため、一晩避難所で過ごし、震災後の情報収集をきっかけにブログを始めました。
これまで約4年間、原発事故関係のニュースを中心に独自の視点で発信してきました。その中でわかったことは情報の受け手も出し手も意識改革が必要だということです。従って、このブログの大きなテーマは情報の扱い方です。原発事故は一つのツールに過ぎません。

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