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5/21 母乳からの放射性物質検出 市民団体の発表のその後

5/18に、厚労省の発表データで検出されなかったという「5/18 母乳の放射性物質濃度の調査 その後の結果発表」を書いた直後に市民団体からの発表を知り、あわてて「5/18 母乳の放射性物質濃度の調査 市民団体の調査では放射性セシウムを検出!」を書きました。

市民団体 「母乳調査・母子支援ネットワーク」からも正式にHPにアップがありましたので、その後のフォローをさせていただきます。


今回の母乳調査・母子支援ネットワークからの調査発表においては、私の記事に対して、実際に母乳を提供した方(torideさん)からコメントをいただけました。そのときに検出限界が異常に高いので不思議だという話でしたが、その意味を私は理解できていませんでした。その後ひつじさんがコメントをしてくれてやっと意味が理解できました。つまり、提供された時期から時間が経って放射性物質を測定したので、ヨウ素の半減期を計算すると検出限界が上がるのではないか?ということです。

実は、torideさんの母乳は、記者会見時の発表データでは、4/3に母乳を採取したものとなっており、そのためにI-131の検出限界を考慮して、ND(53.1未満)となっていました。(NDというのはNot Detectedの略で検出されなかったという意味です。)

記者会見時の配付資料
http://www.ourplanet-tv.org/files/pdf_4

記者会見の模様
http://www.ourplanet-tv.org/?q=node/1055


ですが、現在の母乳調査・母子支援ネットワークのHPをみると、下記のように発表があり、Excelで4/21に発表した最初の9人と合わせて49人分のデータが出ていました。

http://bonyuutyousa.net/

それをみると、torideさんの母乳採取時期は4/28に訂正されていて、備考欄に『◎採取日に誤入力があり、ヨウ素の検出限界を再計算中』と書いてありました。

これで疑問がすべて解けました。つまりtorideさんの母乳は、4/28に母乳を採取したのに、4/3と記入ミスがどこかでありました。そこで、検出限界以下だったのですが、本来よりも25日分古いサンプルという判断の下でI-131の半減期を考慮して53.1Bq/kg未満という発表になっていたのでした。

21日9時現在、torideさんの母乳中のI-131は検出限界が空欄になっていますが、採取日が25日も新しかったということは、半減期8日の約3サイクル分ですから、大ざっぱに計算して検出限界は1/8にしないといけないことになります。つまり、torideさんのI-131はND(検出限界以下)で、その検出限界とは、おおざっぱにいって6.6Bq/kgということになります。

わかりにくいかもしれませんが、仮に同じ日にI-131が10Bq/kgを示した二つのサンプルがあっても、今日取った母乳と25日前に取った母乳では、採取時のI-131の存在量は8倍違うということです。25日前のサンプルは、I-131の半減期を考慮すると、25日間で約1/8に減衰していますので、8倍してあげないと採取時点の濃度になりません。

今回HPにアップされた情報を見ると、最初の4/21に発表したときの9人のデータと、新たに追加された40人のデータが区別されています。記者会見時の発表データではその区別がなかったため、データの読み方が理解できなかったのですが、やっとわかるようになりました。

たとえば、3/16に母乳を採取した女性のデータが今回の40人の一人として追加されています。この人の分は、今回の検査時点ではすでに50日以上経っているため、I-131の半減期を考慮して541Bq/kg未満という発表になったということです。異常に高い検出限界で、入力ミスかと思ったのですが、やっと意味が理解できました。


この市民団体のHPでも、前回私が「5/18 母乳の放射性物質濃度の調査 市民団体の調査では放射性セシウムを検出!」で書いたことと同じようなことを述べています。つまり、

『3、内部被ばくの経路について推定することで、内部被ばくを避けることにつながります
・・・居住地や行動パターン、食生活などの情報から内部被ばくの経路について推定することは、きめ細かな空間線量・土壌汚染・飲料水・食品の放射能汚染調査とともに、内部被ばく防護策を講じるための重要な手がかりとなります。』

というように、居住地や食生活と母乳への影響を調べることの意義を主張しています。

私が「母乳調査・母子支援ネットワーク」にお願いしたいことは、下記のことです。この市民団体は地方自治体に対し、
『母体の内部被ばくの経路に関する調査・分析をあわせて行い、調査結果の速やかな公表をお願いいたします。』
という要求をしています。

この主張は共感できるのですが、自分たちの調査においても特に新たに母乳中への放射性物質の存在が判明した5人の女性について同様にどのような食生活をしていたか、聞き取り調査を行ってその結果を公表すべきです。

人に要求する以上は、自分たちもその主張にあった行動を取る必要があります。この市民団体には、103検体の母乳が集まっており、測定中のものもあるようですから、次回の発表の際には、そういうデータも合わせて発表してもらいたいと思います。



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コメント

No title

TSOKDBAさん
ひつじさん

検出限界値と半減期の説明ありがとうございます。
おっしゃるとおりです。
その後、市民団体へ問い合わせをし、計算の元となる採取日に間違いがあった為、限界値が高い値となったことがわかりました。
結果、再計算することとなり、HPへupされたデータは、再計算中となりました。

更なるデータの公表については、私も母乳調査を依頼した一人として、お願いしました。私自身も知りたい事であり、他の方々も知りたい事であると思います。

HPには、専門家の協力を呼びかけるとありましたが、本当に広く専門家の力を借り意見を集めたいなら、生活態度などのソースをHP上に出してしまった方が、オープンソースのソフトウェアが早く広く広まると同様、雑音も入るかもしれませんが、集まると思います。

なによりも、小子高齢化の昨今、現在の日本の人口比率で考えるとかなりのマイノリティとなる母乳育児中の母親は、広く注目を集めないと、知恵も協力も集まらないと思っています。

私も、今後の展開を期待したいと思っています。

プロフィール

TSOKDBA

Author:TSOKDBA
twitterは@tsokdbaです。
3.11では、停電・断水のため、一晩避難所で過ごし、震災後の情報収集をきっかけにブログを始めました。
これまで約4年間、原発事故関係のニュースを中心に独自の視点で発信してきました。その中でわかったことは情報の受け手も出し手も意識改革が必要だということです。従って、このブログの大きなテーマは情報の扱い方です。原発事故は一つのツールに過ぎません。

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