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5/28 そろそろ海洋汚染の話は専門家にまかせてもいいかも

日本海洋学会という学会があります。その学会は、東日本大震災関連特設サイトをもうけています。

日本海洋学会 東日本大震災関連特設サイト
http://www.kaiyo-gakkai.jp/sinsai/

まだこのサイトに掲載されている情報はあまり多くないのですが、学会としてしっかりと取り組んでいきたいという意気込みは感じられます。

せっかく学会としての行動を取ろうとしているのですから、いろいろと政府のやり方にケチをつけたら研究費を減らされるかも、などと考えずに、積極的に政府や関係者に働きかけて行っていただきたいと思います。決して単なる決意表明で終わることなく、行動で示していただけると助かります。

特設サイトにいくつかある資料のうち、二つをご紹介します。

1.福島第一原子力発電所の事故に起因する海洋汚染モニタリングと観測に関する提言
http://www.kaiyo-gakkai.jp/sinsai/2011/05/post-4.html

ここでの提言では、現在のモニタリングが不十分である理由が下記に述べられています。

『しかし、以下の理由により、これらのモニタリングは決して十分ではない。
1.東日本の各県および近隣国や環太平洋諸国を納得・安心させるに足る広域での観測がない。
2.汚染水は海岸にそって南下する可能性が高く、イカナゴの汚染はこれを強く支持するが、茨城、千葉北部での沿岸モニタリングが系統的に行われていない。
3.海水のみが測定対象になっており、放射性物質の海底への沈着、食物連鎖を通じた移動・濃縮を評価するための試料の測定がなされていない(4月29日より底泥の測定も行われている)。
4.迅速な測定が可能なガンマ線を出す核種に限られている。
5.安全性の確認が優先されるため、迅速測定法における検出限界以下の低レベル汚染の測定がなされていない。長期にわたる生物濃縮や蓄積を考えると不十分である。
 以上のような背景から日本海洋学会は以下のような提言を行う。』

5.は私が最近このブログで何回も繰り返して主張していることと全く同じです。現在の測定感度(9Bq/L)で「不検出」のデータの山を築いたところで魚介類への影響を考える上では何の意味もありません。測定する時間と労力の無駄です。
2週間に一度しか公表しないのですから、測定時間を大幅に増やして、1Bq/L程度のCs-137を確実に検出できる用にしていただきたいと思います。

ただ、これにもとづく提言の部分では、残念ながら『海水試料に関しては低濃度の測定に対応した採集および処理を行い(分析に関する提言参照)で、ヨウ素-131、セシウム-134および137以外の核種も対象とする必要がある。』と書いておきながら、「分析に関する提言」がこのサイト上には見つかりませんでした。ひょっとすると下記の放射能測定用海洋試料採取・計測の基本推奨方法
http://www.kaiyo-gakkai.jp/sinsai/cat43/cat50/
にある下記のマニュアルのことかもしれませんが、残念ながらここには具体的な測定方法については記載がありませんでした。
http://www.kaiyo-gakkai.jp/sinsai/Manual_22May2011.pdf

モニタリングが不十分であると認識していて、測定の実務を理解している学会から、検出限界を下げるための具体的な提言をしてもらえるとありがたいので、よろしくお願いします。「5/27 海水の放射能をmBq/Lの感度で測定しているところがあった!」のようにmBq/Lまで測定しているところがあるのですから、2-3日発表が遅れても、感度が十倍上がって意味のあるデータが出てきた方がはるかに有効だと私は信じています。


2.モデリング・サブグループからの提案
http://www.kaiyo-gakkai.jp/sinsai/cat43/cat51/

ここでは、シミュレーションモデルについて解説がされています。残念ながら、専門家向けで私には理解できませんが、東京電力が、「5/22 東京電力が発表したシミュレーションはどこが実施したのか?」で行ったシミュレーションはROMS(Regional Ocean Modeling System)と呼ばれる「沿岸付近の高解像度モデル」だということがわかりました。『沿岸近くの放射性物質濃度の相対的変動は、観測値と整合しており、モデルが適切であることを示している。』ということで沿岸付近の解析は正確なようです。一方で、『しかし沖に向かう量は実際より少ないと思われる。その理由は、黒潮・親潮混合域に取り込まれる流動場を表現できていないことであろう。』ということで、こちらはあまり正確ではないということのようです。

海洋汚染については、これまでずっと東京電力が流した汚染水の行方を中心に追いかけてきましたが、海水中の放射能濃度が今の測定基準では検出限界以下になってしまったため、あまり追いかけても意味がなくなりました。また、やっとわかりやすい可視化をしてくれるサイトもいくつか出てきたようです。

魚介類のデータも時々しか出てきませんので、少しこれからは海洋汚染に対する比重を下げてもいいかな、と考えています。海洋の専門家がいろいろと情報発信をしてくれるならば、その情報を紹介するだけでも充分かもしれません。海洋学会の取り組みに期待したいと思います。私はあくまで門外漢としてデータを客観的に評価していきたいと思います。

頑張れ、海洋学会!

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