5/29 つくば市の小中学校の環境放射線データが公表されました
※29日14時に大幅に加筆しました。
関係する「5/29 茨城県における学校などの放射線測定状況のまとめ(リンク付き!)」も追加しました。
昨日の5/28、つくば市HPで、つくば市の全小中学校の環境放射線データの測定結果が発表されました。
つくば市HP
http://www.city.tsukuba.ibaraki.jp/173/008726.html
自分の住んでいる場所の近くで、子供が通っている場所ということになると、やはり真剣にデータを見てしまいますね。
6/4追記:なお、この測定には高エネ研(KEK)などが協力したそうです。測定の模様の写真も下記にあります。
http://www.kek.jp/ja/news/topics/2011/MeasureRadiation.html
具体的なデータについては、下記に記載があります。
http://www.city.tsukuba.ibaraki.jp/dbps_data/_material_/localhost/kan003/houshasenn.pdf
(以下追記)
これだけではよくわからないでしょうから、もっとよくわかるようにした図をお示しします。
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関係する「5/29 茨城県における学校などの放射線測定状況のまとめ(リンク付き!)」も追加しました。
昨日の5/28、つくば市HPで、つくば市の全小中学校の環境放射線データの測定結果が発表されました。
つくば市HP
http://www.city.tsukuba.ibaraki.jp/173/008726.html
自分の住んでいる場所の近くで、子供が通っている場所ということになると、やはり真剣にデータを見てしまいますね。
6/4追記:なお、この測定には高エネ研(KEK)などが協力したそうです。測定の模様の写真も下記にあります。
http://www.kek.jp/ja/news/topics/2011/MeasureRadiation.html
具体的なデータについては、下記に記載があります。
http://www.city.tsukuba.ibaraki.jp/dbps_data/_material_/localhost/kan003/houshasenn.pdf
(以下追記)
これだけではよくわからないでしょうから、もっとよくわかるようにした図をお示しします。
ツールを用いて自分の市町村のHPにあるデータをGoogleMapにプロットする方法
つくば市民になってもう20年以上経つとはいえ、地名だけで場所や位置関係を判断するのは難しいので、HPのデータをプロットするのは大変です。しかし、今はGoogle Mapと、それを使いこなすためのツールがたくさんあります。東日本大震災の後で、そういうツールがいろいろと公開されていますので、今日はそのご紹介も含めて、つくば市のHPに公開されたデータをGoogle Map上に表現してみました。最後に、その結果をみてのコメントを記載します。おそらく、このやり方を知っていれば誰でも簡単に同じことが自分の市町村のデータを使ってできます。
1.まず、つくば市のHPのpdfから、データをコピペして、Excelに取り込みます。東京電力のHPとは違い、通常はpdfでもコピーできるようになっています。できない場合はcsvを入手するなど、別途方策を練らないといけません。
例:谷田部南小 0.368 0.322 0.278 A(学校名、地表面、50cm、1m、測定器の番号の順)
http://www.city.tsukuba.ibaraki.jp/dbps_data/_material_/localhost/kan003/houshasenn.pdf
2.続いて、つくば市のHPから小学校、中学校、幼稚園などの住所データをExcelコピペします。
例:谷田部南小学校 境田191-1
小中学校
http://www.city.tsukuba.ibaraki.jp/53/771/000309.html
保育所
http://www.city.tsukuba.ibaraki.jp/2117/004786.html
児童館
http://www.city.tsukuba.ibaraki.jp/2117/004671.html
3.住所がわかったら、下記の住所から緯度経度変換ツールを使って緯度と経度を求めます。これはなぜ必要かというと、Google Mapでは、緯度と経度が必要なのです。他の都道府県の同じ地名と間違えないため、念のために「茨城県つくば市」を住所に追加しておきます。
例:谷田部南小学校 茨城県つくば市境田191-1
Googleを利用した住所→緯度経度取得ページ by 高橋登史朗さん(@toshirot)
http://socketapi.com/user/atom/1/map.htm
たまに変換できない場合があるので、その場合は下記の地図から緯度経度を取得するツールを使用します。
地図から→緯度経度取得
http://jsgt.org/ajax/newmon/samples/chapter03/03-31/getlatlon44.htm
4.さて、ここまでで、以下の情報が取得できました。例にあげた谷田部南小学校では、北緯36.0107度、東経140.0804度です。また、放射線データもつくば市HPから取得できています。
例:谷田部南小学校 茨城県つくば市境田191-1 36.0107 140.0804
例:谷田部南小 0.368 0.322 0.278 A(学校名、地表面、50cm、1m、測定器の番号の順)
ここから先はExcelの使い方をよく知っていないと難しいのですが、VLOOKUP関数というものを使います。そうすると、二つの別の表から、それを合わせたものを作ることができます。ここでは、谷田部南小学校の緯度経度の表に、放射線のデータをVLOOKUP関数を用いてくっつけます。今回は、地上1mのデータをプロットすることにしました。もう住所はいらないので住所は削除し、日付を加えて下記のようなデータができます。
例:谷田部南小学校 5/27 0.278 36.0107 140.0804
5.このようなフォーマットで、つくば市の教育施設のデータを完成させたら、下記のサイトに行って新規プロット作成をします。
7色プロットツール サーバー保存版
http://geigerdata2.appspot.com/
こうやってできた地図を下記に画面ショットで示します。

実際にMapでさわってみたい人はこちら。バルーンを押すとちゃんとデータが表示されます。また、最初は福島県が表示されますので、表示エリアを動かしてつくば市付近を表示させてください。
http://geigerdata2.appspot.com/plotter?id=agtnZWlnZXJkYXRhMnIaCxITZ2VpZ2VyZGF0YV9wbG90dGVyMhjJZQw
つくば市のデータは?
さて、やっとデータの話にたどり着きました。HPには、地表面、地上50cm、地上1mの3つのデータが掲載されているのですが、中学校のデータには(身長が高いからでしょうが)50cmのデータはありません。地表面のデータよりは地上1mのデータの方が代表値としてはいいだろうと思いますので、こちらのデータで話をします。
なお、例に挙げた谷田部南小では、予想はされていましたが、地表面が一番高く、地上50cm、1mになるにつれて低い値が観測されています。これはどこの学校でもほぼ同じ傾向です。
地表面:0.368(μSV/h)
50cm:0.322 (μSV/h)
1m:0.278 (μSV/h)
A:下記を参照
A・・・ALOKA TCS-161
B・・・ALOKA TCS-171
C・・・ALOKA TCS-172
D・・・HORIBA PA-1000
つくば市では、県から借りたPA-1000という機種以外に、ALOKAのTCS-161、171、172という機種を用いています。その違いはわかりませんが、ここではどの機種を用いても同じ結果が得られるという前提で話を進めます。
まず、明らかにわかることは、つくば市の南と北では南の方が高い数値を示していることです。平塚線(すいません、地元の人しかわからないですね)よりも北では0.1μSV/hを超える値はほとんどありません。また、国道354あたりから南は0.2μSV/hを超える値が多いです。
つくば市では、産総研のデータが公表されています。それによると、5/27のデータは、毎時測定している3階ベランダが0.09μSv/h、駐車場(地上1m前後?)では0.15~0.16μSv/hでした。
産総研のデータ
http://www.aist.go.jp/taisaku/ja/measurement/all_results.html
一方で、今回のつくば市の測定では、産総研に近い谷田部東中学校で0.190μSv/h、並木小学校で 0.202μSv/hでしたので、駐車場のデータに近いデータであるといえると思います。つまり、両者のデータには大きな矛盾はない(駐車場のデータと比較すれば)ということです。一方で、茨城県が全市町村のデータとして発表しているデータは、5/25で0.085μSV/hなので、乖離があります。この数値は産総研の3Fベランダの数値でしょうか?あるいは測定方法の違いかもしれません。
もっと広範囲のデータを見るには?
ここまで書いてから、以前ご紹介したnnistarさんのサイトを確認したら、すでにつくば市のデータもアップされていました。
http://www.nnistar.com/gmap/fukushima.html
なんだ、この作業やる必要なかったじゃないか?とちょっとがっかりしましたが、このような作業のやり方をまとめて共有しておくことは意義があると思います。上記のサイトを見て、自分の自治体で測定しているのにnnistarさんのサイトにデータが載っていない場合は、今回ご紹介したような手法でデータを加工して、twitter:@nnistar または info@nnistar.com さんに連絡すると、更新して加えてくれるはずです。
つくば市民になってもう20年以上経つとはいえ、地名だけで場所や位置関係を判断するのは難しいので、HPのデータをプロットするのは大変です。しかし、今はGoogle Mapと、それを使いこなすためのツールがたくさんあります。東日本大震災の後で、そういうツールがいろいろと公開されていますので、今日はそのご紹介も含めて、つくば市のHPに公開されたデータをGoogle Map上に表現してみました。最後に、その結果をみてのコメントを記載します。おそらく、このやり方を知っていれば誰でも簡単に同じことが自分の市町村のデータを使ってできます。
1.まず、つくば市のHPのpdfから、データをコピペして、Excelに取り込みます。東京電力のHPとは違い、通常はpdfでもコピーできるようになっています。できない場合はcsvを入手するなど、別途方策を練らないといけません。
例:谷田部南小 0.368 0.322 0.278 A(学校名、地表面、50cm、1m、測定器の番号の順)
http://www.city.tsukuba.ibaraki.jp/dbps_data/_material_/localhost/kan003/houshasenn.pdf
2.続いて、つくば市のHPから小学校、中学校、幼稚園などの住所データをExcelコピペします。
例:谷田部南小学校 境田191-1
小中学校
http://www.city.tsukuba.ibaraki.jp/53/771/000309.html
保育所
http://www.city.tsukuba.ibaraki.jp/2117/004786.html
児童館
http://www.city.tsukuba.ibaraki.jp/2117/004671.html
3.住所がわかったら、下記の住所から緯度経度変換ツールを使って緯度と経度を求めます。これはなぜ必要かというと、Google Mapでは、緯度と経度が必要なのです。他の都道府県の同じ地名と間違えないため、念のために「茨城県つくば市」を住所に追加しておきます。
例:谷田部南小学校 茨城県つくば市境田191-1
Googleを利用した住所→緯度経度取得ページ by 高橋登史朗さん(@toshirot)
http://socketapi.com/user/atom/1/map.htm
たまに変換できない場合があるので、その場合は下記の地図から緯度経度を取得するツールを使用します。
地図から→緯度経度取得
http://jsgt.org/ajax/newmon/samples/chapter03/03-31/getlatlon44.htm
4.さて、ここまでで、以下の情報が取得できました。例にあげた谷田部南小学校では、北緯36.0107度、東経140.0804度です。また、放射線データもつくば市HPから取得できています。
例:谷田部南小学校 茨城県つくば市境田191-1 36.0107 140.0804
例:谷田部南小 0.368 0.322 0.278 A(学校名、地表面、50cm、1m、測定器の番号の順)
ここから先はExcelの使い方をよく知っていないと難しいのですが、VLOOKUP関数というものを使います。そうすると、二つの別の表から、それを合わせたものを作ることができます。ここでは、谷田部南小学校の緯度経度の表に、放射線のデータをVLOOKUP関数を用いてくっつけます。今回は、地上1mのデータをプロットすることにしました。もう住所はいらないので住所は削除し、日付を加えて下記のようなデータができます。
例:谷田部南小学校 5/27 0.278 36.0107 140.0804
5.このようなフォーマットで、つくば市の教育施設のデータを完成させたら、下記のサイトに行って新規プロット作成をします。
7色プロットツール サーバー保存版
http://geigerdata2.appspot.com/
こうやってできた地図を下記に画面ショットで示します。

実際にMapでさわってみたい人はこちら。バルーンを押すとちゃんとデータが表示されます。また、最初は福島県が表示されますので、表示エリアを動かしてつくば市付近を表示させてください。
http://geigerdata2.appspot.com/plotter?id=agtnZWlnZXJkYXRhMnIaCxITZ2VpZ2VyZGF0YV9wbG90dGVyMhjJZQw
つくば市のデータは?
さて、やっとデータの話にたどり着きました。HPには、地表面、地上50cm、地上1mの3つのデータが掲載されているのですが、中学校のデータには(身長が高いからでしょうが)50cmのデータはありません。地表面のデータよりは地上1mのデータの方が代表値としてはいいだろうと思いますので、こちらのデータで話をします。
なお、例に挙げた谷田部南小では、予想はされていましたが、地表面が一番高く、地上50cm、1mになるにつれて低い値が観測されています。これはどこの学校でもほぼ同じ傾向です。
地表面:0.368(μSV/h)
50cm:0.322 (μSV/h)
1m:0.278 (μSV/h)
A:下記を参照
A・・・ALOKA TCS-161
B・・・ALOKA TCS-171
C・・・ALOKA TCS-172
D・・・HORIBA PA-1000
つくば市では、県から借りたPA-1000という機種以外に、ALOKAのTCS-161、171、172という機種を用いています。その違いはわかりませんが、ここではどの機種を用いても同じ結果が得られるという前提で話を進めます。
まず、明らかにわかることは、つくば市の南と北では南の方が高い数値を示していることです。平塚線(すいません、地元の人しかわからないですね)よりも北では0.1μSV/hを超える値はほとんどありません。また、国道354あたりから南は0.2μSV/hを超える値が多いです。
つくば市では、産総研のデータが公表されています。それによると、5/27のデータは、毎時測定している3階ベランダが0.09μSv/h、駐車場(地上1m前後?)では0.15~0.16μSv/hでした。
産総研のデータ
http://www.aist.go.jp/taisaku/ja/measurement/all_results.html
一方で、今回のつくば市の測定では、産総研に近い谷田部東中学校で0.190μSv/h、並木小学校で 0.202μSv/hでしたので、駐車場のデータに近いデータであるといえると思います。つまり、両者のデータには大きな矛盾はない(駐車場のデータと比較すれば)ということです。一方で、茨城県が全市町村のデータとして発表しているデータは、5/25で0.085μSV/hなので、乖離があります。この数値は産総研の3Fベランダの数値でしょうか?あるいは測定方法の違いかもしれません。
もっと広範囲のデータを見るには?
ここまで書いてから、以前ご紹介したnnistarさんのサイトを確認したら、すでにつくば市のデータもアップされていました。
http://www.nnistar.com/gmap/fukushima.html
なんだ、この作業やる必要なかったじゃないか?とちょっとがっかりしましたが、このような作業のやり方をまとめて共有しておくことは意義があると思います。上記のサイトを見て、自分の自治体で測定しているのにnnistarさんのサイトにデータが載っていない場合は、今回ご紹介したような手法でデータを加工して、twitter:@nnistar または info@nnistar.com さんに連絡すると、更新して加えてくれるはずです。
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