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6/13 静岡県HPでのお茶の放射性セシウムの表記について補足

静岡県のHPにあった、お茶の放射性セシウムの単位について、いくつかコメントをいただきました。記載を省略したために一部に誤解された方もいるようですので、少し追加しておきます。

まず、暫定基準値は厚労省の下記サイトにあるように、生葉や荒茶は野菜類と同じ分類で500Bq/kg、飲用茶は飲料水や牛乳・乳製品と同じ分類で200Bq/kgです。これは静岡県のHPにも明記してあります。そして、飲用茶や水道水、牛乳の場合は、200Bq/kgといっても、比重は大まかにいって1ですから、200Bq/kg=200Bq/Lにおきかえても実質的には問題ありません。

厚労省の3/17の通達
http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/2r9852000001558e-img/2r9852000001559v.pdf


特に下に示した表では単位を書いたところと書かなかったところがあったので誤解した人もいるようです。単位未記載の部分はBq/kgです。

『上の計算を元に、こんな風に表を書き直したらどう思うでしょうか?
生葉荒茶(A)荒茶10g中のCs飲用茶(B)飲用茶中430mlのCs抽出率
放射性セシウム111Bq/kg367Bq/kg3.67Bq4.3Bq/kg1.85Bq50%
暫定規制値(準用値)500Bq/kg500Bq/kg200Bq/kg

(注3)飲用茶とは、製茶した茶葉10gを430mlの90℃の湯で、60秒間浸出したもの。』


また、前回の説明を補足します。

『上の例で説明しましょう。

荒茶の茶葉10gを430mlの90℃のお湯で60秒間抽出します。抽出して得られたものが飲用茶です。

茶葉10g中には、367Bq/kgですから、367×0.01=3.67Bqの放射性セシウムが含まれています。

430mlの飲用茶には、4.3Bq/kgですから、4.3×0.43=1.849Bqの放射性セシウムが含まれています。
※この部分、若干記載を省略しましたが、こういうことです。

例えば茶葉10gを430mlのお湯で抽出を100回行います。全部で茶葉1kgから43Lの飲用茶ができます。
その飲用茶43Lのうち1L=1kgをサンプリングして、その放射能を測定したら4.3Bq/kg=4.3Bq/Lだったということが静岡県のHPに書いてあることです。ですから、抽出1回分の飲用茶430mlには4.3Bq/L×0.43L=1.849Bqの放射性セシウムが含まれています。もし43Lで計算したければ、4.3Bq/L×43=184.9Bqということになります。

茶葉1kg→43Lの飲用茶ならば、367Bq→184.9Bq
茶葉1g→430mlの飲用茶ならば、3.67Bq→1.849Bq

で、どちらで計算しても代わりません。約50%が抽出されています。


ですから、飲用茶には、茶葉にあった放射性セシウムが、1.849÷3.67=0.504で、約50%抽出されるのです。』


また、静岡県のHPだけだとよくわからないという方もいるかもしれませんが、農水省のHPにはっきりと記載があります。このことは「6/12 らでぃっしゅぼーやと静岡県の話の続き:数字のトリックにだまされないで!」でも追記しました。特に下記のように説明があります

『2 調査結果
(1)生葉、荒茶、飲料茶における放射性セシウム濃度
① 生葉から荒茶に加工される過程で重量は約1/5に変化。放射性セシウム濃度は、水分の減少に応じて高くなっており、加工過程でセシウム自体はほとんど失われない。
② 荒茶から熱水で抽出する段階で、飲用部分に抽出される放射性セシウムは、5~6割程度。
(2)茶樹の汚染メカニズム
① 古葉に含まれる放射性セシウムは、生葉(新芽)とほぼ同程度(乾物重量比ベース)。
② 土壌中の放射性セシウム濃度は、畝間で概ね260ベクレル/kg以下、株元で概ね40ベクレル/kg以下と低く、土壌からの吸収は、あまり考えられない。
③ 調査茶園における茶の新芽は4月10日前後であり、大量の放射性物質が放出された時点では、茶の新芽は出ていない。
④ 文献によれば、セシウムは、植物の葉面から吸収され、植物体内を移動。また、お茶は、セシウムと類似するカリウムをよく吸収。
⑤ 以上のことから、今回、生葉(新芽)で検出された放射性セシウムは、土壌中から吸収されたものではなく、古葉に付着したものが葉面から吸収され、新芽に移動したものと推定。』

これを読めばおわかりだと思いますが、「荒茶から熱水で抽出する段階で、飲用部分に抽出される放射性セシウムは、5~6割程度」と明記されています。荒茶(製茶でもほぼ同じだと思います)から熱水抽出すると、5-6割が熱水=お湯に抽出され、4-5割が茶葉に残るという結果が農水省の実験結果でも確かめられています。

ただ、静岡県のHPも、ウソを書いているわけではありません。確かに荒茶は367Bq/kgで、飲用茶は4.3Bq/kg=4.3Bq/Lですから濃度が85分の1にはなります。薄めれば濃度の数字は小さくなるのは当たり前の話で、データを隠しているわけでも何でもありません。「6/12 らでぃっしゅぼーやと静岡県の話の続き:数字のトリックにだまされないで!」でも書いたように、読む側がしっかりと意味を理解して正しく受け取る必要がある、ということです。

静岡県もできるだけ低い数値を見せたいのでしょう。こういう広報の仕方がいいかどうかは各自が考えてもらう事にしたいと思います。

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コメント

No title

関係の無いことで申し訳ないのですが、ある意味放射性セシウムよりも事は重大化と思いまして。

キュリウムについて東京新聞と毎日新聞とで伝え方が違いすぎる。http://t.co/7NvaXdG http://t.co/EWkjtfC 毎日新聞は20km圏内で人体に吸収されにくいとなってる。東京新聞は2km圏内で内部被曝に注意が必要となってる。毎日新聞は安全デマ新聞か?

キュリウムが出たのも重大ですが、報道の仕方も相当に重大かと。

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3.11では、停電・断水のため、一晩避難所で過ごし、震災後の情報収集をきっかけにブログを始めました。
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