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6/15 静岡県のお茶の放射能騒動はまだ終わらない!

 
静岡県のお茶の放射能問題、静岡県知事がマスコミ報道(NHK)を風評被害だ、と決めつけて怒ったそうです。

らでぃっしゅぼーやの一件のあと、14日にお茶から暫定基準値を超える放射能が検出された問題と、県の対応(マスコミ報道を含む)の問題と、二つがあるため、この話題には事欠きません。


ついでといってはなんですが、お隣の愛知県でも14日にお茶の放射能について発表があり、暫定基準値を超えないものの、荒茶(生葉の5倍程度に濃縮される)で360Bq/kgというデータが発表されていましたことも付け加えておきます。

さらに、お茶の放射能Google Mapが作成されていましたので、ここにご紹介します。

ここでは、上でもご紹介したように、暫定基準値を超える放射能が検出された問題を一緒に考えてみましょう。

今回、静岡県では、「らでぃっしゅぼーや」の自主検査の結果を受けて再検査し、静岡市葵区藁科地区の1工場から一番茶の製茶に対して679Bq/kgと暫定基準値を超える放射性セシウムが検出されたことを9日に発表しています。この際は、asahi.comの報道を受けて私も静岡県が止めさせた!と書いてしまいましたが、その後の話でどうもあれは朝日の先走った報道だったようだという話に落ち着いたので、私も訂正記事を書かせていただきました。

その後、静岡県では、静岡市葵区藁科地区(あおい区わらしな地区と読むそうです)にある約100工場のうち、20工場についてサンプリングをしてもらい、その結果を14日に発表しました。全て一番茶の製茶です。20工場のうち、5工場のお茶から暫定基準値を超えるお茶が検出されたため、その5工場については出荷自粛を要請しました。残りの80工場については、検査したいと要望がない限り検査しないとのことです。

また、15日には二番茶の荒茶のデータが発表されました。こちらは、まだ全てのデータが揃ってはいませんが、これまでの6ヶ所については、暫定基準値以下で、一番茶よりも低いデータになっています。まだ断定するのは早いですが、おそらく静岡県の二番茶については問題なさそうです

さて、問題は一番茶です。同じ静岡市葵区藁科地区のお茶について、20工場のデータをサンプリングしてきています。最大値は654Bq/kg、最小値は161Bq/kgです。平均は444.3Bq/kgです。静岡県のHPからデータを抜き出して、400Bq/kg以上を黄色に、500Bq/kg以上を赤く塗ってあります。

6/16静岡県お茶

これを見ていただければわかるように、499Bq/kgとか496Bq/kgとか、たまたま500Bq/kgを超えなかっただけの製茶が3つあります。他にも20工場のうち12工場が400Bq/kg以上であり、200Bq/kg以下の製茶工場はわずか2つであるというデータを見て、500Bq/kgを超えた5工場だけを出荷停止にするというのはおかしな判断だと私は思います。少なくとも、C、R、Tの3工場の製茶は、もう一度測定したら500Bq/kgを超える可能性が高いと思います。

静岡市葵区藁科地区のお茶の平均は444.3Bq/kgとほぼ500Bq/kgに近いということなのですから、この地区の一番茶は残り80工場分を含めて出荷を自粛するか、出荷するにしても、「この地区の別の工場の製茶からは500Bq/kgを超える放射性セシウムが検出されました。しかし、飲用茶にして飲むならば薄まるために暫定基準値を超えることはありません」と但し書きをつけるべきだと思います。

普通に考えたら、残りの80工場も検査したら、20の4倍ですので、5工場の4倍で20工場近くは暫定基準値を超える製茶を作っている可能性はあります。しかし、静岡県は敢えて残りの80工場を検査をしないという方針を取ったということです。

また、今回の静岡県の実験は、同じ地区の20もの工場でサンプリングして測定するという貴重な実験でした。この実験結果は、重要な事実を語ってくれていると思いますので、この結果からその事実を読み取る必要があります。

・お茶に限らず、今まで測定されているデータはあくまでサンプリングして測定しているものであり、全件調査ではないので自分が食べる食物のデータそのものではないこと。
・平均で444.3Bq/kgであっても、20サンプルの間には161Bq/kgから654Bq/kgと幅があること。従って、この地区のサンプルとしてたまたま161Bq/kgのサンプルを測定していれば、問題なしとなっていた可能性もあること。
・とはいえ、6割の確率で400Bq/kg以上のサンプルがあたること。

ですから、そういう目で見ると、たとえば6/9の発表で、らでぃっしゅぼーやの自主的な測定結果を受けて県で再調査したときに、静岡市清水区両河内地区の製茶は461Bq/kgで暫定基準値以下だから問題なしとされましたが、実はもう一回測定したら500Bq/kg以上になっていた可能性も充分にあるということがおわかりいただけると思います。

だんだんと、高校でやった確率論の話に近くなってくるので、この辺でやめておきますが、仮定の話として次のことは考えておいてください。

「A工場のお茶は501Bq/kgだったので出荷を自粛しましたが、B工場のお茶は499Bq/kgだったので暫定基準値以下です。B工場のお茶は安心して飲めます。」

こういわれたらどう思いますか?わずか2Bq/kgの違いで、実質的に二つの工場のお茶は同じです。A工場の製茶は出荷自粛になるほど危険で、B工場は安全だ、とは誰も思わないはずです。実際、今回出荷を止められた5工場は、C工場に対して、「おたくは499Bq/kgでラッキーだよな」と思っていることでしょう。

もちろん、どこかで線を引かないといけないので、仕方がないことではありますが、上の例で499Bq/kgだったB工場のお茶を「安全です」ということはしてはいけないのではないかと思います。

暫定基準値というのは、あくまで「これ以上は我慢できないレベル」であって、決して「暫定基準値以下ならば安全なレベル」とは言えないと思います。

そういう意味で、静岡県の対応がこれでいいのかどうか、みなさんがご自分でよく考えて欲しいと思います。私個人としては、静岡県のお茶を買おうかなと思ったときに、産地の詳しい分類、すなわち静岡市葵区藁科地区かそうでないかがわかるように書いていなかったら、静岡県のお茶を買おうとは思えません。お茶の銘柄である程度は静岡県の中でもどこの産地なのか区別できると思いますが、お茶売り場に同時に静岡県のHPのデータも並べておいてなかったら買う気がしないというのが1消費者としての感想です。それほど健康に害がないとはいっても、敢えて放射性セシウムがたくさん入っているとわかっているお茶を買いたいとは個人的には思わないので。

飲用茶の放射性セシウム濃度が薄いといっても、50%以上は抽出されていることはすでに「6/13 静岡県HPでのお茶の放射性セシウムの表記について補足」に指摘したとおりです。

最初に書いた、二番目の静岡県の対応については、長くなってしまったのでまた今度書く時にでも書こうと思います。また何か進展がありそうですので。

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No title

静岡県知事は、規制値が風評を産むとして、生産地の観点から、国(≒国民)に対して補償を求めていく考えもあるようですね。

しかし、公衆被曝限度を達成できる地域にも、放射線損害を発生させる可能性がある(全国に出荷する)ということの責任を、理解して欲しいです※。近隣地域の消費者にとっても、放射線損害を低減(食物の摂取制限)するための指針は、なくてはならないものだと思います。

※大雑把なものですが(間違いがあるかもしれません)↓
17-2=15mSv/年(ヨウ素除く) 15÷5カテゴリ=3mSv/年(野菜類)
そのうち、お茶を1/3mSv/年と仮定すると、公衆被曝限度が想定する5年間では
1/3mSv÷50年分の預託×(5+4+3+2+1)=0.1mSv [6-10年目だと×(15+25)]
お茶による過剰な累積被曝は、今後5年間で(実質)0.1mSv/人ではあるものの、

静岡茶の集団実効線量(放射線防護の妥当性に関わる)はおおよそ
6000万人×1/3mSv/年×5年間=10万人SVなので、
10万人SV×0.05/SV=5千人に影響があるとみなせます(癌死亡生涯リスク)。

・静岡茶はシェア約50%と特殊で、希釈効果(規制値の算出根拠の一つ)が弱い。
・規制値は、平均的な食生活が考慮されているが、お茶は飲用に(も)用いられ、野菜類の中でも摂取する機会が多い(摂取量は不明)。

これはひどい

サンプリング検査というのは、不良品の割合ないし発生率を調べるための手法です。管理人さんの意図を敢えて無視して500Bq/kgの基準を厳格に適用するとしても、「100工場のうち20工場をサンプリング検査した結果、5工場で暫定基準値を超えた」という検査結果から得られる情報は、「暫定基準値を超える工場の割合は5/20(=25%)である」ということです。

暫定基準値を超えた工場を出荷停止にすることが目的なら、全サンプル検査にしないと意味がありません。

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TSOKDBA

Author:TSOKDBA
twitterは@tsokdbaです。
3.11では、停電・断水のため、一晩避難所で過ごし、震災後の情報収集をきっかけにブログを始めました。
これまで約4年間、原発事故関係のニュースを中心に独自の視点で発信してきました。その中でわかったことは情報の受け手も出し手も意識改革が必要だということです。従って、このブログの大きなテーマは情報の扱い方です。原発事故は一つのツールに過ぎません。

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