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6/22 文科省と福島県の海水モニタリング、どちらがいいと思いますか?

 

6/18 文科省はHPに3回目となる広域モニタリングの結果を発表しました。

一方、福島県は17日、福島県環境放射線モニタリングの一環として、港湾と一部沖合のモニタリングの結果を発表しました。

この両者のデータの比較は、「6/4 海洋モニタリングの新しい結果が二つ出てきました。福島県はすごい!」でも取り上げたことなのですが、再度取り上げさせてもらいます。


まず文科省の測定結果です。前回6/4に発表したときと同じで、全て「不検出」(検出限界以下)でした。検出限界は、ヨウ素が約4Bq/L、セシウム134が約6Bq/L、セシウム137が約9Bq/Lということで、それを下回ると「不検出」という結果になるそうです。

6/22文科省1

この書き方は、まるで「全くありませんでした」みたいに思えます。もちろん、そうではないと知りつつ、測定の限界というものも感じつつ、測定条件を設定しているのでしょう。ちゃんと検出限界値についても記載しています。ですが、次に紹介する福島県のデータ(サンプリングした場所は同じではありません。念のため)を見れば、どちらのデータの出し方が望ましいか、ということは誰もがわかると思います。

一方、福島県の結果のまとめです。

海水の放射線核種分析結果
ヨウ素131 全ての調査地点で不検出
セシウム134 不検出~6.85Bq/L
セシウム137 0.90~7.32Bq/L

この結果ならば、私も納得します。なぜかというと、たぶん同じサンプルを文科省の方法で測定してデータを出したら、全て「不検出」になる可能性が極めて高いのに、福島県はちゃんと数値を出しているからです

今回のデータは下記の黄色く塗った欄にあります(ここでは一部省略しています。)残念なことに、福島県のデータでは、サンプリングした場所がわかるような地図がないため、数字を地図上にプロットして考察することができません。次回は是非地図をつけて欲しいです

6/22福島県1

6/22福島県2

ここでは細かいデータの解析は行いませんが、皆さんに理解しておいていただきたいのは、文科省の今回の測定結果も、福島県の測定方法と測定機器を用いれば、おそらくCs-137:3.59Bq/Lと出ただろうということです。あるいはかなりの沖合なので、それすら出ないくらい薄い濃度の放射性物質しか含まれていないかもしれません。しかし、この検出限界で(ヨウ素が約4Bq/L、セシウム134が約6Bq/L、セシウム137が約9Bq/L)は、その違いすらわかりません。だから、はっきりいって、文科省が現在やっていることは金と労力のムダに近いことなのです。

この計画が出てきた頃から、すでに沖合30kmの放射性物質の濃度は10Bq/L程度か、あるいは不検出か(Cs-137の場合)という状態になっていました。それよりもさらに沖合のサンプリングをするのですから、もっと感度を上げて測定しないと正確な値が検出できないことは文科省もわかっていたはずです。

以前「5/30 海水の放射能を「0.1mBq/Lの感度で測定」はやはり本当だった!」でご紹介したように、サンプリングを2Lの海水で行い、時間さえかければ0.1mBq/Lでも検出できます。そうでなくても、福島県でCs-137を0.90Bq/Lまで測定できているので、このレベルでいいから測定することが必要だと私はこのブログで主張してきました(魚介類への生物濃縮を100倍とすると、Cs-137が2.5Bq/Lでも放射性セシウムが500Bq/kgになります。詳細は「5/22 まとめ5:海洋放射能汚染2:これを理解すれば魚介類への汚染を予想できる!」)。ですが、文科省は「不検出」というデータを並べることの方が重要だと思ったようです。彼らは目的の一つに、彼らが行った海洋シミュレーションの結果を検証することとあげており、シミュレーション結果では6月以降は検出限界以下になるとなっていますので、検出限界以下でもシミュレーション結果が正しい、という答が得られるのでムダだとは思っていないのでしょう。


最後に、さきほどのデータを地図上にプロットしてくれている人がいました。コンタンさんです。

河川・海洋の底質のセシウムの放射能濃度

この日の福島県のデータはまだ含まれていないような気もしますが、関連するデータは、海底土のデータも含めて記載してくれています。更新をぜひともよろしくお願いします。

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コメント

Re: コメントありがとうございます。

コンタンさん

> 今回の福島県の公表をよく見て下さい。
>
> 海底土壌の調査(前回は5月)は、次回は9月、その次は1月だそうです。

福島県の海底土壌は4ヶ月おきなんですね。私も当初はそれくらいの頻度で充分と思っていたのですが、今回

http://tsukuba2011.blog60.fc2.com/blog-entry-252.html

で、2週間おきに測定することの重要性を思い知らされました。

あと、コンタンさんのマップの紹介する場所を間違えたかな?と反省しています。海底土壌の話は海底土のところで紹介すべきでしたね。次回修正します。コンタンさんのgoogle mapの一覧があれば今度教えてください。

No title

今回の福島県の公表をよく見て下さい。

海底土壌の調査(前回は5月)は、次回は9月、その次は1月だそうです。

何を考えているのやら。

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3.11では、停電・断水のため、一晩避難所で過ごし、震災後の情報収集をきっかけにブログを始めました。
これまで約4年間、原発事故関係のニュースを中心に独自の視点で発信してきました。その中でわかったことは情報の受け手も出し手も意識改革が必要だということです。従って、このブログの大きなテーマは情報の扱い方です。原発事故は一つのツールに過ぎません。

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