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6/27 ついに解明!サブドレン放射能汚染水の変動の秘密 雨が降ると増大ということは・・・

 
明日の東京電力の株主総会を前に、先週、報道ステーションが東京電力の悪巧みを暴いてくれました。私のように見なかった方のためにYoutubeに詳細はアップされていますが、いつ消えるかもしれないので、ポイントを解説します。

この解説をすることが、この後お話しする私の分析結果の意味もわかりやすいと思うのでここからスタートします。

1.報道ステーションの説明を用いた汚染水の問題点

(このあといくつか画像を用いますが、これらは全て報道ステーションの画面ショットです。そこからの引用であることをお断りしておきます。)

要点はこういう事です。

・東京電力も核燃料棒が溶け出して圧力容器から出て、格納容器の底部にたまっていることは認めています。いわゆるメルトスルーです。
6/27ー1

・でも、実はメルトスルーだけでなく、燃料棒は格納容器の底部を貫通して原子炉建屋の底のコンクリートに達しているかもしれません。
6/27-2

・さらには原子炉建屋のコンクリートを貫通して、地下に燃料が溶け出しているかもしれないのです。こうなると、地下に流れ出した汚染水は海へ流れていく可能性があります。
6/27-3

・そのためには地下30mあたりにあると考えられる岩盤にまで地下水の遮蔽壁を作る必要があると東京電力も、改訂したロードマップの中で認めています。
6/27-4

・報道ステーションが入手した東京電力の内部文書によれば、地下水の遮蔽壁を作る費用を概算すると1000億円かかります。
・この額を発表すると、債務超過になると思われてしまうので、株主総会前にはそれは発表したくないということです。
・発表しないでいいようにして欲しいと政府にお願いした?という内部文書です。
もし株主総会で質問されたら、汚染水が海に流れ出すのに1年かかるから大丈夫だと答える、という想定問答集まであるそうです。

報道ステーションで問題としているのは、この費用について発表する予定だったのを取りやめた、というところなのですが、それはこのブログの趣旨ではないので省略します。きっとその話を取り上げているブログがあると思いますので、それを見てください。

これまで私は、トレンチの放射能汚染水が海抜4mを超えると海へ流れ出すという懸念があるため、東京電力は必死になって汚染水処理装置を稼働させようとしてきた話をしてきました。この話はそれとは別で、東京電力が正確には把握できていない(すでに起こっているかもしれない)危険性なのです。そのため、いずれ対策が必要なことは東京電力も認めていて、ロードマップにも記載しています。

2.サブドレン水とは何か?

これまで私は、「5/19 2号機からも汚染水が海に流出している。しかもI-131が高い!」などで、サブドレン水のデータを紹介してきました。「サブドレン」という言葉を用いながら、その正確な意味を把握してきませんでした。ある意味勘違いしていました。でも今回、この記事をまとめるにあたり、改めてサブドレンというものがどういうものか理解しましたので皆さんとその知識を共有したいと思います。

サブドレン排水設備(排水槽)とは地下水をくみ上げ側溝へ流すというものです。サブドレンに水がたまっているというのは、地下水からあふれ出てきた水がたまっているもののようです。私は当初、タービン建屋などから排水するために地下に掘った縦穴かと思っていましたが、全く逆でした。

では、なぜサブドレンというものがあるのか?もともとは液状化、建物の浮き上がりを防ぐ等の目的で作られたものだそうです。

以下は東京電力が3年前に新潟県の何かの審議会?で説明していた資料からの抜粋です。

「その理由は、液状化の条件として、高い地下水位が条件の一つとして入ってきますけれども、建屋のすぐ脇につきましては、サブドレンと言って、地下水位を低下させるような汲み上げをしていますので、基本的に液状化の原因となる地下水が無いということで、沈下の原因は液状化ではなくて、埋め戻し土の沈下の原因は液状化ではなくて、「揺すりこみ沈下」というメカニズムであるというふうに考えております。これは、実験も行いまして、その結果もワーキンググループでご説明しておりますが、メカニズムとしては妥当であろうと考えています。」

つまり、今回の震災で千葉県浦安市などで起こったような液状化現象が起こることを防ぐために、原発ではサブドレンを作り、ポンプで地下水をくみ出しているそうです。通常運転時はポンプにより自動的に排水されるが、現状ポンプは停止しているので排水されないらしいです。ここまでの理解をするのに、このサイトにお世話になりました。


では次に、サブドレン水に放射能が検出されるということはどういう事か?ということを考えてみます。タービン建屋の地下から直接流れ込むのではなく、地下水から流れ込んでいる水ということがはっきりしたわけですから、基本的には二つの可能性があります。

(1)メルトスルーした核燃料が、格納容器、原子炉建屋の底部のコンクリートを貫通して一部が地下に流れだし、それが地下水を通じてサブドレンに検出された。
(2)3号機周辺に大量に飛散している高濃度に汚染されたがれきから雨などで溶け出した放射性物質が地下水に流れ出し、サブドレンに検出された。

普通に考えたら1.の報道ステーションの説明を見ても(1)の可能性が高いと思うのですが、(2)によるものも有り得ます。おそらくは両方だと思います。では、(2)だけでサブドレンの汚染を説明できるのか?それには、せいぜいこのサーベイマップくらいしか参考になる資料はありません。
6/27サーベイマップ

福島原発の原子炉付近にむき出しの土の地面があって、雨が降ったらがれきから流れた放射能汚染水が地下水に流れ込む、という可能性はあまりないと思うのですが、現段階では完全には否定はできません。

地下水が汚染されていずれは海に汚染が広がる可能性は東京電力も認めていて、地下遮蔽壁を作る必要があるという事は予防措置として必須です。ですが、東京電力は海が汚染されるまであと一年あるということを現在は言っています。すでに漏れ出しているという証拠を突きつけられたら至急対応する必要がある事になります。この観点でサブドレンのデータを見ていって、メルトスルーした核燃料が地下に広がっているかどうか?さらには海に流れ出しているかどうか?という事をこれから検証したいと思います。

3.サブドレン水の放射能汚染データの不思議な挙動とその理由

さて、サブドレン水のデータは、4月から毎週3回発表されていて、変化のグラフも発表されています。サブドレンがどこにあるのかは、「6/19 福島原発の放射能汚染水の全容を紹介します!その2詳細編」ですでにご紹介しましたのでここでは省略します。

どんなデータかというと、たとえば1号機です。ここでは、6/25に発表されたデータからご紹介します。時々急にはね上がるのが前から不思議でした。ヨウ素(I-131)は半減期が短いので、徐々に少なくなっていき、I-131/Cs-137=10程度だったのが、ある時点で逆転して、今ではI-131/Cs-137=0.1以下になっています。

0627サブドレン1号機1

これは、2号機から流れ出した高濃度汚染水と連動しているのか?とか当初は考えていたのですが、上昇している日が汚染水の流出の日と合いません。でも、急に上がった日をとりあえずメモしてみました。(先ほどご紹介したように、サブドレンのデータは、毎週月水金の3回しか測定されません。)4月は結構ドカスカしているので、傾向がわかる5月でいうと、5/13と5/30です。

6/27_1号機サブドレン2

同様の変化は、実は4号機のサブドレンでも観察されることがわかりました。

6/27サブドレン4号機1

この日の前後にある共通の出来事は?と時々考えながら6月を過ごしていたのですが、先週末に汚染水のデータを再度まとめ直していた時にふと気がつきました。「そういえば、雨が降るとその50%くらいが汚染水の水位上昇に寄与すると書いてあって、5月末の降水量が資料にあった!」確かに、5/29 31.5mm 5/30 112mm 5/31 1.5mmと記載がありました。では、5月前半は?気象庁のデータで調べました。5/12 27.5mm。ビンゴ!

ここまでたどりついたら後は簡単です。気象庁のデータから浪江町の降水量を引っ張り出して、その数値が東京電力の発表しているものと同じであることを確認しました。そしてその降水量も入れて私が作成し直した1号機のサブドレン水のデータです。見事なくらい、雨が降った後に放射能が急増していることがわかると思います。なお、4月中旬の降水量データはなぜかありませんでしたのでグラフに記載していません。

6/27サブドレン1号機3

同様に、さきほどの4号機のデータを降水量を入れて書き直すとこのようになります。

6/27サブドレン4号機3

このデータからはっきりとわかるように、サブドレン水の放射能汚染は、雨が降ると数倍から10倍上がるということが示されました。これはおそらく今まで誰も指摘していなかった知見だと思います。

4.雨でサブドレンの放射能が上昇するということの意味は?

2.でサブドレンに放射能汚染水が検出される理由を考えると、おそらく二つしかないだろうと書きました。(ひょっとしたらそれ以外にもあるかもしれませんが、ご存じでしたら誰か教えてください。)私は、放送ステーションの説明の絵のように、すでに燃料棒は原子炉建屋の地下にまで溶け出している可能性が高いと考えています。そこから漏れた放射能が徐々に地下水に浸透して、地下水の流路にのって流れているのだと思います。

雨が降ると、地下水の流れが激しくなりますので、普段は水が届かないようなところにある放射性物質にまで地下水位が上がり、より多くの放射能が地下水に溶け出すのだと思います。そう考えると、雨によってサブドレンの放射能が急上昇する理由も説明できると思います。

私は地下水の話とかは詳しくないので、ひょっとしたら勘違いもあるかもしれませんが、雨が降った後にサブドレンの放射能が大きく上がるということは事実ですので、これをうまく説明できればいいと思います。もしこう考えた方がいい、というご意見があればぜひ教えてください。

最後に、海水のデータの変動でこのサブドレン水が海へ行っていることを説明できるかと思ったのですが、残念ながらそれは難しくてできませんでした。海水のデータはフレが大きいために、間違いなくこうだ、というパターンを見いだせませんでした。また、5月末の大荒れになると、サンプリングがされないということもあり、データが取れなかったのです。残念ながら、海への流出を証明するのは別の方法をとらないといけなさそうです。

ですが、個人的には今までの謎が解けて、非常にスッキリとしました。
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