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7/10 野菜・肉類の放射性セシウム汚染状況の簡単なまとめ

 
今日書いた「7/10 魚の放射能汚染 7月上旬の実態のまとめ」と同じような話なのですが、題材を変えて野菜や肉についてのコメントです。

きっかけは、「7/10 魚の放射能汚染 7月上旬の実態のまとめ」でも書きましたが、昨日(7/9)判明した、南相馬市の牛肉から異常に高い放射性セシウムが検出されたことです。あの話を受けて、家族で話をしているうちに、豚肉は大丈夫かな?鶏肉は?トウモロコシは?ジャガイモは?と話がどんどんふくらんでいったのです。

ここでは、魚の時とは違い、特にグラフを用いた解説はしません。「食品の放射線検査データ」のサイトで調べたことを単にまとめているだけです。ですから誰でも簡単に同じ事をやってみることができます。このサイトの使い方の説明も少し入れています。なお、下記の記事中の数値は7/10現在ですので、データが蓄積されれば変わることは予めお断りしておきます。

また、どこの○○は要注意、などと書いていますが、これは決して変な噂を流そうというのが目的ではありません。あくまで消費者の立場に立って、客観的に数字をみたらこういう結果になるということを述べているだけです。最終的な判断は読む人にお任せしています。誤解のないようにお願いします。


(1) 野菜について

「食品の放射線検査データ」のサイトをみて、品目毎にデータをみてみます。たとえばカブ。
下図のようなグラフと、その下に表が出てきます

7/10カブ

全部で114件のデータがあって、そのうちほとんどが福島県であることがわかります。
このグラフを見て、放射性ヨウ素はもう検出されることはまずないですから、放射性セシウムがどれくらい検出されているかをみます。すると、4月や5月には暫定基準値を超えたことがあるけれども、3/11から約60日後に検出されたのを最後に、その後は全て検出限界未満であるということがわかります。念のため、下の表でデータを確認すると、それが5/14であり、それ以降は全てNDになっていることがわかりました。

であれば、現在はカブについては全く問題がないであろうと判断できます。

なお、このサイトのグラフを見る時の注意点を一つお教えします。このサイトでは、同じ採取日の同じ品目のデータについては、複数あれば中央値((最小値+最大値)÷2)を付けて表しています。その結果、最大値がいくつであったか、ということはグラフだけではわからないのです。たとえばこのカブの場合、暫定基準値をこえたデータは3件と上に書いてありますが、グラフを見る限り500Bq/kgを超えている青い点は2つしかありません。実は、下の表をずっとスクロールしてみてもらえばわかるのですが、5/9に採取したカブの中は6検体有り、5検体がNDで1検体だけ570Bq/kgでした。でも、これは中央値をとるため、(0+570)÷2=285Bq/kgという表記になってしまっています。詳細にみたい場合は、下の表を見る必要があります。なお、下の表の「詳細」というリンクを押すと、その検体についての詳細が記載されています。非常に便利なツールです。

説明が長くなりましたが、自分でやってみようという方のために、念のために解説をつけました。

さて、こんな感じでチェックしていきます。ただし、データ数が一桁のものは信頼性が乏しいので除外したりしています。あと、私があまりなじみのない食べ物はチェックしていなかったりしていますので、この食べ物が載っていない、と思った場合はぜひご自分で調べてみてください。食材の次のかっこ内の数字は調査した検体数(7/10現在)です。


根菜類

大丈夫な食材
カブ(114)  上記で解説済み
だいこん(26) ND:25検体 最高:11.7Bq/kg
ニンジン(35) ND:35検体全て

要注意な食材
タケノコ(130)55検体が暫定基準値超え。福島県のタケノコは×。

葉茎菜類

大丈夫な食材
キャベツ(254) 6/14以降は全てND
セルリー(34)  5/19以降は全てND
にら(68)    5/3以降は全てND
ねぎ(112)   4/28以降は全てND
ブロッコリー(160) 5/16以降は、相馬市と南相馬市で10Bq/kg程度出ているが、それ以外のものはOK
レタス(137)  5/3以降は全てND
ハクサイ(47) 4/27以降は全てND

果菜類

大丈夫な食材
カボチャ(12)  全てND
キュウリ(234) 5/23以降は相馬市の約20Bq/kgが1回あっただけ。
トウモロコシ(13) 横浜市から1検体0.6Bq/kg検出されたが問題なし。
トマト(130)   6/12以降は全てND ただし南相馬市では100Bq/kg前後出たケースもあり。
ナス(55)   3/30以降は全てND
ピーマン(36) 3/17にヨウ素が検出されただけ


豆科野菜

大丈夫な食材
インゲン(4) 全てND
枝豆(16)   全てND
サヤエンドウ(45) 6/1以降は全てND

土物類

大丈夫な食材
タマネギ(45) 1検体以外はND、1検体(4月)は1Bq/kg以下


きのこ・山菜類

要注意な食材
しいたけ(266) キノコ類は一般に危険といわれるが、福島県のしいたけは基準値を超えているものがよくある。神奈川のしいたけでも20Bq/kg出ているケースもあり、要注意。

フルーツ類

大丈夫な食材
メロン(6) 全てND
スイカ(9) 3月に2Bq/kg検出されたのを除き全てND
なし(3)  件数は少ないが、2件はND、1件は3Bq/kgなのでたぶん大丈夫。

少し注意な食材
ブルーベリー(43) 産地を問わず、NDは少なく、それほど多くないながらも放射性セシウムが検出されている。そういう前提で食べるべき。
モモ(31)  福島県では30-50Bq/kg検出されることがあるが、他県では全てND。
すもも(8) 全て福島県であるが、30-50Bq/kg検出されることが多い。

その他

大丈夫な食材
ジャガイモ(7)  全てND
サツマイモ(2)  2件しかないが、ND
バレイショ(80) 福島で一桁から40Bq/kg程度の検出が数回あるが、他県は全てND

少し注意な食材
小麦(21) 10-100Bq/kgと幅はあるものの、全ての検体から放射性セシウムが検出されている。
二条大麦(23) 10-100Bq/kgと幅はあるものの、全ての検体から放射性セシウムが検出されている。ひたちなか市(6/30)の460Bq/kgは異常に高い。
六条大麦(29) 10-80Bq/kgと幅はあるものの、全ての検体から放射性セシウムが検出されている。ひたちなか市(6/22)の340Bq/kgは異常に高い。


以上をまとめます。

1.ほとんどの野菜類は、検出限界未満(ND)のデータしか出ていないか、ある時期以降はNDになっています。従って、「大丈夫な食材」に分類した食材は、まず問題ないと考えられます。

2.キノコ類は一般にセシウムを濃縮しやすいといわれています。チェルノブイリでもいまだにキノコ類は危険だといわれているようです。ここではしいたけしかあげませんでしたが、福島産のしいたけは(出荷制限があったかどうか確認していませんが)要注意です。それ以外の産地でも、小田原のしいたけが71Bq/kg検出されているケースもあるので、要注意です。

3.お茶が暫定基準値をこえるケースが続出したように、多年生の植物というか、木の場合は葉から吸収したセシウムが移行しているケースもありそうです。ブルーベリー、もも、すももなどは、数値は低いものの、セシウムが検出されるケースもあります。「食品の放射線検査データ」のサイトをよく見た上で、産地をチェックして購入することをお勧めします。


4.今回一番ビックリしたのが大麦、小麦です。基本的に全ての検体で放射性セシウムが検出されています。量的にはそれほど多くないのですが、これが根からの吸収であるとすると、秋にはコメでも同じ事が起こることになり、非常に懸念されます。逆に、お茶のケースのように3月のプルームが葉について移行したのであればコメは大丈夫ということになります。このあたり、どちらなのかが非常に気になります。環境放射線があまり高くない、ひたちなか市の大麦から高い放射性セシウムが検出されたのがヒントになるかもしれません。


(2) 肉について

豚肉は、38検体測定されていますが、ほとんどが福島県です。これまで暫定基準値をこえた事はありません。福島県の一部で時々100Bq/kgを超える数値が出ますが、多くは検出限界未満です。

茨城県は豚肉の産地なのですが、3月に測定して全てNDであって以降、一切測定がされていないのが気になります。やはり定期的に測定して、問題ないというデータを出してもらってこそ、消費者は安心できます。ぜひ、茨城県には再度豚肉の測定をお願いしたいと思います。

鶏肉は22検体測定されていて、どれもNDか一桁の数値しか検出されていません。鶏肉は問題ないと思います。部位別の測定をみても問題ありません。

鶏卵は57検体測定されています。ヨウ素については何件か検出されていますが、セシウムは3月に1検体だけ10Bq/kg程度検出されただけで、あとは問題ありません。現在の卵は大丈夫だと思います。

牛肉については、南相馬市の牛肉の件がありますので、別途取り上げようと思います。

以上をまとめます。

1.豚肉は福島県以外は問題ありません。ただし、茨城県は3月以降測定していないので再度測定して問題ないというデータを見せて欲しいと思います。

2.鶏肉と鶏卵は測定されたデータを見る限り、食べても問題なさそうです。

3.牛肉は、南相馬市の放射性セシウムの問題があるので、現段階でのコメントは差し控えます。



以上、私なりの個人的な見解を書かせていただきました。不審に思う方はぜひ「食品の放射線検査データ」のサイトで確認されることをお勧めします。


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コメント

Re: 食品汚染

Hirondelleさん

南相馬市の情報、ありがとうございました。

食品汚染

いつもながら、冷静な分析をいただきありがとうございます。

心配をされていたキノコ類ですが、私が南相馬のスーパーを訪れた6月8日の時点で福島産や近県のものは売られておらず、売られていたのは、「新潟産」でした。

安心な食品

私も最近の報道で牛肉だけでなく外国産の食品がましに思えるようになりました。

でも、できれば、国産の牛を食べてほしいです。
畜産農家の大変さと安心(アメリカ産の狂牛病、成長ホルモンの使用)とお味の良さ(オーストラリア産はアメリカのような心配はないですが、草中心の餌)でぎりぎりまで国産を使いたいです。

できれば、狂牛病の時と同じように全頭検査で安心して食べたいです。


私は高知に住んでいます。高知には黒毛和牛の他、褐毛の土佐赤牛という朝鮮系の和牛がいます。土佐赤牛は黒毛に比べ、若干脂が少なく赤身が強いですが美味しいです。土佐赤牛のような絶対安心な牛というものは他にもあるのではないでしょうか。(銀座の高知のアンテナショップ「まるごと高知」には土佐赤牛を置いているようです。)

Re: 和牛は信用できない

NO-Csさん

コメントありがとうございます。
牛肉の問題、今日もさらに拡大しているようなので、どこまで広がるのか見届けてからまとめようと思います。

落花生はすいません、わかりませんので、私のブログでも紹介しているサイトでチェックしてみてください。

和牛は信用できない

以前テレビで放牧してあった飯舘牛が千葉や栃木や北海道、宮崎に2束3文で引き取られて行く番組を見ました。
それ以来、OGビーフかNZビーフしか食してません。特にひき肉はトレーサビリィティできないのでスーパーで外国牛、外国豚をひいて貰ってます。
今回の南相馬のCs牛も一軒の農家のワラの性にしていますが疑問です。避難区域の本来なら殺処分しなければならない程汚染された牛だったのではないだろうか?
国や県がいつまでも生産者ばかり守り消費者の安全が二の次ならもう日本の物は買わない積もりです。
最後にチェルノブイリの森に住んでいる植物学者がセシウムがたまり易い物としてキノコとベリーと種子(麦、米、ナッツ類全て)と言ってました。米も心配ですが千葉の落花生は大丈夫でしょうかね?

No title

冷静な分析、ありがとうございます。
おかげさまで頭の中を整理できました。

プロフィール

TSOKDBA

Author:TSOKDBA
twitterは@tsokdbaです。
3.11では、停電・断水のため、一晩避難所で過ごし、震災後の情報収集をきっかけにブログを始めました。
これまで約4年間、原発事故関係のニュースを中心に独自の視点で発信してきました。その中でわかったことは情報の受け手も出し手も意識改革が必要だということです。従って、このブログの大きなテーマは情報の扱い方です。原発事故は一つのツールに過ぎません。

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