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7/12 南相馬市の牛肉問題 その4 やはりすでに消費されてしまった肉もある!

 
おととい(7/10)判明した南相馬市の牛肉が暫定基準値を大幅に上回って汚染していた問題の続報です。

問題になった牛肉を出荷していた農家は、昨年刈り取った稲わらを田んぼに置いておいて、原発事故の後も4月上旬までは放置されていたそうです。その後、牛のエサが足りなくなったから?この稲わら(放射性セシウム:75000Bq/kg)を牛に与えていたそうです。

この農家がすでに出荷していた6頭の牛については、追跡調査の結果がわかってきました。

同じ農家が出荷し、検査されないまま流通した6頭のうち、中央卸売市場から東京、神奈川、静岡、大阪、愛媛の5都府県の卸売業者に販売され、転売先の愛知、徳島、高知、北海道の4道県も含め少なくとも9都道府県に流通したことが分かっています(日経Webより)。

東京都のHPには、その6頭の調査結果が出ています。6頭のうち、3番の大阪府と6番の新宿区の牛肉は、全量を保管しているということでしたので、大丈夫です。残り4頭については、一部、あるいは全部を販売済みです。これらは、東京、神奈川、静岡、大阪、愛媛の5都府県の卸売業者に販売され、さらに他の件にも流通しているということです。

番号と畜日購入日二次
販売先
販売状況検査状況
15月30日6月3日
6月15日
品川区調査中
15月30日6月3日中央区全量10.4kgを販売済
15月30日6月21日中央区全量29.4kgを販売済
15月30日6月2日練馬区調査中
15月30日6月13日荒川区全量17.7kgを販売済
15月30日6月3日愛媛県調査中
15月30日6月3日川崎市全量38.8kgを販売済
15月30日6月24日横浜市一部販売済(63.6kgのうち、11.4kgを保管中)
15月30日6月10日静岡市静岡市ホームページ参照検査済(1998Bq/kg)
25月30日不明藤沢市調査中(残品は保管中)検査予定
36月30日7月1日大阪府全品保管検査予定
46月30日7月1日大阪府一部販売済(残品は調査中)検査予定
56月30日7月5日府中市一部販売済(残品は調査中)検査済(3400Bq/kg)
66月27日6月30日新宿区全量を販売先で保管中検査済(2200Bq/kg)


まだ検査中の牛肉もありますが、おそらくこの農家の出荷した牛肉は全て暫定基準値をこえる事は間違いないでしょう。実際、これまで測定された1番、5番、6番については暫定基準値を大幅に超えています。


さて、今回の事件を契機に、福島県産の牛肉についてのチェックは厳しくなると思います。

しかし、今回の話で驚くとともに、しっかりとチェックしてこなかった自分を反省することがありました。それは、福島県の牛肉についてはこれまで一度も出荷規制がかかっていなかったという事実です。3月の時点で原乳の汚染の話があり、牛乳はいまだに出荷規制が一部にかかっています。なので、福島県の牛肉についても当然規制があるもの、くらいに漠然と思っていました。

しかし、実際は規制はかかっていませんでしたし、南相馬市の牛肉の出荷自粛も7/8の段階で初めて行われています。なお、さすがに原発から半径20km以内の区域は、警戒区域なので人がいないこともありますが出荷はされていません。

では、出荷する際はどうしていたのか?計画的避難区域や緊急時避難準備区域から牛を外に運び出す場合、福島県は、ことし4月から「スクリーニング検査」を行っていました。「スクリーニング検査」は、サーベイメーターで牛の体の表面の放射線量を測定するものです。

これってほとんど何の意味もない検査なんですけど。体の表面をサーベイメーターでチェックしたら中の牛肉の汚染がわかるならば、人間だって同じ方法で内部被ばくを測定できてしまいます。内部被ばくがどれくらいあったらサーベイメーターでどのくらい検出されるのか、私はデータを知らないのですが、少なくとも2000Bq/kg程度の内部被ばくでは検出できないくらいの感度しかないということは今回判明しています。

こんなことは気休め以下にしかならないとわかっていながら、全頭「スクリーニング検査」をやっていると主張し、それを平然と「スクリーニング検査は行っていたが」と伝えるメディアも問題があります。「形式的にスクリーニング検査と称して体表面のサーベイだけは全頭行っていたが、実質何も検査していなかった」、とはっきり指摘するべきです。あるいは、それすらわからない人が記事を書いているのでしょうか?だとすればそれはまた別の意味で問題だと思います。

結局、放射能を測定するサンプリング検査はごく一部しかできないので、今回はたまたま高濃度に汚染された牛肉を検出できましたが、多くは見逃されて市場に出回っていると理解すべきです

残念ながらこれが現実です。今回のケースは、稲わらの管理に問題があったということなので、ごく一部の農家しか行っていない事だとは思いますが、似たような事例は他の地域、他の品目でもあると思います。


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コメント

Re: 農家は、加害者にさせられた?

boobooさん

コメントありがとうございます。口蹄疫の時はそれほど気にしていなかったのですが、あのときも行政の対応に問題があったのですね。

私は、農家の人たちに対してどうこう言うつもりはありません。意味のないスクリーニング検査を導入した農水省(農協?)と、報道機関の対応を指摘したいのです。

この問題、さらに広がりつつあるようですから、もう少し実態を見てみたいですね。

農家は、加害者にさせられた?

形式的にスクリーニング検査と称して体表面のサーベイだけは全頭行っていたが、実質何も検査していなかった」、とはっきり指摘するべきです>>>

これは、肉牛関係者なら、誰でも推測していたことです。「ほとんど、理屈が合わないので、スクリーニング検査では、無理だろう。」「でも、そんなこと、初めての経験だから、下手なことは言えないよ。」とやりとりがあったでしょう。そして、えさもなく、高く売れる目処がない、肉牛は、とにかく、餓死か出荷しかないので、スクリーニング検査で、合格なら出荷させてもらえる。じゃあ、出荷しよう。ってことで、路上に、1万円札を置いておき、遠くで監視しながら、ねこばばを摘発するような手口です。同じようなことは、宮崎口蹄疫禍のときも、行われました。明らかに、口蹄疫らしき症状が出ていると獣医が指摘しても、殺処分するのだからと、スワブ検体どころか、写真も撮らないと言う行動を、行政が取ったのは、報道の通りです。
今回も、黒毛和牛をセリにかける前に、洗体をするのは、当たり前。見た目で、セリ値が上がる訳ですから。。当然、洗えば、放射線微粒子は、取れてしまうので、スクリーニング検査自体、あまり意味がないですし、まず、α線、多分、β線も、牛革を通過しないだろうと思ってます。
まあ、現地で、土壌表土を測定するときに、皮財布を間に挟んでみれば、解かりますよ。

少なくとも、3月いっぱいは、まったく、現地に飼料が配達されませんでしたので、農家は、餓死か、汚染えさかの2者択一しか無かったと思われます。

背骨やアバラ骨が浮き出て、立てなくなって行く牛を見て、目の前に、汚染されたかどうか不明(少なくとも、当時は、数万ベクレル以上の汚染とは、知らなかったはず。)のえさがあり、牛は、濃厚飼料だけでは、第1胃が壊れて、死んでしまうことを知っていて、えさをやらずに、我慢するのは、相当な精神力が必要と思います。当初より、20km圏内の家畜、家禽について、売ることより、遠くへ移動させてくれ。と、農家は、願っていたのだし。(スイスは、チェルノブイリのとき、全頭移動して、1頭も殺さなかったです。もちろん、汚染肉の流通もないです。生物学的半減期もありますから、非汚染地区へすばやく避難することが、ベストなんですから。。それを知っていて、指摘されていて、政府も、農水も何もしなかった。ある意味、農家は、加害者にさせられた。と、言う感じがします。都会は、TVで、情報が得られたでしょうが、ずっと、停電でしたし、事前に、フランスのように、放射線の勉強を、市民がしている訳でなし。。。

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Author:TSOKDBA
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3.11では、停電・断水のため、一晩避難所で過ごし、震災後の情報収集をきっかけにブログを始めました。
これまで約4年間、原発事故関係のニュースを中心に独自の視点で発信してきました。その中でわかったことは情報の受け手も出し手も意識改革が必要だということです。従って、このブログの大きなテーマは情報の扱い方です。原発事故は一つのツールに過ぎません。

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