7/24 今年の米の放射性セシウムによる汚染具合を予想する!補足1
今年の日本のコメが、どれくらい放射性セシウムで汚染されているかということを予想しようと思って、「7/20 今年の米の放射性セシウムによる汚染具合を予想する!前編」と「7/23 今年の米の放射性セシウムによる汚染具合を予想する!後編」で書いてきました。
これは、元々は大麦がほとんどのサンプルでセシウムが検出されているからなぜだろう?と思ったのがきっかけです。それに、最近の稲わらの騒ぎで、今年の稲(白米)にも50000Bq/kgとか大量の放射性セシウムが検出されるのではないか?という疑念がtwitterなどで出ているように感じたからです。
私は、今回の稲わらの高い放射能と、今年のコメの放射能は全く別に考えるべき事と考えています。そこを理解してもらえれば幸いです。
書いている途中において疑問に思っていたことをいくつか調べてわかったことや、新たに疑問に思ったことなどを今日の時点の考えとして追加します。きっとこの後でも追加すると思うので、「補足1」にしました。いきなりこの記事を読んだ方はわからないこともあるかもしれません。その場合は是非「前編」「後編」をお読み下さい。
(1) ひたちなか市の小麦のデータの不思議
ひたちなか市の環境放射線データは地上1mでは約0.18μSv/hと茨城県の中でもそれほど高くありません。それなのにどうして麦(大麦を含みます)の放射性セシウムの数値が他の地区と比べて高いのか?非常に不思議でした。ひたちなか市の麦のデータ(最高値)は下記の通りです。大麦は他の地域と比べても一番高いです。小麦は千葉県に115Bq/kgというものがあるので最高ではありませんが、ほぼ最高値に近いです。詳細は「食品の放射線検査データ」で確認してみてください。
小麦の放射性セシウム:112Bq/kg
二条大麦の放射性セシウム:460Bq/kg
六条大麦の放射性セシウム:340Bq/kg
でもひたちなか市の環境放射線データをよく調べてみたら、海に近い所と、そうでないところでは放射線量に2倍以上の差があることがわかりました。下の@nnistarさんのマップは学校や幼稚園のデータですが、公園のデータも調べてみると、那珂湊運動公園は50cmで0.255μSv/hなどと、那珂湊町は少し高めです。(平磯海浜公園は0.4μSv/hともっと高く出ています。)

また、茨城県の統計データ(ちょっと古いですが)から麦の生産農家がどこに多いかを確認しました。すると下記の表のように、那珂湊町が一番麦の作付面積が多く、次が勝田町であることがわかりました。ですから、ひたちなか市の小麦といっても、那珂湊町の小麦と内陸側の勝田町の小麦とでは、土壌の放射能が2倍か場合によってはそれ以上差があると考えておかないといけないと思います。

同様のことが、郡山市についても言えそうです。ここでは詳細は示しませんが、郡山市の中でも、1μSv/hを楽に超えて2μSv/hに達するような地区もある市街地部分と、西側で0.15μSv/h程度の猪苗代湖南西や東側の0.2μSv/h程度の場所では環境放射線データ(=土壌のセシウム濃度)には10倍近く差があります。郡山市の小麦といっても、その中のどこかを確認しないと、不検出というデータが出ても当然かもしれません。
(2) 移行係数における直接汚染と間接汚染の考え方
コンタンさんにコメントをいただきました。
『直接汚染と間接汚染の考え方ですが、
1.直接「付着」した場合(稲わらなど)
2.葉や茎に付着して、葉面吸収された場合(お茶など)
3.地面に降下して、土壌と強く結合する前に根から吸収される場合
4.地面に降下した後一定時間が経過し、土壌と強く結合したものが
根から吸収される場合
というふうに分けて考えるべきではないでしょうか。
一般的な移行係数は4の場合の移行係数です。
お米の場合、1と2は考えなくて良いわけですが、
3の場合の移行係数は、それほど明らかではないと思います。 』
麦やコメの話で私が書いた直接汚染は、1.はほとんどないと考えているので2.を指しています。(1.については、放置稲わらのセシウム話をする際に必要なので、この分類は採用させてもらいます。)また、間接汚染は3.と4.を一緒に考えています。
コンタンさんの指摘はもっともだと思います。降下物がなくなって、4.だけになったときの移行係数はすでにいろいろと調べられています。
しかし、3.については、多くの場合は降下物があり、同時にそれが土壌に移行して根からも吸収されるので、2.と3.の区別をするのが非常に難しいのです。そういう意味では、チェルノブイリのあった1986年は、小麦において2.だけの影響を見ることができた非常に珍しい年であるといえます。

日本では、1987年以降の3.の部分にあたる土壌からの吸収はほとんど観測できませんでした。ヨーロッパのデータを見れば、2.の影響があまりない3.の情報を得られるかもしれませんが、どこにあるのかわからないので探すのに時間がかかりそうです。1986年前後の土壌からの移行係数を測定しているヨーロッパのデータをご存じの方がいたら教えてください。できれば麦かコメ(はないですよね)がいいです。
@jun_makinoさんがtwitterで発言していたように、降下物が落ちてすぐと、数年後では移行係数が違う(年月が経つほど下がる)ことは調べられています。しかし、降下物があった時に、直接ふりかかって吸収した2.と土壌に吸い込まれてから根から吸収する3.を区別して解析している文献は今回利用した農水省の論文以外におそらくないと思います。1963年から1965年のデータについても、この下の図をよく見てもらえればわかると思うのですが、1963年は稲の出穂の時期に当たる7-9月の降下量が前後の年の5倍以上ある(一応計算しました)ため、「後編」で指摘したように1963年のコメへのセシウムの取り込みは単純に降下量で考えたよりも多くなるはずです。結構複雑なのです。

私にはできませんが、玄米に取り込まれるセシウム量への2.と3.の寄与率を算出できればより精度の高い予想ができると思います。とはいってもどうしても土壌の性質などによって幅が出やすいので、移行係数を正確に予測するのは実質的に不可能だと思います。
だから私は、移行係数という数字で議論をするのではなく、今年の小麦のデータ(実測値)と比べてコメのセシウムのデータが高いと考えるのか低いと考えるのか?という議論をしてきたのです。今年の小麦のデータには、地面に降ったばかりで雲母などと結合していない、植物が利用できるいわゆる置換態のセシウムが大量に含まれていますから、ややこしい移行係数の計算は小麦に任せればいいのです。
今年の小麦とコメとどちらが高く出るか?と考えて、小麦よりも低いと考えるならば現在の小麦のデータに注目していればコメのデータは予想できます。高いと考えるならば、その何倍か?という試算をすればいいだけです。
(3) 放置してあった稲わらのセシウムはなぜこんなに高いのか?
「7/22 放射性セシウム入りの稲わらを食べた牛は46都道府県に!」で疑問点としてあげていた事を理解するためのきっかけとして、ACROというNPO法人(?)が、貴重なデータを出してくれています。
相馬市東玉野というところで4/16に採取した水田の土、水田上の藁、藁の下の土について、各種の放射性物質のデータを測定してくれています。単位はBq/kg(但し(生)とかいてあるので乾土ではなく生土でしょうか)です。また、Cs-136のデータもありましたがそれはCs全体の中の比率が少ないので省略しました。
これをみればわかるように、水田の土が4820Bq/kgの時に、藁は717000Bq/kgもあることがわかります。土壌の100倍もの放射性セシウムを水田の上に置いてあったわらが吸収しているのです。
この一例だけをもってわらには土壌の100倍の放射性セシウムが吸着すると言い切るのは危険ですが、今年の3月に放置してあったわらは土壌の数十倍のセシウムが吸着しているというつもりでデータを見た方がよいということがわかります。
少なくとも、これだけは言えます。稲わらで500000Bq/kgの放射性セシウムが検出されたからといって、今年の刈り取った稲でもわらの部分から500000Bq/kgもの放射性セシウムが検出されるということはまずあり得ません。これは、昨年刈り取って3月の原発事故後に戸外に放置していたわらについてのみ言えることです。今年の稲に出てくる放射性セシウムは、土壌からの吸収分だけです。多くの人が誤解しがちなので、ここは強調しておく必要があると思います。
以前NHKの番組で、お茶葉からなぜ高濃度にセシウムが検出されたのか?ということについて、一つの解説をしていました。それは、お茶の樹は葉が非常に密集して生えているため、プルームで飛んできた放射能をほとんどからめ取ってしまい、葉に吸着した放射性セシウムを吸着したからだろうというものです。
原発事故後に放置されていたわらがどういう形態で置いてあったかにもよるのですが、乾燥してロール状にまきとり、ラップをしないような状態で置いてあったとしたら、お茶葉と同じように効率よく飛んできた放射能を吸着した可能性はあります。田んぼにただ広げて敷いてあっただけで土壌の100倍近い値になるメカニズムは予想できません。このあたりは実態を知らないのであまり想像で書くのはやめておきます。
最後に、今年の稲わらがどれくらい汚染されるのか?ということです。これは可食部のコメ(白米)にどれだけ放射性セシウムが検出されるかにもよりますが、土壌肥料学会のHPによれば、白米:それ以外=7:93、また玄米:白米=100:30~50だそうです。つまり、精米した時に除去されるぬかの部分が白米の2~3倍、もみがらやわらの部分が残りということなので、玄米の2倍程度の放射性セシウムがわらの部分にいくという大ざっぱな計算ができます。玄米/玄麦=0.1という私の予想が正しければ、今年の小麦よりも少ない程度しか汚染されない、つまり現在小麦の最高値が115Bq/kgですから、小麦を栽培している地域であれば、飼料用牧草の基準値である300Bq/kgを超えることはないだろうという予想ができます。ただ、稲わらの産地である宮城県の小麦のデータはないので、こちらについてはもう少し高いと思います。
今後調べてみたいこと
・チェルノブイリ事故の後、ヨーロッパで移行係数の推移がどうなったのか(特に事故後2-3年の推移)
・福島県で現在降下物はどれくらいあるのか?これが結構あるようだとコメにも取り込まれますから、私の考えている前提条件がその地域では成立しません。。
・今後のビールへの影響(日本産の大麦をどれくらい使っているのか?1960年代のグラフを見て改めて気になりました)。みんな、出るかどうかわからないコメを心配するより、低いけれどもほぼ確実にセシウムが入っているというデータの出ている大麦とそれを使って作るビールの心配をした方がいいのでは?日本産の大麦は使用しないならいいのですが。
ひたちなか市の環境放射線データは地上1mでは約0.18μSv/hと茨城県の中でもそれほど高くありません。それなのにどうして麦(大麦を含みます)の放射性セシウムの数値が他の地区と比べて高いのか?非常に不思議でした。ひたちなか市の麦のデータ(最高値)は下記の通りです。大麦は他の地域と比べても一番高いです。小麦は千葉県に115Bq/kgというものがあるので最高ではありませんが、ほぼ最高値に近いです。詳細は「食品の放射線検査データ」で確認してみてください。
小麦の放射性セシウム:112Bq/kg
二条大麦の放射性セシウム:460Bq/kg
六条大麦の放射性セシウム:340Bq/kg
でもひたちなか市の環境放射線データをよく調べてみたら、海に近い所と、そうでないところでは放射線量に2倍以上の差があることがわかりました。下の@nnistarさんのマップは学校や幼稚園のデータですが、公園のデータも調べてみると、那珂湊運動公園は50cmで0.255μSv/hなどと、那珂湊町は少し高めです。(平磯海浜公園は0.4μSv/hともっと高く出ています。)

また、茨城県の統計データ(ちょっと古いですが)から麦の生産農家がどこに多いかを確認しました。すると下記の表のように、那珂湊町が一番麦の作付面積が多く、次が勝田町であることがわかりました。ですから、ひたちなか市の小麦といっても、那珂湊町の小麦と内陸側の勝田町の小麦とでは、土壌の放射能が2倍か場合によってはそれ以上差があると考えておかないといけないと思います。

同様のことが、郡山市についても言えそうです。ここでは詳細は示しませんが、郡山市の中でも、1μSv/hを楽に超えて2μSv/hに達するような地区もある市街地部分と、西側で0.15μSv/h程度の猪苗代湖南西や東側の0.2μSv/h程度の場所では環境放射線データ(=土壌のセシウム濃度)には10倍近く差があります。郡山市の小麦といっても、その中のどこかを確認しないと、不検出というデータが出ても当然かもしれません。
(2) 移行係数における直接汚染と間接汚染の考え方
コンタンさんにコメントをいただきました。
『直接汚染と間接汚染の考え方ですが、
1.直接「付着」した場合(稲わらなど)
2.葉や茎に付着して、葉面吸収された場合(お茶など)
3.地面に降下して、土壌と強く結合する前に根から吸収される場合
4.地面に降下した後一定時間が経過し、土壌と強く結合したものが
根から吸収される場合
というふうに分けて考えるべきではないでしょうか。
一般的な移行係数は4の場合の移行係数です。
お米の場合、1と2は考えなくて良いわけですが、
3の場合の移行係数は、それほど明らかではないと思います。 』
麦やコメの話で私が書いた直接汚染は、1.はほとんどないと考えているので2.を指しています。(1.については、放置稲わらのセシウム話をする際に必要なので、この分類は採用させてもらいます。)また、間接汚染は3.と4.を一緒に考えています。
コンタンさんの指摘はもっともだと思います。降下物がなくなって、4.だけになったときの移行係数はすでにいろいろと調べられています。
しかし、3.については、多くの場合は降下物があり、同時にそれが土壌に移行して根からも吸収されるので、2.と3.の区別をするのが非常に難しいのです。そういう意味では、チェルノブイリのあった1986年は、小麦において2.だけの影響を見ることができた非常に珍しい年であるといえます。

日本では、1987年以降の3.の部分にあたる土壌からの吸収はほとんど観測できませんでした。ヨーロッパのデータを見れば、2.の影響があまりない3.の情報を得られるかもしれませんが、どこにあるのかわからないので探すのに時間がかかりそうです。1986年前後の土壌からの移行係数を測定しているヨーロッパのデータをご存じの方がいたら教えてください。できれば麦かコメ(はないですよね)がいいです。
@jun_makinoさんがtwitterで発言していたように、降下物が落ちてすぐと、数年後では移行係数が違う(年月が経つほど下がる)ことは調べられています。しかし、降下物があった時に、直接ふりかかって吸収した2.と土壌に吸い込まれてから根から吸収する3.を区別して解析している文献は今回利用した農水省の論文以外におそらくないと思います。1963年から1965年のデータについても、この下の図をよく見てもらえればわかると思うのですが、1963年は稲の出穂の時期に当たる7-9月の降下量が前後の年の5倍以上ある(一応計算しました)ため、「後編」で指摘したように1963年のコメへのセシウムの取り込みは単純に降下量で考えたよりも多くなるはずです。結構複雑なのです。

私にはできませんが、玄米に取り込まれるセシウム量への2.と3.の寄与率を算出できればより精度の高い予想ができると思います。とはいってもどうしても土壌の性質などによって幅が出やすいので、移行係数を正確に予測するのは実質的に不可能だと思います。
だから私は、移行係数という数字で議論をするのではなく、今年の小麦のデータ(実測値)と比べてコメのセシウムのデータが高いと考えるのか低いと考えるのか?という議論をしてきたのです。今年の小麦のデータには、地面に降ったばかりで雲母などと結合していない、植物が利用できるいわゆる置換態のセシウムが大量に含まれていますから、ややこしい移行係数の計算は小麦に任せればいいのです。
今年の小麦とコメとどちらが高く出るか?と考えて、小麦よりも低いと考えるならば現在の小麦のデータに注目していればコメのデータは予想できます。高いと考えるならば、その何倍か?という試算をすればいいだけです。
(3) 放置してあった稲わらのセシウムはなぜこんなに高いのか?
「7/22 放射性セシウム入りの稲わらを食べた牛は46都道府県に!」で疑問点としてあげていた事を理解するためのきっかけとして、ACROというNPO法人(?)が、貴重なデータを出してくれています。
相馬市東玉野というところで4/16に採取した水田の土、水田上の藁、藁の下の土について、各種の放射性物質のデータを測定してくれています。単位はBq/kg(但し(生)とかいてあるので乾土ではなく生土でしょうか)です。また、Cs-136のデータもありましたがそれはCs全体の中の比率が少ないので省略しました。
これをみればわかるように、水田の土が4820Bq/kgの時に、藁は717000Bq/kgもあることがわかります。土壌の100倍もの放射性セシウムを水田の上に置いてあったわらが吸収しているのです。
I-131 | Cs-134 | Cs-137 | セシウム合計 | |
水田の土 | 1930 | 2360 | 2460 | 4820 |
水田上の藁 | 127000 | 351000 | 366000 | 717000 |
藁の下の土 | 1130 | 519 | 546 | 1065 |
この一例だけをもってわらには土壌の100倍の放射性セシウムが吸着すると言い切るのは危険ですが、今年の3月に放置してあったわらは土壌の数十倍のセシウムが吸着しているというつもりでデータを見た方がよいということがわかります。
少なくとも、これだけは言えます。稲わらで500000Bq/kgの放射性セシウムが検出されたからといって、今年の刈り取った稲でもわらの部分から500000Bq/kgもの放射性セシウムが検出されるということはまずあり得ません。これは、昨年刈り取って3月の原発事故後に戸外に放置していたわらについてのみ言えることです。今年の稲に出てくる放射性セシウムは、土壌からの吸収分だけです。多くの人が誤解しがちなので、ここは強調しておく必要があると思います。
以前NHKの番組で、お茶葉からなぜ高濃度にセシウムが検出されたのか?ということについて、一つの解説をしていました。それは、お茶の樹は葉が非常に密集して生えているため、プルームで飛んできた放射能をほとんどからめ取ってしまい、葉に吸着した放射性セシウムを吸着したからだろうというものです。
原発事故後に放置されていたわらがどういう形態で置いてあったかにもよるのですが、乾燥してロール状にまきとり、ラップをしないような状態で置いてあったとしたら、お茶葉と同じように効率よく飛んできた放射能を吸着した可能性はあります。田んぼにただ広げて敷いてあっただけで土壌の100倍近い値になるメカニズムは予想できません。このあたりは実態を知らないのであまり想像で書くのはやめておきます。
最後に、今年の稲わらがどれくらい汚染されるのか?ということです。これは可食部のコメ(白米)にどれだけ放射性セシウムが検出されるかにもよりますが、土壌肥料学会のHPによれば、白米:それ以外=7:93、また玄米:白米=100:30~50だそうです。つまり、精米した時に除去されるぬかの部分が白米の2~3倍、もみがらやわらの部分が残りということなので、玄米の2倍程度の放射性セシウムがわらの部分にいくという大ざっぱな計算ができます。玄米/玄麦=0.1という私の予想が正しければ、今年の小麦よりも少ない程度しか汚染されない、つまり現在小麦の最高値が115Bq/kgですから、小麦を栽培している地域であれば、飼料用牧草の基準値である300Bq/kgを超えることはないだろうという予想ができます。ただ、稲わらの産地である宮城県の小麦のデータはないので、こちらについてはもう少し高いと思います。
今後調べてみたいこと
・チェルノブイリ事故の後、ヨーロッパで移行係数の推移がどうなったのか(特に事故後2-3年の推移)
・福島県で現在降下物はどれくらいあるのか?これが結構あるようだとコメにも取り込まれますから、私の考えている前提条件がその地域では成立しません。。
・今後のビールへの影響(日本産の大麦をどれくらい使っているのか?1960年代のグラフを見て改めて気になりました)。みんな、出るかどうかわからないコメを心配するより、低いけれどもほぼ確実にセシウムが入っているというデータの出ている大麦とそれを使って作るビールの心配をした方がいいのでは?日本産の大麦は使用しないならいいのですが。
- 関連記事
-
- 7/27 稲わらの放射性セシウム計算方法はどうして4.4で割るのか? (2011/07/27)
- 7/24 今年の米の放射性セシウムによる汚染具合を予想する!補足1 (2011/07/24)
- 7/23 今年の米の放射性セシウムによる汚染具合を予想する!後編 (2011/07/23)


↑日本ブログ村ランキングに参加しました。よかったらクリックお願いします。