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7/28 水産庁の協力による遠洋の海水データの発表と文科省の検出限界値改ざん?

 
7/25に文科省は、水産庁との協力による海洋モニタリングのデータをHPに発表しました。

結果はいうまでもなく不検出でしたが、海洋モニタリングの結果は基本的に全てこのブログではお伝えしていますので、これもお伝えします。

海洋モニタリング計画については、「5/7 海洋汚染に対するモニタリング強化!その1」でその計画を説明しました。全体像は以下の通りです。

1.文部科学省「海洋環境放射能総合評価事業」海生研調査(5月中旬~7月)
2.独立行政法人海洋研究開発機構による海域モニタリング(5月中旬~7月)
3.水産庁の協力による調査(①5月中・下旬/②5月下旬~6月下旬)
4.水産庁による水産物モニタリングの拡大(5 月~)
5.東京電力(株)による海域モニタリング(5月中旬~7月)

また、「6/26 海洋モニタリングのデータが多すぎてわからなくなった人のために解説!」においても実際の結果をふまえて以下の二つの違いを説明してきました。

1.文部科学省「海洋環境放射能総合評価事業」海生研調査(5月中旬~7月)
2.独立行政法人海洋研究開発機構による海域モニタリング(5月中旬~7月)

今日ご紹介するのは上の1.~5.の中では3.にあたるものです。4.はすでに水産庁が行っていますし(あれで拡大しているのでしょうか?)5.も東京電力が行っています。3.もすでに一度6/26に発表されていて、それは「6/26 海洋モニタリングのデータが多すぎてわからなくなった人のために解説!」においてこのブログでもご紹介しています。

今日発表されたデータは、2種類あります。どちらも6/26に発表されたものよりもさらに沖合でのサンプリングです。

7/28水産庁1


7/28水産庁2

はるか沖合まで行って海水を取ってきてくれたんですね。お疲れ様でした。

しかし、文科省の発表しているデータは、いつも「4・6・9」です。これは文科省が発表するデータには常に「I-131の検出限界が約4Bq/L、Cs-134の検出限界が約6Bq/L、Cs-137の検出限界が約9Bq/L」と記載してあることを皮肉って私が命名したものです。この表記法は以下でも数字を変えて使用させてもらいます。

7/25 東京電力の海水の測定、6月末から検出感度が上がっていました(お詫びと訂正)」でもお伝えしたように、東京電力は6月末から海水のデータは検出限界がCs-137で5-6Bq/Lになりました。それまでは10Bq/Lとか15Bq/Lだったので、大きな進歩です。そして、毎回検出限界が微妙に変わっています。放射性物質の測定の場合は、測定ごとに検出限界値が変化するものだそうです。このことから、東京電力の測定では毎回検出限界をしっかりと出していることがわかります。

逆に言うと、いつも「4・6・9」の文科省の発表は、毎回検出限界をしっかりと求めていてそれを記載しているのではないということです。これでは信頼がおけるデータとは言えません。測定自体は(独)日本原子力研究開発機構(JAEA)が行っているのでしっかりと測定していると思います。せっかくお金と時間をかけて測定したいるのですから、毎回の検出限界をしっかりと確認して発表をして欲しいです。

ここからは少し話が変わりますが、文科省の発表が正しくないことは東京電力のデータの発表を見てもわかります(文科省は、東京電力の発表しているデータも地図に数字を書き込んでわかりやすい形で広報してくれています)。

下の図は、東京電力が7/17のサンプリング結果を文科省がHPに発表したものです。検出限界値にマーカーをつけて強調してありますが、「9・23・25」ということになっています(3つの数字の意味は上でご紹介したとおりです)。

7/28文科省1

ところが、そのときの東京電力のHPを見ると、下の一つ目の図のように、沿岸のデータは確かに「9・23・25」なのですが、二つ目の図では沖合のデータは「3・4・4」になっているのです。

7/28文科省2

7/28文科省3

文科省が発表しているデータで、数字の1~4は沿岸のデータ、11~15は沖合のデータに当たります。この二つは同じ「ND」でも検出限界値が異なっていたのです。

つまり、東京電力の元の発表では、正しく検出限界値が記載されているのに、文科省がそれを発表し直した際には、沖合のデータまでもが「9・23・25」ということにされてしまって発表されていたのです。これは言葉は悪いですがデータの改ざんに近いものです。というよりも、このデータを公表する担当者は検出限界値の意味を全く理解していないのかもしれません。おそらく「ND」だから関係ないよ、くらいの認識だったのでしょう。しかし、「ND」であるからこそ検出限界値が重要なのです。検出限界値のない、あるいは正しくない「ND」は意味がありません。

実は、私が東京電力の検出限界値が下がったことに気がつかなかったのも、この文科省の発表に一因があると思っています。もちろん私は東京電力のHPも見ているので、気がつかなかったのは私の見落としなのですが、東京電力のHPを見ずに文科省のHPだけを見ている人にとっては、間違った数値を見ていたことになります。

文科省のHPの担当者は、ぜひ次回から沿岸と沖合のデータを一緒に記載する場合、東京電力の発表しているとおりに記載してください。よろしくお願いします。


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3.11では、停電・断水のため、一晩避難所で過ごし、震災後の情報収集をきっかけにブログを始めました。
これまで約4年間、原発事故関係のニュースを中心に独自の視点で発信してきました。その中でわかったことは情報の受け手も出し手も意識改革が必要だということです。従って、このブログの大きなテーマは情報の扱い方です。原発事故は一つのツールに過ぎません。

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