8/14 文科省が発表した海底土の調査結果(第6回:最終回)
8/13、文科省は、この海洋モニタリングで最後となる6回目の結果をHPに発表しました。
これについての解説です。「8/14 東京電力が発表した海底土のデータのまとめ」と一部重複がありますが、できれば合わせてお読み下さい。
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これについての解説です。「8/14 東京電力が発表した海底土のデータのまとめ」と一部重複がありますが、できれば合わせてお読み下さい。
文科省のHPに発表されているこの結果は、5月に決まった海洋モニタリングの強化に従って、海水のモニタリングを行ってきた結果の一部です。
海水のモニタリング結果はこの後で別にまとめますが、これは検出限界値の設定がまずかったために、ほとんど全てが不検出であまり意味のないデータになっています。
一方、海底土のデータは、私は当初は2ヶ月に一回くらい見たら充分かと思っていたのですが、2週間に一度サンプリングしてくれたおかげで思ったよりも情報がわかりました。特に、茨城県沖では、1回目のサンプリングを始めた頃にはまだほとんど海底は汚染されていませんでした。それが、この6回の計測の間に海底土の汚染が広がっていく状況がわかり、定期的なモニタリングの必要性を改めて教えてくれました(「6/25 海底土の汚染3回目の発表。海底土の汚染はどんどん南へ移動!」参照)。
では、6回目の結果です。

これまでと同様に推移を示すと下記のようになります。

4回目以降は上がり下がりにはっきりとした傾向は見られなくなりました。ある程度平衡化しつつあるのではないかと思います。
このデータに、東京電力が先週発表したデータを重ね合わせてみると、以下のような図になります。色分けは東京電力が行ったものに従っています。

茨城県沖にまで海底土の汚染が広がってきていることがわかります。利根川の河口(L1)はあまり放射性セシウムのデータが上昇しませんでした。とはいえ、20Bq/kg程度までは上昇しています。これよりもさらに南(千葉県)にサンプリングポイントを置いていたらどうなっていたか?これはわかりません。一方、北側については、宮城県(A1)では、10Bq/kg以上には上がっていないので、これより北には汚染は広がっていないものと考えられます。
あとは、これに付け加えるデータがあるとしたら以下のものです。この二つは、これ以上プロットするとかえってわかりにくくなる可能性があるため、敢えて加えませんでした。
環境省の発表しているデータ(6月)「被災地の海洋環境のモニタリング調査結果」
福島県の発表しているデータ(7月)「福島県環境放射線モニタリング(港湾・海面漁場)調査結果」
文科省が主導で行っている海洋モニタリングは、この形ではいったん終息しますが、8/2に発表された「総合モニタリング計画」では、「関係機関が分担し引き続き実施する。」と記載がありますので、どういう形で行われてどういう形で発表されるのかについては期待しましょう。
おそらく、新たな海洋への流出がない限り、これからは海底土の汚染も徐々に拡散して少なくなっていくでしょう。我々としては、魚のデータに注目していけばいいと思います。
海水のモニタリング結果はこの後で別にまとめますが、これは検出限界値の設定がまずかったために、ほとんど全てが不検出であまり意味のないデータになっています。
一方、海底土のデータは、私は当初は2ヶ月に一回くらい見たら充分かと思っていたのですが、2週間に一度サンプリングしてくれたおかげで思ったよりも情報がわかりました。特に、茨城県沖では、1回目のサンプリングを始めた頃にはまだほとんど海底は汚染されていませんでした。それが、この6回の計測の間に海底土の汚染が広がっていく状況がわかり、定期的なモニタリングの必要性を改めて教えてくれました(「6/25 海底土の汚染3回目の発表。海底土の汚染はどんどん南へ移動!」参照)。
では、6回目の結果です。

これまでと同様に推移を示すと下記のようになります。

4回目以降は上がり下がりにはっきりとした傾向は見られなくなりました。ある程度平衡化しつつあるのではないかと思います。
このデータに、東京電力が先週発表したデータを重ね合わせてみると、以下のような図になります。色分けは東京電力が行ったものに従っています。

茨城県沖にまで海底土の汚染が広がってきていることがわかります。利根川の河口(L1)はあまり放射性セシウムのデータが上昇しませんでした。とはいえ、20Bq/kg程度までは上昇しています。これよりもさらに南(千葉県)にサンプリングポイントを置いていたらどうなっていたか?これはわかりません。一方、北側については、宮城県(A1)では、10Bq/kg以上には上がっていないので、これより北には汚染は広がっていないものと考えられます。
あとは、これに付け加えるデータがあるとしたら以下のものです。この二つは、これ以上プロットするとかえってわかりにくくなる可能性があるため、敢えて加えませんでした。
環境省の発表しているデータ(6月)「被災地の海洋環境のモニタリング調査結果」
福島県の発表しているデータ(7月)「福島県環境放射線モニタリング(港湾・海面漁場)調査結果」
文科省が主導で行っている海洋モニタリングは、この形ではいったん終息しますが、8/2に発表された「総合モニタリング計画」では、「関係機関が分担し引き続き実施する。」と記載がありますので、どういう形で行われてどういう形で発表されるのかについては期待しましょう。
おそらく、新たな海洋への流出がない限り、これからは海底土の汚染も徐々に拡散して少なくなっていくでしょう。我々としては、魚のデータに注目していけばいいと思います。
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