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9/24 二本松市からコメの予備調査で500Bq/kgのセシウムが検出されました

 
昨日、福島県二本松市のコメの予備調査において、500Bq/kgと暫定基準値ちょうどのコメが二本松市の旧小浜町から検出されました。

私が昨夜福島県の発表を調べた時はそのデータはまだHPにはアップされていなかったのですが、「今年のコメの放射能検査の最新状況のまとめ(随時更新用)」を9/22までのデータで更新してアップした後にこのニュースを知り、HPを見に行くと9/23のデータも追加されていました。そこであわてて旧小浜町のデータも含めた9/23の情報を追加しました。

まだあまり多くの情報が入ってこないのですが、とりあえず今日時点でわかる内容を簡単にまとめます。


まずは事実関係から。福島県が最近新しく用意した福島県産の産物のデータを検索できるサイトがありますのでそこの情報を見ましょう。

1.二本松市の情報

この検索サイト、「二本松市」「穀類」→「コメ」と指定すれば簡単に二本松市の米のデータを得られます。福島県に限るならば「食品の放射能検査データ」よりも優秀です。なによりも二本松市が地図でわかるのがいいですよね。地図からも検索できるので、念のために二本松市がどこにあるかを示します。

9/24二本松地図


さらに、上海IIさんがどこかから探してきてくれた旧市町村の図に従って、旧小浜町がどこにあるのかを示します。二本松市のちょうど中央あたりですね。

9/24二本松図3

また、文科省のデータから、福島県東部のセシウムの沈着量を示します。重ね合わせの図を作る時間がなかったので、上の図と見比べて欲しいのですが、旧小浜町はほとんどがうすい水色の300-600KBq/m2のエリアであることがわかります。空間線量率でいうと、1-1.9μSv/hの範囲に入ります。

9/24二本松図2

2.二本松市のコメのデータ

さて、場所はご理解いただけたと思うので、データの確認です。福島県の元のデータはこちらですが、二本松市だけ抜き出したデータが下記の表(9/24現在)です。予備調査は全て終了しました。旧小浜町は3ヶ所サンプリングしていますが、すべて36、37、500Bq/kgと不検出ではなく数値が出ています。

9/24二本松1

このサンプルは、9/12に他の二本松市の多くのサンプルと一緒に測定されたものです。毎日新聞によると、500Bq/kgの結果は15日に出ました。他のデータは9/15に発表されましたが、再検査の指示が出て、再度同じ田んぼから取り直して測定したところ490Bq/kgだったため、23日になって最初に出た500Bq/kgを検査結果として公表したということです。

『二本松市小浜地区の「ひとめぼれ」から500ベクレルという結果が出たのは15日のことだった。「検査方法がおかしくはないか」。県農林水産部の幹部は担当者に疑問をぶつけ、再検査を指示した。だが、19日に出た再検査の結果は490ベクレル。県は23日夜になって、最初に出た500ベクレルを検査結果として公表した。』(毎日.jpより)

『 県は、これまでの検査結果と比べ著しく高い数値だったため、汚染した土の付着などを疑って同じ水田から検体を取り直し再度検査したが、490ベクレルと同様に高い数値だった。土壌は約3千ベクレルで、作付け制限の基準である5千ベクレルを下回っていた。周辺の水田11カ所の玄米を調べたところ検出限界未満から212ベクレルとばらつきがあったという。』日本経済新聞Webより

また、上の日経の記事にあるように、土壌調査もしましたが、約3000Bq/kgでした。周辺の水田11ヶ所の玄米も調べたところ、検出限界未満から212Bq/kgとばらついていたということです。このデータは発表されていませんが、私は福島県はわかっている情報を全てHPに公開するべきだと思います。もし福島県が発表しないならば二本松市が行うべきです。徹底した情報公開こそがいわゆる風評被害を少なくする方法なのです。

3.今後の対応

今回の結果を受けて、福島県では予め定められていたスキームにのっとり、二本松市を重点調査区域に指定しました。従って、二本松市は当初40近い検査の予定でしたが、約300地点のデータを取ることになりました。

このスキームについては「8/3 農水省の「米の放射性物質調査に関する説明会」の解説」でご紹介しています。毎日.jpのこの図を見てもらってもいいかもしれません。

念のために確認しておきますが、今回の500Bq/kgという数値が本調査において出ても、ルール上は出荷が可能です。農水省の説明会においても、福島県のこのHPにおいても、下記のように500Bq/kgを超えた場合は出荷制限を行うと書いてありますので、500Bq/kgはセーフという判断なのです。

『調査の結果、放射性セシウム濃度が暫定規制値(500ベクレル/キログラム)を超えた場合は、旧市町村(又は市町村)単位で出荷制限を要請します。』

しかしながら、もし本調査で同じ500Bq/kgという結果が出て、二本松市が出荷をした場合、その米が混ざっている福島県産の米に対しては拒否反応が起こるでしょう。

4.私の提案

本調査の結果をみてみないとわかりませんが、一度500Bq/kgという結果が出てしまいましたので、仮に同じ田んぼを本調査で調査してかなり低い値(例えば200Bq/kg)が出ても、今度は検査結果をごまかしているのではないか?などという意見が必ず出てきます。ですから検査をしっかりとやっているということを示すためには、本調査においては、以下のような施策が必要と思います。

予備調査の結果について
1.予備調査の全てのデータを公開する。旧小浜町の別地点の11ヶ所のデータと場所を明示する。
本調査の結果について
2.二本松市の旧小浜町については、どの田んぼから取った米かを地図とデータのセットで明示する。必ず今回500Bq/kg出た田んぼからも調査を行って発表する。
3.できれば土壌の検査を合わせて行い、セットで発表する。これは来年以降のためにも必要な調査です。
4.農水省などの専門家に協力を仰ぎ、なぜ二本松市の米が高めに出たのかその理由を予想でいいので発表する。

ここまで行えば、検査および情報公開をしっかりとしているという事を示すことができますし、なぜ二本松市では高いのか?ということに対する説明がつきます。つまり福島県の他の地域の米についての影響を最低限に抑えることができるのです。

もし以上の1.~4.をいずれも行わずに本調査をし、「500Bq/kgを超えるものがなかったので出荷します。暫定基準値以下なので安全です。」、としても、ルール上は出荷できますが、福島県の米の値段を大きく下げることになり、かえって逆効果だと思います。福島県の米全体に影響が及びます。

極論すれば、二本松市の米は別に分けて出荷する(あるいは自主的にとりやめる)という方法論もあると思います。当然、その米の買い手はかなり少ないでしょうが、福島県の他の地域の米への被害を少なくすることはできると思います。これは福島県がどう考えるか、ということによりますが、500Bq/kgというかなりショッキングな数値が出てしまった以上、なんらかの策を取る必要があります。

福島県や二本松市の方にお願いしたいことは、決して情報を隠そうとしないことです。予備調査とはいえ、500Bq/kgが出た以上、世間の関心は次回の本調査に集まります。徹底した情報公開こそが印象をよくする近道なのです。

日経の記事にあるように、他の田んぼでも212Bq/kgが出ているということは、旧小浜町の土壌は、何らかの理由で高く出やすいのだと思います。福島県の他の地域では福島市の136Bq/kgが最高ですから、212Bq/kgというのはこの地域は福島県の他の地域よりも高く出やすい理由があるのです。その理由を今年しっかりと突き止めておくことが、二本松市の来年の稲作につなげることができますし、福島県の他の地域は問題がないと主張できる根拠にもなるのです。

毎日.jpの記事を読んでいると、二本松市の三保市長は私と同じ意見のようなので、ぜひ実行してくれることを願います。

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コメント

No title

毎日、有用な情報、ありがとうございます。
福島県のHPから、農業振興課あてに、こちらの提案部分をメールしました。私のブログでも紹介させていただきました。
さらに確実にと思って、こちらのページを印字して投書したいと思います。
今後も、科学的で客観的・建設的な情報、よろしくお願いいたします。

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No title

http://mainichi.jp/photo/news/20110925k0000m040085000c.html
によると山がちな地域で「4月の調査で近くの土壌から1キロ当たり4600ベクレルを超える値が検出されていた」とあり元々Csの濃度の高いところのようです。

また、同記事によると「大工のかたわらに農薬などを極力使わない安全なコメの生産に努めてきた」とあり、もしかすると化学肥料などもあまり使わない有機農法で作られていたのかもしれません。

Csを吸わせないためには土壌をKリッチにすることが必須ですが、そのあたりが十分に対応できていたのか、土壌中のKの濃度や農法についても情報があると良いなと思いました。

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twitterは@tsokdbaです。
3.11では、停電・断水のため、一晩避難所で過ごし、震災後の情報収集をきっかけにブログを始めました。
これまで約4年間、原発事故関係のニュースを中心に独自の視点で発信してきました。その中でわかったことは情報の受け手も出し手も意識改革が必要だということです。従って、このブログの大きなテーマは情報の扱い方です。原発事故は一つのツールに過ぎません。

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