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10/8 シイタケからの暫定基準値越え(静岡県の1033Bq/kgなど)相次ぐ!

 
10/7、静岡県は伊豆市の乾燥シイタケを業者が自主検査したところ、1033Bq/kgの放射性セシウムが検出されたと発表(YOMIURI ONLINE)しました。一部はすでに販売されたそうです。

これに関連した発表(時間的にはこちらの方が早いですが)として、農水省は、「きのこ原木及び菌床用培地の当面の指標値の設定について」を発表しました。きのこ原木、菌床用培地の指標値は150Bq/kgだそうです。

シイタケをめぐる話は「9/27 千葉県の露地栽培のシイタケから1955Bq/kgのセシウム!」でも書きましたが、少しまとめます。

実は、よく調べると静岡県以外にも今週は2件ありました。10/5、茨城県は鉾田市のハウス栽培のシイタケから990Bq/kgの放射性セシウムが検出されたと発表しています。また、鉾田市において生産された原木しいたけ(ハウス)について、安全性が確認されるまでの間、出荷及び販売を差し控えるように要請しました。10/7、千葉県は君津市産の露地栽培のシイタケから734Bq/kgの放射性セシウムが検出されたと発表(リンクは東京新聞Web)しています。千葉県では、「9/27 千葉県の露地栽培のシイタケから1955Bq/kgのセシウム!」で書いた我孫子市に次いで2例目です。

1.シイタケの栽培について

シイタケの栽培方法についてごく基本的なことをまとめておきます。私も今回の件で改めて勉強しました。

まず、シイタケの栽培は、原木栽培と菌床栽培の二つに分かれます。原木栽培は、原木に穴をあけて種菌を打ち込み、一年間、林間地など自然環境下において菌を蔓延させてきのこを発生させる方法です。原木栽培にも、露地栽培と施設栽培があります。露地栽培は天然の条件で栽培するため、その年の自然条件に左右されますし、春と秋にしか収穫できませんが、施設栽培では季節を問わず収穫できます。

菌床栽培は、オガコに米ぬかなどの栄養源を加えて固めたものに種菌を接種し、三ヶ月ほど、空調設備などを備えた施設内において菌を蔓延させてきのこを発生させる方法です。

シイタケは、製品としても乾シイタケと生シイタケがあります。林野庁のHPによると、

『乾しいたけは、森林内等においてコナラ・クヌギ等を用いた原木栽培で生産されているため、気温、降雨等の気象条件によって生産量が大きく左右されます。平成21年の生産量は、3,597トンで前年比7%減となっています。主な生産地は、大分県、宮崎県、熊本県等となっています。

 生しいたけは、乾しいたけと同じく森林内で行う原木栽培が主流でしたが、最近は原木に比べて扱いやすい菌床栽培(おが粉等をブロック状に固めたものに種菌を接種し、きのこを栽培する方法)が急速に普及しています。平成21年の生産量は、75,016トンで、対前年比で7%増加しました。また、生産量に対する菌床栽培の比率は、82%と前年に比べ3ポイント増加しました。主な生産地は、原木栽培では群馬県、栃木県、静岡県等、菌床栽培では徳島県、北海道、岩手県等となっています。』

ということです。干しシイタケは原木のみで、基本的に九州がメインの産地ということですね。

2.一連のシイタケ暫定基準値越えについて

9月末の我孫子市の例は、原木栽培で、2月に菌を植え付けてから屋外に置いたままだった(露地栽培)ということでした。10/7に判明した君津市の例も露地栽培でした。ということは原木栽培でしょう。露地栽培であれば、セシウムが原木に降りかかったということは容易に想像できます。

今回の静岡県伊豆市のシイタケは、これは乾燥シイタケということなので、生シイタケよりも約10倍濃縮されます(黒田工業HPより(『生椎茸200kgを処理できます。これが仕上がり乾椎茸で20kgになります。180kg(200-20)は生椎茸に含まれている水分です。』))。元の生シイタケでは103Bq/kg程度ですから、他のシイタケと比べるとそれほど高いわけではありません。

一方、茨城県鉾田市の例は、原木栽培ですがハウス栽培でした。それでも990Bq/kgの放射性セシウムがでたという事なので、なぜ?というところです。ハウス栽培といっても室温調整のために窓を開けていたとうことなので、それが原因でしょうか?

なお、念のために菌床しいたけについてもデータを確認しました。その結果、菌床シイタケについては、福島県においても95サンプル中100Bq/kgを超えたのはわずか3検体でした。菌床シイタケ(通常ハウス栽培でしょうが)は、まだ暫定基準値越えはありません。

同じデータベースで、福島県で原木しいたけ(施設)を検索しても、50サンプル中で暫定基準値の500Bq/kgを超えたものは一つもありませんでした(ただし、施設か露地か明示していない原木しいたけは多数暫定基準値越えがあります)。そういう意味でも、鉾田市のハウス栽培のシイタケは異常に高い気がします。

3.農水省が発表した指標について

農水省が10/6に発表した原木と菌床用培地の指標値を150Bq/kgとしたのは、原木(や菌床用培地)からシイタケへの移行係数を安全を見越して3倍程度(リンクは毎日JP)と判断した事によるものだそうです。

ただ、この場合気になるのは、生シイタケはいいとしても、乾燥シイタケは先ほど記載したように水分が抜けるので10倍程度濃縮されて放射性セシウムも10倍に濃縮されるということです。これは、乾燥シイタケの生産が大分県、宮崎県、熊本県などに偏っているという現状(上述)を見て、数量の少ない東日本産の干しシイタケは考慮しなかったのかもしれません。というか、それを考慮すると原木のセシウム量を1/10の15Bq/kgとしなければならないので、敢えて考慮しなかったということかもしれません。そういう事情もあるため、今回の静岡県の例のように東日本の干しシイタケ(岩手、栃木、静岡など)があった場合は要注意、と思います。

※今回のまとめをするにあたり、上海IIさんのツイート(特に引用など)をかなり参考にさせてもらいました。この場を借りてお礼を申し上げます。


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