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10/9 6号機のタービン建屋のたまり水、福島第一原発構内で散水へ

 
10/7、東京電力は福島第一原発6号機のタービン建屋地下にたまった低濃度の放射能汚染水を浄化したうえで発電所敷地内の木材などに火災防止のためにまき始めました(リンク先と写真はasahi.com)。この件に関しては、東京電力の記者会見配付資料のページにも写真が、「報道配布 写真・動画ダウンロード」には動画が載っています。

6号機って何だっけ、どういう状況だったっけ?という方が多いと思いますので、そのあたりの復習をかねてご紹介します。

まず、東京電力福島第一原発の全体図です。

10/9_6号機の図

爆発を起こした1-4号機と5、6号機は少し離れた所にあります。5、6号機は地震の時には4号機と同じく定期点検中でした。幸いなことに、津波によっても大きな被害を受けませんでした。そのため、非常用ディーゼル発電機が運転を継続できて、いわゆる冷温停止に至っています。

東京電力では、5、6号機の復旧作業を進めていて、再稼働するつもりで整備しているという話を読んだことがあります。

『東電協力会社幹部が、事もなげに言う。
「メンテナンスは終わっており、5、6号機はいつでも再稼働できる準備が整っています。津波対策にも乗り出しており、消波ブロックを現在、積み上げている。25tのものを4000個と聞いていますが、最終的には1万個ぐらいになるでしょう」』(NEWS ポストセブンより)

5、6号機の再稼働など論外だと思うのですが、昨日公開された記者会見資料においても、わざわざ双葉町と大熊町の境界線を図に入れたり(下図、赤字の町名はTSOKDBAが追加)、同じ資料中に5、6号機の防波堤が完成していることを示す写真を入れたりしているので、上に引用したポストの話も当たっているように感じられます。

10/9_56号機


話はそれましたが、6号機にたまった水の話に戻ります。6号機は水素爆発などは起こしていませんので、タービン建屋の地下には津波で流れ込んだ海水などが大量にたまっていますが、それほど汚染されていません。量が増えてきたため、今は仮設タンクやメガフロートに移送されています。

しかし、仮設タンクの容量もほぼいっぱいになりつつあり、さらに9/21の台風15号で、毎時4トンの地下水が6号機のタービン建屋の地下に流れ込んできた(リンク先は産経ニュース)ということで、この処理方法として散水ということが考え出されました。

東京電力は、以前から海洋への放出を考えていましたが、周辺の自治体などから反対があり、この方法で決着したようです。現在たまっている17000トンもの水を毎日100トン散水するということで、170日、つまり半年近くかけてまくということです。かなりの量です。今後の雨水の流入によってはもっと増えることが予想されます。

散水するまでの流れのイメージ図です。当然のことながら、いきなり散水するのではなく、ゼオライトやRO膜で放射能や塩分を取り除いてからの散水になります。

10/9散水

実際の放射能はどれくらいかというと、下記のような数値が出ています。

10/9散水2

上の数値はBq/cm3なのでBq/Lに直すと、I-131がNDで4.7Bq/L未満、Cs-134がNDで9.7Bq/L未満、Cs-137がNDで12Bq/L未満でした。放射性セシウムを合計しても21.7Bq/L未満であり、今年の6月に環境省が定めた「水浴場の放射性物質に関する指針について」の50Bq/L以下を満たしています。この指針については、海水浴に関係して「6/25 新しい海水浴場の放射能汚染基準について 海水浴場は問題なしです。」でご紹介しました。

なんでいきなり「水浴場」がでてきたのでしょうか?これについては最近頼りにしている東京電力記者会見のtogetterを検索したらありました。10/7の記者会見です。これによると、やはり記者会見でも質問があり、なぜ「炉規則告示」に定めた濃度限度(I-131:40Bq/L、Cs-134:60Bq/L、Cs-137:90Bq/L)にしないのか?という質問に対し、「水浴場」の基準の方がCs-134+Cs-137が50Bq/L、I-131は30Bq/Lなので低く、こちらを守っていれば炉規則も守れるので問題ないという答がありました。なお、先ほどの資料には、散水予定エリアも示してありましたので、興味のある方はご覧下さい。

このニュース、散水するのはいいけれど、どれくらいの濃度の水をどこにまいているの?というところが気になっていたのですが、ちゃんと測定値を公開した上で散水しているということなので、一安心です。一方で、5号機6号機の再稼働の話は、公には出てきていないとは思いますが、東京電力の動きを見ている限りまだまだ安心できないと思います。

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これまで約4年間、原発事故関係のニュースを中心に独自の視点で発信してきました。その中でわかったことは情報の受け手も出し手も意識改革が必要だということです。従って、このブログの大きなテーマは情報の扱い方です。原発事故は一つのツールに過ぎません。

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