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10/17 宮城県の牛乳だけから放射性セシウムが検出されるのはなぜ?

 
最初にお断りしておきますが、今回の記事にはたぶんこうだろうという答はありません。今日の段階では純粋な疑問の提起です。

厚労省が毎日発表している食品の放射能検査において、10/16に発表されたデータで、新潟県の調査で、宮城県産の牛乳(流通品)から合計22.3Bq/kgの放射性セシウムが検出されました。

いつも私が確認用に使っている「食品の放射能検査データ」で関係するデータを見ていくと、3月にI-131が検出されたのを除いては、ほとんどがNDです。ところが、たまに5Bq/kgを超える放射性セシウムが検出されています。そしてそれは必ず宮城県の牛乳なのです。しかも検査しているのは新潟県

なぜだろう。新潟県の検査が特に感度が高いというわけではないだろうに、他の県では同じ宮城県の牛乳はチェックにかからないのだろうか?それとも、そもそも牛乳をチェックしていない?

食品の放射能検査データ」では、4月以降では全部で5件の放射性セシウムの検出がありました。
ところが、その5件ともが全て宮城県の牛乳(流通品)を新潟県で検出したというものです。

10/17牛乳(クリックで別画面に拡大)

念のため、新潟県のHPで確認してみました。すると、9月の検査においては、宮城県の乳飲料(9/7:12.3Bq/kg)あるいはヨーグルト(9/5:6.5Bq/kg)からも検出されていることがわかりました。

再度「食品の放射能検査データ」に戻ってみると、確かにヨーグルトでも乳飲料でも一件ずつ、宮城県の製品を新潟県が検査して報告されています。

となると、乳製品全てをチェックしてみたくなるものです。生乳のデータでは、群馬県や北海道の生乳からも微量の放射性セシウムが検出されていますが、2Bq/kgにも満たないデータが多いです。特に北海道では、他の県よりも検出感度が高くて、0.031Bq/kgとかを検出していますが、他の県ではまず間違いなくNDになっているのでこういう数値は今回は細かく見ることはしませんでした。

乳製品では、原乳が一番多く測定されています。原乳については、福島県の原乳が3月に放射性ヨウ素が大量に検出されて、出荷制限がかかりました。全部で1000件近く測定されていますが、ヨウ素の影響がなくなったと思われる5月以降のデータを調べてみると、実は宮城県の原乳が一番高いというわけではなかったのです。

10/17原乳(クリックで別画面に拡大)

5月以降の原乳のデータを、放射性セシウムの値の高い順に並べてみると、栃木県の1検体を除くと、岩手県から繰り返し20Bq/kg程度の放射性セシウムが検出されていることがわかります。その後に宮城県の原乳が続きます。しかし、宮城県の原乳はほとんどが検出されても10Bq/kg以下です。福島県も4月までは放射性セシウムも検出されていますが、5月以降という事でここでは除外しています。

10/17原乳2(クリックで別画面に拡大)

私は以前、このtogetterを読んでいたので、牛乳は大丈夫なんだ、と思っていました。確かに今回、福島県の原乳や牛乳からはほとんど放射性セシウムは検出されていません。例えばこのtogetterの中の『水は地下水、換気は最小限、餌は昨年収穫した牧草と、北米や豪からの輸入飼料、そして食品副産物(多くが輸入農産物由来)で管理すれば、入りは限りなく0です。』という酪農家の発言にあるように、酪農農家はかなり気をつけているからだと思います。

岩手県の原乳から時々20Bq/kg程度の放射性セシウムが検出されていたり、宮城県の牛乳(市場に出回っているもの)から放射性セシウムが検出されているのは、何か別の理由があるような気がします。

一つだけわかっていることは、なぜ宮城県の牛乳が新潟県でだけ検出されるのか?という理由です。宮城県の牛乳を検査しているのは新潟県と国立医薬品食品衛生研究所だけで、国立医薬品食品衛生研究所は「<50Bq/kg」は全て不検出にしてしまうため、低感度での測定しかしていないからだと思います。もし他の県でも宮城県産の牛乳を検査したら同じように放射性セシウムが検出されるのでは?という疑問があります。

10/17牛乳2(クリックで別画面に拡大)

一方で、岩手県の牛乳も新潟県では測定しています。原乳では岩手県の方が高めに出ているのですが、岩手県産の牛乳を新潟県が測定しても、NDなんです。となると、製品としての牛乳はやはり宮城の牛乳の方が放射性セシウムの濃度は高いということですよね。

10/17牛乳3(クリックで別画面に拡大)

だから、なぜ(3月を除いて)宮城県の牛乳のみから放射性セシウムが検出されているのか?という理由についてはまだ解明されていません。

私は牛肉の放射性セシウム汚染問題はフォローするのが大変だったので途中で手を引いてしまったのですが、牛肉の放射性セシウムの汚染状況から、今回の牛乳の放射性セシウム検出についても何かわかるかもしれません。

今後、この牛乳問題には注意して見ていきたいと思いますが、何かご存じの方がいたら情報を教えてください。

10/18追記:なお、民間の自主的な測定ではいろいろと数値が出ているようですが、どこまでその測定が確かなのかわからないので、ここでは取り上げていません。100Bq/kg以上のセシウム検出、とかいいながらこのような例もありましたので。

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コメント

No title

酪農家の@sdfmanさんが、10/19-20にかけてのツイートで、
岩手の原乳が原因ではないかと書いています。
http://twilog.org/sdfman/date-111019
http://twilog.org/sdfman/date-111020

体力のない家族経営の農家は、自給粗飼料に頼らないと
経営が成り立たない。

No title

牛の餌に左右されるのでは? と思いました。
岩手の金ヶ崎は県南ほど汚染がひどくないのに、乳牛の肉が500Bq超えしました。
放牧はしておらず、原発事故後に刈り取られた周辺の牧草を屠蓄前の三ヶ月間ほど食べたということです。
ちなみに、岩手県の検査ではこのあたりの牧草は300Bq超えはしていない、という見解です。
乳牛は藁は食べないので、田んぼの汚染藁が原因ではないことは確かです。
岩手は宮城よりは汚染地域が少ないので、餌に気をつければ市販の牛乳から検出せずはあると思います。
放牧している牛か? 原発事故後のどこの牧草を食べたか? が、原因として考えられるのではないでしょうか…

Re: 岩手の原乳では?

次郎さん

情報ありがとうございました。それも一つの原因なのかもしれないですね。

岩手の原乳では?

宮城県北部には以下の工場があり、
 東北グリコ乳業(株)
 古川乳業(株)
 明治乳業(株) 東北工場
岩手南部の一関、遠野、大船渡付近には、
目ぼしい牛乳工場がないので、
県北部の小岩井よりも、宮城県の工場のほうが近いですから、
自然な成り行きで岩手の原乳が宮城の牛乳になるのでは?

No title

それと登米では保管場所を確保してまとめて汚染藁を保管しはじめたそうですが他の地域ではまだ会議すらしてない…とローカルニュースでやってました。
県庁では基準値以下の牧草や藁でも食べさせないようには指導してる?ようですが徹底できない部分もあるとか、ないとか…
その部分は岩手県も同じなようですが
せめて汚染されてない餌代くらいは酪農家さん達に負担してあげても
と思うと矛盾を感じます

No title

この件わかりましたか?
聞いてみました。
宮城、クラーステショーン各々の酪農家から牛乳を集める場所?
そこから検査
新潟、既に商品された物(店頭に並ぶもの?並んでから?)を検査
牛乳の後ろに工場の住所書いてますが
そこの工場というか商品とういかメーカーによっては…
あとはご想像通りです
細かく追求はしませんでしたが他県産のもの混ぜられてる
ケースもあるとかないとか…
大手だとあくまで工場がそこにあるだけと、、
登米はせっかく低いのに、、もったいないというかなんというか
なので宮城の検査が適当とか精度悪いとかそのようなことではないそうです

No title

牛乳が汚染されるかどうか酪農家さん次第で
それにかかるコストが回収できるかどうかも分からない状況
という事なんですね

私の地域では、お茶の抜き打ち検査で回収にあい
年寄りにのませてしまえとか基準を上げる要望とか
要望を賛同する議員の秘書さんの話をきいて
農家って怖いという種をうえられました。

無料の検査については、高い値がでたら
有料検査ではかりなおしてほしいですね

このブログをよんで今でも牛肉のスクリーニング検査されているのか?
不安になりました。

ベルトコンベアで大量に測定できる機械がでていますが
同じ要領の検査なのかもしれませんね

高い基準値ならそれで超えないように検査できるのかもしれません。

ただ牛肉のように表面でなく内部に放射性物質が入ってしまっているものにも
適しているのかどうか?がわかりませんが。

プロフィール

TSOKDBA

Author:TSOKDBA
twitterは@tsokdbaです。
3.11では、停電・断水のため、一晩避難所で過ごし、震災後の情報収集をきっかけにブログを始めました。
これまで約4年間、原発事故関係のニュースを中心に独自の視点で発信してきました。その中でわかったことは情報の受け手も出し手も意識改革が必要だということです。従って、このブログの大きなテーマは情報の扱い方です。原発事故は一つのツールに過ぎません。

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