10/23 実は40代では理系の方が文系よりも年収が120万高かった!
NHKオンラインや産経ニュースによりますと、京大の西村和雄特任教授らの研究グループが今年2月に行った調査で、大学で理系の学部の学んだ人たちは、文系の学部で学んだ人よりも年収が高く、中でも物理を得意とする人ほど、年収が高い傾向にあるということがわかりました。
今回の調査(今年の2月にインターネットの調査によって約1万人に対して行った)によると、大学で理系の学部で学んだ40代の人は平均で637万円、文系の学部で学んだ40代の人は平均で510万円でした。約120万円、月に10万円の差がついているということです。
理系の中でも、得意だった科目が物理の人は平均681万円、化学の人は620万円、生物は549万円、地学は647万円だったそうです。
『研究チームリーダーの西村和雄・京都大経済研究所特任教授は、「理系は文系よりも人数が少ない上に産業界の需要が多く、文系による代替がきかないため所得が高くなる」と分析。得意だった理科科目間の格差については「4科目の中では物理を不得意とする人が最多で、得意な人への需要が高まり価値が上がった。地学はもともと人数が少ない上、物理の知識が必要なため、同様に価値が高いのだろう」とみている。』(産経ネットより)
地学の得意だった人が物理の次に年収が高いというのはちょっと意外でしたが、やはり需要と供給の関係なのでしょうね。
でも、産経ニュースのように科目間の違いにフォーカスを当てるのではなく、このニュース、今も理系離れが進んでいる日本において、理系離れを食い止めるきっかけになる可能性もあると思うので、もっと広くTVや新聞のニュースで理系と文系の給料の差を広報すべきだと思うんです。
今40代というのは、25年前の1980年代後半のバブルの頃に10代後半です。その頃を思い出してもらえればわかりますが、その頃は銀行に勤める人が若くして1000万円をもらう事もあたりまえでした。理系の人たちが汗水流して働いても、結局は事務をしている文系の人の方が給料が高い、という実績を見せつけられて、文系を選んだ人も少なくないのではないかと思います。
理系離れがなぜ起こったか?という原因を議論している本やコラムを読んでも、あのバブルがいけなかった、汗水流して働くことはかっこわるいことだという風潮ができてしまった、という理由を挙げている方もいますので、おそらく原因の一つであることは間違いないと思います。
私も、大学の頃、文系の人間は授業に出ずに遊びまくっていて、理系は実験が多くて拘束時間が長いのに、将来的に文系の方が給料が高いのは理不尽だと思った覚えがあります。もちろん、それでも自分は実験が好きだったので文系に行こうとは思いませんでした。
もし、1980年代に高校生くらいで、文系の方が給料が高い、と思って文系を選んだ人がいたとして、25年後にこのアンケート調査の結果があるとすると、皮肉なものですよね。いかに将来を予測するのは難しいか、ということを示しているいい実例だと思うのです。
また、私は理系の人間が文系のこと(経済や法律)をあとから勉強するのはできるけれども、文系の人間が理系のことをあとから勉強するのは難しいから、もし迷ったら理系にするべきだ、と思っていました。後輩などに聞かれた時もそう答えていました。
今、3.11東日本大震災の後で原発事故があって、ベクレル、シーベルト、などという用語が飛び交っている中、あの頃にもっと理科系の科目を勉強しておけばよかった、と思っている文系の人が多いのではないでしょうか?理系の人間であれば、自分と違う分野であっても、少し勉強すれば大体のことはわかりますが、基本的な事を理解していない人にはついていけないことも多いと思います。
金曜日のニコニコ生放送で、ツイッターではおなじみの早野先生、野尻先生、勝川先生が出てきて、LB2045という装置でひじきなどの放射能を実際に測ってみるという実験をやっていました。非常にわかりやすい説明になっていたためでしょうが、「理系の人はこんな楽しいことを毎日やっているのか?」というコメントがあって私には逆に驚きでした。
日本のこれからを担う子供たちには、理科の楽しさ、面白さをもっと伝えていく必要があると思います。そうでないと、資源がないために物作りの技術で生きていかないといけない日本にとって、その根幹となる科学的素養を持った人間が育たなくなります。私も、そういうことを頭に入れて今後のブログの書き方も考えていきたいと思いました。
理系の中でも、得意だった科目が物理の人は平均681万円、化学の人は620万円、生物は549万円、地学は647万円だったそうです。
『研究チームリーダーの西村和雄・京都大経済研究所特任教授は、「理系は文系よりも人数が少ない上に産業界の需要が多く、文系による代替がきかないため所得が高くなる」と分析。得意だった理科科目間の格差については「4科目の中では物理を不得意とする人が最多で、得意な人への需要が高まり価値が上がった。地学はもともと人数が少ない上、物理の知識が必要なため、同様に価値が高いのだろう」とみている。』(産経ネットより)
地学の得意だった人が物理の次に年収が高いというのはちょっと意外でしたが、やはり需要と供給の関係なのでしょうね。
でも、産経ニュースのように科目間の違いにフォーカスを当てるのではなく、このニュース、今も理系離れが進んでいる日本において、理系離れを食い止めるきっかけになる可能性もあると思うので、もっと広くTVや新聞のニュースで理系と文系の給料の差を広報すべきだと思うんです。
今40代というのは、25年前の1980年代後半のバブルの頃に10代後半です。その頃を思い出してもらえればわかりますが、その頃は銀行に勤める人が若くして1000万円をもらう事もあたりまえでした。理系の人たちが汗水流して働いても、結局は事務をしている文系の人の方が給料が高い、という実績を見せつけられて、文系を選んだ人も少なくないのではないかと思います。
理系離れがなぜ起こったか?という原因を議論している本やコラムを読んでも、あのバブルがいけなかった、汗水流して働くことはかっこわるいことだという風潮ができてしまった、という理由を挙げている方もいますので、おそらく原因の一つであることは間違いないと思います。
私も、大学の頃、文系の人間は授業に出ずに遊びまくっていて、理系は実験が多くて拘束時間が長いのに、将来的に文系の方が給料が高いのは理不尽だと思った覚えがあります。もちろん、それでも自分は実験が好きだったので文系に行こうとは思いませんでした。
もし、1980年代に高校生くらいで、文系の方が給料が高い、と思って文系を選んだ人がいたとして、25年後にこのアンケート調査の結果があるとすると、皮肉なものですよね。いかに将来を予測するのは難しいか、ということを示しているいい実例だと思うのです。
また、私は理系の人間が文系のこと(経済や法律)をあとから勉強するのはできるけれども、文系の人間が理系のことをあとから勉強するのは難しいから、もし迷ったら理系にするべきだ、と思っていました。後輩などに聞かれた時もそう答えていました。
今、3.11東日本大震災の後で原発事故があって、ベクレル、シーベルト、などという用語が飛び交っている中、あの頃にもっと理科系の科目を勉強しておけばよかった、と思っている文系の人が多いのではないでしょうか?理系の人間であれば、自分と違う分野であっても、少し勉強すれば大体のことはわかりますが、基本的な事を理解していない人にはついていけないことも多いと思います。
金曜日のニコニコ生放送で、ツイッターではおなじみの早野先生、野尻先生、勝川先生が出てきて、LB2045という装置でひじきなどの放射能を実際に測ってみるという実験をやっていました。非常にわかりやすい説明になっていたためでしょうが、「理系の人はこんな楽しいことを毎日やっているのか?」というコメントがあって私には逆に驚きでした。
日本のこれからを担う子供たちには、理科の楽しさ、面白さをもっと伝えていく必要があると思います。そうでないと、資源がないために物作りの技術で生きていかないといけない日本にとって、その根幹となる科学的素養を持った人間が育たなくなります。私も、そういうことを頭に入れて今後のブログの書き方も考えていきたいと思いました。
- 関連記事
-
- 12/13 陸前高田市の奇跡の一本松、維持は不可能だが跡継ぎが育つ (2011/12/13)
- 10/23 実は40代では理系の方が文系よりも年収が120万高かった! (2011/10/23)
- 10/6 スティーブ・ジョブスのスタンフォード大学卒業式でのスピーチ (2011/10/06)


↑日本ブログ村ランキングに参加しました。よかったらクリックお願いします。