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10/29 海上保安庁が発表した沖合の海水放射能はSr/Cs比率が高い

最近は海洋放射能汚染の話がなぜか多いです。「10/21 「今後の海域モニタリングの進め方」(魚も含む)が発表されました」において、「今後の海域モニタリングの進め方」をご紹介しましたが、10/28に海上保安庁から結果の第一弾が発表されました。データは2地点のみでしたが、Srのデータがあったのでそこに焦点をあててのご紹介になります。

まずはどの場所でどんなデータが出たのかを見ていきます。

10/29海上保安庁1
(※ ND は、海水の放射能濃度の検出値が検出限界値(Cs-134 が 0.001Bq/L)を下回ることを示す。 )

以前の測定とは違い、0.001Bq/Lというような量でもしっかりと検出しています。茨城県沖のKH-1では、Cs-134が0.001Bq/Lを下回ったためにND(不検出)となっていますが、Sr-90は検出されています。Sr/Cs比率=0.4、Sr-90/Cs-137比率=0.4です。福島県沖のKH-2では、Sr/Cs比率=0.023、Sr-90/Cs-137比率=0.038となっています。

今回の福島第一原発由来のSrのデータについては、陸上(土壌など)から検出されるSrのデータと、海洋から検出されるSrのデータではSr/Cs比率が異なっているようです。(ちなみにチェルノブイリ事故の際はSr/Cs比率=0.1程度だったそうです。)

今回の福島原発事故由来で土壌から検出されているSr-90/Cs-137比率は、福島県の大規模な調査の結果(「10/2 文科省の発表したプルトニウム・ストロンチウムの汚染マップ」参照)から0.3%=0.003程度だとご紹介しました。また、横浜のマンションの屋上からSrが検出された時にも「10/12 横浜市のマンション屋上からSrが195Bq/kg検出のニュースの意味は?」ご紹介しましたが、Sr-90/Cs-137比率=0.006=0.6%でした。陸上のデータは、Sr/Cs比率が0.003~0.006程度で1%未満のことが多いようです。

一方、海のデータはというと、海水のデータはそれよりも一桁くらい高めのことが多いです。「8/8 東京電力から海水などのSrのデータ発表(8/4,5)。」で比較的詳しくご紹介しましたが、2号機から海に流れ出した高濃度の汚染水の中のSr/Cs比率(スクリーン海水)は0.25~0.68とかなり高いです。沖合のデータはそれよりも低めになりますが、それでもSr/Cs比率で0.02~0.36と1%を切るデータはほとんどありません。

従って、今回の茨城県沖でSr/Cs比率=0.4、福島県沖でSr/Cs比率=0.023となったことは、これまで得られている海水のデータと矛盾しないものです。

なお、魚のデータは「8/31 水産庁が発表した魚のストロンチウムのデータ:初めてマダラから検出」で、マダラではSr/Cs比率=0.001というデータが一つだけあるとご紹介しました。検出感度が高くないため、NDとなったものが多いです。一つだけでは信頼性に乏しいので、水産庁にも今回の海上保安庁なみの感度でSrのデータを測定してほしいものです。

追記:なお、上のデータにおいては、Sr/Cs比率にのみ焦点を当てて解析しました。しかし、ツイッターで茨城県沖のデータは今回の事故と関係ないのでは?と@joejoeuさんからコメントをいただきました。

今回の海上保安庁の発表において、『海上保安庁では、従前から日本周辺海域の放射能調査を実施しています。』とあったので、それがどこにあるかを調べました。ここにあるようです。

それによると、2009年の日本近海の海水のデータは、下の図のように平均してCs-137:1.6mBq/L、Sr-90:1.4mBq/Lなので、Sr/Cs比率=0.875です。絶対値としては、今回のCs-137:1.5mBq/Lというのは事故前の2009年とほとんど変わっていません。KH-1(茨城県沖)のデータについては、今回の福島第一原発事故の影響はあまりないと考えてもいいかもしれません。

10/29海上保安庁3

なお、それぞれの地点の場所はこの下の地図にあります。参考にしてください。

10/29海上保安庁4

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