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11/14 東京電力の汚染水タンクの状況に関する解説ビデオの紹介

 
11/6 東京電力の汚染水処理現状説明の動画(会見抜粋)の紹介」を書いた時に第4回があるかもしれないので、もしやるならば5号機、6号機の汚染水の話を書いて欲しいと書きましたが、東京電力はその通りに説明をしてくれました。

東京電力のHPにシリーズ動画というのがあり、第二弾の「水処理システムの現状と将来」で第4回の「各タンクの貯水量と保有水管理計画・水処理設備の信頼性向上」が追加されました。

第二弾 「水処理システムの現状と将来」
第4回 各タンクの貯水量と保有水管理計画・水処理設備の信頼性向上(動画) 説明資料(pdf)はこちら

これについては、特に5、6号機の情報は私もフォローし切れていなかったので、解説を加えます。

東京電力は6月末から汚染水処理循環システムを完成させて運用しています。これらは1-4号機を対象にしています。汚染水を処理していく中で、各種のタンクが必要になります。当初は海水を注入していたので、塩分の高い汚染水になっており、原子炉に再注水する際には淡水化が必要です。淡水化するということはその作業で淡水と濃縮海水ができますし、その液量を減らすためにさらにその海水を濃縮すると、廃棄用の廃液ができます。

一方、北側の5、6号機は津波によって海水が浸水しましたが、こちらはほとんど汚染されていないはずです。こちらのタービン建屋地下からくみ出した水は、1-4号機の汚染水とは別に扱う必要があります。これは主にメガフロートに保管し、それ以外にも低濃度滞留水用タンクに保管しています。

下の図には、以上のことを全体的に示した模式図です。

11/14汚染水解説1

これらのタンクが福島第一原発内でどのように配置されているかを示したのが下図です。取水口付近に設置されているのがメガフロート(図の一番上)で、10000トンの容量がありますが、80%までという運用をしているため8000トンが最大になります。現在、ほぼ上限に近い7939トンを入れています。それから、5、6号機の左側(北側)に設置されている低濃度滞留水用タンクは10800トンの容量ですが、ほぼ8000トンが入っています。メガフロートとほぼ同じ内容の滞留水が入っているはずですので、5、6号機には最低でも合わせて約16000トンの水がたまっていたということになります。

11/14汚染水解説2

図の右側(南側)の1-4号機では、これまでもこのブログでは説明してきていますが、炉心に再注水するための淡水を貯めるタンク(7132トン/17700トン)と、淡水化する時にできた濃縮海水を貯めるタンク(78316トン/85600トン)と、濃縮海水からさらに水分を蒸発させて得た濃縮廃液用タンク(3534トン/9500トン)があります。そのほか、万一のために高濃度滞留水用タンクは2800トンの容量がありますが、今のところ使わずに済んでいます。

濃縮海水用タンクはほぼ満タンに近いので、下記に示すようにあふれないうちに増設する計画のようです。濃縮廃液も同様です。

11/14汚染水解説3

一方で、5、6号機由来の低濃度滞留水用は、廃液として処理するのではなく、「10/9 6号機のタービン建屋のたまり水、福島第一原発構内で散水へ」でご紹介したように、ゼオライトなどで簡単に放射能除去処理をした後で、敷地内に散水をしています。確かこの水の一部を飲めるかどうか、という話になり、政務官が飲んだはずです。それは下のように放射能がほぼ除去されている水でした。

11/14汚染水解説4

実際に散水しているエリアは原発の敷地内のかなりの範囲に及びます。当初の計画では、毎日100トンのペースで散水するということでしたが、1ヶ月経って1800トンしか散水できていないので、量を減らしているか、雨の日などには休んでいるようです。

11/14汚染水解説5

5、6号機の方は、今はタンクへの移送も行っていないようですので、これ以上の新たな流入がなければ、散水することでなんとかコントロールできる見通しがついているようです。

しかし、この何万トンという単位は、日常からかけ離れた数値なので、なかなかイメージするのが難しいですよね。でも、発表された数字の上だけでもおかしな事が起こっていないかをチェックしていく必要はあると思っています。

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3.11では、停電・断水のため、一晩避難所で過ごし、震災後の情報収集をきっかけにブログを始めました。
これまで約4年間、原発事故関係のニュースを中心に独自の視点で発信してきました。その中でわかったことは情報の受け手も出し手も意識改革が必要だということです。従って、このブログの大きなテーマは情報の扱い方です。原発事故は一つのツールに過ぎません。

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