スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

12/4 環境省は茨城県の河川の水質調査結果を初めて発表

 
12/2、環境省は茨城県の河川の水質調査結果を発表しました。

これまで福島県で行っていたのと同じような調査を今回は茨城県で行ったということです。今後も『福島県、宮城県、山形県(一部)、茨城県、栃木県、群馬県及び千葉県(一部)において、関係機関と調整を行い、継続的に、河川、湖沼等の水質、底質等の放射性物質の測定を実施することとしています。』ということですので、これから他の県のデータもいろいろと発表されることと思います。

まず、河川(および湖沼、水源地、水浴場など)の水質ですが、放射性ヨウ素、放射性セシウムともに検出限界1Bq/Lで全て検出限界以下でした。福島県においても、一部の河川で検出されていますが、多くの河川では検出限界以下ですので、茨城県で検出限界以下というのは予想通りです。下の図に示すように、これだけ多くの地点のデータが測定されています。

12/4茨城河川1

それ以外の項目としては、主な河川の底質(川底の泥)の放射性セシウム量を測定してくれたのと、河川敷の放射性セシウム量を検出してくれています。今回は、海底土の汚染に関連する河川の底質の汚染について注目してデータを見てみたいと思います。

11/28 文科省が発表した最新の海底土のデータ+ETV特集の解説」で海底土の汚染の話を書いた際に、ETV特集で取り上げていた文科省のJ1地点(久慈川と那珂川の間の沖合)の汚染は、久慈川から河口に流れてきた海底土が、沿岸流に乗って流れてきたのではないかという説が出されていたことをご紹介しました。久慈川も那珂川も上流には土壌汚染が強い地域があるため、そこからのセシウムが流れてきている可能性がある、というものです。

それを確認するためには、河川の海底土の汚染具合がわからないとどうしようもないのですが、今回茨城県の河川底質の汚染具合が測定されました。ちょうど「12/1 阿武隈川で1日525億ベクレルが河口から海へのニュース(11/25)の発表及び報道について」において一部ご紹介しましたが、阿武隈川においていくつかの地点の川の底質汚染のデータと、川の流量から河口への流出量を推定したという発表がありました。

推定した具体的な方法が明らかになっていないので、残念ながら、どういうデータを用いてどう計算したのか予想できません。ですが、「11/16 福島県で川底のセシウムが河口へ移動というNHKの報道への疑問」でご紹介したように、上流と下流でどちらに多いのか、くらいはわかりますので、それだけを簡単に図に表してみることにしました。

県北の久慈川と那珂川の流域周辺のみの河川底質のデータを、Cs-134+Cs-137の合計値を用いて図に書き込んでみました。なんとなく、上流よりも下流の方にセシウムが集まってている状況がわかります。今回の調査は、9/10頃のサンプルのデータが多いですから、9月下旬の台風15号の影響は含まれていません。おそらくあの時の大雨で、さらにまた大量の土砂に混ざって放射性セシウムが下流に流されていった可能性があります。

12/4茨城河川2

続いて県南の利根川流域です。こちらは、霞ヶ浦などのデータを記入するのは大変だったので、利根川本流に近いところの情報のみ記載してあります。実際には、今回は霞ヶ浦なども含めて赤い点のデータが記録されていますから、環境省のこの表をみながら興味のある場所のデータを確認することをお勧めします。茨城に住んでいるのに、この図と表の地名を一致させるのが結構大変で、どれに該当するのか不明な地点もあったりしたので、確実にわかるデータしか図には書き込んでいません。

12/4茨城河川3

なお、今回の注目すべき点としては、茨城県の川の河口付近のデータを取って記載してくれたことです。久慈川河口沖(155Bq/kg)、那珂川沖(31Bq/kg:検出限界以下は限界値として)、利根川河口沖(20Bq/kg:検出限界以下は限界値として)の3つのデータのみ上の図に書き込みましたが、下流の底質のデータから予想されるほど高い数値にはなっていません。ただ、沖といってもどれくらいの沖合なのかによってかなり数値は変わる可能性もあります。

12/4茨城河川4

11/28 文科省が発表した最新の海底土のデータ+ETV特集の解説」で予想されていた久慈川から河口に流れ出したセシウムが沿岸流に乗って南に移動したという可能性については、久慈川河口沖が155Bq/kg(10/4)で、その南にあるJ1地点が99Bq/kg(10/26)なので、話としてはおかしくないと思います。今後の継続的な測定によって、データの変動からそれが確認できると思います。なお、下の図において、沖合の赤いの位置は大体の位置なので正確ではありません。

12/4茨城河川5

今回は、霞ヶ浦周辺の汚染具合や、高萩市付近の多賀水系や、河川敷の右岸と左岸の土壌のデータなどについては一切触れることができませんでした。また機会があれば取り上げる予定です。

徐々にいろいろなデータが公表されて来ていますので、それらをもう少し統合して解釈していく必要があると考えています。ですが、データの整理にも時間がかかるので、少しずつの作業になると思います。

関連記事
にほんブログ村 科学ブログへ ブログランキング・にほんブログ村へ
↑日本ブログ村ランキングに参加しました。よかったらクリックお願いします。

コメント

プロフィール

TSOKDBA

Author:TSOKDBA
twitterは@tsokdbaです。
3.11では、停電・断水のため、一晩避難所で過ごし、震災後の情報収集をきっかけにブログを始めました。
これまで約4年間、原発事故関係のニュースを中心に独自の視点で発信してきました。その中でわかったことは情報の受け手も出し手も意識改革が必要だということです。従って、このブログの大きなテーマは情報の扱い方です。原発事故は一つのツールに過ぎません。

FC2カウンター
ブログランキング
にほんブログ村 科学ブログへ
ブログランキング・にほんブログ村へ
↑日本ブログ村ランキングに参加しました。よかったらクリックお願いします。
最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
ふくしまの恵み(全量全袋検査の結果)

全記事表示リンク

全ての記事を表示する

検索フォーム
カテゴリ
RSSリンクの表示
カレンダー
09 | 2017/10 | 11
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31 - - - -
こちらにもぜひご記入を!
読んだ感想を是非お聞かせください。
無料アクセス解析
おすすめのリンク
QRコード
QR
メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

FC2ブログランキング

FC2Blog Ranking

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。