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12/11 群馬大学早川教授の放射能汚染マップをめぐる論争について

 
12/7、群馬大学の早川教授は群馬大学から訓告を受けました。福島県の被災者や農家に対する配慮を著しく欠く不適切な発言をしたということでの処分でした。

この一連の発言については、早川教授はある意味確信犯として行っているのですが、発言が過激すぎたと思います。このブログでは敢えてその件については触れません。

今、ネット上で論争になっていることは、早川教授の作成した有名な放射能汚染マップについてです。このマップについては私のブログでも何回か紹介しています。今ツイッター上でこの地図についてどういう議論が起こっているのか、それをご紹介します。


群馬大学の早川教授は、火山学が専門で、今回の原発事故の後にこの放射能汚染マップを作成しました。私がこの地図の存在を知ったのは6月になってからで、このブログでは6/7に初めてご紹介しています「6/7 学校の20mSv/年の基準をめぐる騒ぎについて おまけ」。

この時の反響は予想外のものでした。ツイッターではこの地図はそれなりに知られていたのですが、その当時私が書いた記事が100以上ツイートされたことなどなかったのが、200以上のツイートがあったと思います。この地図は、当時騒がれ始めた東葛地域の高濃度汚染が確かにあるんだということを示していて、非常にインパクトがあったからだと思います。

12/11早川地図2
早川先生の地図:6/7時点の画面ショットを再掲)

この時の地図はフリーハンドで書かれたものでしたが、その後、6/18に改訂版が出されました。これは、早川教授の下絵を元に、イラストレーターの萩原佐知子さんがきれいに書き直してくれたものです。

12/11早川地図3

一部を拡大して下に示しますが、誰が関与したのかを明示してあります。

12/11早川地図1

この時は「6/20 早川先生が等高線(等値線)を引いた放射能汚染マップが公認?に」でも紹介しましたが、今頃になって知った人にはその経緯を知らない人もいるようですのでもう一度書いておきます。

1.5月頃に各自治体で環境放射線測定(地上1mや50cm)が盛んに行われるようになりました。

2.@nnistarさんがそれを丹念に拾ってマップにプロットしていったものがあります。(この地図は、データ量が多いのでPCの性能によっては表示に時間がかかります。)

3.そのデータを元に、早川教授が等値線を引きました。この引き方にはノウハウがあるようです。

4.その早川教授の書いた図を、萩原さんがきれいな図に仕上げました。

以上が事実で、これは早川教授のブログにもはっきりと書いてあることです。

ですが、最近になって知った早川教授のことを知った人とか、@nnistarさんのマップのことを知らない人は、早川教授が@nnistarさんの地図をみて作った(品の悪い言い方でいうと「パクった」)などというように思っている人もいるようです。しかし事実は上に書いたとおりで、それは最初から公表されていることです。

また、こういうマップ作り自体についても、togetterのまとめもうひとつのまとめによると、時系列としては早川教授が一番早かったようです。

・4/8に早川教授が福島県の中通りの汚染がひどいということを示した図を出しました。

・@AkiraOkumuraさんが4/10にもう少し数を増やしたものを出しました。
(早川教授の記者会見を見ていたら、お風呂に入っている時にふとひらめいて、2時間で作業したが、それによって福島県の中通りの汚染がひどいことが明確になった、と言っていました。)

・同じ日に@nnistarさんも福島市の分だけをプロットしたものを出しました。

ですから、オリジナルのアイデア自体は、福島県で発表された1600のデータを地図上に可視化するということで、早川教授の方が早かったそうです。また、彼らは情報交換しながらやっていたようです。

最終的に、福島県外にまでそのプロット作業を丹念に広げていったのが@nnistarさんで、他の人は途中で(いやになってか)やめてしまったのを延々と続けてくれました。福島県以外の自治体でも放射線を測れるようになってきたという事情もあり、5月以降はどんどんデータが増えていきました。

@nnistarさんの地図は、「6/3 nnistarさんのサイトを使うと関東の土壌汚染の傾向がわかるようになってきた!」でもご紹介しましたが、私は5月中旬からチェックしていました。徐々にデータが増えて、東葛地域の汚染がはっきりとわかっていくのを見ることができました。

12/11早川地図4
(6/3時点の画面ショットより)

@nnistarさんの功績は非常に大きく、誰かが言っていましたが、名誉県民賞を与えてもいいのではないか、という意見に私も同意します。

しかし、@nnistarさんの地図は、自治体が測定したデータをそのまま用いているので正確ですが、データが多いためにサイトが若干重い(表示に時間がかかる)のと、一般の人にわかりやすく伝えるという点では不十分だったのだと思います。

また、早川教授の最初の図(6月時点のもの)もフリーハンドであるため、一般人向けに見せて納得してもらうにはインパクトが欠けていたと思います。

やはり、プロのイラストレーターがきれいに書き直してはじめてあのインパクトのある図が生まれたように思います。こういうものをインフォグラフィックスというそうです。

先ほどのtogetterにおいては、測定したデータを正確に反映していないためにこれは科学的ではないとか、単なるぬり絵だという指摘があり、それが論争に火をつけたようです。

ですが、等高線(等値線)をひくというのは、ただそのまま引けばいいというものではないようです。先ほどの萩原さんが解説してくれているところによると、利用者にとってわかりやすいように線を引かないと意味がないそうです。

12/11早川地図5

専門的なところは私もわからないのですが、地図の等高線だって、正しくデータ通りには引いていないそうです。わかりやすさを意識して線を引いているいうことです。

わかりやすく情報を伝えるという点は私のブログでもいつも意識しているところです。その点では早川教授と萩原さんの作成した「早川マップ」は、放射能汚染がどれだけ広がっているのかを一般の人にわかりやすく伝えるという目的を果たしたと思います。その点で、彼らの功績は評価されていいと思います。このマップに関する評価は、毒米とかサリンとかの発言とは別に考えるべきものと思っています。

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3.11では、停電・断水のため、一晩避難所で過ごし、震災後の情報収集をきっかけにブログを始めました。
これまで約4年間、原発事故関係のニュースを中心に独自の視点で発信してきました。その中でわかったことは情報の受け手も出し手も意識改革が必要だということです。従って、このブログの大きなテーマは情報の扱い方です。原発事故は一つのツールに過ぎません。

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