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12/14 1-3号機の原子炉建屋地下の汚染水濃度は徐々に低下している

 
12/12、東京電力は「原子炉建屋地下滞留水の放射能濃度等の測定結果」を発表しました。

3月には、タービン建屋の地下滞留水の放射能濃度の測定結果が発表されていますが、おそらくそれ以来ではないかと思います。これに関するコメントです。

まず、発表されたデータを見てみます。測定されたのはガンマ線を放出する核種です。セシウムしかないの?他の核種は?と思って半減期をよく見ると、I-131を初めとして半減期が1年以内のものがほとんどですね。

12/13タービン建屋

続いて、3/27に発表されたタービン建屋の地下滞留水です。いっぱい数字が出ていますね。Ba-140とかLa-140とかCs-136など、でも量的に見れば、やはりガンマ線を出す核種ではI-131とCs-134、Cs-137がほとんどですね。全体で1.9×10^7 Bq/cm3=1.9×10^10Bq/L=190億ベクレル/Lですが、I-131とCs-134、Cs-137の数値を合計するとほぼこの数値になってしまいます。

12/13タービン建屋2

なお、このデータを読む上で、原子炉建屋とタービン建屋と測定している場所が違いますので、厳密に言うと同じ場所でサンプリングしたのではないということを認識しておく必要があります。ただし、原子炉建屋とタービン建屋の汚染水は地下でつながっています(このあたりの詳細は「6/19 福島原発の放射能汚染水の全容を紹介します!その1」を参照)。また、12/12に発表されたデータは、初めて?1-3号機の原子炉建屋にたまっている汚染水の放射能濃度の比較ができるもので、貴重です。

今回のデータ(11/25現在)において、1号機から3号機を比較してみると、1号機は合計で3.3×10^5Bq/cm3=3.3×10^8Bq/L、2号機は4.6×10^8Bq/L、3号機は3.3×10^8Bq/Lと2号機が多いです。この違いは何によるものなのか、事故時の運転状況などを調べたらわかるのかもしれませんが、そこまでは時間がないので今回は省略します。ちなみに、東京電力は12/12午前の記者会見で、北西コーナーの階段室をおりていって1か所でサンプリングしただけなので、2号機が高いのはサンプリングによるフレだろうという説明をしていました。

上の記者会見の説明の補足として、5/30に公開された、タービン建屋のどこに水がたまっているかというたまり水マップをあげておきます。興味のある方はご覧下さい。

一方、Cs-134/Cs-137比を計算すると、1号機は0.74、2号機は0.84、3号機は0.83です。なぜか1号機だけがCs-134/Cs-137比率が違います。これもきっと何か理由があるのだと思いますが、この違いを利用して、汚染水が1号機由来か2号機由来かという推定につかえるかも、と思いました。

ただ、記者会見の生中継を見ても、なぜ今のタイミングでこのような資料を出してきたのか、という経緯はわかりませんでした。

また、記者会見での説明では、1号機については5/27(2回目の説明では5/17)に核種分析と塩分濃度分析をしており、その時にはセシウムが10^6Bq/cm3レベルで、塩分濃度が3115ppmあったということで、今回は塩分濃度が200ppm程度に低下しているため、淡水を入れたことによる塩分の希釈効果はあると説明していました(この5月の資料が見つからず)。これは確かにそうだと思います。

また、セシウム濃度についても5月に10^6Bq/cm3だったものが今回は10^5Bq/cm3になっているので徐々に低下しているのではないか?という説明がありました。確かに、この通りだと思います。Cs-134は半減期が2年と短めなので、この9ヶ月で少しずつ下がって来るため、半減期が長くて減衰をほとんど無視できるCs-137で考えますが、3月の2号機のタービン建屋のCs-137は2.3×10^6Bq/cm3=2.3×10^9Bq/Lです。

11月の2号機原子炉建屋のCs-137が2.5×10^5Bq/cm3=2.5×10^8Bq/Lで、比較すると10倍近く薄まってきたのかな、と思います。基本的に原子炉建屋とタービン建屋は地下でつながっていますので、原子炉建屋の水がそのままタービン建屋に移動するはずです。同日発表された滞留水のデータでも、11/11で一番左の列の数字がCs-137は2.1×10^5Bq/cm3=2.1×10^8Bq/Lでした。

12/13タービン建屋5
(クリックで別画面に拡大)

同じ集中RW地下(セシウム処理前の汚染水)で比較すると、
7月12日にはで1.7×10^6Bq/cm3=1.7×10^9Bq/L
9/9には1.1×10^6Bq/cm3=1.1×10^9Bq/L
11/7で7.2×10^5Bq/cm3=7.2×10^8Bq/L
そして12/12発表の11/11で2.1×10^5Bq/cm3=2.1×10^8Bq/L

と、徐々に下がってきているのがわかります。おそらく原子炉建屋の地下の汚染水もほぼ同じ結果になると思います。やはり、セシウムを除去しながら循環している効果はセシウムについては少しずつ出てきているようです。

この濃度に汚染水の量をかければ、全体量が計算できるはずですので、いずれそのあたりの解析もしてみようと思います。

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コメント

タービン建屋汚染水

コンタンさん

フォローありがとうございました。
教えていただいた資料では、3月から4月に欠けて、汚染水が原子炉建屋からタービン建屋に移動していく様子が見えてきますね。

他にもないか、初期の資料を全部確認して、再度まとめますね。

No title

原子炉建屋の汚染水の分析は、初めてだと思います。(どうやって採取した?)

しかし、タービン建屋溜まり水なら、5/22東電資料(3/24,3/27採取)に
1~4号機が出ています。
http://www.tepco.co.jp/nu/fukushima-np/images/handouts_110522_04-j.pdf

ほかにも、4/25公表(3、4号機)
http://www.tepco.co.jp/nu/fukushima-np/images/handouts_110425_02-j.pdf

なども。(私もこれはあまり追いかけてないので、ほかにもあるかも。)

何故この時期に? ということですが、12/16に、冷温停止宣言をするようなので、
現在のいろんな状況を示す必要があるのではないでしょうか。

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twitterは@tsokdbaです。
3.11では、停電・断水のため、一晩避難所で過ごし、震災後の情報収集をきっかけにブログを始めました。
これまで約4年間、原発事故関係のニュースを中心に独自の視点で発信してきました。その中でわかったことは情報の受け手も出し手も意識改革が必要だということです。従って、このブログの大きなテーマは情報の扱い方です。原発事故は一つのツールに過ぎません。

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