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12/22 放射性物質の新基準値が厚労省の部会で了承されました!

 
本日の話題は、なんといっても放射性物質の新基準値の話題(リンクはNHKオンライン)でしょう。

すでに「12/20 食品の新基準値案はやはりセシウムで100Bq/kg。22日に厚労省の部会で議論へ!」で厚労省の案は一般食品は100Bq/kgとする案であることはお伝えしました。

本日開催された、厚労省の「薬事・食品衛生審議会食品衛生分科会放射性物質対策部会」において、『これについて委員からは「乳児については、より低い値が示されていて妥当だ」とか「新たな基準への移行で消費者の混乱が起きないようにしてほしい」といった意見が出されましたが、大きな反対はなく、新たな基準値が了承されました。』(NHKオンラインより)

薬事・食品衛生審議会食品衛生分科会放射性物質対策部会」のHPには、かなり大量の資料が載っています。わかりやすくまとめてある資料を取り急ぎご紹介したいと思います。

まずは食品区分の分類です。厚労省の案にあったとおり、飲料水、乳児用食品、牛乳、一般食品に分かれます

12/22食品1

飲料水は、特に説明が要らないでしょうが、乳児用食品とは何か?ということに対して下記に説明があります。乳児用として市販されているもの、という考え方です。

12/22食品基準2

次に牛乳です。私もこの説明を読んで初めて法律用語での「乳」と「乳製品」の違いを知りました。「乳」には牛乳、低脂肪乳、加工乳の3つの分類があり、「乳飲料」は、乳酸菌飲料、発酵乳、チーズなどと同じ「乳製品」に分類されているのですが、今回の新基準値における「牛乳」の定義は、牛乳、低脂肪乳、加工乳に加えて乳飲料も含めることになりました。

大ざっぱなイメージとして、牛乳パックの形をしている製品と思っておけばいいのでしょうか。ちょっとこの辺は自信がありませんが、この図を見る限りそのように見えます。

12/22食品3

残ったものは全て一般食品です。なお、これまでお茶や干しシイタケで、乾燥した状態と生の状態でBq/kgにした時の数値が大きく変わって問題になっていたのですが、その点についても今回は基準が示されました。これはいいことだと思います。

乾燥きのこ類、乾燥海藻類、乾燥魚介類、乾燥野菜など原材料を乾燥させ、水戻しを行い、食べる食品については、食用の実態を踏まえ、原材料の状態と食べる状態(水戻しを行った状態)で一般食品の基準値を適用する。

12/22食品5

これにより、干しシイタケでも生シイタケと同様の状態にして基準値を適用することになりました。ただし、『のり、煮干し、するめ、干しぶどうなど原材料を乾燥させ、そのまま食べる食品は、原材料の状態、製造、加工された状態(乾燥した状態)それぞれで一般食品の基準値を適用する。』ということなので、これらは例外的な扱いです。

また、お茶については、『茶は、製造、加工後、飲む状態で飲料水の基準値を適用する。』ということなので、飲用茶の状態で、一般食品ではなく飲料水の基準値、すなわち10Bq/kgを適用します。

一般食品の新基準値をどうやって出したか、ということが下記に書かれています。1mSv/年として、飲料水に0.1mSv/年を割り振っていますので、残りの0.9mSv/年が食品の分になります。

ここでは詳細は記載してありませんが、各年齢区分(男女別)ごとに食品の年間摂取量とBq→Svの換算係数を用いて算出すると、最低が120Bq/kg(13-18才の男子)になりますので、安全を見越して100Bq/kgとしたということです。なお、この際に、この際、希釈係数といって、流通する食品の50%が汚染されているとする計算をしています。

1才未満とか、1-6才の年齢区分の限度値が高いのは、摂取する食品の量が少ないからです。

12/22食品4

では、設定した新しい基準値で汚染された食品を毎日食べ続けたとしたらどれくらいの被曝になるでしょうか?ここでは、「飲料水」「乳児用食品」「牛乳」は汚染割合100%、「一般食品」は汚染割合50%として算出したグラフが示されています。

13-18才の男子及び19才以上の男子が0.8mSv/年程度となりますが、実際にはここまで汚染された食品を食べることはほぼ考えられないので、もっと低くなるだろうと予想しています。

12/22食品7

なぜかというと、細かい表ですが、これまでの測定データから、暫定基準値(500Bq/kg)を超えた食品の割合と、新基準値を超えた割合を計算してくれています。福島県とそれ以外では若干違うのですが、新基準値で見ても、全ての食品のトータルで計算した場合には、最新の10月11月のデータでは、福島県で約9.2%、それ以外では約4.8%という結果が出ています。3-6月はもっと高かったのですが、だんだんと低くなってきています。

ですから、単純に考えて、先ほどのグラフのような0.8mSv/年も摂取することはまずあり得ないだろう、ということが言えるわけです。

12/22食品8
(クリックで別画面に拡大)

なお、いくつかの食品については経過措置がとられることになっています。この新基準値自体は来年4月からの適用ですが、例えばコメや牛肉は来年9月までは現在の暫定基準値で、10月以降は新基準値を適用することになります。ですからコメで言うと、今年度のコメは現在の基準で流通させ、来年に作付けされたコメが収穫される時に新しい基準値に切り替える、ということをイメージしていると思います。このあたりの「10月1日以降、製造、加工、輸入された食品」という表現が具体的にどこまでを示すのかは、いずれ詳細な説明があるはずです。

大豆の場合は「大豆を原料に製造・加工、輸入された食品の経過措置」は来年12月末までです。

12/22食品6

その他にも資料にはいろいろと書いてあるのですが、今日はここまでにしておきます。

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これまで約4年間、原発事故関係のニュースを中心に独自の視点で発信してきました。その中でわかったことは情報の受け手も出し手も意識改革が必要だということです。従って、このブログの大きなテーマは情報の扱い方です。原発事故は一つのツールに過ぎません。

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