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4/7 海洋放射能汚染で魚を食べても大丈夫か?その8

うれしいことに、楽天ソーシャルニュースやはてなブックマークに登録してくれた人がいたようで、この2日ほどアクセス数が増えてくれて、こちらも張り合いがでます。
私の分析や推論も間違っていることがあると思います。おかしいと思ったり、こんな情報があるよ、というかたは是非コメントなどに書き込んでください。よろしくお願いします。

昨日は飛び抜けて高いCs-137の値が出たせいか、ちょっと危険をあおるような書いてしまったと反省しています。
一晩たって、東京電力のデータと、文科省のデータが出てきましたので、それをふまえて再度考察し直したいと思います。


まず、今日発表された、東京電力のデータはこちら。
4/6に採取した沿岸及び沖合15kmの海水の測定データです。
http://www.tepco.co.jp/cc/press/11040704-j.html

それから、文科省のデータはこちら。
4/5に採取した沖合約30kmの海水の測定データです。
http://www.mext.go.jp/component/a_menu/other/detail/__icsFiles/afieldfile/2011/04/06/1304149_0405.pdf

今日のデータをチェックするにあたり、まず私は東京電力に文句を言いたいです。原子力安全委員会に指導されて、沖合15kmの放射性物質を一日2回モニタリングしているのですよね。だとしたら、普通一日2回というのは、朝と夕方(少なくとも午前と午後)というように、少なくとも3-4時間を空けてサンプリングして測定するものです。しかし、東京電力のサンプリングした時間をみてびっくりです。

たとえばこれ。5番の1F沖です。サンプリング時間が11時38分と12時29分です。1時間も空いていませんよね。0.13Bq/cm3が0.10Bq/cm3というのはまあリーズナブルです。
http://www.tepco.co.jp/cc/press/betu11_j/images/110407k.pdf
もちろん、船で移動しながらサンプリングしているようなので、毎日同じ時間というわけにはいかないと思います。

6番の2F沖のサンプリングなんか、12時12分と12時52分で40分差というのは上と同じですが、0.037Bq/cm3が40分後には検出限界以下というデータです。もちろん、海流の流れでドカスカするのかもしれませんが、40分でそんなに大きく変わるのでしょうか?サンプリングミス、あるいは測定ミスということはないでしょうか?ちょっとデータの信頼性に疑問符がつきます。また、1日2回という意味を理解してサンプリングしているとは思えません。沿岸ではちゃんと9時頃と1時過ぎというように時間をあけてサンプリングしているんですよ。単なる手抜きですね
http://www.tepco.co.jp/cc/press/betu11_j/images/110407l.pdf

さらに、これは昨日発表した4/5の9番(南相馬市沖合)のデータですが、
http://www.tepco.co.jp/cc/press/betu11_j/images/110406q.pdf
どうして一日一回しか測定せず、しかもCs-134のデータを出さないのですか?いつもI-131とCs-134、Cs-137のデータを出していますよね。もし失敗したならその旨記載すればいいのです。データが抜けると、都合が悪いので意図的に隠したと勘ぐられてしまいますよ。
どうせ東京電力の関係者は見てくれていないので、いくら言っても是正してくれないと思いますのでこの辺でやめにします。


さて、今日も地図をみながら話をしましょう。文科省の地図に東京電力のサンプリング地点を書き込んでみました。赤い数字は東京電力のサンプリング地点の番号です。両者は補完的に使えることがわかります。多少不正確ですが、だいたいの位置を把握するのに役立つと思います。
サンプリング記入

さて、これは1番の1F南放水口付近(330m)の測定値の経日変化です。これを見ると、3/28と4/2にはなぜか下がって、また次の日から上昇しています。ここで見たいのは、グラフの形、パターンです。谷間がいつあるかです。4/6の朝に東京電力が流出を止めたということなので、この後は下がってくるはず(他に漏れる部位がなければ)です。明日以降のデータに期待です。何度も言いますが、このグラフは縦軸が対数なので、実際には10倍以上変動していますので注意。
4/6_1F沖合15km

次に、3番の2F北放水口付近(1Fから約10km)の経日変化です。ここは福島第一原発から約10km離れています。3/26-27と、4/3に値が下がって谷になっています。
2F_3_北放出口_10km
その次が4番の岩沢海岸付近(1Fから16km)の経日変化です。ここは福島第一原発から約16km離れています。3/26-27と、4/3-4に値が下がって谷になっています。4_岩沢海岸

ここでは何を見ているかというと、沿岸で放射性物質が拡散していく速度がどれくらいなのか、そのスピードを見たいからです
1番の1F南放出口の谷間が2回あるため、断定するわけにはいきませんが、1番で4/2に谷になっているのが、(絶対値は拡散すれば薄まるので無視して)10km南に離れた3番では4/3、16km南に離れた4番では4/3-4/4に谷が来ています。これがそれぞれ対応する谷間だとすれば、1日で約10km拡散するということになります。ただし、グラフの形をみればわかるように、3番と4番の形はかなり似ていますが、2番の3/28に対応する谷間がありません。だから、ひょっとすると3番、4番の谷間は3/28の谷間を反映している可能性も今日の段階では否定できません。また、沿岸の海流がどうなっているのかなども考慮に入っていませんので、もう数日間データを見ながら観察が必要です。

次に、2番の福島第一原発5号機、6号機の放水口から北に30mの地点のデータです。
2番5-6北

1番と違い、4/5から上がっていますよね。これは1番のグラフと比べて欲しいのですが、今日のデータを数字で示すと、明らかに1番より2番の方が数値が高くなっています。2号機横のピット(1番の付近)からの放出は6日には止まったはずなのですが、6号機の近くの放出口から4/4から「低濃度」の廃液を放出しているので、その影響と思われます。でも、それにしてもこんなにはっきりとわかるくらい上昇するものでしょうか?ひょっとしたら、5号機、6号機の近くでも漏れているということはないでしょうか?この推論は全く根拠がないので、もう少し発表されているデータをみて調べる必要がありそうです。

       4/6 11時頃  13時頃
2番(1F5-6)    14000   24000
1番(南放水口)   2000   2500


沖合15kmのデータですが、かなりアップダウンが激しくて、何かの解釈を引き出すのは難しいです。昨日Cs-137が320Bq/kgとなった7番の数値は、今日は不検出(検出限界以下)でした。海流が入り組んでいて、広がり方がバラバラなのかもしれませんし、先ほど指摘したように、データの取り方が(国に指摘されたのにもかかわらず)まだいい加減なのかもしれません。
ここでは全てのデータは示しませんが、5番の1Fの真東あたりにある、15km沖合のデータだけ示します。5_1F_15km
昨日も示しましたが、Cs-137のデータ(Bq/kg)で、26→29→64→77の後は、→45(2時間後)と一度下がったものの、6日のサンプリングでは→130→100とまだ上昇傾向にあります。6日に漏出が止まったはずなので、あと数日で5番でも数値が低下してくるかどうかカギです。
また、地図上で5番のやや北にある10番も、71(5日)→200(6日)→190(6日)と高い値を示しています。

しかし、6日の2回目のデータでは、5番と10番以外は不検出でした。従って、ただ単純に拡散していくというものではなさそうです。ですが、拡散しているところでは、100Bq/kg近い数値が海水で出ていますので、この付近にいたプランクトンを食べた魚は、約100倍として10000Bq/kgという数値が出る可能性もあることは変わりません

一方、文科省のデータですが、
http://www.mext.go.jp/component/a_menu/other/detail/__icsFiles/afieldfile/2011/04/04/1304149_0404.pdf
【5】(表層:38.5Bq/kg)と【7】(下層:11.3Bq/kg)以外は不検出でした。ただし、検出されたところはこれまでよりも高めにデータが出ています(4/5の時点では1-3Bq/kgだった)。従って、この付近にいたプランクトンを食べた魚は、約100倍として1000Bq/kgと基準値を超える数値が出る可能性も出てきました

沿岸漁業、特に茨城県への影響を見るためには、【9】と【10】のデータが重要です。海流に乗って南下するとして、ここで出ていなければそれより南には放射性物質は行かないからです。そういう意味では、本日のデータ(4/5にサンプリング)で【9】で不検出だったのは幸いなことです。ただし、前回の【10】(4/3にサンプリング)では、4.75Bq/kg、その前の3/30のサンプリングでも7.24Bq/kgと出ていましたので、沿岸沿いにはすでに地図上の赤線のラインを超えて南に放射性物質が南下してしまった可能性があります。北茨城市でコウナゴから520Bq/kgの放射性セシウム(Cs137は250Bq/kg)が検出されたのも、【10】のデータからすると納得できます。

4/4発表データ:http://www.mext.go.jp/component/a_menu/other/detail/__icsFiles/afieldfile/2011/04/04/1304149_0404.pdf
3/31発表データ:http://www.mext.go.jp/component/a_menu/other/detail/__icsFiles/afieldfile/2011/03/31/1304149_0331.pdf

今日のニュースで、今後はひたちなか市で毎日サンプリングして測定するということでしたので、そのデータが出てくればそれも用いて考察してみたいと思います。

長くなりましたが、今日のまとめです。

・文科省のデータをよく見ると、サンプリング地点の最南端にある【9】、【10】のデータが、放射性物質の南下度合いを見るためのいい指標であることが改めてわかった。【9】(沖合20km)では今のところCs137は検出されていないが、【10】(沖合10km)では、3/30、4/3にすでに7.24Bq/kg、4.75Bq/kgを記録しており、北茨城市のコウナゴから520Bq/kgの放射性セシウム(Cs-137は250bq/kg)と矛盾しない。

・東京電力の沖合15kmのデータは、本日のデータからは何もわからなかった。ただ、地点によって濃淡が出てきており、薄いところは不検出であったが、濃いところでは100Bq/kgを超えるCs-137が検出されている。

・沿岸のデータから移動速度を推定してみた。1日10km程度移動している可能性があることがわかったが、データ不足で確かなことはわからなかった。2号機横のピットからの漏出が止まったので、あと数日で下がってくるかどうかを見ることではっきりすると思われる。

総合すると、福島第一原発から30-50km付近の海水は、場所によっては10-100Bq/kgのCs-137が検出されており、すでに放射性物質が南下していることを示すデータも出ている。従って、文献的に魚のCs-137の濃縮度は50-100倍のため、今後、基準値を大きく超える魚が今後のひたちなか市でのサンプリングで出てくる可能性は否定できない。

漏出が止まったことを海洋のデータで検証できる日が早く来ることを願っています。


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3.11では、停電・断水のため、一晩避難所で過ごし、震災後の情報収集をきっかけにブログを始めました。
これまで約4年間、原発事故関係のニュースを中心に独自の視点で発信してきました。その中でわかったことは情報の受け手も出し手も意識改革が必要だということです。従って、このブログの大きなテーマは情報の扱い方です。原発事故は一つのツールに過ぎません。

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