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文科省の発表している海洋モニタリング 最近の結果のまとめ

 
文科省の海洋モニタリング体制は何回か変更されていますが、「10/5 文科省は感度を上げた海水の放射能汚染結果を発表!」で取り上げて以降の感度を上げた測定による結果を一度まとめておきたいと思います。新たな結果が出たら追加していく予定です。

1/25追記:1/25発表の、Mn-54、Co-60、Cs-144のデータとSr-90のデータを、それぞれ該当する沖合海域の一番下に追加しました。

1/26追記:1/26発表の外洋海域のデータを該当する場所の一番下に追加しました。

1/30追記:1/27発表の前面海域のデータ(東京電力のサンプルを(独)日本原子力研究開発機構(JAEA)が再測定)を該当する場所の一番下に追加しました。この測定は、同じポイントでずっと測定してくれていますので、変化が追えます。


新たな測定のポイントは、8月までCs-134:6Bq/L、Cs-137:9Bq/Lだった検出感度が大幅に上昇して、0.001Bq/L程度の汚染も検出できるようになったことです。


10/5 文科省は感度を上げた海水の放射能汚染結果を発表!」でもご紹介しましたが、この新しい体制では、下記のような分担で、文部科学省、海上保安庁、水産庁(漁業組合等と連携)、環境省、気象庁気象研究所、福島県、関係都道県、東京電力(株)の連携で行う予定になっています。

この図でいう外洋海域、沖合海域、沿岸海域といった用語に注目して見ておいてください。

1/24海洋モニタリング1

1.外洋海域

そして、上の分類でいう外洋海域1回目の結果は10/5(11/1に修正)に発表でした(8/23-27採水)。

1/24海洋モニタリング2

2回目の結果は10/19に発表(8/23-27採水)でした。これはよく見ると1回目の発表の残りのデータだということがわかります。
1/24海洋モニタリング3

1回目と2回目の発表を合わせたものが下記になります。これは私が「10/20 文科省は海洋放射能汚染の調査を感度を上げて実施!その2」で作ったものです。
1/26モニタリング3

3回目の発表は12/2で、Mn-54、Co-60、Cs-144でした。(8/25-26採水)
1/24海洋モニタリング5

4回目の発表は1/24でした。(11/30-12/2採水)
1/24海洋モニタリング9

5回目の発表は1/25で、Sr-90でした(8/25-26採水)。
1/25モニタリングSr

6回目の発表は1/26でした(11/30-12/2採水)。これは、よく見ると4回目の発表にデータを追加しただけです。
1/26モニタリング1

2.沖合海域

上の分類でいう沖合海域1回目の発表は11/17に発表(9/7-15採水)でした。
1/24海洋モニタリング4

2回目の発表は12/26で、Mn-54、Co-60、Cs-144でした。(9/8-9採水)
1/24海洋モニタリング6

3回目の発表は12/27でした。(10/13-26採水)
1/24海洋モニタリング7

4回目の発表は1/20で、Sr-90でした。(9/8-9採水)
1/24海洋モニタリング8

5回目の発表は1/25で、Mn-54、Co-60、Cs-144でした(10/13-19採水)。
1/25モニタリング1


3.前面海域

それ以外にも、相互検証ということで、前面海域で、東京電力が採水したサンプルを(独)日本原子力研究開発機構(JAEA)が分析するということも数回行われています。
1回目は11/25に発表でした。(11/1-4採水)
実際のデータの比較は3回目のところで代表して行っていますが、東京電力の検出感度は以前よりも良くなったとはいえ、JAEAの検出限界よりも高いので、このレベルの放射性セシウムでは全てNDになっています。

1/24海洋モニタリング10

2回目は12/16に発表でした。(11月15、18、26に採水)
1/24海洋モニタリング11

3回目は12/29に発表でした。(12/10、12/13-15に採水)
このデータに対応する東京電力のデータは下記にあります。東京電力の検出限界は、Cs-134もCs-137もだいたい1Bq/L程度ですから、この数値ではまず検出することが不可能だということがわかりました。つまり、東京電力の測定でNDであっても、この程度の微量の放射性セシウムはまだ残っているということです。
12/10分 6:請戸川沖合15km(ND/ND)
12/13分 29:沼之内沖合5km(ND/ND)
12/14分 5:南相馬沖合15km(ND/ND)、9:岩沢沖合15km(ND/ND)、10:広野沖合15km(ND/ND)
12/15分 23:相馬沖合5km(ND/ND)、

1/24海洋モニタリング12

4回目は1/27に発表でした。(12/27に採水)
1/30海水1

今回はとりあえずデータを並べただけです。そのうちに少しデータの中身を見ていきたいと思います。

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東京都職員被爆

東京23区の清掃工場がれき焼却で江戸川清掃工場の作業員が被曝

宮城県女川町の「汚染がれき」焼却を予定している
『東京二十三区清掃一部事務組合は1月18日、
汚染焼却灰運搬の作業員が被曝していたことを明らかにした。』

10月に区民との意見交換会で被曝の事実を明らかにしながらも、
3カ月以上経ってからようやく同組合のホームページで公表。
都民から「被曝を隠した」と受け取られかねず、
住宅密集地にある清掃工場における被曝と
放射能汚染の実態解明を求める声が上がりそうだ。
まさに、大量の放射性廃棄物を生み出す「ミニ原発」が都内各所にあることになる。

福島市で観測された30倍のセシウム 数値公表は2日後だった
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20120127-00000008-pseven-soci

年明けの1月2日、福島市には432メガベクレル/平方キロメートルという、
直近の観測量の実に30倍のセシウムが降った。~

~「432メガベクレル/平方キロメートルは、いいかえると432ベクレル/平方メートルです。
例えば、学校給食の基準値をめぐって議論されていたのが
1kg当たり40ベクレルだったことを考えると、
今回検出された値が無視できない数値であることは明らかです」~

~「1月2日の432メガベクレル/平方キロメートルといえば、
量からいいますとかなり危険な数値です。
例えば、厚生労働省がまとめた一般食品の新基準値によれば、
1kgあたり100ベクレルのセシウムが検出されると出荷停止となるわけです。
ですから福島の畑、1平方メートルに1玉1kgのキャベツが4つ植えられていたとすると、

たった1日でそれに匹敵する量のセシウムを被っちゃったことになるわけです。
こんな日が数日続けば、こうした農作物は当然、出荷できなくなってしまいます」~

1部抜粋。

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Author:TSOKDBA
twitterは@tsokdbaです。
3.11では、停電・断水のため、一晩避難所で過ごし、震災後の情報収集をきっかけにブログを始めました。
これまで約4年間、原発事故関係のニュースを中心に独自の視点で発信してきました。その中でわかったことは情報の受け手も出し手も意識改革が必要だということです。従って、このブログの大きなテーマは情報の扱い方です。原発事故は一つのツールに過ぎません。

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