東京電力の海底土2月分データのまとめ
(本業の業務多忙とその後の体調不良により、ずいぶんと更新の期間が空いてしまいました。今日から少しずつ復活していきます。)
東京電力による海底土の2月分の測定が21日の発表をもってまとまりました。詳細はこちらを参照のこと。
先月の「東京電力の海底土1月分データのまとめ-沿岸の海底土変動の理由-」に引き続き、海底土の汚染がどうなっているのかを確認していきましょう。
まずは、これまでの東京電力流のまとめです。この表現方法は、Cs-134/Cs-137の数値を記載し、Cs-137の数値で色分けするという方法です。2月のデータを全て一枚の地図にプロットすると、このようになります。なお、この図において、それぞれの測定地点の番号表記方法は東京電力の以前の番号の振り方ですので、文科省の番号の振り方及び現在の東京電力の番号の振り方とは違います。ご注意下さい。

これまでの8月から2月までのデータをアニメーションGIFにしたものが下図になります。図のサイズは500kbまでというFC2ブログの制限があるため、枚数が多くなると画質を落とさざるを得ませんでした。ご了承下さい。ここでは、先月よりも多くなった地点は数値の色枠を赤く囲み、先月よりも少なくなって地点は数値の色枠を青く囲んでいます。今月は、特に原発よりも北の海域では先月よりも(数値的にはごく僅かですが)上昇傾向にある地点が多いです。

先月の「東京電力の海底土1月分データのまとめ-沿岸の海底土変動の理由-」で習得した新しい立体図の手法も用いて示します。
なお、ここではCs-134+Cs-137の合計値をプロットしていますので、ご注意下さい。
おそらくはこちらの方が直感的に理解しやすいと思います。

(クリックで別画面に拡大)
この図を7枚組み合わせて、昨年8月からの動きを一月1秒ごとにアニメーションGIFにしてみました。今月は、先月よりも高い値を示すポイントが減っているのがわかると思います。

先月は、22番の相馬沖合3kmのデータについて解析しました。その際にご紹介したように、川の上流から河口へと流れてきたセシウムは、沿岸流によって南に移動することがわかってきています。
今月目立っているのは、16番の岩沢海岸沖合8kmの地点です。この地点は、福島第二原発よりもさらに南に行った地点です。他の地点のデータが大きく下がったために余計に目立っている感じもあります。今月のセシウムの合計値が、福島第一原発の2地点以外で1000Bq/kgを越えたのはこの地点だけでした。この地点はこれまでのデータを見ても、常に合計で500Bq/kg程度は存在しているのですが、今までで一番高い数値になっています。また下がるとは思いますが、今後の動きに注意が必要です。
他の福島第一原発よりも南側の海域で海底土のセシウム濃度が上がったり下がったりしているのは、原発から流出して海底を移動しているセシウムを検出している可能性もありますし、近くの川から流出してきたセシウムを検出している可能性もあります。ただ、阿武隈川ほど流量の大きな川は福島第一原発の南の福島県にはあまりないので、原発から流出しているセシウムの移動を見ている可能性が高いのではないかと思います。
1/15のNHK特集(詳細は「1/15 NHKスペシャル 知られざる放射能汚染~海からの緊急報告~を見て」参照)でもあったように、海のホットスポット(と呼んでいいかどうかわかりませんが)は移動するので、陸地とは違って常に汚染地図は書き変わっていることに注意が必要です。

これまでの8月から2月までのデータをアニメーションGIFにしたものが下図になります。図のサイズは500kbまでというFC2ブログの制限があるため、枚数が多くなると画質を落とさざるを得ませんでした。ご了承下さい。ここでは、先月よりも多くなった地点は数値の色枠を赤く囲み、先月よりも少なくなって地点は数値の色枠を青く囲んでいます。今月は、特に原発よりも北の海域では先月よりも(数値的にはごく僅かですが)上昇傾向にある地点が多いです。

先月の「東京電力の海底土1月分データのまとめ-沿岸の海底土変動の理由-」で習得した新しい立体図の手法も用いて示します。
なお、ここではCs-134+Cs-137の合計値をプロットしていますので、ご注意下さい。
おそらくはこちらの方が直感的に理解しやすいと思います。

(クリックで別画面に拡大)
この図を7枚組み合わせて、昨年8月からの動きを一月1秒ごとにアニメーションGIFにしてみました。今月は、先月よりも高い値を示すポイントが減っているのがわかると思います。

先月は、22番の相馬沖合3kmのデータについて解析しました。その際にご紹介したように、川の上流から河口へと流れてきたセシウムは、沿岸流によって南に移動することがわかってきています。
今月目立っているのは、16番の岩沢海岸沖合8kmの地点です。この地点は、福島第二原発よりもさらに南に行った地点です。他の地点のデータが大きく下がったために余計に目立っている感じもあります。今月のセシウムの合計値が、福島第一原発の2地点以外で1000Bq/kgを越えたのはこの地点だけでした。この地点はこれまでのデータを見ても、常に合計で500Bq/kg程度は存在しているのですが、今までで一番高い数値になっています。また下がるとは思いますが、今後の動きに注意が必要です。
他の福島第一原発よりも南側の海域で海底土のセシウム濃度が上がったり下がったりしているのは、原発から流出して海底を移動しているセシウムを検出している可能性もありますし、近くの川から流出してきたセシウムを検出している可能性もあります。ただ、阿武隈川ほど流量の大きな川は福島第一原発の南の福島県にはあまりないので、原発から流出しているセシウムの移動を見ている可能性が高いのではないかと思います。
1/15のNHK特集(詳細は「1/15 NHKスペシャル 知られざる放射能汚染~海からの緊急報告~を見て」参照)でもあったように、海のホットスポット(と呼んでいいかどうかわかりませんが)は移動するので、陸地とは違って常に汚染地図は書き変わっていることに注意が必要です。
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