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「文科省の発表している海洋モニタリング 2月までの結果のまとめ」の補足1

 
3/6に書いた「文科省の発表している海洋モニタリング 2月までの結果のまとめ」では、文科省のサイトにアップされているデータへのリンクをひたすら貼り付けただけでした。もっと系統立ててわかりやすく発表してくれればいいのに、と思います。

そのためには、どういう測定をどこで行っているのかを理解しないといけませんが、文科省自身がまとめてくれているデータがあることがわかりましたので、それに基づいて少し整理します。これを読むと、3月以降の海洋モニタリングの位置づけや変遷がある程度理解できると思います。

今回のまとめだけでは不十分なので、後日追加する予定です。そういう意味で「補足1」です。今回は個別のデータの解説にまではいけませんでした。

文科省のHPに「モニタリング調整会議」というページがあります。最新の第3回(1/24)の調整会議の会議資料には非常に多くの資料が掲載されています。今回の会議は昨年8月に策定した「総合モニタリング計画」の改訂に向けて作業をする会議であると言う位置づけです。

この会議の出席メンバーは、内閣官房原子力安全規制組織等改革準備室、内閣府原子力安全委員会事務局、内閣府原子力災害対策本部原子力被災者生活支援チーム事務局、文部科学省、厚生労働省、農林水産省、水産庁、経済産業省原子力安全・保安院、国土交通省、気象庁、海上保安庁、環境省、防衛省、福島県、東京電力株式会社と非常に多くの関係省庁が参加しており、細野環境大臣もこの会議に出て発言していたことが議事要旨でわかります

その中の「資料1-1-5 海域のモニタリングの状況 (PDF:380KB)」には、これまでの海洋モニタリングの経緯と、どこでどういう測定を行っているのかがまとめてありますので、その資料を用いながら説明します。これまでの経緯についてもリンクをつけてあります。

ですから、3月末からモニタリング体制がどのように拡大してきたのか、見ていただければよくわかると思います。ただし、5月以降は大幅に強化されましたので、簡潔にまとめることができませんでした。その時に私がまとめたブログ記事を参照していただければと思います。

以下、「資料1-1-5 海域のモニタリングの状況 (PDF:380KB)」より引用しながら補足の解説(解説部分は青字)

1.これまでの海域モニタリング
当初は監視のため、下限値は高くても頻度を優先して実施。10 月より、下限値を下げ、放射能の拡散状況の把握に努めている。
○ 平成23年3月22日「海域モニタリング行動計画」に基づき実施
海水:8点、核種:I-131、Cs-137

3/10海洋モニタリング5

この時は、上の図にあるようにそれまでの海洋環境放射能総合評価事業において設定していた海水の採取点を参考に、それよりも観測点を増やして決めたようです。この時は測定ポイントは8カ所のみでした。


○ 平成23年4月5日「海域におけるモニタリングの強化について
海水:12点、核種:I-131、Cs-137
3/10海洋モニタリング6

沿岸流の影響を見るために沿岸の観測ポイントを増やしました。これで測定ポイントは12カ所になりました。なお、この時はI-131とCs-137のみです。

○ 平成23年4月25日「「環境モニタリング強化計画」を受けた海域モニタリングの強化について
海水:16点、核種:I-131、Cs-134、Cs-137
3/10海洋モニタリング7
3/10海洋モニタリング8

ここでは茨城県の海洋モニタリングを追加しています。しかし、この方針に基づいて行われたモニタリングは僅か1回だけでした。連休明けに発表された新たな広域化ではこのポイントの設定はなくなっています。これは、ちょうどその頃にグリーンピースがほぼ同じ海域でモニタリングを行いたいという希望があったためにそれに対抗してグリーンピースに行わせないために設定したためと思われます。


○ 平成23年5月6日「海域モニタリングの広域化について
文部科学省、環境省、水産庁が連携して実施。
海水:79点、核種:I-131、Cs-134、Cs-137
海底土:19点、核種:I-131、Cs-134、Cs-137、Sr-89、Sr-90

この詳細については、下記のブログ記事をご覧下さい。
5/7 海洋汚染に対するモニタリング強化!その1
5/7 海洋汚染に対するモニタリング強化!その2

○ 平成23年10月20日「今後の海域モニタリングの進め方」 【現在実施中】
文部科学省、水産庁、海上保安庁、気象庁、環境省、福島県、東京電力(株)が連携して実施。
海水165点、核種:I-131、Cs-134、Cs-137、Sr-89、Sr-90、Co-60、Mn-54、Ce-144
海底土87点、核種:I-131、Cs-134、Cs-137、Sr-89、Sr-90、Pu-238、Pu-239+Pu-240、Cm-242、Cm-243+Cm-244

これについては、「10/21 「今後の海域モニタリングの進め方」(魚も含む)が発表されました」をご覧下さい。

さて、「今後の海域モニタリングの進め方」に従って、10月以降行っている海水、及び海底土のモニタリングについて、一覧できるように文科省がまとめてくれたものが下記の図です。

海水:
3/10海洋モニタリング1

前面海域:これは福島第一原発から半径30km以内の地域のモニタリングポイントです。基本的には東京電力が行っています。

沿岸海域:東京電力が設定しているモニタリングポイントに加えて、文科省が測定しているモニタリングポイント、さらに福島県や環境省が測定しているポイントも含めています。福島県や環境省の測定については、「文科省の発表している海洋モニタリング 2月までの結果のまとめ」には含めていませんが、いずれこれらも網羅した形でまとめたいと思っています。

沖合海域:「文科省の発表している海洋モニタリング 2月までの結果のまとめ」でもご紹介している30ポイントです。

外洋海域:「文科省の発表している海洋モニタリング 2月までの結果のまとめ」でもご紹介しているポイントですが、21ポイントというのは確認が必要です。これまでの報告では20ポイントのデータしか発表されていないように思います。

外洋広域:これについては、海上保安庁の「海水モニタリングの実施状況」というデータにモニタリングポイントが記載されています。


海底土:
3/10海洋モニタリング2

海底土については、別途まとめたいと思いますので今回は省略させていただきます。


そして、今後の方針として、下記のように書いてあります。

2.今後の海域モニタリングの進め方

3/10海洋モニタリング3
3/10海洋モニタリング4

『しかし、事故発生から約1年が経過し、海水の放射能濃度について低減傾向が見られる一方、河川流入海域を中心とした海底土、海産生物への放射性物質の影響に関する社会的関心が高まっている

よって、平成24 年度における海域モニタリングについて、文部科学省は海水、海底土を中心に、水産庁は関係都道府県等と連携し水産物等を中心に、環境省は河口域の水質・底質・水生生物を中心に担当し、連携して専門家による検討を行うこととする。その結果を踏まえて、関係省庁が一層連携する海域モニタリング計画を策定し、総合モニタリング計画等に反映させることとする。』

上に赤字で記載したように、河川からの放射性物質の海への流入と海産物への影響をモニタリングするということが来年度は追加になるようです。これはこれまで測定されていなかった重要なポイントと思いますので、来年度に期待したいと思います。
資料1-1-5 海域のモニタリングの状況 (PDF:380KB)」の引用と解説はここまで。

そして、ここに記載されているように、2月に専門家による会合を開くとありましたが、その会合が「海洋環境放射能調査検討会」で、その第一回の会合が2/13に開催されました。

議事要旨を見ると、来年度(4月以降)のモニタリング方針について、『委員からは、引き続き意見を聴取することとし、今後、総合モニタリング計画等に反映していくこととした。』とあり、海域モニタリング計画(案)に今後各委員の意見が反映されていくことと思います。

この会議の内容についても後日まとめたいと思います。
なお、今回は紹介しませんでしたが、第3回(1/24)の調整会議の会議資料には他の省庁のこれまでの測定のまとめの資料が多数ありますので、興味のある方は是非参考にして下さい。


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