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4/9 海洋放射能汚染で魚を食べても大丈夫か?その10:まとめ1

今日は休日なので、少しデータをまとめようと思います。

ここでは、まず今日現在で海洋汚染関係の情報を収集できるサイトと基本的な考え方、データの読み方をご紹介します。ただし、「ベクレル(Bq)」とか「暫定基準値」の説明は他のサイトでご存じと思いますので、ここでは説明しません。

次の記事で、これまでのデータを元にまとめて考察しようと思います。

まず、海のモニタリングの状況です。

行われているのは文科省のモニタリングと、東京電力が保安院の指示で行っているモニタリングです。

文科省のサイト
http://www.mext.go.jp/a_menu/saigaijohou/syousai/1304148.htm

東京電力のサイト
(プレスリリースの中から、福島第一原子力発電所付近の海水からの放射性物質の検出について(第○○報)を参照)
http://www.tepco.co.jp/cc/press/index11-j.html

これが、どのような地域でサンプリングしているかということをまとめたのがこの下の図です。文科省と東京電力がそれぞれ発表していますが、文科省の地図に東京電力のモニタリング地点のデータを加えています(自作)。
文科省のサンプリング地点は、【1】というような数字(沖合約30km)、東京電力のサンプリング地点は赤字(沖合約15km)です。
海洋サンプリング地点4/8

そこで出たデータは、文科省のサイトについては下記にまとめられています。グラフにしてくれています。
http://atmc.jp/plant_sea/deep/

東京電力の情報については、発表されるデータがpdfでしかないため、手入力しかできなくて、まとめてくれるサイトがないようです。Excelで発表してくれれば誰かが自動的に集計してグラフ化してくれるのに。

次に、魚介類からの検出情報のサイトです。

やはり魚のことは水産庁を見るべきでしょう。
http://www.jfa.maff.go.jp/j/kakou/Q_A/index.html
以下に、日々更新されているようです。
http://www.jfa.maff.go.jp/j/kakou/Q_A/kensa_kekka.html
多少重複しますが、こちらには詳しいデータが載っています。
http://www.jfa.maff.go.jp/j/kakou/kensa/index.html

また、私のブログ(「4/2 海洋放射能汚染で魚を食べても大丈夫か?」)でも紹介しましたが
http://tsukuba2011.blog60.fc2.com/blog-entry-42.html
下記にはわかりやすい説明があります。
http://www.jfa.maff.go.jp/j/kakou/Q_A/pdf/110331suisan.pdf

データの読み方と注意点

ここで出てくる情報には、放射性ヨウ素(I-131)のデータと、放射性セシウム(Cs-137とCs-134のデータの合計値)が載っています。
私は、放射性ヨウ素は半減期が8日間と短いため、短期的な問題にしかならず、1-2ヶ月の我慢だと思っています。すでに原発が停止して核反応がストップしてから一月近く経過しました。再臨界にでもならない限り、新たにI-131は生まれません。

しかし、Cs-137は半減期が約30年と長いため、Cs-137が海に残っている限りは長期間(年単位)にわたってプランクトンを通じて魚介類が汚染される可能性があります。そこで、Cs-137のデータの推移はしっかりとウオッチしておく必要があると思っています。そのため、このブログでも主にCs-137のデータに注目してみています。


なお、暫定基準値(500Bq/kg)のある放射性セシウムの数値は、Cs-134とCs-137(場合によってはCs-136も公表されていることがある)の合計値です。Cs-134とCs-137が現在はほぼ同量のため、Cs-137の数値の約2倍と考えておく必要があります。Cs-137が100Bq/kgとあってCs-134のデータがなかったら、放射性セシウムの数値は約200Bq/kgと考えておけばいいということです。


これまでにわかっている情報で(今回の事故の前ですが)、海水中のCs-137の濃度の50-100倍が魚介類から検出されていいます。これは水産庁のQ&Aだけでなく、私が別途読んだ文献にも出ていましたので、たぶん間違いないと思います。重要なことは、農薬などで問題になった「生物濃縮」が、放射性セシウムやヨウ素の場合はあまり起こらないということです

ちなみに、フランスのIRSNでは「放射性物質が魚介類の体内に蓄積され濃縮される可能性については、セシウムの場合、軟体動物や海藻の濃縮率が50倍であるのに対し、魚類は400倍と危険性が高まることを指摘。放射性ヨウ素の場合は逆に、魚類で15倍だが、海藻で1万倍になるなど、物質と生物種の組み合わせで、汚染の状況が多様になるとの見解を示した。」と共同通信の配信で書いてありました。しかし、日本近海の魚のデータを調べた論文の方がより今回の状況に近いと思いますので、私は50-100倍説をとります。なお、魚の種類によっても、濃縮度が異なることがわかっています。

これを使うとどういうことが導き出されるでしょうか?

ある地点での海水のモニタリング地点のデータ(Cs-137)が20Bq/kgとします。
この付近で取れた魚(回遊せずに近くを泳ぎ回っているとして)にはどれくらいの放射性セシウムが含まれる可能性があるでしょうか?

魚への濃縮率が50-100倍ということなので、20×50=1000から20×100=2000で1000~2000Bq/kgのCs-137があることになります。Cs-134もほぼ同量ということから約2倍すれば放射性セシウムの数値が出るので、2000~4000Bq/kgの放射性セシウムが含まれる可能性が高いということです。

つまり、海水中のセシウム137の濃度×100~200=魚介類の放射性セシウムの濃度(暫定基準値:500Bq/kg)という大ざっぱな計算式が成り立ちます。
逆算すると、500Bq/kgを超えないための海水中のCs-137の数値は2.5~5Bq/kg、放射性セシウムの数値でいうと5~10Bq/kg以下である必要があるということです。

もちろん、魚も汚染された海水も移動します。また、海水から魚に行き着くまでにタイムラグが数日あるでしょうから、海水のデータが一日高くなったからといって、すぐに不安になる必要はありません。ただ、この数値を超えなければ暫定基準値を超える可能性はかなり低いということが言えます。また、暫定基準値を超えたからと入って、食べたらすぐに危険というわけではありません。このあたりはいろいろなところで報道されていますので、みなさんご存じと思います。

以上の知識を持って、発表データを見ていってください。
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コメント

このニュース四方八方から見ているぞ!

それにしても、大量に海に出したもんだ。
10ベクレルリッター毎秒検出したという
事は、「海に出ると相当に薄まる」とか
なんとかいう、巨大マスコミの初期報道
は大誤報であって、数京ベクレル/秒程度
づつ、原発から更新排出されれば、この
程度は検出され、アメリカ海軍等に
恫喝され無ければ、漁業関係者にそっと
知らせる程度で、一般国民には内緒で
沙汰やみになってしまっていたという事
なのではないのか?

プロフィール

TSOKDBA

Author:TSOKDBA
twitterは@tsokdbaです。
3.11では、停電・断水のため、一晩避難所で過ごし、震災後の情報収集をきっかけにブログを始めました。
これまで約4年間、原発事故関係のニュースを中心に独自の視点で発信してきました。その中でわかったことは情報の受け手も出し手も意識改革が必要だということです。従って、このブログの大きなテーマは情報の扱い方です。原発事故は一つのツールに過ぎません。

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