東京電力は事故調査報告書のミスを修正してくれました!
6/20に東京電力が発表した事故報告書について、翌日の6/21に「東京電力さん、「福島原子力事故調査報告書」添付資料のあまりにひどいミスを早急に直しませんか?」という記事を書きました。
それに対して、本日、東京電力は私が指摘をしたヶ所を含む合計30ヶ所の修正を行いました。この修正についての報告です。
本日、夕方の記者会見で発表された訂正は、誤字7ヶ所と、pdf化する際の変換ミスによる23ヶ所の修正で合計30ヶ所でした。6/20のプレスリリースと、「福島原子力事故の社内調査情報」(下図)に訂正したことをわかるように掲載されています。

ここに載っている正誤表を見ると、例えば前回私が指摘したこの部分は、やはりソフトによる変換ミスだったようです。

今回の修正版では元通り(政府事故調とほぼ同じ図)に戻っていました。

現在HPに載っている添付文書は、修正後のものです。
私のブログ記事についてツイッターでコメントしてくれた木野龍逸さんが本日の記者会見で質問してくれましたので、配布版とHPのpdfとは全く同じものではないということがわかりました。
記者会見での木野さんへの回答で説明がありましたが、それから推測するに、記者会見で渡す紙の配布版と、HPに載せるpdf版とが微妙に違っていたようです。紙の配布版には7ヶ所の誤記がありました。おそらく東京電力の社内ではこの配布版について事前にチェックをしていたものと思われます。
それとは別に、HPに掲載するためにpdf化する際に、pdf化するソフト(Acrobat?)で複雑な図のファイルの変換ミスが起こったのでしょうか、全部で23ヶ所の塗りつぶしなどに関するミスがあり、それらが修正されました。なお、これについての正誤表は記者会見では配布されず、HP上のみでの公開となりました。
ということで、私が予想していたとおりにソフトによる変換ミスだったわけですが、前回の「東京電力さん、「福島原子力事故調査報告書」添付資料のあまりにひどいミスを早急に直しませんか?」を書いた際に、「原子力施設は保安上の理由で説明に必要な最低限のこと以外は情報を出さないことになっているから、今回も塗りつぶして隠したんだ」という趣旨の事を言われた方がいました。
これについては、一般論としては保安上の理由で隠すということはありますが、今回の福島第一原発事故においては、表に出てくる資料には施設を塗りつぶして隠すということはほとんど行われていないこと(敢えて書かないという形で隠しているものはあるようですが)、添付資料で隠したように見えるのが原子炉とは全く関係がないただのコンクリートのトンネルであるトレンチであること、すでに自社のHPや政府事故調で公開済の資料であることを考えれば、そんなことはあり得ないことはわかると思います。
東京電力の発表資料をずっと見ていれば、そんなことは考えもつかないと思うのですが、世の中にはいろんな事を言う人がいるな、と改めて感じさせられました。
さて、前回私は最後にこう書きました。
『さあ、このミスがいつ修正されるでしょうか?あるいは無視されるでしょうか?
修正されるとしても、修正したことをどのようにアナウンスしてくれるでしょうか?
今回の反応を通して、事故後一年経った現在の東京電力という会社がどういう会社なのか、社会に対して丁寧に説明しようとする意志がある会社なのかどうか、私なりにチェックしてみたいと思います。』
今回の修正は、他にも多くの間違いがあったからですが、しっかりと対応してくれたと思います。ですが、私はたまたま@ystriceraさんからツイッターで教えてもらったのですぐに気がつきましたが、そうでないと、6/20の資料をいちいちチェックしない限り訂正に気がつきません。できれば、本日のプレスリリースとか記者会見配付資料にリンクを載せて欲しかったと思います。

ここに載っている正誤表を見ると、例えば前回私が指摘したこの部分は、やはりソフトによる変換ミスだったようです。

今回の修正版では元通り(政府事故調とほぼ同じ図)に戻っていました。

現在HPに載っている添付文書は、修正後のものです。
私のブログ記事についてツイッターでコメントしてくれた木野龍逸さんが本日の記者会見で質問してくれましたので、配布版とHPのpdfとは全く同じものではないということがわかりました。
記者会見での木野さんへの回答で説明がありましたが、それから推測するに、記者会見で渡す紙の配布版と、HPに載せるpdf版とが微妙に違っていたようです。紙の配布版には7ヶ所の誤記がありました。おそらく東京電力の社内ではこの配布版について事前にチェックをしていたものと思われます。
それとは別に、HPに掲載するためにpdf化する際に、pdf化するソフト(Acrobat?)で複雑な図のファイルの変換ミスが起こったのでしょうか、全部で23ヶ所の塗りつぶしなどに関するミスがあり、それらが修正されました。なお、これについての正誤表は記者会見では配布されず、HP上のみでの公開となりました。
ということで、私が予想していたとおりにソフトによる変換ミスだったわけですが、前回の「東京電力さん、「福島原子力事故調査報告書」添付資料のあまりにひどいミスを早急に直しませんか?」を書いた際に、「原子力施設は保安上の理由で説明に必要な最低限のこと以外は情報を出さないことになっているから、今回も塗りつぶして隠したんだ」という趣旨の事を言われた方がいました。
これについては、一般論としては保安上の理由で隠すということはありますが、今回の福島第一原発事故においては、表に出てくる資料には施設を塗りつぶして隠すということはほとんど行われていないこと(敢えて書かないという形で隠しているものはあるようですが)、添付資料で隠したように見えるのが原子炉とは全く関係がないただのコンクリートのトンネルであるトレンチであること、すでに自社のHPや政府事故調で公開済の資料であることを考えれば、そんなことはあり得ないことはわかると思います。
東京電力の発表資料をずっと見ていれば、そんなことは考えもつかないと思うのですが、世の中にはいろんな事を言う人がいるな、と改めて感じさせられました。
さて、前回私は最後にこう書きました。
『さあ、このミスがいつ修正されるでしょうか?あるいは無視されるでしょうか?
修正されるとしても、修正したことをどのようにアナウンスしてくれるでしょうか?
今回の反応を通して、事故後一年経った現在の東京電力という会社がどういう会社なのか、社会に対して丁寧に説明しようとする意志がある会社なのかどうか、私なりにチェックしてみたいと思います。』
今回の修正は、他にも多くの間違いがあったからですが、しっかりと対応してくれたと思います。ですが、私はたまたま@ystriceraさんからツイッターで教えてもらったのですぐに気がつきましたが、そうでないと、6/20の資料をいちいちチェックしない限り訂正に気がつきません。できれば、本日のプレスリリースとか記者会見配付資料にリンクを載せて欲しかったと思います。
- 関連記事
-
- 第1回海モニ(うみもに)検討会(9/13)は大荒れ!時間のある人は動画を必見 (2013/09/14)
- 東京電力は事故調査報告書のミスを修正してくれました! (2012/06/26)
- 東京電力さん、「福島原子力事故調査報告書」添付資料のあまりにひどいミスを早急に直しませんか? (2012/06/21)


↑日本ブログ村ランキングに参加しました。よかったらクリックお願いします。