茨城県の霞ヶ浦流入河川の第3回モニタリング結果発表(8/10)はわかりやすい!
各県の河川のモニタリング結果については、昨年末の「12/25 環境省が発表している川の水質と底質のデータが増えています!」以来、久し振りの紹介になります。今回は、昨日発表された茨城県のデータについてです。
私はこの茨城県の広報の姿勢は非常にわかりやすくまとめてくれていて、ありがたいと思っています。今後もぜひこの姿勢で続けてほしいものです。
環境省の「東日本大震災の被災地における放射性物質関連の環境モニタリング調査:公共用水域」のページには、これまで測定されてきた河川などのモニタリング結果が出ています。
8/10に発表された結果は、5月から7月にかけて行った測定結果をまとめたものです。環境省のHPに掲載されているものは各県ごとにまとめられていますので、霞ヶ浦付近のみならず、県北地方のデータも含めた形での発表になっています。
「茨城県内の公共用水域における放射性物質モニタリングの測定結果について(5月-7月採取分)[PDF:147KB](平成24年8月10日)」
ちなみに1回目の結果は、「茨城県内の公共用水域における放射性物質モニタリングの測定結果について [PDF:1,400KB]」 (平成23年12月2日)
2回目の結果は、「茨城県内の公共用水域における放射性物質モニタリングの測定結果について(2回目) [PDF:1,844KB]」(平成24年3月30日)
にあります。
また、今回は詳しくご紹介しませんが、茨城県の3回目の結果と同時に「宮城県内の公共用水域における放射性物質モニタリングの測定結果について(4月-6月採取分) [PDF:176KB](平成24年8月10日)」も発表されています。
一方、茨城県のHPには、今回の環境省が行った調査とは独自に県で行った、霞ヶ浦流入河川の調査結果が載っています。
ここには、環境省が発表した河川53地点、湖沼・水源地12地点のうち霞ヶ浦流入地点の24地点に加えて、県が独自に調査した32地点のデータも含めた56地点の結果、それから環境省が行った霞ヶ浦湖内8地点の結果がまとめられています。
結果を簡単にまとめると、霞ヶ浦流入の河川水についてはこれまで通り検出限界値未満で、底質(川底の泥)については、西浦の西側がやや高めであるという結果が出ています。底質の放射性セシウムについては、過去2回の平均値(1回目:1061Bq/kg、2回目:1500Bq/kg)と比べると下がっている(3回目:639Bq/kg)という結果になっていました。それは環境省が発表した茨城県全体のデータでも同様の傾向が見られるため、霞ヶ浦付近に限ったことではないようです。
下の図で地点番号が○で囲ってあるところが、茨城県が独自に測定した地点です。

私がこの図を見て、いいな、と思うのは、これまで過去3回の環境省のデータも合わせて川の底質のセシウム濃度を棒グラフで表示し、これまでの推移がわかるようにしてくれている点です。
上の図では、青が1回目の結果、赤が2回目の結果、黄色が3回目の結果ですので、11番の新川は過去2回は高かったのですが、今回は下がっていることや、7番の清明川も2回目は上がったけれども今回は下がったこと、9番の備前川は1回目が高くて2回目が下がり、3回目にまた上がっていることなどが一目で見て取れます。
ちょっとした表示の工夫なのですが、このグラフをつけることにより、単なるデータの羅列から、見てわかる結果の一覧へと変わっています。霞ヶ浦付近では、西浦の西側(土浦市付近)の底質が高めに出ていることが一目見てわかるようになっているのです。
地元の人以外では、細かい地名とそのデータを表で示されても、それを地図上にプロットしていかない限りどのような分布になっているのかはわからないと思います。従って、測定データの表は必ず必要なのですが、それ以外にデータを加工してわかりやすく図に示すという作業は、結果を人に伝えるという意味では非常に重要な事なのです。手間はかかって面倒ですが、これをやるかやらないかで、伝わり方は10倍以上違ってくると思います。
私は、昨年3月にこのブログを始めた時に、茨城県が発表した表形式でわかりにくい各地の水道水中の放射性ヨウ素を図に示すという作業を行いました。それ以来ずっと、直感的にわかるように表現することの重要性を実感していますし、私のブログを読みに来てくれる人が多いのもわかりやすさにあったと思います。
同様に、同じ資料の別のページでは、表の中にグラフを埋め込んだ結果の一覧もつけてくれています。備前川は1回目が高くて2回目が下がり、3回目にまた上がっていることはここでもすぐにわかります。全てに数字のデータが掲載されているわけではありませんが、別の表に結果は掲載されていますので、このような形で過去のデータからの推移をわかりやすく表示して掲載しようとする工夫は大歓迎です。

最後に、環境省が発表した公共用水域等のモニタリング結果を、霞ヶ浦付近だけでなく地図上に棒グラフをつけて表示してくれています。

環境省のようにデータをただ並べて表示するだけでなく、独自の表現を用いてわかりやすく伝えようとする姿勢には共感を覚えます。回数が増えると表示方法が難しくなると思いますが、今後も是非このような工夫を続けて欲しいと思います。
8/10に発表された結果は、5月から7月にかけて行った測定結果をまとめたものです。環境省のHPに掲載されているものは各県ごとにまとめられていますので、霞ヶ浦付近のみならず、県北地方のデータも含めた形での発表になっています。
「茨城県内の公共用水域における放射性物質モニタリングの測定結果について(5月-7月採取分)[PDF:147KB](平成24年8月10日)」
ちなみに1回目の結果は、「茨城県内の公共用水域における放射性物質モニタリングの測定結果について [PDF:1,400KB]」 (平成23年12月2日)
2回目の結果は、「茨城県内の公共用水域における放射性物質モニタリングの測定結果について(2回目) [PDF:1,844KB]」(平成24年3月30日)
にあります。
また、今回は詳しくご紹介しませんが、茨城県の3回目の結果と同時に「宮城県内の公共用水域における放射性物質モニタリングの測定結果について(4月-6月採取分) [PDF:176KB](平成24年8月10日)」も発表されています。
一方、茨城県のHPには、今回の環境省が行った調査とは独自に県で行った、霞ヶ浦流入河川の調査結果が載っています。
ここには、環境省が発表した河川53地点、湖沼・水源地12地点のうち霞ヶ浦流入地点の24地点に加えて、県が独自に調査した32地点のデータも含めた56地点の結果、それから環境省が行った霞ヶ浦湖内8地点の結果がまとめられています。
結果を簡単にまとめると、霞ヶ浦流入の河川水についてはこれまで通り検出限界値未満で、底質(川底の泥)については、西浦の西側がやや高めであるという結果が出ています。底質の放射性セシウムについては、過去2回の平均値(1回目:1061Bq/kg、2回目:1500Bq/kg)と比べると下がっている(3回目:639Bq/kg)という結果になっていました。それは環境省が発表した茨城県全体のデータでも同様の傾向が見られるため、霞ヶ浦付近に限ったことではないようです。
下の図で地点番号が○で囲ってあるところが、茨城県が独自に測定した地点です。

私がこの図を見て、いいな、と思うのは、これまで過去3回の環境省のデータも合わせて川の底質のセシウム濃度を棒グラフで表示し、これまでの推移がわかるようにしてくれている点です。
上の図では、青が1回目の結果、赤が2回目の結果、黄色が3回目の結果ですので、11番の新川は過去2回は高かったのですが、今回は下がっていることや、7番の清明川も2回目は上がったけれども今回は下がったこと、9番の備前川は1回目が高くて2回目が下がり、3回目にまた上がっていることなどが一目で見て取れます。
ちょっとした表示の工夫なのですが、このグラフをつけることにより、単なるデータの羅列から、見てわかる結果の一覧へと変わっています。霞ヶ浦付近では、西浦の西側(土浦市付近)の底質が高めに出ていることが一目見てわかるようになっているのです。
地元の人以外では、細かい地名とそのデータを表で示されても、それを地図上にプロットしていかない限りどのような分布になっているのかはわからないと思います。従って、測定データの表は必ず必要なのですが、それ以外にデータを加工してわかりやすく図に示すという作業は、結果を人に伝えるという意味では非常に重要な事なのです。手間はかかって面倒ですが、これをやるかやらないかで、伝わり方は10倍以上違ってくると思います。
私は、昨年3月にこのブログを始めた時に、茨城県が発表した表形式でわかりにくい各地の水道水中の放射性ヨウ素を図に示すという作業を行いました。それ以来ずっと、直感的にわかるように表現することの重要性を実感していますし、私のブログを読みに来てくれる人が多いのもわかりやすさにあったと思います。
同様に、同じ資料の別のページでは、表の中にグラフを埋め込んだ結果の一覧もつけてくれています。備前川は1回目が高くて2回目が下がり、3回目にまた上がっていることはここでもすぐにわかります。全てに数字のデータが掲載されているわけではありませんが、別の表に結果は掲載されていますので、このような形で過去のデータからの推移をわかりやすく表示して掲載しようとする工夫は大歓迎です。

最後に、環境省が発表した公共用水域等のモニタリング結果を、霞ヶ浦付近だけでなく地図上に棒グラフをつけて表示してくれています。

環境省のようにデータをただ並べて表示するだけでなく、独自の表現を用いてわかりやすく伝えようとする姿勢には共感を覚えます。回数が増えると表示方法が難しくなると思いますが、今後も是非このような工夫を続けて欲しいと思います。
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