福島県のお米の放射能検査 最新情報とHPの見方(10/18版)
今年のお米の放射能情報は、全国の情報は「24年度版 お米の放射線検査情報一覧」でまとめていますが、ほぼ終了に近づいています。
一方、全量全袋検査を行っている福島県の情報は、毎日夜中に情報が更新されるため、毎日「「ふくしまの恵み安全対策協議会」HPで公開されている最新情報」で最新情報をご紹介しています。
しかし、「ふくしまの恵み安全対策協議会」HPの情報は一覧性がなく、まとめの情報は福島県の水田畑作課のHPに記載されています。
水田畑作課のHPを見た人がたぶん戸惑うのは、事前出荷制限区域という言葉です。それについては「福島県のお米の放射能検査方法と公表方法の解説」で説明しましたが、HPの構成が若干変わりましたので少し最新状況を加えて解説します。
1.水田畑作課HPの検査結果の見方
福島県の水田畑作課のHPで、24年産米の検査結果についてというページは10/18現在で下記のような構成になっています。一部省略してあります。
※10/19追記:10/19に再度このHPの構成が変わり、3.がなくなりました。1.のタイトルも変更されました。これは、Ge検出器の結果の掲載場所がわかれていたのをまとめてくれたということなのでしょう。とは言ってもまだ2ヶ所に分かれていますが。この対応の仕方と速さは、きっと関係者が誰か読んでいるんですね。


なんで1.2.3.と3つに分かれているか、ということを理解しておかないと、このHPでどこを開いたらいいのかわからないと思います。そのためには、まず下の図を理解する必要があります。

福島県の水田は、今年の作付けについて、(1)今年の作付けが制限された地域(警戒区域など)、(2)事前出荷制限区域、(3)それ以外の3通りに分類されました。
(1)は、警戒区域や、昨年500Bq/kgを超えるセシウムが検出された地域で、今年の作付けが制限されています。
従って、この地域に関する情報は掲載されません。
(2)は、主に昨年100-500Bq/kgのセシウムが検出された地域で、作付け時点から台帳を作成し、収穫時まで厳しく管理している区域です。ここは全量全袋検査を行います。
この区域の情報は「1.事前出荷制限区域以外の全量全袋検査結果」に掲載されています。
(3)は、それ以外の区域で、細かいことをいうとこの中でもさらに重点検査区域などに分かれるのですが今回は省略して、国が課した抽出によるモニタリングと、福島県が独自に行う全量全袋検査の両方が必要になります。
この区域の情報は「2.事前出荷制限区域のモニタリング検査」と「3.事前出荷制限区域以外の全量全袋検査結果」に掲載されています。
このHPにおいて、(2)の事前出荷制限区域については、「1.事前出荷制限区域の全量全袋検査結果」という所に情報がまとめられています。
(1)検査状況(集計表) では、毎週1回、検査状況の集計表が掲載されます。
(2)詳細検査結果 では、全袋検査機によるスクリーニングにおいてあるレベルを超えた場合にゲルマニウム(Ge)検出器での正確な計測結果が載せられます。これは、Ge検出器で計測した際に掲載されるもので、いつ追加されるかはわかりません。
(3)検査結果、地域ごとの集計結果など 全量全袋検査の結果で、このリンク先は「ふくしまの恵み安全対策協議会」になっています。
「それ以外の区域」における国が定めている一部抽出によるモニタリングの結果は「2.事前出荷制限区域のモニタリング検査」にまとめられています。
(1)早期出荷米調査 はもう終了しました。
(2)一般米調査 が現在行われているものです。
それぞれについて、「公表日ごとの調査結果」と「検査の進捗状況」が掲載されています。
「検査の進捗状況」については、最新情報だけチェックしておけば古い情報はあまり必要ありません。一方、「公表日ごとの調査結果」については、毎日の結果が市町村ごとに掲載されています。さらに、モニタリング調査においてスクリーニングレベル(60Bq/kgとか70Bq/kg)を超えた場合にはGe検出器による検査が行われて、その結果が掲載されます。それは表の後ろについているので、一番下まで見てみないとGe検出器による結果が掲載されているかどうかは不明です。
ただし、Ge検出器の結果は厚労省のHPに掲載されますので、そちらをチェックしていればわかります。奥村先生のサイトにも掲載されますので、そちらで検索するのも一つの方法です。
「それ以外の区域」における全量全袋検査の結果は、「3.事前出荷制限区域以外の全量全袋検査結果」に掲載されています。
(1)検査結果、地域ごとの集計結果等 のリンク先は「ふくしまの恵み安全対策協議会」になっています。
(2)詳細検査結果 は、抽出のモニタリング検査に該当しなかった全量全袋検査において、スクリーニングレベル(60Bq/kgとか70Bq/kg)を超えた場合にはGe検出器による検査が行われて、その結果が掲載されます。こちらは、Ge検出器の結果のみが掲載されますので、わかりやすいです。
つまり、福島県のどの区域の米も全袋検査機において検査を行います。検査の結果は「ふくしまの恵み安全対策協議会」に掲載されます。
検査の結果、スクリーニングレベル(60Bq/kgとか70Bq/kg)を超えた場合にはGe検出器による検査が行われて、その結果が水田畑作課のHPに掲載されます。しかし、上の図でおわかりのように、Ge検出器の検査結果の掲載場所は矢印をつけた3ヶ所にわかれて掲載されます。特に事前出荷制限区域以外の場合は、2.で出てくるのか3.で出てくるのかがわかりません。当日の情報を知りたい場合は、厚労省のHPに掲載される方が早い場合が多いので、厚労省のHPでチェックしてから水田畑作課のHPで確認するという方が楽かもしれません。
2.Ge検出器の結果 100Bq/kgの計算方法
それでは、Ge検出器の結果をまとめたいと思います。ですが、まず最初に10/18に発表された結果を示します。これを理解するには新規制値のルールを知っていないといけないからです。
データは、いわき市(旧川部村)の玄米2検体です。そのうち1検体は100Bq/kgとなっています。

上の表は、本日(10/18)の
2 事前出荷制限区域以外のモニタリング検査 (2)一般米調査
■ 公表日毎の検査結果 「平成24年10月18日公表(PDF形式)」の2ページ目に出ていたものです。
Cs-134が39.6Bq/kg、Cs-137が63.2Bq/kgなので、合計102.8Bq/kgなのですが、実は今回の新規制値を定めるにあたり、厚労省が今年の3/15に通知した「食品中の放射性物質の試験法について」において、「検査結果は、有効数字2桁で記載する。」と書いてあります。
10/19追記:
また、7月5日の「食品中の放射性物質に係る基準値の設定に関するQ&Aについて」(平成24年7月5日厚生労働省食品安全部基準審査課長・監視安全課長通知)において、No.46で具体例を挙げて説明しています。

そのため、埼玉県のこのページに記載があるように、

104Bq/kgまで(105Bq/kg未満)は100Bq/kgとし、105Bq/kg以上になると110Bq/kgになり新規制値越えという扱いになるようです。
私も最初この計算おかしいのでは?と思いましたが、どうもそういうルールになっているようですので、御注意下さい。今回はギリギリセーフということのようです。
3.その他のGe検出器の結果
それ以外のこれまでの結果です。古いものから順番に掲載します。
※10/20 「「ふくしまの恵み安全対策協議会」HPで公開されている最新情報」からいくつかの記載を修正して移動しました。
10/2 検査結果(PDF:69.1KB) 福島県HPの情報はここ。
いわき市の玄米が、全袋検査機で73Bq/kgだったものが38Bq/kgでした(No.1)。福島民友に情報が載っています。
10/7までは見落としていたのですが、実はいわき市旧久の浜町で全量全袋検査において73Bq/kgのサンプルがありました(福島民友より)。いわき市で51-75Bq/kgに「1」となっている(現在は5)のがそれです。このデータベースには10/7の朝掲載されました。この数値はスクリーニングレベルを超えていたため(スクリーニングレベルについては「お米の放射能の測定装置でスクリーニングレベルって何?」参照のこと)、ゲルマニウム検出器で測定をし直しました。その結果、38Bq/kgという結果になりました。ゲルマニウム検出器の結果はこちらに載るようです。(10/18にHPの掲載場所が水田畑作課のHPに変更になりました)
10/11 平成24年10月11日公表(PDF形式)
10/5 いわき市(旧大久村) 39Bq/kg
10/11 10月11日(木)公表(PDF形式)
10/10 福島市(旧庭塚村) 11検体 最高96Bq/kg
いつ公表されたサンプルなのかは確認できないのですが、福島市、いわき市のの51-75Bq/kgのサンプルのいくつかはスクリーニングレベルを超えていたため、ゲルマニウム検出器で測定されてその結果が10/11付で発表されています。これらは厚労省にも報告されています。12検体のうち、11検体が福島市のデータで、1検体がいわき市のデータです。
福島市のサンプルは最高で96Bq/kgもありました。ギリギリでしたね。

10/15 10月15日(月)公表(PDF形式)
10/12 福島市(旧福島市) 17検体 最高81Bq/kg
10/9 広野町(旧広野町) 1検体 24Bq/kg
また、10/15夜には、須賀川市のデータと同時に福島市(旧福島市)の17検体のゲルマニウム検出器の結果も公表されました。結果は、最高で81Bq/kgでした。
10/15 平成24年10月15日公表(PDF形式)
10/11 須賀川市(旧西袋村) 43検体 最高99Bq/kg
10/12に76-100Bq/kgのデータが公表された須賀川市の10検体は、ゲルマニウム検出器で測定されて、10/15夜にその結果が公表されました。
10/12時点の須賀川市のデータ(全量全袋検査)

10/15に福島県のHPに公表された須賀川市43検体のデータ
最高で99Bq/kgです。90Bq/kg以上が11検体ありました。



気になるのは、10/11までに全量全袋検査を受けた須賀川市の米袋で、51Bq/kg以上のものは21検体しかないということです。測定装置によって違うようですが、スクリーニングレベル(60Bq/kgあるいは70Bq/kg)を超えるとゲルマニウム検出器で測定することになっているようです。今回ゲルマニウム検出器の結果が発表された検体は10/11に採取された事になっていますので、10/12の全袋検査で51Bq/kg以上だった検体(26検体)は該当しないと思います(これも数に入るならば計算上は合います)。
だとすると、どうしてゲルマニウム検出器で43検体も測定しているのか?ひょっとして全袋検査機で100Bq/kgを超えたサンプルがあったのでは?と勘ぐりたくなります(100Bq/kgを超えたら「恵み」HPでは公表しない)。今年の福島県の発表では、全量全袋検査の結果と、福島県HPのデータとがうまく照合できないような発表の仕方をしているため、(恐らくしていないと思いますが)仮に公表しないデータがあったとしても外部からは検証ができないという大きな問題点があるのです。
10/20 平成24年10月20日公表(PDF形式)
福島市(旧水保村)で17検体がGe検出器で測定され、最高は92Bq/kgでした。
10/18からHPの構成が変更になり、以前あった場所から削除されてしまい、移動されていないデータが他にもあります(そのうち掲載されると思います)。仕方ないので該当する厚労省HPのデータを掲載します。
10/5 4 高い濃度の放射性セシウムが付着した米について(参考)
10/5 郡山市(旧守山町)でもみすり機が汚染されていたために高く出たケース。
まだ福島県のHPでは見つけられていないのですが、厚労省のHPには報告されている情報を参考までに付記しておきます。郡山市である農家の283袋中1袋だけスクリーニングレベルを超える数値が出たため、ゲルマニウム検出器で測定したところ、袋の中からワラくずやねずみのふんが出てきたということで、もみすり機から汚染されて、米が汚染されていたのではないという結論です。
高い濃度の放射性セシウムが付着した米について(参考) 10/5 水田畑作課のプレスリリース

その後の同様なケースの発表です。
10/19 高い濃度の放射性セシウムが付着した米について
いわき市(旧磐崎村)と南相馬市(旧太田村)で、10/5の郡山市(旧守山町)と同じようなもみすり機等への付着がありました。
つまり、これまでで一番高かったのは、
10/18発表 いわき市 100Bq/kg
10/15発表 須賀川市 99Bq/kg
10/15発表 福島市 96Bq/kg
その他90Bq/kg以上が須賀川市で10検体、福島市で2検体あります。
10/18の段階では、ギリギリで新規制値を超えずに済んでいるというところです。
福島県の水田畑作課のHPで、24年産米の検査結果についてというページは10/18現在で下記のような構成になっています。一部省略してあります。
※10/19追記:10/19に再度このHPの構成が変わり、3.がなくなりました。1.のタイトルも変更されました。これは、Ge検出器の結果の掲載場所がわかれていたのをまとめてくれたということなのでしょう。とは言ってもまだ2ヶ所に分かれていますが。この対応の仕方と速さは、きっと関係者が誰か読んでいるんですね。


なんで1.2.3.と3つに分かれているか、ということを理解しておかないと、このHPでどこを開いたらいいのかわからないと思います。そのためには、まず下の図を理解する必要があります。

福島県の水田は、今年の作付けについて、(1)今年の作付けが制限された地域(警戒区域など)、(2)事前出荷制限区域、(3)それ以外の3通りに分類されました。
(1)は、警戒区域や、昨年500Bq/kgを超えるセシウムが検出された地域で、今年の作付けが制限されています。
従って、この地域に関する情報は掲載されません。
(2)は、主に昨年100-500Bq/kgのセシウムが検出された地域で、作付け時点から台帳を作成し、収穫時まで厳しく管理している区域です。ここは全量全袋検査を行います。
この区域の情報は「1.事前出荷制限区域以外の全量全袋検査結果」に掲載されています。
(3)は、それ以外の区域で、細かいことをいうとこの中でもさらに重点検査区域などに分かれるのですが今回は省略して、国が課した抽出によるモニタリングと、福島県が独自に行う全量全袋検査の両方が必要になります。
この区域の情報は「2.事前出荷制限区域のモニタリング検査」と「3.事前出荷制限区域以外の全量全袋検査結果」に掲載されています。
このHPにおいて、(2)の事前出荷制限区域については、「1.事前出荷制限区域の全量全袋検査結果」という所に情報がまとめられています。
(1)検査状況(集計表) では、毎週1回、検査状況の集計表が掲載されます。
(2)詳細検査結果 では、全袋検査機によるスクリーニングにおいてあるレベルを超えた場合にゲルマニウム(Ge)検出器での正確な計測結果が載せられます。これは、Ge検出器で計測した際に掲載されるもので、いつ追加されるかはわかりません。
(3)検査結果、地域ごとの集計結果など 全量全袋検査の結果で、このリンク先は「ふくしまの恵み安全対策協議会」になっています。
「それ以外の区域」における国が定めている一部抽出によるモニタリングの結果は「2.事前出荷制限区域のモニタリング検査」にまとめられています。
(1)早期出荷米調査 はもう終了しました。
(2)一般米調査 が現在行われているものです。
それぞれについて、「公表日ごとの調査結果」と「検査の進捗状況」が掲載されています。
「検査の進捗状況」については、最新情報だけチェックしておけば古い情報はあまり必要ありません。一方、「公表日ごとの調査結果」については、毎日の結果が市町村ごとに掲載されています。さらに、モニタリング調査においてスクリーニングレベル(60Bq/kgとか70Bq/kg)を超えた場合にはGe検出器による検査が行われて、その結果が掲載されます。それは表の後ろについているので、一番下まで見てみないとGe検出器による結果が掲載されているかどうかは不明です。
ただし、Ge検出器の結果は厚労省のHPに掲載されますので、そちらをチェックしていればわかります。奥村先生のサイトにも掲載されますので、そちらで検索するのも一つの方法です。
「それ以外の区域」における全量全袋検査の結果は、「3.事前出荷制限区域以外の全量全袋検査結果」に掲載されています。
(1)検査結果、地域ごとの集計結果等 のリンク先は「ふくしまの恵み安全対策協議会」になっています。
(2)詳細検査結果 は、抽出のモニタリング検査に該当しなかった全量全袋検査において、スクリーニングレベル(60Bq/kgとか70Bq/kg)を超えた場合にはGe検出器による検査が行われて、その結果が掲載されます。こちらは、Ge検出器の結果のみが掲載されますので、わかりやすいです。
つまり、福島県のどの区域の米も全袋検査機において検査を行います。検査の結果は「ふくしまの恵み安全対策協議会」に掲載されます。
検査の結果、スクリーニングレベル(60Bq/kgとか70Bq/kg)を超えた場合にはGe検出器による検査が行われて、その結果が水田畑作課のHPに掲載されます。しかし、上の図でおわかりのように、Ge検出器の検査結果の掲載場所は矢印をつけた3ヶ所にわかれて掲載されます。特に事前出荷制限区域以外の場合は、2.で出てくるのか3.で出てくるのかがわかりません。当日の情報を知りたい場合は、厚労省のHPに掲載される方が早い場合が多いので、厚労省のHPでチェックしてから水田畑作課のHPで確認するという方が楽かもしれません。
2.Ge検出器の結果 100Bq/kgの計算方法
それでは、Ge検出器の結果をまとめたいと思います。ですが、まず最初に10/18に発表された結果を示します。これを理解するには新規制値のルールを知っていないといけないからです。
データは、いわき市(旧川部村)の玄米2検体です。そのうち1検体は100Bq/kgとなっています。

上の表は、本日(10/18)の
2 事前出荷制限区域以外のモニタリング検査 (2)一般米調査
■ 公表日毎の検査結果 「平成24年10月18日公表(PDF形式)」の2ページ目に出ていたものです。
Cs-134が39.6Bq/kg、Cs-137が63.2Bq/kgなので、合計102.8Bq/kgなのですが、実は今回の新規制値を定めるにあたり、厚労省が今年の3/15に通知した「食品中の放射性物質の試験法について」において、「検査結果は、有効数字2桁で記載する。」と書いてあります。
10/19追記:
また、7月5日の「食品中の放射性物質に係る基準値の設定に関するQ&Aについて」(平成24年7月5日厚生労働省食品安全部基準審査課長・監視安全課長通知)において、No.46で具体例を挙げて説明しています。

そのため、埼玉県のこのページに記載があるように、

104Bq/kgまで(105Bq/kg未満)は100Bq/kgとし、105Bq/kg以上になると110Bq/kgになり新規制値越えという扱いになるようです。
私も最初この計算おかしいのでは?と思いましたが、どうもそういうルールになっているようですので、御注意下さい。今回はギリギリセーフということのようです。
3.その他のGe検出器の結果
それ以外のこれまでの結果です。古いものから順番に掲載します。
※10/20 「「ふくしまの恵み安全対策協議会」HPで公開されている最新情報」からいくつかの記載を修正して移動しました。
10/2 検査結果(PDF:69.1KB) 福島県HPの情報はここ。
いわき市の玄米が、全袋検査機で73Bq/kgだったものが38Bq/kgでした(No.1)。福島民友に情報が載っています。
10/7までは見落としていたのですが、実はいわき市旧久の浜町で全量全袋検査において73Bq/kgのサンプルがありました(福島民友より)。いわき市で51-75Bq/kgに「1」となっている(現在は5)のがそれです。このデータベースには10/7の朝掲載されました。この数値はスクリーニングレベルを超えていたため(スクリーニングレベルについては「お米の放射能の測定装置でスクリーニングレベルって何?」参照のこと)、ゲルマニウム検出器で測定をし直しました。その結果、38Bq/kgという結果になりました。ゲルマニウム検出器の結果はこちらに載るようです。(10/18にHPの掲載場所が水田畑作課のHPに変更になりました)
10/11 平成24年10月11日公表(PDF形式)
10/5 いわき市(旧大久村) 39Bq/kg
10/11 10月11日(木)公表(PDF形式)
10/10 福島市(旧庭塚村) 11検体 最高96Bq/kg
いつ公表されたサンプルなのかは確認できないのですが、福島市、いわき市のの51-75Bq/kgのサンプルのいくつかはスクリーニングレベルを超えていたため、ゲルマニウム検出器で測定されてその結果が10/11付で発表されています。これらは厚労省にも報告されています。12検体のうち、11検体が福島市のデータで、1検体がいわき市のデータです。
福島市のサンプルは最高で96Bq/kgもありました。ギリギリでしたね。

10/15 10月15日(月)公表(PDF形式)
10/12 福島市(旧福島市) 17検体 最高81Bq/kg
10/9 広野町(旧広野町) 1検体 24Bq/kg
また、10/15夜には、須賀川市のデータと同時に福島市(旧福島市)の17検体のゲルマニウム検出器の結果も公表されました。結果は、最高で81Bq/kgでした。
10/15 平成24年10月15日公表(PDF形式)
10/11 須賀川市(旧西袋村) 43検体 最高99Bq/kg
10/12に76-100Bq/kgのデータが公表された須賀川市の10検体は、ゲルマニウム検出器で測定されて、10/15夜にその結果が公表されました。
10/12時点の須賀川市のデータ(全量全袋検査)

10/15に福島県のHPに公表された須賀川市43検体のデータ
最高で99Bq/kgです。90Bq/kg以上が11検体ありました。



気になるのは、10/11までに全量全袋検査を受けた須賀川市の米袋で、51Bq/kg以上のものは21検体しかないということです。測定装置によって違うようですが、スクリーニングレベル(60Bq/kgあるいは70Bq/kg)を超えるとゲルマニウム検出器で測定することになっているようです。今回ゲルマニウム検出器の結果が発表された検体は10/11に採取された事になっていますので、10/12の全袋検査で51Bq/kg以上だった検体(26検体)は該当しないと思います(これも数に入るならば計算上は合います)。
だとすると、どうしてゲルマニウム検出器で43検体も測定しているのか?ひょっとして全袋検査機で100Bq/kgを超えたサンプルがあったのでは?と勘ぐりたくなります(100Bq/kgを超えたら「恵み」HPでは公表しない)。今年の福島県の発表では、全量全袋検査の結果と、福島県HPのデータとがうまく照合できないような発表の仕方をしているため、(恐らくしていないと思いますが)仮に公表しないデータがあったとしても外部からは検証ができないという大きな問題点があるのです。
10/20 平成24年10月20日公表(PDF形式)
福島市(旧水保村)で17検体がGe検出器で測定され、最高は92Bq/kgでした。
10/18からHPの構成が変更になり、以前あった場所から削除されてしまい、移動されていないデータが他にもあります(そのうち掲載されると思います)。仕方ないので該当する厚労省HPのデータを掲載します。
10/5 4 高い濃度の放射性セシウムが付着した米について(参考)
10/5 郡山市(旧守山町)でもみすり機が汚染されていたために高く出たケース。
まだ福島県のHPでは見つけられていないのですが、厚労省のHPには報告されている情報を参考までに付記しておきます。郡山市である農家の283袋中1袋だけスクリーニングレベルを超える数値が出たため、ゲルマニウム検出器で測定したところ、袋の中からワラくずやねずみのふんが出てきたということで、もみすり機から汚染されて、米が汚染されていたのではないという結論です。
高い濃度の放射性セシウムが付着した米について(参考) 10/5 水田畑作課のプレスリリース

その後の同様なケースの発表です。
10/19 高い濃度の放射性セシウムが付着した米について
いわき市(旧磐崎村)と南相馬市(旧太田村)で、10/5の郡山市(旧守山町)と同じようなもみすり機等への付着がありました。
つまり、これまでで一番高かったのは、
10/18発表 いわき市 100Bq/kg
10/15発表 須賀川市 99Bq/kg
10/15発表 福島市 96Bq/kg
その他90Bq/kg以上が須賀川市で10検体、福島市で2検体あります。
10/18の段階では、ギリギリで新規制値を超えずに済んでいるというところです。
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