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4/11 海洋放射能汚染で魚を食べても大丈夫か?その14

今日は地震が多いですね。

最近、少しずつコメントやメッセージをいただくようになりました。
今日は、アメブロでブログを書いている精神科医のTAXAさんから、リンクを貼ってもいいですか?とご丁寧に了解を求めるメールをいただきました。もちろんOKです。

TAXAさんのブログで紹介してもらった記事はこちら。
http://ameblo.jp/taxannel/entry-10858124894.html

また、IAEAは、私と同じように文科省の30km沖合のデータと東京電力の沖合15kmのデータに注目し、海洋汚染について注目してくれているようです。
http://www.iaea.org/newscenter/news/2011/fukushima100411.html
このサイトの有志による日本語化サイトもありますので、どうぞ見てください。
http://iaea-japanese.webspace.ne.jp/bbs/


さて、今日は東京電力からは沖合のデータは出てきません。ここ2-3日は悪天候で船を出せなかったからだそうです。今日は船を出したので、明日はデータが発表されるそうです。この3日の空白はちょっと痛いです。

そこで、これまでの続きで、沿岸のデータについて若干の考察を加えます。
今日は、「4/9 海洋放射能汚染で魚を食べても大丈夫か?その11:まとめ2」の補足版です。
http://tsukuba2011.blog60.fc2.com/blog-entry-57.html

さて、みなさん記憶にあると思いますが、今回の海洋への汚染、放射性物質の漏出は、3/25に発覚しました。

どこから漏れていたかというと、下図で赤字で2号と書いてある、2号機の近くのピットから大量に高濃度の放射性物質が漏れていることが4/2に判明しました。ただし、それまではどこから漏れていたのか、いまだにわかっていません。
福島第一平面図

それ以来、東京電力は、「物揚」と書いた1F物揚場前海水、「2号」と書いた2号機スクリーン海水、「4号」と書いた4号機スクリーン海水のサンプリングを毎日行い、発表しています。
今回はこれをグラフ(東京電力の提供する片対数グラフではなく、普通のグラフ)にしてみました。なお、海水で注目している、Cs-137に絞ってみていますが、I-131でも同様の傾向があります。

スクリーン水Cs-137

上のグラフをみてわかるように、だだ漏れしていた2号機ピットの近くのスクリーン海水が圧倒的に高濃度で、4号スクリーン海水は1/10、物揚場前海水はさらに1/10でした。

4/2のデータ(下の方に数字を掲載)で見ると、2号機スクリーン脇ケーブルピット内の放射性物質の濃度は、1,900,000,000Bq/kg、つまり19億Bq/kgでしたが、それがその近くの海水に流れ込み、その海水の濃度は120,000,000Bq/kg、つまり1.2億Bq/kgと1/10以下になっています。海水に流れ込んで1/10程度に希釈されたわけです。

次に、3ケ所のデータが比較できる4/3のデータ(4/2は物揚のデータなしなので)で見ると、2号スクリーン海水は36,000,000Bq/kg、4号スクリーン海水は4,600,000Bq/kg、物揚場前海水は150,000Bq/kgと、2号→4号→物揚場前と行くに従って、ザックリ言って1/10ずつ下がっていることがわかります。つまり、どんどん拡散して濃度が下がっているということです。

2号機ピットを含む図面
上の図を見ればわかるように、2号機と物揚場の距離は2号機と4号機の距離とあまり変わりません。しかし、物揚場と1号機のピットの間にはカーテンウォール?と呼ばれる柵のようなものがあり、これが拡散を防いでいて、4号機よりも物揚場前の方が1/10近く低い濃度になっている可能性があると思います。

さらに、物揚場前と5-6号放水口の値を比べると、4/3で物揚場前が150000Bq/kgに対し、5-6号放水口は5000Bq/kgとさらに1/10以下に下がっています。これは、「4/9 海洋放射能汚染で魚を食べても大丈夫か?その11:まとめ2」
http://tsukuba2011.blog60.fc2.com/blog-entry-57.html
でも考察したように、堤防が壊れていなければ、北防波堤と南防波堤の間を通らないと外海には汚染海水は出て行かないため、さらに距離を進む間に広がって薄まっていると考えればリーズナブルです。


さて、このグラフを作成するにあたり、Excelのデータを見ていてなんとなく傾向が見えてきました。(これは今日の時点の単なる仮説ですので、今後のデータによって否定される可能性もあります。)
CS_7つのデータ
上の表(単位はBq/kg)をグラフにしたのが下の対数グラフです。普通のグラフで並べると、グラフの形が比較ができないため、敢えて対数にして量の違いがわかるようにしました。距離が遠くなると、1/10ずつ減少していく様子がわかると思います。

下のグラフでは対数になっているため、傾向をつかみにくいかと思いますが、上の表で黄色く網掛けをしたところが、4/2-4/6のだだ漏れの時に漏出したことによる濃度の上昇と考えられます。4/10のデータでは、物揚場前も2号スクリーンも4号スクリーンもほぼ同じ数値(11万~17万Bq/kg)になっていますので、大量の放射性物質は拡散して海に流れ出してしまい、残りがほぼ平衡に達していると考えられます。つまり、4/6に漏れを止めたことによって、大量の漏出はひとまず収まったと評価することができます。


物揚場前の4/2のデータがないので、物揚場前のピークがいつから始まったのか特定できませんが、ここでは4/3または4/4からピークが始まっているように見えます。さらに、②1F 5-6放水口のデータや、10km南に離れた③では4/4から、16km南に離れた④では4/5からピークが始まっているように見えます。堤防で囲われた部分を出るのに少し時間がかかったが、海に出たら海流もあって1-2日で広がったというイメージです。

2号機ピットからの距離を考えると、③や④でのこの2-3日間の上昇の遅れはもっともに見えます。①の1-4南放水口付近ではこのようなピークが見えませんが、この近くでは「低濃度」の廃液(どれだけの放射性物質が入っていたか結局公表されませんでした)を1万トンも流していたため、それに影響されて、ピークが見えなかったと考えられます。
Cs-137Excel4/10

この仮説が正しいとしたとき、上の表で4/2に②の1-4南放水口付近で21000Bq/kgと高いのが、4/3は5000Bq/kg、4/4は2300Bq/kgと下がっていますが、4/2はなぜ高いのでしょうか?実は4/9の記事「その11:まとめ2」でご紹介した下記のグラフにあるように、この沿岸のデータは3/21からモニタリングされています。(1日2回測定されていて、そのうち早い時間のデータを上の表とグラフに採用しています。)下のグラフを見ると、この4/2-4/6の漏出と同等の漏れがすでに3/28-3/30に起こっていたことが推論できます。

1-4_Cs1374/8

では、沖合で観測されていたデータには、4/2-4/6の漏出がどのように反映されていて、それ以前にあったと予想される漏出がどのように反映されているのか?もう少しデータがそろってきたら、それについても考えてみたいと思います。

私は、4/5に北茨城市でコウナゴからCs-137が検出されたのは、4/2-4/6の漏出よりも前に出ていた漏出の影響が、海流に乗って南に拡散したものだと考えています。つまり、4/2-4/6の漏出による第2弾の魚への汚染がまたあると予想しています。(第3弾がないことを願っていますが、どうなるでしょうか)そういう意味で、今後の沿岸のデータと沖合のデータを注意深く眺めていきたいと思っています。





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3.11では、停電・断水のため、一晩避難所で過ごし、震災後の情報収集をきっかけにブログを始めました。
これまで約4年間、原発事故関係のニュースを中心に独自の視点で発信してきました。その中でわかったことは情報の受け手も出し手も意識改革が必要だということです。従って、このブログの大きなテーマは情報の扱い方です。原発事故は一つのツールに過ぎません。

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