地下貯水槽の汚染水漏れから1ヶ月(1):ここまでの情報の整理
「地下貯水槽から約120トンの濃縮塩水が地中へ漏出!」として(1)から(9)まで書いたシリーズの続編になります。しばらく間を開けてしまったのですが、GWに入ろうという先週末になっていろいろと動きが出てきました。
東電のHPも、もう公表されている情報が多すぎて、最初からフォローしていない人にはとてもついて行けない状況になってきています。私自身としても、現況や今後の展望を整理するにあたり、まずはこれまでわかっていることの情報の整理からはじめたいと思います。
4/6に発覚した、地下貯水槽からの汚染水漏れのニュースから4週間が経ちました。これまでの内容を一般の人にもわかりやすく解説してくれているのは、4/23放送のNHK「クローズアップ現代」だと思います。見逃した方も、30分の番組のうち約9分間分の動画が見られますし、放送内容がテキストで見られますから、一度ご覧になってみたらどうでしょうか。
前回私が書いた、「地下貯水槽から約120トンの濃縮塩水が地中へ漏出!(9)」は4/16でしたが、それ以降の動きを簡単に整理していきます。
まず、4/17には東電社長による記者会見がありました。この会見は、地下貯水槽の話だけではありませんでしたが、社長の会見ともなると、さすがにふだんの記者会見とは異なりわかりやすくまとめた資料を作るもので、資料だけを見てもだいたい話がわかるようになっています。
すでに4/10には公表されていたのですが、地下貯水槽の使用をやめることが正式に発表され、地下貯水槽から空いているH2エリアの鋼製タンクへの移送が4/16には始まりました。17日の記者会見では、その移送の状況の説明と、地下水への汚染状況をモニタリングするために新たに掘り出した地下貯水槽付近の及び地下観測孔の状況の説明がありました。
地下水をモニタリングするため、すでにある地下水バイパス用の調査孔に加えて、地下貯水槽付近にも地下観測孔を作るということはすでに4/10の記者会見において発表されていました。
下の図は、既設の地下水バイパス用の地下観測孔の位置を示します。

(4/10 社長記者会見資料より)
それに加えて、地下貯水槽の近くに22ヶ所の地下観測孔を掘りました。これらの深さは5~15mということです。このあたりの標高はO.P.+35mですので、O.P.+20~30mのところまで掘ったということです。また、このあたりの地下水の水位は、NHKのクローズアップ現代によると地下約5mということで、O.P.+30mのあたりにまで地下水が流れているということです。

(4/10 社長記者会見資料より)
この22ヶ所の地下観測孔については、A1~A19とB1~B3の番号がついているのですが、東電が毎日発表するそれぞれの観測データには下の図のようにデータを図に書き込んでくれるわけではないので、表を見て例えばA11で塩素濃度が高めだな、と思ってもA11がどこなのかわからないようになっています。相変わらず不親切というか、気が利かないというか、情報を受け取る人のことを考えることができない点は変わっていません。とはいえ、毎日の作業実績では図の中にデータを記載してくれていますので、以前よりは少しずつ情報の出し方も親切になってきています。

(4/19 地下貯水槽計画の経緯、現在の対応(要因分析他)と今後の方向性について より)
4/19には、原子力規制委員会の第9回特定原子力施設監視・評価検討会があり、その中で漏れ出した可能性がある120トン(あるいはそれ以上)の汚染水が、いつ頃海に到達する可能性があるか、ということについて議論がなされました。4/23のクローズアップ現代でも出てきましたが、東電の分析以外に原子力規制委員会から依頼されてJAEAが分析を行い、早ければ10年でSrが規制値を超える濃度に達する可能性があるという報告がなされました。一方で、東電での分析は100年程度かかるというものでした。こうやって東電以外からの解析と比較する事ができることは、一方的に東電の言い分を聞くのではなく客観的に情報を整理することができるので非常にありがたいと思います。
地下貯水槽から漏えいした汚染水に含まれる放射性核種の移行評価[JAEA]【PDF:438KB】
先週末の4/26には二つの重要な会議がありました。一つは、自民党政権になって政府・東電中長期対策会議の代わりに設置された東京電力福島第一原子力発電所廃炉対策推進会議の関連です。この会議は議長が経済産業大臣であり、経産省が主導して行っています。4/19に行われた第3回廃炉対策推進会議において、議長の茂木経済産業大臣から指示があり、この廃炉対策推進会議の下に「汚染水処理対策委員会」を設置することが決まりました。そして第1回の汚染水処理対策委員会が4/26に開催されました。
この汚染水処理対策委員会は、この日の資料によると、「福島第一原発汚染水処理について、これまでの対策を総点検し、汚染水処理問題を根本的に解決する方策や、今般の汚染水漏えい事故への対処を検討する」ことがミッションとして掲げられており、「特に、地下水の流入対策について、本委員会が推奨する対応策を整理し、「今後の対応の方向性(第一弾)」として、5月中を目途にとりまとめることを目指す。本委員会でとりまとめた対応策について、経済産業省、東京電力等が更に検討を深め、6月中を目途にまとめる「中長期ロードマップ」の改訂に反映する。」と東電だけではなく経産省も大きく介入して汚染水対策の方向性をまとめることを謳っています。
実際、この日の他の資料を見ると、資料3-1 地下水流入抑制のための対応方策(PDF形式:2,549KB)として東電がこれまでの説明を少し掘り下げてまとめているほか、大成建設による資料3-2 粘土系遮水壁による恒久的対策(PDF形式:964KB)陸側遮水壁の提案、鹿島による資料3-3 凍土遮水壁による地下水流入抑制案(PDF形式:544KB)凍土を用いた遮水壁の提案、清水建設による資料3-4 建屋内地下水流入抑制対策工に関する提案(PDF形式:591KB)提案と、ゼネコン3社からの陸側遮水壁に対する提案があったようです。
なかでも、鹿島の凍土遮水壁という提案は非常に面白い考え方であり、どれだけの実績があるのかはわかりませんが、個人的には気に入りました。
テレビ朝日の報道によると、これらの陸側遮水壁の提案に対して東電も今回は「真摯に対応する」としているそうです。あと2回しか開催されずに5月中に一定の方針案を出すということなので、どこまで対応するつもりなのか、ゼネコンを呼んでプレゼンをさせたのも単なるポーズなのかはわかりません。今後のこの委員会の行方にも注目しておく必要があります。
もう一つ4/26に行われた会議は、先ほどの廃炉対策推進会議の第2回事務局会議です。廃炉対策推進会議自体は経産省のHPに掲載されているのですが、事務局会議については東電が主催するからか、東電のHPにしか掲載されていないようです。
この事務局会議では多くの話題が取り扱われています。その中で、この汚染水問題に関連した話で私が注目しているのは【資料3】個別の計画毎の検討・実施状況(4.38MB)の中の「港湾内海水中放射性物質濃度低減に関する専門家による検討会について」という発表です。汚染水が地下水に流れ出した可能性はないのか?港湾内の放射性物質の濃度が下がらない理由は何なのか?今回の地下貯水槽からの漏洩事故とは直接は関係ないですが、汚染水全体の問題、特に漁業への影響を考える上では重要な項目になっています。
わずか5枚のスライド(P73-77)による資料ですが、専門家を呼んだ検討会を今後開催するということなので、そこでどのようなデータが専門家に開示され、それがどこまで公開されるかに興味があります。
以上、4/16からの動きを簡単にまとめました。地下貯水槽から鋼製タンクへの移送が始まったこと、原子力規制委員会での漏れ出した汚染水が何年くらいで海に到達する可能性があるかといった議論、新たに設置された汚染水処理対策委員会での陸側遮水壁をめぐる議論など、いろいろなところで汚染水が非常に大きな問題だということがやっと認知されてきたという感じです。一方、漏えいした可能性のある汚染水の観測孔でのモニタリングでは、東電は27日にいったん22ヶ所中13ヶ所で全βが検出された、と発表したものの、その後の測定では2ヶ所のみの検出となり、翌27日の測定以降ではまた検出限界値未満になりました。このあたりのデータの推移については別途まとめたいと思います。
最後に、現在では東電のHPに毎日どのような情報が公開されているのかをまとめておきましょう。
まず、プレスリリースです。ここには
福島第一原子力発電所地下貯水槽からの水漏れについて(続報117)【報道関係各位一斉メール】
というように4/6からの続報という形で報道関係者に送付したメールと同じ内容をプレスリリースに掲載しています。以前はこのようなメールはHPには公開されませんでしたので、一歩前進といいたいところですが、タイトルが同じなので、あとから振り返って確認したい時には数が多すぎてかえって不便です。また、メールと異なり、発信した時間を一切HPに掲載しないため、日付しかわからず、細かい時系列をチェックすることができないようになっており、HPに掲載する意味を半減させてしまっています。簡単なことなのですから、東京電力にはすぐにでも発信した時刻も掲載するようにして欲しいです。
このプレスリリースは、福島県のHPに
福島第一原子力発電所における地下貯水槽からの漏えいについて
というページがあり、全ての続報へのリンクがついていますので、それを参照すると良いと思います。
次に、報道配布資料です。ここでは、これまでも毎日その日の状況報告としていろいろな情報を一覧にしていた
福島第一原子力発電所の状況(記者会見資料)(PDF 19.6KB)
の他、今回の地下貯水槽からの漏洩事故関連では以下の5つがほぼ毎日掲載されています。それぞれ一例を示します。
(1)地下貯水槽水位データ(PDF 41.9KB)

5/1 地下貯水槽水位データ より
(2)地下貯水槽 水位グラフ(5/1 16:00現在)(PDF 21.7KB)

地下貯水槽 水位グラフ(5/1 16:00現在) より
(3)地下貯水槽の移送状況について(5月1日 17時現在)(PDF 16.4KB)

地下貯水槽の移送状況について(5月1日 17時現在) より
(4)地下貯水槽・貯水槽観測孔・地下水バイパス、海側観測孔分析結果(採取日:4月30日)(PDF 17.8KB)



地下貯水槽・貯水槽観測孔・地下水バイパス、海側観測孔分析結果(採取日:4月30日) より
(5)地下貯水槽の漏えいに関わる本日(5/1)の作業実績(PDF 1.05MB)


地下貯水槽の漏えいに関わる本日(5/1)の作業実績 より
(1)と(2)は地下貯水槽の水位データを数字で示した表と、それをグラフにしたものです。(3)は地下貯水槽からタンクへの移送状況がどうなっているのかを毎日最新情報に更新してくれているものです。(4)は地下貯水槽のドレン孔と漏えい検知孔のデータ、地下貯水槽付近の観測孔のデータ、地下水バイパス付近の観測孔のデータを表にしたものです。そして、(5)は漏えい検知孔からの汚染水を汲み上げて地下貯水槽に戻していることの報告(省略)の他、新たに掘った観測孔の塩素濃度及び全βの濃度の報告です。(4)のデータを図に書き込んでくれていますので、(5)で見た方が分かりやすいです。
東電のHPを見る時の参考にしていただければと思います。
次回は新しい情報を踏まえてもう少し考察してみたいと思います。
前回私が書いた、「地下貯水槽から約120トンの濃縮塩水が地中へ漏出!(9)」は4/16でしたが、それ以降の動きを簡単に整理していきます。
まず、4/17には東電社長による記者会見がありました。この会見は、地下貯水槽の話だけではありませんでしたが、社長の会見ともなると、さすがにふだんの記者会見とは異なりわかりやすくまとめた資料を作るもので、資料だけを見てもだいたい話がわかるようになっています。
すでに4/10には公表されていたのですが、地下貯水槽の使用をやめることが正式に発表され、地下貯水槽から空いているH2エリアの鋼製タンクへの移送が4/16には始まりました。17日の記者会見では、その移送の状況の説明と、地下水への汚染状況をモニタリングするために新たに掘り出した地下貯水槽付近の及び地下観測孔の状況の説明がありました。
地下水をモニタリングするため、すでにある地下水バイパス用の調査孔に加えて、地下貯水槽付近にも地下観測孔を作るということはすでに4/10の記者会見において発表されていました。
下の図は、既設の地下水バイパス用の地下観測孔の位置を示します。

(4/10 社長記者会見資料より)
それに加えて、地下貯水槽の近くに22ヶ所の地下観測孔を掘りました。これらの深さは5~15mということです。このあたりの標高はO.P.+35mですので、O.P.+20~30mのところまで掘ったということです。また、このあたりの地下水の水位は、NHKのクローズアップ現代によると地下約5mということで、O.P.+30mのあたりにまで地下水が流れているということです。

(4/10 社長記者会見資料より)
この22ヶ所の地下観測孔については、A1~A19とB1~B3の番号がついているのですが、東電が毎日発表するそれぞれの観測データには下の図のようにデータを図に書き込んでくれるわけではないので、表を見て例えばA11で塩素濃度が高めだな、と思ってもA11がどこなのかわからないようになっています。相変わらず不親切というか、気が利かないというか、情報を受け取る人のことを考えることができない点は変わっていません。とはいえ、毎日の作業実績では図の中にデータを記載してくれていますので、以前よりは少しずつ情報の出し方も親切になってきています。

(4/19 地下貯水槽計画の経緯、現在の対応(要因分析他)と今後の方向性について より)
4/19には、原子力規制委員会の第9回特定原子力施設監視・評価検討会があり、その中で漏れ出した可能性がある120トン(あるいはそれ以上)の汚染水が、いつ頃海に到達する可能性があるか、ということについて議論がなされました。4/23のクローズアップ現代でも出てきましたが、東電の分析以外に原子力規制委員会から依頼されてJAEAが分析を行い、早ければ10年でSrが規制値を超える濃度に達する可能性があるという報告がなされました。一方で、東電での分析は100年程度かかるというものでした。こうやって東電以外からの解析と比較する事ができることは、一方的に東電の言い分を聞くのではなく客観的に情報を整理することができるので非常にありがたいと思います。
地下貯水槽から漏えいした汚染水に含まれる放射性核種の移行評価[JAEA]【PDF:438KB】
先週末の4/26には二つの重要な会議がありました。一つは、自民党政権になって政府・東電中長期対策会議の代わりに設置された東京電力福島第一原子力発電所廃炉対策推進会議の関連です。この会議は議長が経済産業大臣であり、経産省が主導して行っています。4/19に行われた第3回廃炉対策推進会議において、議長の茂木経済産業大臣から指示があり、この廃炉対策推進会議の下に「汚染水処理対策委員会」を設置することが決まりました。そして第1回の汚染水処理対策委員会が4/26に開催されました。
この汚染水処理対策委員会は、この日の資料によると、「福島第一原発汚染水処理について、これまでの対策を総点検し、汚染水処理問題を根本的に解決する方策や、今般の汚染水漏えい事故への対処を検討する」ことがミッションとして掲げられており、「特に、地下水の流入対策について、本委員会が推奨する対応策を整理し、「今後の対応の方向性(第一弾)」として、5月中を目途にとりまとめることを目指す。本委員会でとりまとめた対応策について、経済産業省、東京電力等が更に検討を深め、6月中を目途にまとめる「中長期ロードマップ」の改訂に反映する。」と東電だけではなく経産省も大きく介入して汚染水対策の方向性をまとめることを謳っています。
実際、この日の他の資料を見ると、資料3-1 地下水流入抑制のための対応方策(PDF形式:2,549KB)として東電がこれまでの説明を少し掘り下げてまとめているほか、大成建設による資料3-2 粘土系遮水壁による恒久的対策(PDF形式:964KB)陸側遮水壁の提案、鹿島による資料3-3 凍土遮水壁による地下水流入抑制案(PDF形式:544KB)凍土を用いた遮水壁の提案、清水建設による資料3-4 建屋内地下水流入抑制対策工に関する提案(PDF形式:591KB)提案と、ゼネコン3社からの陸側遮水壁に対する提案があったようです。
なかでも、鹿島の凍土遮水壁という提案は非常に面白い考え方であり、どれだけの実績があるのかはわかりませんが、個人的には気に入りました。
テレビ朝日の報道によると、これらの陸側遮水壁の提案に対して東電も今回は「真摯に対応する」としているそうです。あと2回しか開催されずに5月中に一定の方針案を出すということなので、どこまで対応するつもりなのか、ゼネコンを呼んでプレゼンをさせたのも単なるポーズなのかはわかりません。今後のこの委員会の行方にも注目しておく必要があります。
もう一つ4/26に行われた会議は、先ほどの廃炉対策推進会議の第2回事務局会議です。廃炉対策推進会議自体は経産省のHPに掲載されているのですが、事務局会議については東電が主催するからか、東電のHPにしか掲載されていないようです。
この事務局会議では多くの話題が取り扱われています。その中で、この汚染水問題に関連した話で私が注目しているのは【資料3】個別の計画毎の検討・実施状況(4.38MB)の中の「港湾内海水中放射性物質濃度低減に関する専門家による検討会について」という発表です。汚染水が地下水に流れ出した可能性はないのか?港湾内の放射性物質の濃度が下がらない理由は何なのか?今回の地下貯水槽からの漏洩事故とは直接は関係ないですが、汚染水全体の問題、特に漁業への影響を考える上では重要な項目になっています。
わずか5枚のスライド(P73-77)による資料ですが、専門家を呼んだ検討会を今後開催するということなので、そこでどのようなデータが専門家に開示され、それがどこまで公開されるかに興味があります。
以上、4/16からの動きを簡単にまとめました。地下貯水槽から鋼製タンクへの移送が始まったこと、原子力規制委員会での漏れ出した汚染水が何年くらいで海に到達する可能性があるかといった議論、新たに設置された汚染水処理対策委員会での陸側遮水壁をめぐる議論など、いろいろなところで汚染水が非常に大きな問題だということがやっと認知されてきたという感じです。一方、漏えいした可能性のある汚染水の観測孔でのモニタリングでは、東電は27日にいったん22ヶ所中13ヶ所で全βが検出された、と発表したものの、その後の測定では2ヶ所のみの検出となり、翌27日の測定以降ではまた検出限界値未満になりました。このあたりのデータの推移については別途まとめたいと思います。
最後に、現在では東電のHPに毎日どのような情報が公開されているのかをまとめておきましょう。
まず、プレスリリースです。ここには
福島第一原子力発電所地下貯水槽からの水漏れについて(続報117)【報道関係各位一斉メール】
というように4/6からの続報という形で報道関係者に送付したメールと同じ内容をプレスリリースに掲載しています。以前はこのようなメールはHPには公開されませんでしたので、一歩前進といいたいところですが、タイトルが同じなので、あとから振り返って確認したい時には数が多すぎてかえって不便です。また、メールと異なり、発信した時間を一切HPに掲載しないため、日付しかわからず、細かい時系列をチェックすることができないようになっており、HPに掲載する意味を半減させてしまっています。簡単なことなのですから、東京電力にはすぐにでも発信した時刻も掲載するようにして欲しいです。
このプレスリリースは、福島県のHPに
福島第一原子力発電所における地下貯水槽からの漏えいについて
というページがあり、全ての続報へのリンクがついていますので、それを参照すると良いと思います。
次に、報道配布資料です。ここでは、これまでも毎日その日の状況報告としていろいろな情報を一覧にしていた
福島第一原子力発電所の状況(記者会見資料)(PDF 19.6KB)
の他、今回の地下貯水槽からの漏洩事故関連では以下の5つがほぼ毎日掲載されています。それぞれ一例を示します。
(1)地下貯水槽水位データ(PDF 41.9KB)

5/1 地下貯水槽水位データ より
(2)地下貯水槽 水位グラフ(5/1 16:00現在)(PDF 21.7KB)

地下貯水槽 水位グラフ(5/1 16:00現在) より
(3)地下貯水槽の移送状況について(5月1日 17時現在)(PDF 16.4KB)

地下貯水槽の移送状況について(5月1日 17時現在) より
(4)地下貯水槽・貯水槽観測孔・地下水バイパス、海側観測孔分析結果(採取日:4月30日)(PDF 17.8KB)



地下貯水槽・貯水槽観測孔・地下水バイパス、海側観測孔分析結果(採取日:4月30日) より
(5)地下貯水槽の漏えいに関わる本日(5/1)の作業実績(PDF 1.05MB)


地下貯水槽の漏えいに関わる本日(5/1)の作業実績 より
(1)と(2)は地下貯水槽の水位データを数字で示した表と、それをグラフにしたものです。(3)は地下貯水槽からタンクへの移送状況がどうなっているのかを毎日最新情報に更新してくれているものです。(4)は地下貯水槽のドレン孔と漏えい検知孔のデータ、地下貯水槽付近の観測孔のデータ、地下水バイパス付近の観測孔のデータを表にしたものです。そして、(5)は漏えい検知孔からの汚染水を汲み上げて地下貯水槽に戻していることの報告(省略)の他、新たに掘った観測孔の塩素濃度及び全βの濃度の報告です。(4)のデータを図に書き込んでくれていますので、(5)で見た方が分かりやすいです。
東電のHPを見る時の参考にしていただければと思います。
次回は新しい情報を踏まえてもう少し考察してみたいと思います。
- 関連記事
-
- 地下貯水槽の汚染水漏れから1ヶ月(2):過去の漏えいとの位置関係を整理 (2013/05/03)
- 地下貯水槽の汚染水漏れから1ヶ月(1):ここまでの情報の整理 (2013/05/02)
- 地下貯水槽から約120トンの濃縮塩水が地中へ漏出!(9) (2013/04/16)


↑日本ブログ村ランキングに参加しました。よかったらクリックお願いします。