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港湾内の海水でトリチウムが上昇!(8)原子力規制委員会の判断と東電の対応

 
7/10、第14回原子力規制委員会が開催されました。その中の議題の一つが福島第一原発の港湾近くの地下水についてです。資料は「東京電力福島第一原子力発電所の護岸、港湾内、放水口付近の地下水/海水中の放射性物質濃度の検出と護岸近傍止水対策工事の進捗について」です。

今日は原子力規制委員会の判断と、それに対する東電の反応を簡単にまとめます。

※7/14追記:コメント欄のやり取りも非常に有益なので是非お読みください。

1.今日の動き

本日午前10時30分から、第14回原子力規制委員会が開催されました。その資料はこちらにまとめられています。今回は原発再稼働に関する申請の話も大きな議題なのですが、タイムリーな話題として福島第一原発の港湾近くの地下水についても取り上げられました。

東京電力福島第一原子力発電所の護岸、港湾内、放水口付近の地下水/海水中の放射性物質濃度の検出と護岸近傍止水対策工事の進捗について」という資料において、これまでのデータをレビューしたあと、規制委員会としての見解が述べられています(正確に言うとこの資料は事務局案ですが、委員会でも特に反論もなく認められました)。

まず、東京電力の説明に対する疑問点を述べています。

『4.東京電力の説明に対する疑問点(案)
 東京電力による地下水汚染の原因説明や海洋への影響説明に対しては、観測結果に照らして、以下の疑問点がある。
(1) 2号機電源ケーブル管路から見て近くにある地下水観測孔No.1-2 よりも遠くにあるNo.1 及びNo.1-1 でトリチウムが高い濃度で検出されている。このため、当該箇所周辺に残存していると推定している汚染水のみを汚染源とするには疑問がある。

(2) No.2 及びNo.3 など他の地下水観測孔でも、低濃度ではあるがセシウムが検出されている。また、No.2 の観測孔では、全β核種が1,700Bq/L検出されている。これを2号機電源ケーブル管路周辺に残存している汚染水の拡散によって説明できるのか疑問である。

(3) 海水中の全β核種については、1~4号機取水口全体で高い傾向を示している。トリチウムについては、物揚場前(図2:⑩)でも高い値が検出されている。これらのことから、汚染された地下水が海に到達していることが強く疑われる。さらに、1-4号取水口北(図2:①)の海水中の全β核種及びトリチウム濃度は、他の1~4号取水口周辺と比べて高い濃度を示している。1-4号機取水口北は工事が完了(5月末)している海側遮水壁の内側に位置する。このため、海水による希釈が小さく、1~4号機取水口の他のサンプリング地点と比較して全β、トリチウムともに高い値になっていると考えられる。』
(「東京電力福島第一原子力発電所の護岸、港湾内、放水口付近の地下水/海水中の放射性物質濃度の検出と護岸近傍止水対策工事の進捗について」より)

そして、原子力規制委員会としての対応案を示しています。

『5.原子力規制庁の対応について(案)
・上記のとおり、高濃度の汚染水の地中への漏えいが生じ、海洋への拡散が起こっていることが強く疑われる。このため、海洋への影響を遮断する薬液注入による地盤改良対策はその早期完了が必要。また、現在実施中の海側遮水壁の工事(平成26年度中完成予定)についても早期完了を促す。さらに、汚染源の可能性がある海側トレンチ(取水電源トレンチ含む)内の汚染水の濃度低減・抜き取り作業の早期実施を促していく。
・地下水/海水のモニタリングデータについては、引き続き注視し、必要に応じて追加モニタリングを指示する。』
(「東京電力福島第一原子力発電所の護岸、港湾内、放水口付近の地下水/海水中の放射性物質濃度の検出と護岸近傍止水対策工事の進捗について」より)

これを受けて、規制委員会での議論が行われました(リンク先は動画)。結論として、汚染水が地下水を通じて海に漏れ出ていることが強く疑われるとし、現在行われている特定原子力施設監視・評価検討会の下にワーキングチームを作るということが決まりました。

その後の規制委員会のあとに午後2時から開かれた記者会見でも、原子力規制委員会の田中委員長の会見(リンク先は動画)で、「海洋の汚染は、大なり小なり続いていると思う。事故時に1番汚染したが、その後もずっとこの2年間も続いていると思う。さらに大量の汚染の可能性は、トレンチに高濃度の汚染水がたまっているので、これはできるだけ早く措置しないといけないということはすでに1F検討会でも指摘されているが、すぐにはできない。」(19分頃)

また、「実態として、海水の放射能濃度が上がっているということは、海の汚染が続いているということは誰も否定できないんだと思います。だから、それに対してできるだけ早く対策を取るんだというのが更田委員なり、中村委員のご指摘だったと思うし、私はそれについては全く異存はありません。」(53分頃)と規制委員会としては汚染水が海洋に漏れ続けているという見解を示しました。

ただ、東電が海洋汚染について否定していることについては、原子力規制委員会委員長としては特にコメントせず、明言を避けました。

本日の規制委員会及び記者会見については、togetterにまとめられています。

一方、東電は本日夕方の記者会見でも、規制委員会のコメントを受けても東京電力としては海洋への漏えいははっきりと認めませんでした。今まで通りに「データを蓄積しないと判断できない」、というコメントをくり返していました。

ただ、Webニュースで検索すると、NHKニュースでは東電のコメントとして『東京電力は「規制委員会の指摘に対し今後、真摯に対応したい」と話しています。』としています。

7/10-1
NHKオンラインより:(Web魚拓はこちら))

さらに、会見の途中で追加して配付された資料で、地下水観測孔No.1-2で7/8、7/9に急に高くなったセシウムの濃度について残っていた資料のろ過を行い、残渣に主な放射能があるというデータを示しました。

7/10-2

はっきりとは言いませんでしたが、残渣=土に放射能があり、地下水はそれほど汚染されていないと主張したいようなデータの示し方でした。これに対する報道はこちら


2.私のコメント

これまでのデータからすれば、汚染水が2011年4月と5月以降も海に漏えいしているのは状況証拠としてはほぼ間違いがないのですが、これまではそれをなかなか認めようとしない東電に引導を渡すことができませんでした。特に、記者会見に出ている記者達ではその力がなく、東電にノラリクラリと逃げられてきましたのが実情です。

今回、原子力規制委員会が海洋に漏れ続けていると認めたことは今までよりも踏み込んだ発言をしたと思います。これが旧保安院だったら現段階までここまで言えたかどうか。おそらく言えなかったと思います。

今年の初め、ALPSの稼働をなかなか認めなかった頃(「放射能汚染水情報アップデート ALPSの稼働をめぐる部分最適の是非(2)」参照)は原子力規制委員会は大丈夫だろうか、という思いもありました。

しかし、最近の「特定原子力施設監視・評価検討会」での追求ぶりとか、原子力規制委員会でのコメントなどを見ていると、やはり専門家の集団なので、記者会見に出てくる記者達とは指摘するレベルも違うし、何よりも規制側なので東電側もいわれたらすぐに資料を出します。

こういう姿を見ていると、やはり旧保安院を解体して独立した原子力規制委員会を作って正解だったな、と私は感じました。

一方、最近の東電の態度を見ていると、2011年5月に認めるまで東京電力がメルトダウンをなかなか認めなかったように、どうしても汚染水が地下水を通じて海に漏れ出しているということを認めたくないようです。いかにして認めることを引き延ばすか、という方法を一生懸命模索しているように思えます。

これは東京電力としてはある意味当然のことで、今も海洋への漏えいがあると認めてしまうと、なかなか漁協などに認めてもらえない地下水バイパスがさらに認めてもらえなくなる可能性が高くなるからだと思います。他にも海洋漏えいが今もあると認めてしまうことでさらに賠償などの問題が出てくるということで、ここはなんとしても認められない問題なのでしょう。もちろん、大量に税金を投入されていながらそういう態度をいつまでもとり続けることがいいかどうかというのは別問題です。

急に地盤強化対策をやりだしたのも、地盤強化を行って今も漏れているであろう地下水を何とかして止めて、その後で海には漏れていないよね、と示したいのだと思います。

記者会見の動画を見ても、記者達がイライラしているのをノラリクラリと交わしているのが見ていてじれったいほどです。彼らがどう感じているのか、毎日のように記者会見に出ている木野龍逸さんの7/9のブログをご紹介しておきます。

こうやって考えると、もし原子力規制委員会がなく、追求するのが記者会見の記者だけだったら、地下貯水槽に始まる一連の事故に関連して汚染水の問題が世間的にクローズアップされ、汚染水処理対策委員会がせっちされ、港湾部の地下水に関してもここまでのいろいろな情報が開示されることはなかったでしょう。


やや中途半端ですが、ここまでで本日のまとめを終わりにしたいと思います。実は、記者会見などのビデオを見るのにかなり時間を取られたため、規制庁の見解に対するコメントを書く時間がありませんでした。明日以降にチャンスがあればまた書きたいと思います。

今後もこの問題は追い続けますので、ぜひまたこのブログを見に来て下さい。よろしくお願いします。


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コメント

Re: 1号機のSrデータなど

injaさん

> 2011年3月24日採取の1号機タービン建屋滞留水のデータ(JAEA分析)についてのご見解ですね。1号機のSr-90が桁違いに小さいのは、もし分析ミスなら余りにも酷いミスですが、さすがにそこまでJAEAの分析精度が低いとは思いません。注目されるのはBa-140の分析値です。こちらはガンマ核種なのでゲルマニウム半導体のガンマ線スペクトル分析で分析されますが、こちらもSrと同じように1号機では桁違いに低いのです。これも分析ミスとは考えられません。
> SrもBaもアルカリ土類元素です。コンクリートの主成分であるカルシウムもアルカリ土類です。1号機原子炉建屋のコンクリートが一部溶けて、タービン建屋に流出する途中や流入後に温度が低下して再び炭酸カルシウムが沈殿し、同じアルカリ土類のSrとBaが共沈して汚染水から除去された、と推理しています。2・3号機は、そこまで建屋底部の損傷が酷くないと思います。
> なお、1号機T/Bの全βについてはCs-134とCs-137でほぼ説明できます(Cs-134もCs-137もベータ崩壊で、ベータ線も出します)。

解説ありがとうございました。納得できました。前から不思議だったんですよね。


ところで本日(7/22)、東電が地下水が開渠の海水と行き来していると認めましたよね。あの水位の変化、あんなデータを取っていたとは知りませんでした。4月始めに上昇しているので、念のため、遮水壁工事がいつ始まったのだろうと思って東電資料を見直したら、こんな資料が4/2にありました。この日に工事を始めたようです(外側ですけどね)。

http://www.tepco.co.jp/nu/fukushima-np/handouts/2013/images/handouts_130402_02-j.pdf

ハイブロハンマーについても図で説明がありましたね。ご存じかもしれませんが、念のためご紹介します。

1号機のSrデータなど

> 1号機のSrのデータが2号機、3号機と比べて絶対値が低すぎます。1号機爆発時の特殊事情があったのかどうかはわかりませんが、Csの濃度、あるいは1枚目の全βの濃度から考えてSr-90は1E+04Bq/mlのレベルでないとおかしいと思います。そういう意味では、この時のJAEAのSrの分析データは信頼度が低いというのは頷けます。

2011年3月24日採取の1号機タービン建屋滞留水のデータ(JAEA分析)についてのご見解ですね。1号機のSr-90が桁違いに小さいのは、もし分析ミスなら余りにも酷いミスですが、さすがにそこまでJAEAの分析精度が低いとは思いません。注目されるのはBa-140の分析値です。こちらはガンマ核種なのでゲルマニウム半導体のガンマ線スペクトル分析で分析されますが、こちらもSrと同じように1号機では桁違いに低いのです。これも分析ミスとは考えられません。
SrもBaもアルカリ土類元素です。コンクリートの主成分であるカルシウムもアルカリ土類です。1号機原子炉建屋のコンクリートが一部溶けて、タービン建屋に流出する途中や流入後に温度が低下して再び炭酸カルシウムが沈殿し、同じアルカリ土類のSrとBaが共沈して汚染水から除去された、と推理しています。2・3号機は、そこまで建屋底部の損傷が酷くないと思います。
なお、1号機T/Bの全βについてはCs-134とCs-137でほぼ説明できます(Cs-134もCs-137もベータ崩壊で、ベータ線も出します)。

> 原子炉建屋側のサブドレン水位(タービン建屋側よりもかなり高い数値を一度見た記憶があります)が発表されないのでわからないのが残念ですね。昨年のある時点から東電はサブドレン、タービン建屋、原子炉建屋の水位データを毎日2回発表する代わりに下記のファイルに上書きしてすぐに消すようにしてしまいましたよね。

仰るとおりです。東電は何か(例えば役所の組織替えや人事異動)あればこっそりデータの公表を中止したり、アーカイブが見られないようにするチャンスを窺っているように思います。水位データについては、TSOKDBAさんのブログを見て、公表を制限したかもしれません。

Re: ご指摘のあった3点について回答します。

injaさん

事情により少し日にちが経ってしまいましたが、続きです。

>(Q1)先ほどの1号機由来説をこのSr-89/Sr-90比のデータだけは支持しないように思えます。何かこの点について考え方があれば教えてください。
>(A1)ストロンチウムの分析は難しい(時間と手間がかかる)ようです。2011年3月24日と27日に各タービン建屋で採取された滞留水は原子力機構が分析しましたが、私はその分析を信用しません。分析結果から計算したSr89/Sr90比(3/11換算)は、1号機4.3、2号機7.8、3号機9.0ですが、実際よりかなり低くなっていると思います。

確かに、2011年5月に発表されたJAEAの分析結果は、よく見ると不思議な数値ですね。以前そう思っていたことを思い出しました。
http://www.tepco.co.jp/nu/fukushima-np/images/handouts_110522_04-j.pdf

1号機のSrのデータが2号機、3号機と比べて絶対値が低すぎます。1号機爆発時の特殊事情があったのかどうかはわかりませんが、Csの濃度、あるいは1枚目の全βの濃度から考えてSr-90は1E+04Bq/mlのレベルでないとおかしいと思います。そういう意味では、この時のJAEAのSrの分析データは信頼度が低いというのは頷けます。

1号機由来の地下水が2号機にも達したということで一度考えてみますね。


> (Q2) いろいろデータを見返していたら、1号機のタービン建屋水位は2011年前半は全く変わらず、サブドレンNo.1水位(=地下水水位)よりも高い状態が半年ほど続いていたことを思い出しました。だから東電理論(地下水水位を建屋内水位より高くすれば外に漏れない)が正しいとしても、1号機からは2011年は漏れ続けていたとしても不思議ではありません。
> (A2)心配しているのは1号機原子炉建屋です。水位が他の建屋に比べて1m以上高いうえ、大雨の時の水位上昇が他の建屋に比べてずっと大きいです。地下水系とスースーなのです。

原子炉建屋側のサブドレン水位(タービン建屋側よりもかなり高い数値を一度見た記憶があります)が発表されないのでわからないのが残念ですね。昨年のある時点から東電はサブドレン、タービン建屋、原子炉建屋の水位データを毎日2回発表する代わりに下記のファイルに上書きしてすぐに消すようにしてしまいましたよね。
http://www.tepco.co.jp/nu/fukushima-np/tairyusui/tai-newest-j.pdf

なので最近の原子炉建屋の水位変化と降水量の関係を見られないのが残念です。2011年は水位と放射能濃度を発表してくれていたので昨年1月に「1/9 福島原発1号機のサブドレン水データの不思議な変動の原因は?」のような解析もできました。
http://tsukuba2011.blog60.fc2.com/blog-entry-544.html
なお、東電自身もこの現象についてはすでに2011年に発表しています(集中RWですが)。
http://www.tepco.co.jp/cc/press/betu11_j/images/110617r.pdf


> (Q3)私はこれ(3号機取水口付近の海への汚染水流出;回答者補筆)に関するいい切り口を持っていないので、ぜひまたお願いします。
> (A3)港内の海水のセシウム分析データを見ると、だいたい何時も「3号機スクリーン海水(シルトフェンス内側)」が一番高いです。
このように降雨と濃度上昇に関係があるのは明らで、トレンチから海へ間歇的に漏れると思うのですが、具体的にどの部分からどのようにして流出するのか分りません。心配なのは鋼管打設工事の振動でコンクリートの亀裂が拡大して、海へダダ漏れになることです。

降雨とスクリーン海水の放射能上昇については、最近のデータ解析はしていませんが、私も昨年「スクリーン海水のデータの変化は何を我々に語りかけているのか?」で確認しています。
http://tsukuba2011.blog60.fc2.com/blog-entry-630.html

東電自体も、7/17の記者会見で降雨と3号スクリーンの上昇の関係については認めています。
ただし、また例によって地下水由来とは限らないという説を展開していますが。

ご指摘のあった3点について回答します。

(Q1)> 311現在に換算するのがめんどうなので、ざっとしか計算していないのですが、サブドレンのSr-89/Sr-90比も、取水口のSr-89/Sr-90比も、1号機由来と考えるには少し高く、どちらかというと2号機由来の可能性が高いような気がします。特に気になるのが1号サブドレンで、5/18でSr-89/Sr-90=78/22=3.5と、311時点に換算したらかなり高くなるはずです。先ほどの1号機由来説をこのデータだけは支持しないように思えます。何かこの点について考え方があれば教えてください。

(A1)ストロンチウムの分析は難しい(時間と手間がかかる)ようです。2011年3月24日と27日に各タービン建屋で採取された滞留水は原子力機構が分析しましたが、私はその分析を信用しません。分析結果から計算したSr89/Sr90比(3/11換算)は、1号機4.3、2号機7.8、3号機9.0ですが、実際よりかなり低くなっていると思います。そう考える理由は、分析センターが行った第一原発構内の土壌のSr分析です。こちらの結果では、Sr89/Sr90比(3/11)は平均12.8です。分析数も多く、比の値もかなり一定しています。分析センターのほうを信用します。
また、各炉内の核種の重量、放射能、発熱量などを詳しく計算した結果が原子力機構から公表されています(福島第一原子力発電所の燃料組成評価、JAEA-Data/Code 2012-018)。非常に見にくい表で、数字を拾うのがかなり大変だったのですが、その結果から計算したSr89/Sr90比(3/11)は、1号機9.1、2号機11.6、3号機13.0となります。たぶん実際のものに近いと思います。
2011年5月18日採取のサブドレン水のSr89/Sr90比(3/11)は、1号機SDが9.0、2号機SDが7.6となり、2号機のほうが低いです。2号機SDの値が低い理由は不明ですが、少なくとも2号機の計算値よりもかなり低いので、どちらも1号機由来と推定します。

(Q2)> いろいろデータを見返していたら、1号機のタービン建屋水位は2011年前半は全く変わらず、サブドレンNo.1水位(=地下水水位)よりも高い状態が半年ほど続いていたことを思い出しました。だから東電理論(地下水水位を建屋内水位より高くすれば外に漏れない)が正しいとしても、1号機からは2011年は漏れ続けていたとしても不思議ではありません。

(A2)1号機のタービン建屋水位は、測定が始まってから高いレベル(OP5mほど)で一定し(2011年9月の台風の豪雨で多少昇降しましたが)、2011年10月22日から2号機タービン建屋(最近の資料によると1号機廃棄物処理建屋)へ移送されるようになり、水位は低く抑えられています。心配しているのは1号機原子炉建屋です。水位が他の建屋に比べて1m以上高いうえ、大雨の時の水位上昇が他の建屋に比べてずっと大きいです。地下水系とスースーなのです。

(Q3)> 私はこれ(3号機取水口付近の海への汚染水流出;回答者補筆)に関するいい切り口を持っていないので、ぜひまたお願いします。

(A3)港内の海水のセシウム分析データを見ると、だいたい何時も「3号機スクリーン海水(シルトフェンス内側)」が一番高いです。セシウム濃度が急上昇することが何回もありましたが、ちょうど一昨日にも急上昇しました。Cs-137濃度は、7月8日には16Bq/Lだったのが、14日には330Bq/L、15日には770Bq/Lと、急激に上昇しています。これは降雨の影響(7月13~15日のアメダス浪江の降水量24.5mm)と思います。
このようなセシウム濃度の急上昇は過去に何度もありましたが、今回の770Bq/Lに匹敵する上昇は、1年前、2012年7月8日の980Bq/L以来になります。その時は7月5~8日に129mmの大雨が降っています。このように降雨と濃度上昇に関係があるのは明らで、トレンチから海へ間歇的に漏れると思うのですが、具体的にどの部分からどのようにして流出するのか分りません。心配なのは鋼管打設工事の振動でコンクリートの亀裂が拡大して、海へダダ漏れになることです。

Re: 海へ流出した証拠

injaさん

いろいろご教示ありがとうございます。

> さらに、Cs134/137比(3/11換算)を見ると、次のようになりました。
> 2号機サブドレン:0.87(4月20日)、0.90(4月22日)
> 2号機取水口スクリーン内側:1.01(5月2日)
> このように、Cs134/137比は、2号機サブドレンは1号機の値、取水口は2号機の値なのです。あれ、違うのかと思ったのですが、よく考えてみると、セシウムは地下を通る間に吸着されて、海にはほとんど出ないので、取水口のセシウムは4月の初めにトレンチから流出していた2号機のもので、違っていて当然なのでした。
> モニタリング用の2号機サブドレンは、タービン建屋東側のサブドレンの一番北側のもので、1号機原子炉建屋と2号機取水口の中間に位置します。地下に流出した1号機の汚染水が2号機サブドレンに達する間にセシウムが吸着されるため、水のI131/Cs137比が高くなったと考えられます。

2号スクリーン内で5/2に観測されたI-131:230000Bq/Lは1号機由来がメインでCs-137:5600Bq/Lは2号機由来という考え方ですね。これまで考えもしませんでした。でも、この説ならば、再臨界を持ち出さなくても2号機のサブドレンで2011年4月に異常にI-131が高いことを説明できるかもしれませんね。私も少し検証してみます。


> 1号機の汚染水は、ずっと海に流出しており、今も続いていると考えられます。地層にセシウムが吸着され、海に流出する時は低濃度になるので、セシウムだけだとよく分らなかったのです。ヨウ素131が分析可能な間にしっかり考えていれば、流出ははっきり分っていたと思います(TSOKDBAさんは1年前に問題の途中まで到達しておられたことになります)。また、ストロンチウム89が分析可能な期間に、ちゃんとストロンチウムの分析を行っていたら、汚染源を特定できたはずです(Sr89/Sr90比は1号機が一番小さいので識別できる)。

2011年3月時点でのSr-89/Sr-90比率の各号機ごとの違いは
http://www.tepco.co.jp/nu/fukushima-np/images/handouts_110522_04-j.pdf
で出せますね。3/24で1号機が3前後、2号機、3号機は5前後ですよね(ちゃんと計算していません)。

また、Srのデータはコンタンさんのブログに表になっています。
http://konstantin.cocolog-nifty.com/blog/2011/05/post-c340.html

311現在に換算するのがめんどうなので、ざっとしか計算していないのですが、サブドレンのSr-89/Sr-90比も、取水口のSr-89/Sr-90比も、1号機由来と考えるには少し高く、どちらかというと2号機由来の可能性が高いような気がします。特に気になるのが1号サブドレンで、5/18でSr-89/Sr-90=78/22=3.5と、311時点に換算したらかなり高くなるはずです。先ほどの1号機由来説をこのデータだけは支持しないように思えます。何かこの点について考え方があれば教えてください。


> 1号機原子炉建屋の汚染水水位は他の建屋より1m以上高い状態が続いています。その汚染水を直接汲み上げて水位を下げ、地下水系へ出ないようにすべきです。地下水汲み上げによる水位低下で、1号機汚染水の水位は地下水面より相対的にさらに高くなり、流出が増えると考えられます。地下水汲み上げ計画は駄目です。ボツにすべきです。

いろいろデータを見返していたら、1号機のタービン建屋水位は2011年前半は全く変わらず、サブドレンNo.1水位(=地下水水位)よりも高い状態が半年ほど続いていたことを思い出しました。だから東電理論(地下水水位を建屋内水位より高くすれば外に漏れない)が正しいとしても、1号機からは2011年は漏れ続けていたとしても不思議ではありません。

データを提示しないとほとんどの人にはわからないと思いますので、いずれinjaさんの説に則ってどこまで説明できるか検証した記事を書いてみようと思います。


> ところで、1号機とは別に、セシウムの値が時々急上昇する3号機取水口では、トレンチから汚染水が海に染み出ていると思います。これについては別の機会に書きたいと思います。

これについては、今回の地下水観測孔で急に全βが上がったりしていてみんなの関心も高いところです。私はこれに関するいい切り口を持っていないので、ぜひまたお願いします。

海へ流出した証拠

世の中では、遮水壁工事を急がせて早く汚染水流出を食い止めろ、といった意見しか聞こえない中、遮水壁工事原因説を理解していただき、ありがとうございます。

TSOKDBAさんが1年前に指摘されていた「沿岸の放射能データが示している地下水から海へ流出した証拠」
http://tsukuba2011.blog60.fc2.com/blog-entry-607.html
について考えてみました。2011年4~5月の、2号機サブドレンの水と2号機取水口スクリーン内側の海水のI131/Cs137比が異常に高い問題、TSOKDBAさんの言われるとおり、汚染地下水が海に出ている証拠だと思います。
さらに、Cs134/137比(3/11換算)を見ると、次のようになりました。
2号機サブドレン:0.87(4月20日)、0.90(4月22日)
2号機取水口スクリーン内側:1.01(5月2日)
このように、Cs134/137比は、2号機サブドレンは1号機の値、取水口は2号機の値なのです。あれ、違うのかと思ったのですが、よく考えてみると、セシウムは地下を通る間に吸着されて、海にはほとんど出ないので、取水口のセシウムは4月の初めにトレンチから流出していた2号機のもので、違っていて当然なのでした。
モニタリング用の2号機サブドレンは、タービン建屋東側のサブドレンの一番北側のもので、1号機原子炉建屋と2号機取水口の中間に位置します。地下に流出した1号機の汚染水が2号機サブドレンに達する間にセシウムが吸着されるため、水のI131/Cs137比が高くなったと考えられます。
なお、2号機取水口スクリーン内側は5月3日以降ヨウ素が減って汚染水の流出が止まったように見えますが、それはヨウ素131の半減期が8.02日と短いための見かけのものです。3・11時点に換算したI131/Cs137比は、I131が分析限界以下になる8月までずっと異常に高い値(千~万の桁)なのです。つまり、汚染水の流出は一時的なものではなく、続いていたことになります。
1号機の汚染水は、ずっと海に流出しており、今も続いていると考えられます。地層にセシウムが吸着され、海に流出する時は低濃度になるので、セシウムだけだとよく分らなかったのです。ヨウ素131が分析可能な間にしっかり考えていれば、流出ははっきり分っていたと思います(TSOKDBAさんは1年前に問題の途中まで到達しておられたことになります)。また、ストロンチウム89が分析可能な期間に、ちゃんとストロンチウムの分析を行っていたら、汚染源を特定できたはずです(Sr89/Sr90比は1号機が一番小さいので識別できる)。貯水槽からの漏洩に端を発し、最近になってトリチウムとストロンチウムが注目されて、皮肉にも遮水壁鋼管工法の影響で流出量が増えて濃度が上がり、今やっと状況を把握することができました。賢い専門家が調査に当たれば数ヶ月で事態を理解したのではないでしょうか。
1号機原子炉建屋の汚染水水位は他の建屋より1m以上高い状態が続いています。その汚染水を直接汲み上げて水位を下げ、地下水系へ出ないようにすべきです。地下水汲み上げによる水位低下で、1号機汚染水の水位は地下水面より相対的にさらに高くなり、流出が増えると考えられます。地下水汲み上げ計画は駄目です。ボツにすべきです。
ところで、1号機とは別に、セシウムの値が時々急上昇する3号機取水口では、トレンチから汚染水が海に染み出ていると思います。これについては別の機会に書きたいと思います。

Re: 鋼管矢板、バイブロハンマー(返答)

injaさん

詳細な解説、ありがとうございました。一人で勉強していてはきっと一月あってもここまで理解できなかったでしょう。非常に助かります。コメントを読んだ他の方もきっと理解を深めたと思います。

> 私の計算では、工事がコーナー部分に達したのは5月の下旬。その前の5月13日に、コーナーに近い「1~4号機取水口北側」でトリチウム濃度の上昇が始まっており(290Bq/L)、この海水採取地点を工事が通過した直後と思われる6月10日には500Bq/Lに上昇しています。

海水は遮水壁建設前後でH-3の測定をしているので因果関係を主張しやすいですね。バイブロハンマー説を裏付ける大きな証拠の一つと思います。

> 今年は福島県は空梅雨で大雨はありませんでしたが、今週末は雨になると予想されます。今後、大雨で地下水が増えると、汚染水の海への流出量も増加し、濃度が1桁跳ね上がると思います。その時、既定路線を変えることができるかが勝負どころです。

降雨と汚染水(地下水)の海への流出との関係は私も非常に興味を持ってみています。大雨が降ってから数週間、週に3回(できれば毎日)モニタリングすればかなりはっきりと海への流出を言えると思います。

もしまだお読みでなければ、下記の「沿岸の放射能データが示している地下水から海へ流出した証拠」もお読みください。1年前に書いたものですが、何も止水処理をしないとタービン建屋からスクリーンまで3週間もあれば地下水が到達することを示しています(砕石層への止水処理をしたらこんなには早くいかないでしょう)。

http://tsukuba2011.blog60.fc2.com/blog-entry-607.html

今後、2年前の漏洩事故の謎に深く迫っていこうと思いますが、専門的な知識が必要です。今後ともいろいろと教えてください。よろしくお願いいたします。

鋼管矢板、バイブロハンマー(返答)

> 東電HPにはきっとないと思いますが、鋼管矢板の打ち込み現場の写真あるいは模式図を示したものがもしWeb上でありましたら教えてください。

東電の報道配布資料handouts_130402_02-jで遮水壁工事の概要が説明されています。港外工区のものですが、いちおう写真もあります。
そのほか、写真や模式図が載っているサイトを紹介しておきます。
http://www.daiwatechno.com/CCP.html
http://www.yoshino-kensetsu.co.jp/business/yoshino15.html
また、写真は小さいのですが、次の記事に最近の工事の様子をヘリから撮った写真があります。北側の大きなクレーンが載っている台船が鋼管矢板打ち込みの作業船、南側の船は先行孔を掘削するボーリングマシーンです。遮水壁工事が1号機取水口の付近まで進んでいるのが分ります。
http://www.47news.jp/CN/201307/CN2013070901002334.html
だいたい1日に2mほど進んでいるようです。

> 建築・土木は素人なもので、バイブロハンマーとかいわれてもあまりピンとこないのです。どれだけ周辺の地盤に振動を与えるのかについて、説明した資料とかももしあれば教えてください。

バイブロハンマーは、原理はケータイのマナーモードと同じで、振り子(偏心体)をモーターで回転させて振動を起こすものです。1つでは横にもブレてしまうので、2つの振り子を左右対称に回転させて、水平方向の振動をなくし、垂直方向にだけ振動するようにしたものです(水平対向エンジンと同じようなアイディアですね)。
周辺の影響ですが、一般社団法人、鋼管杭・鋼矢板技術協会(こんなのがあるんですね)によると、規制値は75dBで、油圧ハンマーだと30mでもダメ、バイブロハンマーなら20mでクリアーするようです。条件によって色々だとは思いますが。
http://www.jaspp.com/technique/basic/koukannkui/answer/answer_16.html
また、次のQAコーナーに、30m離れたコンクリートの影響についてのQが載っていました。工事の規模などは不明ですが、30mは影響を気にする距離ということが分ります。
http://okwave.jp/qa/q891816.html

東電報道配布資料handouts_130626_06-jの7ページの写真を見ると、遮水壁と岸壁の距離は4mぐらいで、かなり近いです(鋼管の直径は1m)。ゼネコンがすることですから、いちおう工事の影響は検討していると思いますが、どの程度コンクリートを調査・実測しているか、工事中も岸壁の振動を測定しているのか分りません。また、バイブロハンマーの振動数は10~20Hz程度と思いますが、共振現象が起こるとダメージが大きくなります。岸壁の固有振動数を事前に測定し、共振が起こらないようにしないといけません。そのようなことがきちんと行われているのかどうか、我々には分らないのです。
本来、工事の影響について、事前に推定し、工事中もモニタリングし、記録すべきであり、少なくとも規制当局は、それらを全て把握すべきですが、そうはなっていないのでしょう。なお、上記東電資料handouts_130626_06-jの7ページの写真を仔細に見ると、岸壁にセンサーが貼り付けられており、そこから多数のケーブルが伸びているように見えますが、断定できません。
また、工法は色々あるのに、なぜこのような大きな振動が発生する杭打ち工法を選んだのか、説明できないといけません。
最も気になるのは、岸壁のコーナーの部分です。コンクリートの継ぎ目があると思われるのと、遮水壁も直角に曲がるため、影響を及ぼす近くの鋼管の数が、岸壁の直線部分と比べて多いからです。私の計算では、工事がコーナー部分に達したのは5月の下旬。その前の5月13日に、コーナーに近い「1~4号機取水口北側」でトリチウム濃度の上昇が始まっており(290Bq/L)、この海水採取地点を工事が通過した直後と思われる6月10日には500Bq/Lに上昇しています。
遮水壁と岸壁の間に海水が滞留するから濃度が上がるので流出は無い、という東電の屁理屈は(それだけでも完全に非科学的なのですが)、上記の工事と濃度上昇のタイミングの検討からも否定できます。
今年は福島県は空梅雨で大雨はありませんでしたが、今週末は雨になると予想されます。今後、大雨で地下水が増えると、汚染水の海への流出量も増加し、濃度が1桁跳ね上がると思います。その時、既定路線を変えることができるかが勝負どころです。

Re: 規制委員会について・遮水壁について

inja さん

> ところで、今回の海水のトリチウム濃度の上昇(特に1~4号機取水口北側)は、タイミング的に遮水壁工事が原因だと思います。巨大な鋼管を打ち込む振動で、岸壁のコンクリートの亀裂が拡大したと思います。詳しくは例のNews47コメント欄に書き込んでおります。この遮水壁工事原因説について、ご検討ください。

コメントありがとうございます。New47のコメント欄のURLは、私は把握していますが、このコメントでinjaさんのコメントを初めて読む人もいると思いますので、示しておきます。
http://www.47news.jp/47topics/e/200026.php

なかなか魅力的な説ですね。半年前はあまり高くなかったH-3が上昇した理由を説明できそうですね。

東電HPにはきっとないと思いますが、鋼管矢板の打ち込み現場の写真あるいは模式図を示したものがもしWeb上でありましたら教えてください。建築・土木は素人なもので、バイブロハンマーとかいわれてもあまりピンとこないのです。どれだけ周辺の地盤に振動を与えるのかについて、説明した資料とかももしあれば教えてください。

TSOKDBA

規制委員会について・遮水壁について

おっしゃるように以前の安全委員会や保安院に比べ、規制委員会は違うと感じます。以前なら、東電・経産省の言いなりだったと思います。特に汚染水問題については、更田委員が頑張っておられます。
でも、官僚のレベルはどうなのでしょうか。規制・監督される側の電力技術者は、原子炉主任、核燃料取扱主任、放射線取扱主任という難しい資格試験があり、3つ取らないと所長にはなれないと聞いたことがあります。ところが規制・監督する側の人間は事務官僚であり、何の資格も持っていないと思います。米国の原子力規制委員会とは、比較にならないと思います。
今は委員の先生方が頑張っていますが、そのうち経産省・東電の意に沿う人に変えられていくかもしれません。そうなれば、元に戻ってしまうのではないでしょうか。その意味で、今回の汚染水問題は、規制委員会と経産省・東電の力関係が今後どうなるかを方向付けるような、正念場だと思います。
東電はこれからも海への流出は無いと白を切り通すつもりなのでしょう。彼らは、会社のためには黒いものを白というのが仕事だと思っているようです。そんな会社に、亡くなった吉田所長のような方がおられたのは、今でも信じられません。彼でなかったら、官邸・本店の質問・指示が飛び交う事故直後の現場は、グダグダになって、何もできないまま現場放棄したのではないでしょうか。
ところで、今回の海水のトリチウム濃度の上昇(特に1~4号機取水口北側)は、タイミング的に遮水壁工事が原因だと思います。巨大な鋼管を打ち込む振動で、岸壁のコンクリートの亀裂が拡大したと思います。詳しくは例のNews47コメント欄に書き込んでおります。この遮水壁工事原因説について、ご検討ください。

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3.11では、停電・断水のため、一晩避難所で過ごし、震災後の情報収集をきっかけにブログを始めました。
これまで約4年間、原発事故関係のニュースを中心に独自の視点で発信してきました。その中でわかったことは情報の受け手も出し手も意識改革が必要だということです。従って、このブログの大きなテーマは情報の扱い方です。原発事故は一つのツールに過ぎません。

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