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福島原発 汚染水関係データの推移を可視化(9/24:随時更新予定)

 
9/4には「福島第一1~4号機建屋周辺地下水の詳細分析結果」ということで新しい観測孔のデータが出てきました。2R-1とかまた新しい記号が出てきて、もう普通の人にはわけが分からないでしょうね。

ということで、東電が毎日こまめに発表していて、でもそれだけ見ていても推移がよくわからないデータを、私が興味を持って調べているところを中心に可視化して、少しはわかりやすいようにしていくのがこのまとめの目的です。

なので、随時更新しますし、まとめの体裁も適宜変わると思います。今はまだ少ないですが、新しい図も少しずつ増えていく予定です。
※毎日のようにデータを追加して書き換えているため、書き換え忘れて、文章では昨日と書いてあっても何日も前のことだったりしますが、できるだけ日付を入れていますので日付を中心にご覧下さい。

9/5 H4タンクエリアの地下水のデータを追加しました。
9/6 排水路のデータと地下水バイパスの最新データを追加して更新しました。
9/8 地下水バイパス、H4エリア地下水の最新データを追加して更新しました。
9/9 H4エリア地下水と1号機周辺の地下水の最新データを追加して更新しました。
9/11 H4エリア地下水の最新データを追加して更新しました。
9/13 H4エリア地下水の最新データを追加して更新しました。
9/14 排水路、地下水バイパス、H4エリア地下水、建屋付近の地下水のデータを追加して更新しました。
9/24 護岸エリアの地下水、H4エリア、地下水バイパス、排水路のデータを加えて更新しました。


1.護岸付近の地下水のトリチウム(9/24追加

護岸付近の地下水観測孔も、No.1エリア以外にも観測孔が追加されてデータが揃ってきました。今回、東電がまとめている護岸地下水サンプリング箇所にH-3(トリチウム)のデータを書き込んでみました。

9/24-5
(9/24作成)

こうやってみても、全体的な傾向としてはやはり当初から言われているようにNo.1エリア(1号スクリーンと2号スクリーンの間)が非常に高いです。そして、No.2エリア(2号と3号スクリーンの間)やNo.3エリア(3号と4号スクリーンの間)はそれほど高くありません。

一方で、前から高くて不思議がられていたのですが、1号スクリーンの更に北側にあるNo.0-1という地下水観測孔はずっと10,000Bq/L以上のH-3濃度を維持しています。これがいったいどこから来るのかはいまだに謎です。


2.地下水位以深へのボーリング(9/24更新

9/5、H4エリア付近の地下水の水質が初めて調べられて発表されました。E-2という漏れ出したタンクよりも南側の地点です。

その後、9/9には北側のE-1のデータも発表されました。9/11にもさらに追加データが出てきています。

9/14-8

(9/14:9/13の測定データを追加して更新)

9/13に9/12までのH-3のデータが公開されました。H-3が9/8からずっと上昇し続けています。いつまで上昇し続けるのだろうか、という感じです。9/14に9/13のH-3のデータが公開されましたが、上昇ペースは鈍っているもののまだ上昇しています。

9/12にH4エリアでもれたNo.5のH-3の濃度が発表されています。それによるとタンクにあった汚染水中のH-3濃度は2,400,000Bq/Lです。
9/13-2
9/12 福島第一原子力発電所構内H4エリアのタンクにおける水漏れに関するサンプリング結果 より

9/12のH-3濃度が130,000Bq/Lとすると、約1/20です。当然のことながら雨水や地下水で希釈されているでしょうから、それでもこの濃度ということは、これは今回のタンクからの漏えいを検出しているという可能性が高くなってきました。

9/24追記:
その後、観測地点も増えましたが、それぞれの地点のデータがバラバラで、E-3だけは全βが高く、全体をうまく説明できる状況にはなっていません。

9/24-4

一番H-3が高いE-1地点についてです。9/14まではH-3のデータが上昇し続けたのですが、9/15に台風18号による大雨があったため、おそらく地下水流の流れが速くなり、雨で希釈されていったん下がったのだと思います。その後9/20からH-3がまた上昇を始めました。この値がどのあたりで上昇が止まるのか、注目です。ただ不思議なことは、全βの値が台風後はあまり高くないことです。これは単なる想像ですが、例えば大雨によってSrの中でも流れやすいものは流されてしまったというような可能性があります。

9/11に下記に書いたように、このH-3が今回のタンク漏えいのものか、昨年3月の漏えいによるものかはまだ断定することはできません。今後の推移を見ていきたいと思います。

なお、9/11は、下記のように書きました。現状ではこのボーリングコアのデータとの乖離を説明できません。もう少しデータを見ていく必要があります。
9/11記載:この現象についてはまだいい説明ができていません。9/11に公開されたNo.E-1のボーリングコアの線量率分布を見ると、上から1.5mほどは土を掘り返して除去しているので何も出なくても良いのですが、その下に汚染されていない領域があり、そのさらに下にβの汚染が広がっています。これを見ると、本当に今回のタンクからの漏れなのかどうか、ちょっとそう言いきれないものを感じます。

9/11-2

この点については、もう少し多くの地点のデータ、例えばE-3やE-4と比べて考えたいと思います。
(9/11記載はここまで)

関連記事:「汚染水タンクから最大300トンの漏えい!(6) 地下水まで汚染水(全β)が到達?


3.建屋周辺地下水の詳細分析結果(9/14更新

1号スクリーンより北にあるNo.0-1や、No.1サブドレンで高いトリチウムが観測されたため、建屋周辺の観測地点が大幅に増えました。その第一号として、9/4に2R-1という2号機原子力建屋の山側データが公表されました。

9/9にはさらに大量のデータが公開されましたので、図を大幅に書き換えました。9/14にもさらにデータが追加されたので追加しました。

H-3と全βを一緒に書いていたのですが、ポイントが多すぎてわけが分からなくなってきたので分けました。その方が見やすいと思うからです。

9/14に公開された情報に加えて、8/21の汚染水対策WGにおいて提示された資料(7ページ)からいくつかサブドレンのデータなどを抜き出して追加してみました。

まずはH-3のデータです。

9/14-6

これは非常に興味深いデータです。1号機周辺の多くのポイントでH-3を測定した結果、No.0-2を除いて全ての地点でH-3は100Bq/L程度は検出されています。一方、2号機の原子炉建屋側では31Bq/Lと低いので、このH-3は1号機の原子炉建屋から来ている可能性もあります。そして、サブドレンNo.1と1T-3が100,000Bq/L近いのは、ここがH-3が漏れ出しているルートである可能性も考えられます。

ただ、残念なことに、No.0-2がNDのため、サブドレンNo.1からNo.0-1にH-3が流れていったというルートがあるとは言いきれません。もちろん、No.0-2付近の構造物の情報を確認してみれば、なぜNo.0-2ではNDなのかわかるかもしれません。

9/14-7
一方、全βのデータを見ると、多くの地点がNDで、1号機近辺ではあまり全βの汚染は起こっていないように見えます。近くの観測ポイントでデータがずれているところが若干気になりますが、もう少し様子を見ないと詳しいことはわかりません。

9/13に追加されたデータで1T-4のデータが追加されています。9/11のサンプルで9,500Bq/L9/13のサンプルで7,000Bq/Lと周囲に比べてかなり高いところが気になります。このポイントが何故高いのかについては、今後注目していきたいと思います。


4.排水路の全βの推移(9/24更新

9/24 この数日はもう動きが少なくなってきたと思われるため、後ろにずらしました。

H4エリアのタンクからの汚染水(Srを多く含んでいるRO濃縮水)が漏れたことに伴うH4エリア付近の排水路のサンプリング結果です。記号については下の図をご覧下さい。

9/4-3
福島第一原子力発電所構内H4エリアのタンクにおける水漏れに関するサンプリング結果 より

ほぼ毎日発表されるこの結果を、図に書き込んだのが下の図です。(9/5までのデータを記載)

9/6-1

(9/6:9/4、9/5の測定データを追加して更新)

データが多くなってきて、だんだんわかりにくくなってきましたね。

なお、9/8に発表されたデータによると、B排水路は9/7から清掃を行っているようです。どういう清掃を行って、それが今後の数値にどう影響するのかを確認する必要があると思います。結局清掃は1週間ほどかかって終わりました。清掃によって、土嚢はどうしたのか、水たまりの具合はどうなのか、などの詳細情報はいまだにわかりません。

9/6以降のデータはこちらに示します。

9/14-9

(9/14作成)
(9/14記載)
この1週間で一番騒がれたのはC-2のデータです。
海につながるC-2(右側)をご覧下さい。C-2は8/30から徐々に下がってきています。C-1はもともと100~200Bq/Lだったのですが、8/29の490Bq/Lをピークに下がってきました。9/10には19Bq/Lとなってほぼ落ち着いてきたと思えたのですが、9/11にいきなり220Bq/Lの全βが検出されました。さらにはここには記載していませんが、Cs-137も80Bq/L検出されました。これは、東電の説明によると、9/7頃から行っていた清掃時の水が間違って流れたためであろうということです。9/12にはいったんNDになったのですが、9/13には再び170Bq/Lと高めです。ただし今回はCs-137は検出されていないので、違う要因の可能性もあります。

このように、排水路のデータに関してはいろいろな条件を加味してデータを解釈しないといけないため、なかなか難しいところがあります。

清掃が終わったB-1、B-2、B-3のデータに関しては、どのように清掃を行って現在がどうなのかわからないと、解釈は不能です。

昨年3月のように一度に大量に流出したら、C-2だけでなくT-2もはっきりと上昇するでしょうから、8月下旬以降はそういう事態にはなっていないようです。
(ここまで9/14記載)

このあとはほぼ1週間ごとに区切って示します。

9/24-1

(9/24作成)

9/14以降のデータはこの上の図に示します。この週において注目すべき事は、9/15と9/16には台風18号によって大雨が降り、H4エリアタンクの堰にたまっていた水を緊急に排水するような事態になったということです。

9/15から9/16の全βの動きを下の図で見ていただけると、上流側にあるB-0-1やC-0が16日にかけて減り、下流側のC-1やC-2が15日から16日にかけて上昇しています。つまり、この日の台風による大雨によって、排水路内の放射性物質(ここでは全β)が下流に流されていったことがはっきりとわかると思います。


9/20以降のデータはこちらに示します。
9/24-2

(9/24作成)

先週後半からは、あまり動きがなく落ち着いてきた感じがあります。C-0、C-1、C-2が全てNDになりました。また、B-1やB-2は水がほとんどたまっていなくてサンプリング不能ということでデータがありません。


B排水路の上流地点について:
B-0の地点のデータについては、8/22の後に8/31と9/1に測定されていましたが、その後は表形式で発表されるデータの中で同じ位置にあるのにも関わらずB-1のデータになってしまいました。特に8/31の測定結果については、当初はB-0と発表されたのにB-1に修正された経緯もあり、いったいどっちのデータなのか?と疑問でしたが、私と全く同じ疑問をおしどりマコさんが持ってくれていたため、頼まずとも記者会見で確認していただき、解決しました。

本日(9/6)の東電の回答によると、漏えいの影響がないと考えられる、B-1よりも上流の地点ということでB-0を設定したが、もっと上流のB-0-1の方がいいと思い、B-0-1に切り替えたつもりだった。B-0-1とB-1を測定していたつもりで8/31と9/1についてはB-1の代わりにB-0で測定していた、ということらしいです。なので、9/2以後はB-1のデータしか出てきていません。

また、これらの排水路のデータについて、H-3は測るつもりはないのか、というおしどりさんの質問に対しては、全βを指標として測定しているので今のところH-3を測定する予定はない、という回答でした。

B-0の代わりに設定されたB-0-1(ふれあい交差点近傍)については、全βが9/2だけ異常に高く、何が起こったのかは現時点では不明です。この地点はほぼずっとCs-137も検出されており、ちょっと気になる地点ではあります。ちなみに、B-0-1は4月に問題となった地下貯水槽をNo.1からろ過水タンクに移送した時のラインの近くです。

9/6-2
4/15 地下貯水槽の今後の移送計画について に加筆

B-0-1は地下貯水槽よりも北西側って、どれだけ上流で測定しているんだよ、という感じですよね。


5.地下水バイパスのH-3の推移(9/24更新

H4エリアからのタンク漏洩事故がなぜ問題かというと、建屋に流入する地下水の量を減らすための手段である地下水バイパスに影響する可能性があるからです。(詳細は「汚染水タンクから最大300トンの漏えい!(5) 地下水バイパスもピンチ!」参照)

その地下水バイパスのトリチウム(H-3)のデータが8月末に測定・公開されました。先ほどの排水路とは違いH-3ですので御注意下さい。このブログでは、全βは緑色、H-3は黄色で色分けして示しています。

8/31に初めて公開された後はB系統の中でNo.7~No.10と、C系統のNo.11とNo.12が毎日測定されているようです。ここまで測定されたデータを並べてみました。なお、揚水井のデータはH4タンクエリアのE-1やE-2が測定できるようになったので、9/7以降は週に1回程度の測定に変わったようです。

9/14-5

(9/14:9/7、9/10の測定データを追加して更新)

当初は毎日の推移を追っていたのですが、一週間経過を見ましたが、ほとんど変化がないので、毎日の変化を追うのはやめました。また、東電の方でも先ほど書いたようにこの揚水井の測定は頻度が落ちました。基本的にあまり大きな変化はないようです。

No.10~No.12が高いことと、No.7が高いことをどう解釈するかだと思います。それについては「汚染水タンクから最大300トンの漏えい!(5) 地下水バイパスもピンチ!」で書きましたので、ここではくり返しません。

9/24追加
その後、No.5とNo.6のデータも追加で観測されるようになりました。また、No.1-4のデータもこの項目以外のところで発表されていたので拾いました。No.1-6はあまり汚染されていません。今年の前半のデータと同じ傾向です。

9/24-3


最初に書いたように、今後いろいろ増やしていく予定ですのでお楽しみに。

 
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3.11では、停電・断水のため、一晩避難所で過ごし、震災後の情報収集をきっかけにブログを始めました。
これまで約4年間、原発事故関係のニュースを中心に独自の視点で発信してきました。その中でわかったことは情報の受け手も出し手も意識改革が必要だということです。従って、このブログの大きなテーマは情報の扱い方です。原発事故は一つのツールに過ぎません。

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