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汚染水タンクから最大300トンの漏えい!(6) 地下水まで汚染水(全β)が到達?

 
本日(9/5)、汚染水関係で大きく報じられたニュースは東電が発表した一つのデータでした。本日は記者会見はないので詳しいことは報道を見るしかないのですが、わかる範囲でお伝えします。


汚染水タンクから最大300トンの漏えい!(5) 地下水バイパスもピンチ!」でもすでにご紹介したように、東京電力は今回の汚染水漏洩事故の流出経路・範囲の調査としていくつかの対策を講じてきました。

その中の一つに地下水位よりも深い深度へのボーリング調査というのがあります。今回発表されたのは、その中の一つです。右下の方にE-2というのが見えると思います。

9/5-2
8/27汚染水対策WG H4タンクエリアにおける汚染水の漏えいについて 56ページより

本日の資料にも、もう少し拡大した図が書いてあります。E-2は、漏れ出したNo.5タンクの隣のタンクの脇です。

9/5-3
9/5 福島第一原子力発電所構内H4エリアのタンクにおける水漏れの影響に関するサンプリング結果 より

8/27のWGの資料によると、Eというのは地下水位以深へのボーリングで、数~10数mのコアボーリングを行う予定となっています。
9/5-4
8/27汚染水対策WG H4タンクエリアにおける汚染水の漏えいについて 54ページ より

また、8/30のWGの資料では、より詳細な計画となり、E1~E5についてはH-3と全βの測定を毎日1回行うことになっています。
9/5-5
8/30汚染水対策WG H4タンクエリアにおける汚染水の漏えいについて 23ページ より

このボーリングの深さがどれくらいなのか、これは明日の記者会見で確認しないとわからないと思います。ただ、NHKの報道によれば、「地下水が流れる深さおよそ7メートルほどのところで採取された」と記載があるため、最低7m程度は掘ったものと思います。

この辺りの地下水の水深は、同じ8/30のWGの資料から見てみると、O.P.35m盤で地下水水位がO.P.30mを超えていますから、地面から5mも掘れば地下水にあたるような場所だということがわかります。
9/5-6
8/30汚染水対策WG H4タンクエリアにおける汚染水の漏えいについて 25ページ より


水質検査としては、全βとH-3を行うことになっています。今回はまだ全βの値しか出ていないのですが、650Bq/Lでした。いずれH-3も出てくることと思われますので、そうすれば地下水バイパスのデータと比較して考えることが出来ると思います。

今回の漏洩事故で問題となっているのはSrを含む全β核種です。No.5の場合、全βが2.0E+08Bq/L、すなわち2億Bq/Lですから、650Bq/Lということは、漏れ出した後に30万倍に希釈された事になります。1m3(=1トン)にわずか3ml(=3cm3)の原液が混ざったのと同じ割合です。地下水の流速にもよりますが、E-2の方に流れ出た汚染水は少なかったのかもしれません。

また、Srの場合、土壌に吸着されたりするものも一部あるため、全てが地下水となって移動するわけではないようです。そのあたりも考慮に入れる必要があります。

なお、東京電力は9/5の17:30頃に発信した「福島第一原子力発電所構内H4エリアのタンクにおける水漏れについて(続報30)」において

「今回の測定結果により、雨水などで希釈された汚染水が土壌に浸透し、地下水に到達した可能性があることから、今後も分析を継続し傾向の監視を行ってまいります。」
と記載しています。

現段階ではまだ情報が少ないので、もう少し多くのボーリング調査の結果が出てきたら流出量や流出範囲について予想できるようになると思います。E-1やE-4のデータが今回のE-2よりも大きいかどうかが一つのポイントです。現時点では、もう一つの可能性として、昨年3月の同じH4エリアで起きた漏洩事故での100トンの地下への漏えいによる影響という可能性も完全には否定できません(詳細は「汚染水タンクから最大300トンの漏えい!(5) 地下水バイパスもピンチ!」参照)。

今夜は速報としてここで終わりにします。

 
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3.11では、停電・断水のため、一晩避難所で過ごし、震災後の情報収集をきっかけにブログを始めました。
これまで約4年間、原発事故関係のニュースを中心に独自の視点で発信してきました。その中でわかったことは情報の受け手も出し手も意識改革が必要だということです。従って、このブログの大きなテーマは情報の扱い方です。原発事故は一つのツールに過ぎません。

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